BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- 第12話「友達・・・!!」感想
今回のタイトルでもある《友達》。 ボルト、あっという間にテントウと仲良く“友達”になっちゃいましたねぇ~。
テントウにとって、おそらくボルトは最初の「本当の友達」。 今までの“友達”ってのは、おそらく「パパがお金を積んで雇ってくれた遊び相手」。契約が切れたら「おしまい」で、会えなくなってしまう・・・だから、ボルトと別れる際に「また・・会える?」と心配そうに聞いてたのかな・・?
何でも「カネで買えばいい」式の、大名一家。 お金の力で「セクシー系美女」も大勢侍らせているみたいだし、何でも金・金、金って・・・ 子供の誕生日プレゼントに「クレジットカード」とか、ふさげてんじゃねェ!!(って怒鳴りたくもなる)。 なんちゅう育て方しておるんじゃ・・子供がダメになってしまうぞ;(そのわりにテントウ、いい子に育ってるけど)。
まぁ、そしてカネの切れ目が縁の切れ目というか・・テントウの今までの「友達」も、「契約の切れ目が縁の切れ目」って感じだったんですね。かわいそうに・・
でもボルトだって、最初のうちこそ「任務だから仕方なく」付き合ってた訳だし、最低限の「護衛」をするだけで終わる可能性もあったんですよね。 なのに「ホントの友達」にまでなったのは、ボルトが「任務外のテントウの願い」に付き合ってやったから。「忍術を覚えたい」というテントウのわがままは、ただのわがままではなく「パパに見て欲しいから」・・・その「想い」に、ボルトはすぐ気づいてやれた。
・「任務」以外の“何か”
でも、あれだけクソ生意気でイヤミな発言をされまくったら、《ムカッ》として《さっさと仕事を終わらせよう》って気持ちになりそうなもんだけど・・ボルトの場合は《ムカッ》だけで終わらないんですよね。(でもこいつ、無邪気なところがあるんじゃないか?)とか(でも、根はイイ奴じゃないのか)とか(もしかしたら、こいつもオレと同じように寂しいんだな)とか・・ 相手の態度の裏にある「心」を察して、そこに寄り添おうとする。 だから、はじめは「苦手」と思ったテントウとも仲良くなれたんじゃないのかな(ボルト自身、仲良くなって楽しく過ごせたのは《意外だった》と言っていた)。 ボルトは《意外な相手の意外な一面》を見つけだすのが上手いのかもしれない。
そして・・ボルトは「任務外」であろうと、その想い、心を優先した・・・ 一緒に汗かいて一緒に喜んで、同じ想いや寂しさを共有して、だからこそ本当の「友達」になれたんですよね。いちおう「護衛」という任務をこなしたボルトだけど、「それ以上」のことをしているんです。
で・・ボルトのその「任務外の仕事」に疑問を持ったのが、テントウのお付きである「ヤマオカ」爺さん。 いや、ヤマオカさんじゃなくて・・その正体は「組織・貉の頭領(ショジョジ)」。 ショジョジは「屍分身」という術で相手の顔や記憶をコピーするというから、どうやら「ヤマオカさん」に成り変わってるっぽいですね。
ヤマオカさん(ショジョジ)は、ボルトがテントウに忍術を教えているのを見て「どういう事ですかボルト殿、あなたへの依頼はあくまで護衛のみのはず」なんて言ってましたっけ・・《依頼内容はあくまで》とか《のみのハズ》とか、忍が「任務以外の事」までするとは、まったく思っていない様子なんですよね。
それに、彼は「護衛のガキ(ボルト)が退場するタイミング」を待って行動を起こそうとしている・・・つまり「忍は契約期間(任務期間)が切れたら仕事はしない」と思い込んでいる。
いやいや、すでにテントウと「友達」になってるボルトが、任務外とはいえ「テントウのピンチ」を放っておくはずもないのですがねぇ・・・ どうやら、この想定外の「友情」が、彼ら「貉」にとって大誤算になりそうですね。
