ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO考察・大蛇丸の研究の軌跡 (「NARUTO-ナルト-」開始以前の大蛇丸の時系列考察)

大蛇丸の研究の軌跡 (578話~593話までのエピソードから推測する「NARUTO-ナルト-」以前の大蛇丸の軌跡)

578~593話のカブトの回想などから、大蛇丸の研究の軌跡を勝手に推測してみました。 年代順にまとめてみるとこんな感じかな・・と。
 

 
1.    木ノ葉時代(第二次忍界大戦、九尾事件前)
 
 (カブトの回想からわかったこと) 

・第二次忍界大戦(九尾事件前)の頃、大蛇丸は“根”のダンゾウと行動を共にしていた。
・当時のダンゾウは、既に右眼、右腕に包帯を巻いている(半蔵と共に弥彦を始末した時も、そういう姿でしたよね)
大蛇丸はこの頃、カブトに初めて会い、医療忍術の才能に驚き忍になるよう勧めている。
   →(ここから推測できるのは・・・) 
 
・九尾事件の少し前の頃、大蛇丸は“根”に所属していて、ダンゾウと一緒に「柱間細胞」、「写輪眼の移植」を研究していたと思われるんですね。 ようするに、大蛇丸はダンゾウを実験体にしていたとも言える(当時、ダンゾウの腕や眼がどういう状態だったかはハッキリはしていないのですが)。ただし、もしダンゾウがすでに写輪眼を移植していたとしても、それはまだ「シスイの眼」ではありません(ダンゾウがシスイの眼を手に入れたのは、大蛇丸が里を去ってからのこと)。 
 
・時期的にちょうどこの頃、大蛇丸「柱間細胞を子供達に取り込む研究」もしていたと考えられる(ヤマトはこの頃、8歳前後かな)

ようするに、この頃の大蛇丸のメイン研究課題は「柱間細胞」なのです。 
彼は研究の目的を「不老不死」と言っていましたが、柱間細胞の研究をしていくうち、次第にそのルーツにある「仙人」にも興味を持つようになったのではないだろうか・・・?
 
・・やがて大戦は終わり、三代目火影は次期火影に波風ミナトを選び・・・大蛇丸は残念ながら火影にはなれなかった(まぁ無理ですよね)。 そして、この頃から大蛇丸の関心は里の「外」へと向けられていく。
 

 
2.    里抜け直後(九尾事件の少し後?)
 
(カブトの回想から分かったこと)

・カブトが“根”に入って5年後大蛇丸はカブトをスカウトして自分のアジトに「最初の客」として連れてきた。 そして「音隠れの里」を設立すると語り、「私と君は今より“根”を抜ける」と語っていた。
 
→(ここから推測できるのは・・・) 
 
・カブトは「院」で3年を過ごし、その後「根」で5年を過ごしている。ということは、だいたい九尾事件から少し経った頃、大蛇丸は“根”を抜け、完全に木ノ葉と縁を切ったと思われます(表世界では、既にもっと早く里との関係を断っていたのではないかと思われるのですが)。
 
 ・なお、大蛇丸は自分の「柱間細胞実験」にヤマトという生き残りが居ることは知りませんでしたよね。 つまり、“根”を抜けたことにより、それまで行っていた「柱間細胞」の実験を途中放棄してきたのかもしれない(そのおかげでヤマトは木ノ葉によって保護されている)。

・さらに33巻でヤマトを見た時の無関心っぷりからも、“根”を抜けた頃から既に「柱間細胞研究」には興味が無くなっており、別のことに関心が移っていたのではないかと推測できる。

 大蛇丸の「柱間細胞」への関心の低下は、“根”(およびダンゾウ)との決別にもつながっていました。 里を抜け、新たな里を設立ち上げて、一大プロジェクトを始動・・・その目的の1つは「風を起こす事(木ノ葉崩し)」だったかもしれませんが、立派な医療研究施設の建設と「カブト」という優秀なスタッフの確保をしていることからも、柱間細胞研究に代わる「新たな研究」がその目的だったのではないかと思います。 
 

 
3.    研究の「転換」
 
(カブトの回想、および 579話、585話から分かったこと)

大蛇丸はカブトと共に“暁”にも潜入。・大蛇丸は重吾の「自然エネルギーを取り込むことができる一族の力の由来」に着目し、ついに白蛇仙人の里「龍地洞」を発見。 しかし、すぐにその力を得ようとしたが《それに耐えうる体をまだ持っていなかった》という。
 
・カブトの回想には、まだ幼い重吾と君麻呂から「成分」を抽出し、「音の四人衆」らがつくられ、さらに水月、香燐を「実験」に使う場面も。
 
・カブトは「うずまき一族の香燐、鬼灯一族の水月、重吾」に目を付けたサスケに「お目が高い」と言い、さらにカブトは自らの身体に取り込んだ「音隠れ五人衆(君麻呂、多由也、鬼童丸、左近、次郎坊)」を披露する。
 
→(これらから推測できるのは・・・)

・「かぐや一族」の名に、カグヤと似た容姿。カグヤと同じような「骨」を使う特殊な能力を持つ君麻呂。 さらに「仙人化」の能力を持つ、重吾の一族。 大蛇丸が真っ先に彼らを実験体として選んでスカウトしていたということは、この頃から大蛇丸の関心は「仙人」「仙術」にあったと思われます。

