ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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BORUTO-NARUTO NEXT GENERATIONS- 第2話「修行開始!!」  今週のジャンプ・ボルト感想その2

BORUTO-ボルト-第2話「修行開始!!」 感想その2

(感想その1の続きです・・・)

 あと、驚くのは何といっても「ボルトの螺旋丸」。 サイズこそ極小だけど「投げられる」ってのが驚き。

 風遁螺旋手裏剣にでもしないと投げられなかった、あの螺旋丸を・・・・ボルトはヒュンと投げてしまった・・・まさに、これは「ボルトのオリジナル」。 コレ、どういう仕組みなんだか今のところ不明ですが、天才の片鱗が見える・・・。
それに螺旋丸の習得だって、木ノ葉丸が「嘘だろコレ」って驚いていたから、かなり早かったんじゃないのかな。  

もっとも、それは「天才だから早かった」わけじゃなくって、ホントは木ノ葉丸が見ていないところでずっと練習し続けていたんじゃないだろうか。  ボルトは・・・周囲が思っている以上にはるかに努力家、頑張り屋さんなんじゃないかと思います。
 
そういや、前回も「修行なんかしなくても三人に影分身できた」とか自慢してましたけど、アレだって怪しいなぁ。 もしかしたら、誰も見てないところで「こっそり」修行に励んでいた可能性だってある。 
 
サラダが「あいつ普段こんなキャラじゃないから」「ここまでやったのが奇跡」と言ってたように、ボルトは周囲から「努力家タイプではない(根性は無い)」と思われているらしい。 だけど、それは「オレは父ちゃんとは違う!」と言いたいために、努力家・頑張り屋の自分を他人に見せたくないだけじゃないだろうか? 
父ちゃんの子供時代の「ボロボロ服」を投げ捨てたのも、「父ちゃん」を否定したいというよりも・・・・「実は父ちゃんと似てる自分」が嫌だったんじゃないだろうか。

 
・ボルトの「心を写す絵」
 
今回のBORUTOで「印象に残った描写」のもう1つは、ボルトが《家に帰る途中、ショーウィンドーに写る火影岩の父ちゃんと自分を見る》場面です。 「螺旋丸を発射できる小手」をカタスケにもらって帰る道、ガラスに写った「埃だらけになった自分」を見て、パンパンとはたきながら、もう一度ガラスを見ると・・・そこには「汚れた自分の顔」と、その後ろの高いところに「シッカリ前を見据える七代目火影=父ちゃんの顔」がある。 ボルトは振り返って「・・・・・」と火影岩(の父ちゃん)にらみつけてその場を立ち去るのですが・・・
 
「ガラスに写った自分と親」というと、2014年ジャンプ誌上での「岸本先生×スパイダーマンのプロデューサー」対談の岸本先生の言葉を思い出します(これについては当時の感想でも取り上げたんだけど)。 映画スパイダーマンで「窓ガラスにピーターの顔が写っていて、ワンカットでピーターと両親を同時に両方観せる演出が良かった」と先生はおっしゃっていたんだけど、今回のBORUTOの「ガラスにボルトと父ちゃんが写ってる」演出もすごく印象的。 
 
ダサいと思ってる父ちゃんと、いつのまにか埃だらけになってる自分・・・ガラスに一緒に写った像は、ボルトに「真実」を見せつける。 ボルトは「オレは父ちゃんとは違う」、オレはカタスケの忍具みたいに「クールでスマートな忍者を目指してる」って思ってるんだろうけど、ホントは父ちゃんみたいに「埃だらけに汚れて頑張ってしまう」・・・

窓ガラスに写った《像》は、ボルトにとっちゃ見たくない「少なくとも今は見たくない」真実だったんじゃないかと思います。 火影岩の父ちゃんをにらんでいたけれど、それは「本当の自分」を受け入れたくなかったからじゃないのかな・・・