そういえば、NARUTO「波の国編」でも・・・
第七班は「任務外」の命がけの仕事まで自発的に引き受けて、タズナたちを助けようとしましたよね。 で、カカシが言ってましたっけ・・
《お金だけで忍は動くわけじゃありません》って。
忍者はお金の為、任務の為、国の為だけじゃない大切な“何か”のためにも動く。 ブラックカードでも買えないような大切な“何か”・・・見えない大切な“何か”のために。
かつてのように「刃で心をころして任務の身を遂行するのが忍」って時代じゃあないんですよね。 まだ、世間一般の「忍」に対する認識は古いままかもしれないけど、今では「仲間」や「心」を大切にするのが忍。
なんだかなぁ・・今のボルト達の世界を見てると「忍以外の人々」のほうがよっぽど何でもビジネスライクに考えていそうな感じで、案外「忍」のほうが今でも「心」ってもんを大切にしているようにも見える。 今まで、過酷な歴史の中で「心」や感情を犠牲にして堪え忍び、その想いを受け継ぎ耐え忍んできた「忍」だからこそ・・その想いを大切にしてるような気もします。
・“友達”という言葉の意味・・
「かつてのオレにとって“友達”とはただの言葉・・・それ以上でもそれ以下でもなかった」 「だがお前と会って気付かされた 大切なのはその言葉の持つ意味だと」 「その意味する事が何なのか お前はサスケのために何をしてやれるのか よく考えろ」。
大切なのは「その言葉の持つ意味」・・・そして友の為に「何を」してやれるのか。
“友達”という言葉の意味を「今まで全く知らなかった」テントウと、“友達”という言葉の意味を「とっくに知ってるつもりだった」ボルト。 今ではすっかり仲良くなって“友達”になった二人だけど・・・彼らが「友達という言葉の意味」を知っていくのは、むしろ「これから」じゃないのかな。
☆BORUTOのこのエピソード・・やはり「波の国物語」と重ねられたストーリーに思える・・
☆今回ボルトが披露していた「影分身の術」と「おいろけ・ハーレムの術」。ボルトの「好み」は(ナルトに較べると)ややスレンダーだけど、瞳やポージングはより艶っぽい・・;
☆言うまでもなく《影分身の術》はナルトの生き様(協力)を示す「ナルトの強さの象徴」。 で・・・それに加え、この術に関してはちょっと面白い解釈ができる部分があるんです。それについては次回、雑考記事で(近日中に)!
☆ボルト、教え方が上手い。それに年下の扱いが上手い・・日頃、妹の世話をよく見てるせいかな?
☆この前ツイッターでも呟いた話題ですが、公益財団法人新聞通信調査会が2月に調査した「知っている日本人の名前」について、フランスではナルトが堂々3位に入りました! (以下、yahooニュース記事よりの抜粋)
1位:昭和天皇(93人)
2位:安倍晋三(37人)
3位:ナルト(漫画「ナルト」、18人)
4位:宮崎駿(16人)
5位:オノ・ヨーコ(15人)
5位:天皇(15人)
7位:黒澤明(13人)
8位:鳥山明(10人)
8位:ピカチュウ/ポケモン(10人)
10位:錦織圭(9人)
1位:昭和天皇(93人)
2位:安倍晋三(37人)
3位:ナルト(漫画「ナルト」、18人)
4位:宮崎駿(16人)
5位:オノ・ヨーコ(15人)
5位:天皇(15人)
7位:黒澤明(13人)
8位:鳥山明(10人)
8位:ピカチュウ/ポケモン(10人)
10位:錦織圭(9人)
さすがフランス、今でもナルトが3位ってのは嬉しい! けど、ピカチュウが「日本人」って・・・それだけ「日本人を知らない」ってことなのかなぁ。
☆ライブスぺクタル「NARUTO(暁の調べ)」、今月観てまいります。 そのうちご報告を。
☆ボルトが欲しがってるレアカード、なんだろ・・
☆長駄文、読んでくださって感謝。
(ナルト好きブログ!2017/05/09)