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シカマルに見る「集中力」と「ストレス対処」の極意 (シカマル考察)

シカマルに見る「集中力」と「ストレス対処」の極意

 この前、某N●Kの「ストレス対処」の特集番組(注1)を観たのですが(「キラーストレス」についてのシリーズもの)、ストレスによる脳への負担を減らす為には、2つの方法「マインドフルネス」(数分間の瞑想などをする)と「コーピング」(気晴らしによるストレス軽減)が効果的なのだとか。
 
 人間ってのは余計なコト(過去の後悔や未来への不安)を考えてはストレスを感じることが多いらしいのですが、目を瞑って自分の呼吸など「今」だけを感じることで雑念を取り除く効果もあるらしい(マインドフルネス)。 
 それに、何か強いストレスに晒された時、そのストレスに対処できる「気晴らし」を認識しておくことで、脳への負担を軽減できるらしい(コーピング)。 
 ちなみに「気晴らし」とはどんな事でもよくって、音楽を聞くとかコーヒーを飲むとか“妄想する”でもいいのだとか・・。 
 
 でも、ストレスに晒されてる最中に“具体的な気晴らし行動”をするのも難しそうだし、「瞑想」といわれてもなぁ・・・ 目を閉じて雑念を取り除こうとしても、かえってアレコレ考えて、あっという間に雑念煩悩ワールドに突入してしまいそう。 これらの「ストレス軽減法」を実際にうまく実践できる人って、いるんだろうか・・・って考えてみたら、いた・・・そうだ「シカマル」。

 「シカマルのぼ~~~~っと空を見上げる姿」・・シカマルがよくやってる「あれ」こそ、そうなんじゃないだろうかと・・
 

・シカマルの「ぼ~~っ」に見る集中力の極意

 空を見上げている時のシカマルの顔って、締まりが無くって完全に「オフ状態」。  ぼ~っとしている時のシカマルは、目こそ瞑ってはいないけど、空を見上げて流れる雲を見ることで、余計な事を考えずに「今」だけを感じているように見える・・押し寄せる「後悔や不安」を遮断して、一度空っぽにしてるようにも見える。
 
 シカマルはご存知の通り、NARUTO界きっての天才、優れた頭脳の持ち主。 地頭がイイってのもあるけれど、何といってもスゴイと思うのはその《集中力》。
 
 シカマルの「分析」はこんな感じ・・《発言・・性格・・口調のパターン 身に着けてるもの・・さっきまでの行動の把握・・もろもろの行動の意味 そして行動と行動の関連性 その全てから導く事の出来る術についての仮説の作成 その確率と選択・・》(飛段の分析)。
 いったん「分析→作戦構築」モードに入ると、シカマルは深く没頭し集中する。 そして無駄のない思考で、短時間に的確に、最善の策を見出していく。その「集中力」には、すさまじいものがある。
 
 シカマルの「集中力」は将棋で鍛えられたのかもしれないし、さらに奈良一族特有の「影縛り」「影真似」などチャクラを練り続け、気を抜かずに「集中、持続」しなければならない術によって鍛えられたのかもしれない。 だけど、シカマルの圧倒的な集中力には、あの《空を見てぼ~~っとする》行動も関係してるんじゃないかと思う。
 
 シカマルが「ぼ――ーっ」と空を見てる時は、「行き詰った時」「ピンチの時」「これから本気を出す前」のことも多い。
 
 
たとえば・・・
 

・中忍試験の対テマリ戦では・・作戦を立てようとするものの、相手が「女」だから《あーあ、何でオレばっか女相手なんだよ》《女殴るわけにゃいかねーしなぁ》と集中できず、そこで一瞬空を見上げて抜けた顔をして「ぼ~~~~~~っ」としている・・・
 
(あーあ… 雲はいいよなぁ…… 自由で…)
 
だけどその後、すぐに気持ちを切り替えて戦略を練っていく。印を結んでいるようなフリをして「集中」モードに入るのだ(12巻)。
 
 
・さらに、アスマの死後に飛角戦の作戦を立てる前にも、アスマの葬式にも出ずに「ぼ――――ーっとして」空を眺めて寝転んでいる。
そしてスッと立ちあがって将棋盤の前に座り込み、それからじっくり作戦構築に没頭し「集中モード」に入っている(37巻)。 

