ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- 第6話「ウスラトンカチ」感想

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-  第6話「ウスラトンカチ」感想 を少々

 ところで、前々から気になってたんだけど 今や雷影となった「ダルイ」・・・雰囲気がかなり変わった気がする。  やる気がなさそうな「だるさ」は相変わらずだけど、昔は言葉遣いも丁寧で態度も謙虚で、姿勢もシャキッとしてたのに・・・今は口調も「火影を助けに行こうってんならよォ・・オレらにも一肌脱がせろや」とかドスが利いちゃっている。 これも「貫禄」というべきなのかなぁ・・・「気持ちの優しさ」は変わってないのかもしれないけど。

 さて、なんか久し振りな気がする「BORUTO」。 今回印象的だったのは、劇場版BORUTOでも一番好きだった場面「サスケがボルトにウスラトンカチの話をする」場面と、それと「サスケが自分の額あてをボルトに渡す」ところ。 ちょうどこの前、アニメでも698~699話あたりの「サスケのウスラトンカチ」と「ナルトがサスケに額あてを返すところ」を放送したばかりなので、絶妙のタイミング・・・  今回の「サスケとボルトのやり取り」は、あの時の「ナルトとサスケのやり取り」と重なってるように思える。

(不正がバレて、皆をがっかりさせちゃったボルト。 それでもボルトのことを見捨てないサスケに、ボルトがこう質問する・・)

《何でおっちゃん こんなオレの事 気にかけてくれんの・・?》と・・・ 
で、サスケは《一番弟子なんだろ  お前はオレの》と答えている。 

 これって、終末の谷のラストバトルで「なぜオレの邪魔をしたがる?」 「なぜそこまでしてオレに関わろうとする?」とサスケが問い、ナルトが「友達だからだ」と答えたのと似てる気がする。

 そして、サスケのこのセリフ・・《一番弟子なんだろ  お前はオレの》って「倒置」になっていますが、ふつうに言えば《お前はオレの一番弟子なんだろ》ですよね。 でも、サスケは最初に《一番弟子》って言葉を言って、とにかく強調したかったんじゃないか‥なんて思いました。 かつてナルトが《友達だ!》《友達だからだ》ってストレートに答えてくれたように、まずは《弟子だからだ》って言葉を最初に伝えたかったんじゃないだろうか。 

 でも、そこを《弟子だからだ》ではなくって《弟子なんだろ》って言い方にすることで、「分かってんだろ?」のニュアンスも出している。 そのあたりは「直球なものの言い方」をするナルトとはちょっと違う「サスケらしさ」なのかも。   
 それに、弟子にちゃんと「一番」を付けてるところにも、サスケの「愛情」も感じられる・・・ただの「弟子」以上に嬉しいよね、「一番弟子」ってのは(弟子が1人しかいなかったとしても)。

 そしてもう1つ、ボルトのことを《いずれはナルトをも超える》と語ったサスケに、ボルトが《さすがにちょっと大げさだろ》と戸惑うんだけど、サスケは《なるさ・・・確実に  あいつの息子をオレが鍛えるんだからな》と答えているんですよね。
 
 これも、終末の谷でサスケが「なぜ・・そう言いきれる?(なぜこの先サスケがナルトにたてつかないと言い切れる?)」と尋ねたやりとりと似てる気がするんです。でも、ナルトは理屈抜きで「お前はそんな事しねぇ」って確信していた。
     
 サスケは・・・そうやって《サスケが知ってる今までのナルト》をボルトに伝えようとしてるんじゃないだろうか。 それだけ「あの時のナルトの言葉が嬉しかった」んじゃないのかな・・・

(そして、ボルトは「ナルトのボロボロの服」を着て「サスケの傷がついた額あて」をギュッと締める)・・・
 ボロボロの服は《今までのナルト》、そして傷入りの額あては《今までのサスケ》。 けしてクールで洗練されているとは言い難い2人の「失敗だらけの物語」を、しっかりと受け取ったボルト・・
 
