NARUTO16巻から 「その眼の本当の力」と「月読」
「その2」の続きです・・・
・イタチが語った《その眼》と《その眼の本当の力》
138話でカブトが語っていた「その眼」と、「その眼の完璧な使いこなし方」。 それについては、イタチがさらに踏み込んだ説明をしていくんです。
“暁”姿で久々に帰郷したイタチと それを追いかけたカカシが戦う142話で、イタチがこんなことを言うんですよね。
「だが・・・アナタの体は その眼に合う血族の体では無い」
イタチも《その眼》と言ってるんですよね、《その眼》と。
「写輪眼」といっても、イタチやカブトにとって「カカシの写輪眼」は、ただの写輪眼じゃあない・・・マダラ(というかオビトというか)の「もう1つの眼」、まさに《その眼》だったハズ。
142話冒頭、イタチはカカシの《その眼》をじーっと食い入るように見つめているんですよね・・・ 何かを考えながら。
何を考えながら、見つめていたんだろう。
《その眼》の1つが、サスケの師であるカカシの中にも在る・・その眼がサスケをいつも見ている・・イタチの想いはさぞかし複雑だったことでしょう。
もっとも、そんな事は知らないカカシは、イタチの言葉の意味をそのまんま受け取って《その通り・・すぐバテちゃうからな‥》と心の中で返していたけど、イタチが本当に言いたかったのは、そういう事じゃなかったような気がする。
カカシが持ってる《その眼》は、ただの写輪眼じゃないんだと・・そして《その眼に合う血族が使えば、その眼は本来の力を発揮してしまう》のだと・・・イタチは「警告」をしたかったんじゃないのかな。
さらに、イタチはこうも言うんですよね・・
「血族の本当の力を見せてあげましょう」と。 ・・・そしてイタチは、カカシに「月読」を食らわせる。
当時は、なぜイタチがカカシにこんな攻撃をしたのか、正直よくわからなかった。
うちは一族の実力を見せつける為だったのかとか、いろいろ考えたけど・・・今となれば、あの時イタチは「警告」したかったんだろうと思う。
血族(うちは一族)の本当の力・・・《写輪眼の本当の力》。 「うちはの石碑」によれば、それは「無限月読」と書かれていたはず。
(この石碑の内容については、のちに黒ゼツが悪戯して一部ねつ造したらしいことが分かったけど、そこはおいといて・・)
イタチはマダラの目的を知っていて、それを「警告」したかったんじゃないかと思います。 さらにこの時、イタチは《“暁”の目的は尾獣を集めること》という情報もカカシに伝えているんですよね。 “暁”は、尾獣を集めて、それを利用して“その眼”で“月読”世界をつくろうとしている・・・イタチはそれを警告し、伝えておきたかったんじゃないだろうか。
“暁”というかマダラの目的が「無限月読」であるとわかるのは、ずーっと先のことですが、イタチはこの時点でここまで予言していたんですよね。 イタチがここまで「警告してくれていた」ことを考えると、やはりイタチは完全に「里側の人物」だった・・ということも分かります。
・・・そして16巻は「伏線」だけじゃなく「複線」のはじまりでもあります。
それまで1つだったナルトとサスケの道が、2つに分かれ始める・・・そのはじまりが「16巻」にありました。
(その4へ続けます・・ 近日中に)。
(ナルト好きブログ! 2018/02/25)