・サスケがボルトの目に見たモノは・・・・

 でも、サスケが評価したのは、ボルトの「完成させた螺旋丸」よりも「汚れた服」・・・・つまり「努力の証」でした。 ナルトと同じ「負けず嫌い」の根性。 
それなのに「随分小さいな」とか 「とても螺旋丸と呼べる代物じゃあない」なんて言うもんだから、却下されたと思ったボルトは、サスケの話を最後まで聞かず螺旋丸を投げつけ駆けだしてしまう・・・・  (ボルトも早とちりだけど、あんな言い方しちゃうサスケもサスケ)。

次の日、小手を使って「チート螺旋丸」を作ってみせたボルトは、「どーだってばさ!?」と余裕のドヤ顔をする。 
昔のナルトと並んだこの絵、表情が違いますよねぇ・・・ナルトの(余裕なんて無い)食らいつくような真剣なまなざしに対して、ボルトは上目遣いで、澄ましたような顔。 サスケは見抜いてますよね、ボルトの眼に宿る「嘘」を・・・(もちろん、袖に隠した忍具も丸見えなんだけど)。

サスケは「確かにお前はナルトとは違うようだ」「そう思いたくはなかったが」と落胆しますが、ボルトは分かってない。 それでも弟子入りを許可するんですよね。ま、はじめから弟子にするつもりではあったのだろうけども。


・ボルトが知りたかった「父ちゃんの弱点」

 サスケから「ナルトは弱点だらけの典型的な落ちこぼれだった」と聞いて、ボルトは意外そうな顔してますね。 ボルトにとってナルトは「夢を叶えた忍」・・・・完璧な立派な火影様なんですよね。 

ま・・たしかに、ナルトがあそこまで「立派で模範的な」火影になるとは・・・ナルトを「72巻分」見てきたハズの自分にとっても「想像以上」でした。 特に、めんどくさそうな「事務仕事」(額当ての発注とか)までしたり残業して事務をこなす姿は、想像できなかった・・・・(細々した事務は部下がやると思ってた。それに、いい意味でもっともっと周囲に助けられて支えられる感じの火影になると思ってたんだけどな・・・)。 パソコンを駆使して作業する“出来るビジネスマン風”のナルトの執務姿も、想像してなかった・・。
 
想像してなかったと言えば、こんな短期間に忍世界が「激変」することにも驚きました。 高層ビル群はもちろん、電話とか、飛行船のような交通手段とか・・・ 
今までは移動はもっぱら「徒歩」でしたもんね。 もう「砂隠れまで急いでも3日かかる」なんてこともないだろうし、次々と「便利でお手軽」なものが増えて、ますます「努力や苦労」なんて要らなくなってくる・・・・まさに今、忍世界は「激動」の最中にある。

 カタスケ達が開発した、他人の術を簡単お手軽に扱える新忍具「小手」は、その最たるもの。 修行も無し、チャクラの性質も関係なし、ただ「身につけるだけ」・・・・ 
だけど、この前木ノ葉丸が暴発させてしまったように、制御できずに暴走してしまうことだってある。  それって、大昔にカグヤが「神樹の実(チャクラの実)」を食べて、制御しきらずに「十尾」となって暴走したのとよく似ています。

忍達はチャクラを分かち持って、苦労し失敗しながら、その使いかたを学んできた・・・・  苦労せず簡単に手に入れた「他者の力」なんて、制御できるハズもないし、その「有難さ」だって分からない。
 
この前、シカダイが(ゲームのキャラ育成は)「母ちゃんの目ぇ盗んでコツコツレベル上げるから楽しーんだよ」と言っていたけど、ホントその通りだと思う。 何事も、失敗しながら工夫して、悔しい想いしながらコツコツやるから達成感もあるし、やってて楽しいんですよね。


 ・科学忍具班班長の「カタスケ」という、ボルト最大の「敵」?
 