・「龍地洞」を発見して、すぐにでもその力を得たいと思ったものの「今の身体では仙術を修められなかった」ことが分かった・・・ということは、大蛇丸最大の関心、研究は「なるべく早く効率的に、それにふさわしい体を得ること」に向かっていったはず・・・ 
 
・ちなみに33巻では、遂に理想の身体である「サスケ」への転生が近くなってやや興奮気味。「この体じゃ拒絶反応が出ちゃう」と言いながら(おそらく)仙術を試しつつ九尾化ナルトと戦っている。「龍地洞」を発見してからの数年間(十年ぐらいなのかな)、ずっと「その時」を目指して・・・ひたすら大蛇丸は「仙術を修められる体」を得られるその日のために、研究し続けたと思われます。
 
大蛇丸は研究の一環として、重吾コピーの生産、呪印(仙術チャクラ)を忍に与える実験などをし、その結果呪印(仙術チャクラ)に適合した「音の四人衆」が生まれ、さらに仙人(というか元を辿れば十尾)に近い能力を持つ香燐、水月を実験体として、研究をすすめていく・・・
 
・こうして、大蛇丸は里を抜けて間もない頃から研究課題を「仙人、仙術」へと向けていったと思われます。
 
・分からないのは「アンコ」。 彼女に呪印を施したのはいつなのか? 大蛇丸がアンコの「師」であったのはかなり前(九尾事件頃)と思われるのですが、呪印を施したのは時期的に「そのあと」と思われるんですよね(重吾に出会った後に呪印を開発したと思われるので)。大蛇丸はアンコを「捨てた」ような発言をしていましたが、このあたりのいきさつは「不明」・・・

・なお、大蛇丸が“暁”を抜けたのは、サスケやナルトが「6歳の頃」という情報が27巻にあるのですが(あの時点で7年前という発言がある)、これだと大蛇丸とイタチが“暁”に在籍していた時期が重ならないため、もう少し後のサスケ、ナルトが8歳ぐらいの頃(あの時点で5年前)ぐらいかと推測。

・イタチに手を落とされ、イタチを狙う事を諦めざるを得なかったようですが・・ 大蛇丸が優秀な「眼」とその眼に合う「器」を狙ったのは、それも「仙術を扱うにふさわしい体」「仙人の素質を持つ眼」が欲しかったからでしょうか。
 
・いずれにせよ、大蛇丸は「仙術を修めるにふさわしい身体」を得る為に、多くの実験体を使って研究したり、「不屍転生(乗っ取り)」を利用しようとしたり、他人の色々な能力を利用する事を考えていたわけです。
 
・カブトが完成させた「仙人モード」は、香燐、水月、音の五人衆、大蛇丸の能力を取り込んだうえで作り上げたもの・・・それは「大蛇丸の研究の軌跡」でもあり「結果」とも言えます。 その「結果」は、大蛇丸が目指したものとはかなり違っていたかもしれませんが、本質的には大差ないとも言えそうです。
 


その後の大蛇丸の「軌跡」は「NARUTO-ナルト-」で描かれている通り。 サスケに呪印を与え自分の手元にサスケを呼び寄せたあとも、草薙の刀を与えたり、「麒麟」という自然エネルギーを扱う術を使わせて「仙術適応テスト」を行ったり(と私は思ってる)、なにかと「サスケの身体が仙術を扱う器にふさわしいか」のテストをしていました。しかし、ご存知のようにサスケの身体を得ることは失敗に終わる・・
 そして62巻・・あのエピソードのラストで、大蛇丸は「アンコ」の呪印に潜ませた己のチャクラから、サスケによって取りだされ、この世界に戻ってきます。  
復活して、カブトを何度もじっと見つめる大蛇丸・・・この時、大蛇丸は「己のやってきたこと」を冷静に見直していたのではないかと思います。 
 

 
61~62巻のエピソードから見えてきた「大蛇丸が歩んできた研究の軌跡」は、「柱間細胞研究」から「仙人研究」への変遷でもありました。 NARUTO-ナルト-の物語も、後半(第二部)はヤマトが登場した事に始まって、何かと「柱間細胞」絡みの話題、人物が多く出てきます。 それが、物語の終盤になって少しずつ、そのルーツにある「仙人関連」の話題が増えていき・・・そして結局、その「祖」については分からないまま終了。いまだにナルト達の世界は、「仙人」絡みの見えざる力によって動かされている・・
 
 大蛇丸の「敵役」としての軌跡は、 やや中途半端感もありましたが・・・「研究者」としての彼の軌跡は、物語の側面をしっかりと支えています。 忍世界をやや外から客観的に分析し、その「1つ先」を見て歩いていた・・・彼の着眼は鋭かったと言わざるを得ません。 その大蛇丸が「その後の物語=BORUTO」にまだ関わっていることに、私としては「期待」してしまいます。ちょっとだけ・・・
 
 
 
 
☆とはいえ、その大蛇丸も「白眼」にはあまり関心を示していなかったんですよね。

(次は62巻エピソード関連から写輪関連の話を少々できれば・・と思っています)
 
 ☆長駄文にお付き合いいただき、感謝・・・・
 
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2016/06/21)