ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO16巻の雑考 その1「究極の選択」

NARUTO16巻雑考 (今だからこそ思うこと) その1「究極の選択」

 さて今回は私のお気に入りでありおススメの1巻、「16巻」の雑考を少々。 
16巻ネタは度々話題に出しているので、一部は過去記事と重複するかと思いますが・・・今回は全部まとめて「16巻の雑考」ということで。

 まず「なぜ16巻が面白いのか」という話なんですが、とにかく「大きな区切り、境目」があるってことなんです。 木ノ葉崩しが終わって“暁”編が始まるとうい「区切り」・・・ だけど、それはストーリー上の大きな区切りってだけじゃあないのです。「敵」が大蛇丸から“暁”に変わって・・そしてこの区切りで「主人公」も入れ替わるのです。 
 あ、主人公と言っても「NARUTO-ナルト-の主人公」って意味ではないんですよ・・・「忍世界の主人公」という意味で、です。 

 1~16巻まで、ここまでナルト達はまだまだ「子供」だったんです。まだ「守ってもらう側」の子供だったんですよね。 忍世界の中心に居て、世界を動かしてたのは三代目火影やベテラン上忍達・・・「親や爺ちゃん世代」でした。「木ノ葉崩し」を起こしたのも50代の大蛇丸だったし、応戦した忍達も親や爺ちゃん世代がメイン。 まだ忍世界の「主人公」は彼らだったんですね。
 だけど、16巻も後半“暁”編が始まると、ターゲットが「九尾を持つナルト」になったり、ナルト世代が舞台の中央に引っ張り出されることになります。 名実ともにナルトが主人公になっていく・・・それが16巻だと思うんです。

 そして、新しい展開が待っているということもあり、16巻は全体的にきわめて「伏線だらけ」になっております。 その伏線探しをしてみるのも、また面白い。

 さらに、大きな区切りといえば「ナルトとサスケ」の物語もこの16巻で大きな節目を迎えるんですよね。二人の道が「分かれてしまう」のも16巻、ここからなんです。 


 では、まずは16巻前半、木ノ葉崩し終結のあたりから・・・

(なお、長文が字数制限により投稿できなくなってしまったようなので、記事を数回に分けて投稿いたします)

 
・究極の選択(136~138話)、大人達の答えとナルトの答え

忍世界の「主人公の交代劇」は、木ノ葉崩しラストに描かれます。 新旧両世代にとっての、それぞれの「木ノ葉崩し」・・・ どちらにとっても「里や仲間を守る」ための闘いだったけど、出した答えは異なっていたんです。

 三代目火影が出した答えは「大切なものを守るために、何かを切り捨てる」というもの・・・ 三代目は、大蛇丸の野望(術)を屍鬼封尽で封印し、己の命を犠牲にして里を守る。 三代目の最後の選択は、過去の火影達がしてきたものと同じなんですよね。 初代火影・柱間も「里を守るために友を切った」わけだし、二代目も四代目も己の命を犠牲にして里と仲間たちを守ってきた・・・ 

 何かを守るためには、ほかの何かを切らねばならない《究極の選択》。 かつてサクモも「里の利益か仲間の命か」の選択を迫られ、戦争編にもドダイによる「究極の二択」の話が出てきます(※) イタチもこんなことを言ってましたよね、「忍は時に厳しい選択を迫られることだってある」と・・ イタチ自身、「木ノ葉か、一族か」という厳しい究極の選択を迫られた一人でしたから。

《究極の選択》・・これが忍世界では、ある意味「常識」だった。

だけど、「舞台裏」というべき遠く離れた戦場では、ナルトが《もう1つの答え》を出していたのです。

 ナルトは「お前の気持ちは・・なんでかなぁ‥痛いほど分かるんだってばよ・・」と、敵であった我愛羅の痛みを想い、涙を流して我愛羅を闇から救い出した。

《大切な仲間は命がけで守る》、だけど敵であり闇であった我愛羅のことも《切り捨てずに助ける》・・・《両方》を選ぶという、忍世界の常識を覆すナルトの「第3の答え」。 これは のちに忍世界を大きく変えることになるのです。 

 さらに「新旧の世代交代」は、敵側のほうでも・・・ このあたりから、16巻には続々と「伏線」が登場してきます。 (その2へ続けます・・)






(ナルト好きブログ! 2018/02/25)