BORUTO世界の中では何だか異質な感じがする「カタスケ」は、別に「敵」ではないし、特別悪い奴ってわけでもない。 彼が開発した小手は「便利なもの」だし、マジメに研究した成果なんだと思うし・・・イヤらしい奴ではあるけど、世の中的には「どこにでもいそうな人物」。 
だけど、ボルトにとってはキンシキモモシキ以上に厄介な「事実上のボス敵」・・・乗り越えるべき壁、とでも言いましょうか。

ボルトのことを「若」と持ち上げ、簡単お手軽に「他人の力」を入手できる「禁断の甘い果実」を食べるよう唆すヘビのようなカタスケ・・・ボルトの心に忍び寄る「誘惑」を擬人化したような存在とも言える。 
 ボルトはまだ子供だから、「いきなり強い力」をもらえたら素直に嬉しいだろうしカッコイイとも思ってしまう。 だけど、それを当たり前と思って慣れてしまったら・・・いずれ、カグヤのような過ちだって犯しかねないんですよね。
 

・そして、想像以上に板についてる「サスケ師匠」
 
《何せあいつは弱点だらけの典型的な落ちこぼれだったんだからな》
《だが己の力でそれらを克服し 火影となった》
 
《お前が知るべきは今のナルトじゃあなく 今までのナルトなんじゃないのか》
 
う~ん、いい事言いますなぁ! 

 「ガイ」も師匠として数々の名言を残してますが、サスケもなかなかいい事を言ってくれる。すっかり「師匠」らしい。

サスケが大切にするのは「結果」じゃなくて「過程」。 たとえ弱点だらけでも、泥んこになって頑張って己の力で克服していく・・・その道のりこそ大切なもんだとサスケは思っている。 

どうやらボルトは、まだそれを受け入れられないみたいだけど・・・他者の力を安易に取り込んだ結果がどうなるのか・・・サスケは、カブトやマダラの例を目の当たりにして知っていますからね。
 
《それでも それができるまで 耐え忍んでいく》
《その様を任された者達・・・それがオレ達・・・》
《忍者なのかもな》
 
NARUTO-ナルト-699話より)
 
たとえ時代は変わって忍のスタイルは変わっていっても、大切なものは変わらない・・・「忍の本質は変わらない」と言っていたサスケ。 
 
そういや、前にサスケがナルトのところに伝令の「鷹」を飛ばしてきた事があったけど、ナルトは「あいつ、いつまでたってもアナログだな」なんて言っていた・・・(花つ月外伝にて)。

サスケが今でも「アナログ」にこだわるのは、機械音痴とか電波の悪い場所にいるから・・という理由だけじゃなくて・・・ 安易な手段に頼らず《それでもそれができるまで耐え(つないで)忍んでいく》という「忍の本質」を忘れたくないからじゃないだろうか・・・・


 
 
☆尾獣達・・・この先どうなるんだろう。 大筒木一族にとっては手軽に力を得られる便利な「チャクラの実」でしかないんですね。
 
☆次回はいよいよ「中忍試験」・・・
 
☆「うちはの石碑」まだあるんですね・・・神社はもう無いみたいだけど、碑は大切に祀られている。黒ゼツが書き換えたとか言ってたけど、あれも本当だったのかどうか(疑わしい)。 いずれにせよ、あの石碑は大筒木一族や神樹の謎を解くカギになるんだろうか。 
 あの石碑に「踊らされ利用された」だけじゃ、うちは一族も浮かばれない・・・
 
☆一箇所訂正しました(ナルトが事務仕事で発注したモノが間違ってた)

☆池本先生の絵、サラダが嬉しそうに走っていく絵(試験初日の朝)、いいなぁ。爽やかな風を感じる…

☆背景や戦闘シーンの絵は、NARUTOに近い…


☆次回のBORUTO-ボルト-711日。
 
☆「ボルト」というキャラクターについて、次回までにもうちょっと考えてみたいと思ってます。
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝・・・・
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ!=ときどきボルト好きブログ! 2016/06/07