 NARUTO-ナルト-699話のエンディングは、「旅を通して世界を見て・・」のサスケの言葉と一緒に「ナルトの額あて」のアップの画があって、そのあとラストはサスケの「忍とは・・」の語りと共に「サスケの額あて」のドアップで終わっています。 ナルトとサスケの歩んできた物語が刻まれた「2つの額あて」・・・  そのあと700話はいきなり次世代、ボルトの話に移っているんだけれど、たしかにあの2つの「額あて」は2つの世代をつなぐアイテムになっている。

 《額あて》ってのは、忍にとっては「忍の証、忍としての誇りの象徴」。 

昔まだ忍者のタマゴだったナルトに、再不斬がこんな事を言ってましたよね・・・「ククッ・・偉そーに額あてまでして忍者気取りか」って。 再不斬の額あてには、彼が舐め尽くした忍世界の辛酸や、浴びてきた多くの血、苦難の道のりが刻み込まれていたんですよね・・。
 額あてには、その忍の歩いてきた険しい道のり、歴史が刻み込まれていくのかもしれない。 

 ナルトがイルカ先生から受け取った額あてには「イルカの歩いてきた物語」が刻み込まれていて・・・ ナルトが大切にしていたサスケの額あてには「サスケが木ノ葉で過ごした日々」が刻み込まれていた。 そして、今度ボルトに手渡されたサスケの額あてには、その後のサスケの歩いてきた《忍とは何かを求める道のり》が上書きして刻み込まれてる、って事なのかな。


 そして今回いいなぁと思ったのも、やはりサスケのこのセリフ・・・
《なるさ・・・確実に   あいつの息子をオレが鍛えるんだからな》。 

 あれほど「未来」に不安を感じて、先を信じる為の「根拠」を必要としていたサスケが・・・「あいつの息子だから」「オレが鍛えるんだから」だけで「確実」と思ってる。

 「お前は日向一族の白眼とうずまき一族の肉体両方を持っているからだ」とか・・考察オタが好みそうなヘリクツではなく(自虐)、ひたすらナルトを信じ、ボルトを信じ、自分のことを信じて、それだけでいいと思えたこと・・・これぞ最強の「友情の証」ってもんを見せつけてくれて、それが何より嬉しかった。 うん、シンプルでいい。

 終末のラストバトルで、サスケが「なぜ・・そう言い切れる!?(なぜオレを信じられる)」と聞いた時、ナルトは例によって理論的な答えは言ってないんですよね。 「これ以上同じこと言わせんな!」ってね・・・ただ、それだけ。 屁理屈なんかよりも「友達だから」・・・信じる理由はただそれだけでいい、それこそ最強の理由。

 それも「あいつの息子だから」と認めながらも、ちゃんと「オレが鍛えるんだから」と自分の事も並べて入れてるあたり、これも《ウスラトンカチ(負けず嫌い)》なサスケらしくって、ちょっと微笑ましい。 
 「ウスラトンカチ」・・・薄いトンカチ。 たしかに、ナルトとサスケ2人ともトンカチ並みに「頑固」な、負けず嫌い。 そのウスラトンカチな2人が一緒に見守っていく「さらにウスラトンカチ」な子供達は、きっと《何とかしてくれる、どーにかしてくれる》に違いない。 

 699話でサスケは、あの額あてを「お前との本当の勝負まで・・取っておいてやるよ」なんて言っていたけれど、サスケにとって「あいつの息子をオレが鍛える」ってのも「本当の勝負」の1つなのかもしれない。 ナルトに「してもらってばかり」ではなくって、サスケも負けじと「ナルトの為に色々としてやる」。 そうやって互いに負けないぐらい競い合うように協力し合って、いつまでも「対等」であり続ける・・・ それこそ、ウスラトンカチ同士の“本当の勝負”じゃないのかな・・なんて思ったりするのです。




☆そういう「恩返し的な協力」を、ナルトが見てないところでそっとやってる・・っていうのも、いかにもサスケらしい。

☆12月のジャンフェスNARUTOBORUTOのステージがあるみたいですね、行きたいなぁ・・


☆駄文、読んでくださって感謝・・・



(ナルト好きブログ! ときどきボルト好きブログ!  2016/10/24)