ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- 第8話「お前がやるんだ」感想

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- 第8話「お前がやるんだ」感想


今年も残りわずか、そして今週のジャンプ(4/5号)掲載のBORUTO-ボルト-もクライマックス中のクライマックス。 アニメも遂に4月から「主人公交代」とあって、1つの時代が終わってしまうのを感じるなぁ・・


 今回のBORUTO-ボルト-、扉絵の「第二形態」モモシキが禍々しくって怪しくって、シンプルな色合いもとても美しい。


・モモシキのこと

 「モモシキ」というと、百人一首にもある「ももしきや 古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり」(順徳院)の歌を連想したり(ももしき=宮中)、映画BORUTOの付録解説本(在の書)に書かれているように「牛若丸」のイメージかと思っていたんだけど、今回モモシキが使った術名《犬飼健命(いぬかいたけるのみこと)》犬飼健命」とは、「桃太郎の犬のモデルとなった人物」らしいんですよね。 ならば、モモシキ・キンシキは牛若丸と弁慶というより「桃太郎と金太郎」なのかな・・?  

 角を生やして“鬼”イメージの彼らが「鬼を退治する側」の名前とは、ちょっと面白い。

 しかし、言ってはナンだけど「モモシキ」ってそれほど強そうには見えないんですよね; 本気を出したナルトとサスケに簡単に追い詰められているし、五影達のダメージも大したことは無かったし。 彼らが「あのカグヤがあれほど警戒した対象」とは、ちょっと考え難いのです。
 そもそもナルト達に向かって「下等生物」とか散々「上から目線発言」を繰り返しているのは「己の劣等感の裏返し」に他ならない。小物臭がしてならない・・・
自分の力の無さを痛感しているからこそ、強大なチャクラを食べて「強くなる必要」があるんじゃないだろうか。

 それに、ナルトに「ただのバケモノだな」といわれて、うっかり「ぬかせ・・ “化物”はお互い様だ」なんて認めちゃってますよね、「お互いさま」って・・ 今の状態が「化物っぽい」ってこと、分かってるんですね。  仲間を食らったり下等生物からチャクラを奪ったり・・やってる事は「なりふり構わず」って感じだけど、それだけ「力」を手に入れる必要性があるってことでしょうか。 下等生物の前で醜態を晒してまで、手に入れなくちゃならないほどの「切羽詰まった理由」が・・・

 モモシキとキンシキ・・・案外と、実は本当に「鬼退治する側」だったりして。

 
・そして「見た目の変化」といえば、今回の九喇嘛も・・・
 
 サスケのチャクラを得てパワーアップした、今回の九喇嘛・・・逞しい姿になりましたねぇ。 

 モモシキは九喇嘛を「化物」呼ばわりしてはいますが、NARUTO-ナルト-68巻に出てくる「須佐能乎の鎧を着た九喇嘛」も実に神々しかった。 
 それに72巻で、サスケが須佐能乎を器にして「全尾獣達のチャクラ」を入れた時には「人型」の神々しい姿が出現してましたよね。 完全な状態になれば、それこそ「十尾の本当の姿(本当の神の姿?)」が見られるのでは・・・と思ったりしてるんだけどなぁ・・



・それから・・・サスケと「師匠」。


「師匠(オレ)を信じて作戦どおりにやれ」 (サスケ)

(おっちゃんを・・オレを信じてくれた「師匠」を信じるんだ!) (ボルト)

 いやぁ~・・サスケから《師匠との信頼関係、繋がり》に関する言葉が聞けるなんて、感無量です。 ず――っと気になっていたんですよ、サスケって《師匠との繋がり》をどう考えていたんだろうか?って。 
 サスケにとって《師匠》とは何なのか、サスケにとって《師匠》は誰なのか・・「大蛇丸」なのか「カカシ」なのか、そのあたりサスケはどう考えていたんだろうかって。 で、今回のサスケの言動を見て・・カカシも大蛇丸も、サスケにとって「大切な師匠」だったんだと・・サスケと師匠たちの「つながり」を改めて感じたのです。