 つまり、シカマルは「集中モードに入る直前」や「行き詰った時」に、あの「ボ――ーっ」をやっているのだ。
 
 シカマルも、過去には何度も失敗をしているし、仲間を守れなかったこともある。 それに、アスマの弔い合戦に赴く前は、色々と不安や恐怖もあったと思う。だからこそ・・

 流れていく雲を見つめて「後悔や不安」などの雑念や余計なストレスを取り除き、一度リセットしてから《集中モード》へ突入していく・・・これぞ、シカマルの「圧倒的な集中力」の秘訣なんじゃないだろうか。
 
 
 
・シカマルの「ぼ~~っ」に見るストレス対策の極意

 仲間の中でも一番早く中忍に出世して「隊長」を任されるなど、まとめ役として頼られる事も何かと多かったシカマルは、大人になっても「補佐役」として超多忙。 「めんどくせ~」と言いながらも厄介な仕事を引き受ける事も多いだろうし、立場上気を遣う事も多く、ストレスも多いんじゃないだろうか。 だけど、そのわりには倒れるまで無理したり、ストレスで参っているようには見えない(見えないってだけかもしれないが)。
 
 「比較」しちゃ気の毒かとは思うけど、ナルトもシカマル同様に面倒な仕事を多く引き受けちゃうタイプだけど、その結果抱え込み過ぎで落ち込んだり、過呼吸になったりする事もあった・・  火影になった今も、アレコレ引き受け過ぎて過労で倒れ込んで、シカマルに「後はオレがやっておくから休め」と言われたりしていましたっけ。
 ナルトの場合は「上手く手抜きが出来ない」というか、要領がいいとは言い難く、“オレに任せろってばよ!”的なノリで引き受けたうえで全力で突っ走り、その結果無理が重なって倒れるように見える・・・  その点、シカマルは「めんどくせ~」と低テンションで柔軟に受けて、余計な重圧やストレスを軽減してるように見える。
 シカマルは上手~く力を「抜く」のが上手いんじゃないだろうか。
 
 それに、シカマルが空をボーっと眺める時には、こういうパターンもあった・・
 

 木ノ葉崩しで敵に囲まれた時・・・策も尽き、万事休すと覚悟を決めた時、シカマルは突然空を見上げて「ぼ~っ」として、(美人でもブスでもない普通の女と結婚して子供は2人・・)などと色々“妄想”を始める(14巻)。
 
 「生か死か」というとんでもなく強烈なストレスを受けた時に、シカマルがした事は《結婚後の幸せな生活》を妄想する事だった。
 
 あんな状況で「空を見上げた」のは「もうお手上げ」的な諦め行動かと思っていたんだけれど、「最大の恐怖、絶体絶命の状況」を前にして自然とそのストレスを「軽減」しようしてたのかもしれない・・ 「逃げ」というより「気持ちを落ち着かせるため」の対処だったのかもしれない。 
 以前「シカマルの結婚願望」という記事で、シカマルの潜在的な結婚願望について書いた事があるのだけど、シカマルにとって「最大級のストレス=死の恐怖」を受けた時の対処的行動も「結婚生活を考える」ことだった・・・つまり、シカマルにとって「結婚」の事を色々考えることが、一番「幸せな気持ちになれる」ことだったのかな。
 
 (もっとも、あの時はアスマが助けに来てくれたのだけど)
 

 シカマルの「圧倒的な集中力」と「柔軟なストレス対策」。
そして、これらを生み出す極意《雲を眺めてぼ~~~っとすること》・・・
 
 シカマルがこれを「意識的にやっている」かどうかは些か疑問なのですが、たとえ「無意識」だったとしても、そうやって上手く自分をコントロールしている・・・・ そこにも、シカマルの本当の「才」を感じたりするのです。
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝・・
 
 
 
 
☆注1:参考、NHKスペシャル シリーズ「キラーストレス」(第2回、ストレスから脳を守れ~最新科学で迫る対処法~
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2016/07/01)