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BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-  第18話「手」感想

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-   第18話「手」感想


少し遅くなってしまったけど、今月のBORUTOの感想を少々。

 今回は《ガチガチだったボルトの心が少~しずつ解れていく話》でしたが、中でもいいなぁ~と思ったのが「ミツキとサラダ」のこのセリフでした。


「それに何だか面白そうじゃない?」(ミツキ)

「あれあれえ・・?ちょっぴり楽しくなってきちゃったって顔じゃない?」 (サラダ)


 ボルトの心を直接解したのが「科学忍具と研究者達の真摯な姿」だとしたら、それをうま~くサポートしていたのが「彼らのこの言葉」。 ボルトの性格を知り尽くした《彼らならではの言葉》とでもいいましょうか・・とにかく絶妙なのです。


・さて・・・ まずはボルト本人ですが、

 ああ見えて結構「中忍試験での失敗」を引きずってましたよね。  反省と自戒からか、ボルトは「最新の科学忍具にワクワクしちゃう気持ち」を必死に抑えつけ、なにかと科学(忍具)にケチをつけて「否定」しようとしてた・・

 たとえば、研究所に着いた途端「思ったより小じんまりしてンだな」なんて言ってたけど、「思ったより」ってことは「もっと大きくて立派な施設を想像(期待)してた」って事だろうし・・・ カタスケの言葉にムカついて(なーにがチャクラ・センシングだよ・・・カッコつけやがって・・)なんて反発してたけど、「カッコつけやがって」ってことは「カッコイイ」と思ったという事でもある。

 「じゃ・・任務も無事終わった事だしそろそろ帰るわ」と突然席を立ったボルトを見て、ミツキとサラダは《ボルトの心の中の葛藤がリミット状態にある》ことを察したんじゃないかと思います。

で・・このあとの二人のサポートが、実に「自然で」素晴らしかった。



・ミツキの「それに何だか面白そうじゃない?」

 最新科学忍具のテストに付き合うことになって、ブツブツ不満を言ってるボルトにミツキが言った「面白そうじゃない?」。

 「面白そうじゃない?」の「・・・じゃない?」ってのは、相手に《共感、同意》を求める言い回しなんですよね。 しかも(キミもボクと同じ考えだといいんだけどね)という願望も含まれてる。

 《面白そう》と思うのはボク《も》だよと伝えると同時に、《キミも面白そうと思ってくれるとボクも嬉しい》という気持ちも伝えてる・・ ボルトを一人にしていない、気持ちは一緒だと伝えてあげてるんですよね。 

 ミツキのこの言葉は、ボルトに「まぁちょっとは面白そうかもな」と言える環境を作ってあげてる・・  ホント、実に実にさりげなくって ごくごく自然なんだけど、この一言のおかげでボルトの気持ちはかなり楽になったんじゃないかと思います。 


 一方で、サラダのほうは・・
 

・サラダの「あれあれえ・・?ちょっぴり楽しくなってきちゃったって顔じゃない?」


・・・サラダのは、かなりストレートなツッコミ。

 で、ボルトは「・・・・・はぁ・・!?誰がだよ・・・!」なんて答えてますが、この反応も織り込み済みで、サラダはからかったんだろうと思うんです。 ボルトに《バレバレだよ》と伝えることで、ボルトが「自分で自分にツッコミを入れて自制する」必要がなくなるし、いまさらカッコつける必要もなくなる・・ これでさらにボルトの気持ちは楽になったんじゃないのかな? 

 で・・・このやり取り、ちょっと「母ちゃんと子供のやりとり」みたいに見えるんですよね。 「あれ?泣いてるけど痛いのかな?」と聞かれて「痛くなんかないもん!」と強がってる小さな子供みたいな・・ それでも構ってくれたことが嬉しくて、ホントに痛くなくなっちゃう・・みたいな。 

 ボルトって、女性の前では「ちょっと子供っぽい一面」を見せことがある・・と私は感じています。 父ちゃんや友達(男)の前で見せる姿と、母ちゃんやヒマワリの前で見せる姿はちょっと違うような気がする・・  
 委員長ことスミレちゃんに手当てをしてもらってるボルトも、お行儀よくちょこんと座って、「母と子」のように見える(「横並び」構図のせいもあるのかな?)。なんだか、ミコト母さんに手当てをしてもらってたサスケや、リンに手当てをしてもらってたオビトの絵を思い出しちゃいます。 こういう時のボルトって「ヒナタ母ちゃんの前での姿」のようになるというか・・本来の(いい意味での)お育ちの良さや無邪気な一面をちょっとだけ見せてくれるんですよね。 

 ボルトの子供っぽい無邪気さは、母性本能を刺激するというか・・・ サラダのツッコミには、《男って単純でバカだよね》という母親的な包容力のある愛情を感じます。 からかってるんだけど、ひやかしじゃあない・・・《大丈夫、分かってるんだよ》という気持ちが伝わってくる。


 一方で、ボルトは男の前ではプライドもあってか、弱い面を見せたがらない。 だから、ミツキはボルトのプライドを傷つけないように「共感」路線で「共感、対等」を伝えてる・・  ミツキはよく他人を観察してるし、ボルトの心もよく読んでる・・・ 観察眼が鋭いというより、人を思いやる優しい心があるのかな。


 ミツキも、サラダも、ボルトのことをよ~くわかってる。 ボルトの気持ちを察し、「ごく自然に」それぞれがサポートしてる。 そして無邪気な笑顔を取り戻したボルトに、サラダもミツキも「フツーにはしゃいでんじゃん、ふふっ」と嬉しそうにしている・・・  (ありがたいね、いい友達がいてくれて)。

 ボルトの碧い眼は、いろいろと不吉な予言なされてはいるけれど・・秋の空みたいに澄んだブルーなんじゃないかと想像します。 見たものをそのまま素直に写し出すような「純粋な」眼・・・  今回出てきたアキタさんやスミレちゃん、それに科学を語るときのカタスケの目も、まっすぐで澄んでいるように見えました。
 なんだか今回の話を見てると ミツキやサラダのほうが「支えて」いるような気もするけれど、案外とボルト本来の《屈託のない無邪気さ》に2人も支えられてるのかもしれないですね。



☆駄文、読んでくださって感謝・・






(ナルト好きブログ! 2017/11/30)