 今回、サスケが《師》としてボルトにしてやったこと・・・それは「仲間(ナルト)を信じて敵に向かっていく」とか「ナルトに協力して共闘する」姿を見せること。それは、かつて「カカシ」がサスケにしてくれたことと同じなんですよね。 

(カカシは、サスケの前で・・・ オビトと息の合ったチームワーク、互いに助け合い、「眼と獣」として共闘する姿を見せている)。

 言うまでもなく、カカシは「サスケに千鳥という術を授けてくれた師匠」。 カカシは「千鳥の開発秘話」や術に託された「大切な意味」までは説明していなかったけど、その代わり、サスケの前で行動で示してみせたんですよね・・・ 師として伝えたい「大切なこと」を。

 今回の「ナルトとの協力、眼と獣の共闘」を見て、サスケは「千鳥の本当の意味」をちゃんと“師匠”カカシから受け取っていて、今度は“師匠”として“弟子”ボルトに伝えようとしているんだな・・と思えた。 サスケがボルトをこの戦場に連れてきたのは、「イザって時に任せる為」でもあっただろうし、「師として伝えたいことを行動で見せる」ってのもあったんじゃないのかな。

カカシの師としての想いは、ちゃんとサスケに伝わっていた。ちゃんと伝えられていってる。 なんだか嬉しかったな・・・

 それと、もう1つ・・・今回サスケがボルトに《師》としてしてやったこと・・・それは「弟子を信じて、弟子に任せる」ということ。 これは、かつて「大蛇丸」がサスケにしてくれたことと同じなんですね(カカシももちろん、サスケを信じてやってるんだけど)。

(アンコの中から出してもらった大蛇丸は、サスケを信じて忍世界の行く末を託し、サスケが望む通り歴代火影を穢土転生したりと 色々と協力してやった)。

 言うまでもなく、大蛇丸は「サスケに自然エネルギーの扱いを教え、草薙の刀を授けてくれた師匠」。 だけど、サスケと大蛇丸じゃ考え方は違うし、サスケにとって「受け入れがたい面」も多々あるだろうし・・(それに奥さんのサクラは大蛇丸のことをボロボロに言っているし)・・・ それでも、サスケはずっと大蛇丸から授かった「刀」を大切に持って歩いているんですよね。 (それって、口では「アンタを仲間と思ったことは無い」と言いながらも「マダラの団扇」をもって出陣したオビトと似たような感覚じゃないかと思ってしまう)。
 
 65巻では、大蛇丸《アンタは木ノ葉を一度潰そうとした・・初めは気まぐれだと言ったアンタの言葉を信じたが・・今は違うと分かる・・本当は・・何だったんだ?》と尋ねるなど、サスケは「数少ない大蛇丸の本心を理解している者達」の一人であったりもします。  大蛇丸が「信じて託してくれた」想いも、サスケはきっと分かっていると思うんですよね。 そして今回は、まだまだ“ひよっこ”のボルトを戦場に伴って現れ、かつて大蛇丸がしてくれたように・・・信じて託している。 

 ボルトの前で見せているサスケの「師匠」としての姿・・・そこに、かつての「カカシ」や「大蛇丸」の姿が重なってくる。 

 サスケって、素直に「師匠への感謝」を言ったりするタイプじゃないし(ありがとうを言うのが苦手ですもんね)、考えてる事はちょっと分かり難いんだけど・・・なんだかんだ言って、ちゃんと師匠の想いを受け取って大切にしている。
 今では立派な師匠となって、かつて自分が師匠にしてもらったことをしている・・そんなサスケの姿に、師匠たちへのサスケの《ありがとう》の気持ちが見えてくるような気がするのです。




サスケのボルトへの言葉に、なんだかほっこりする・・




☆駄文、読んでくださって感謝・・・

☆年内に出来ればもう1つ雑考記事をと思ってますが、年明けになるかもしれないので・・ とりあえず、皆様よいお年を。 元日の「劇場版BORUTO」放送も楽しみ。







(ナルト好きブログ! 2016/12/27)