ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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我愛羅の腕組み姿と「くまさん」雑考(再編集記事)

 1月19日は我愛羅の誕生日でした・・ おめでとう我愛羅

 

 (今回は過去記事の書き直し(書き足し)で、Kindle版書籍にも入れた我愛羅関連記事をブログ版に直して紹介します。 以下、我愛羅の「腕組み姿」についての雑考です)

 さて「腕組みキャラ」というと うちはマダラ、二代目火影・千手扉間・・ どっちかというと とっつきにくい(怖そうな)キャラが多いかな。 マダラも扉間もけっして怖い人じゃないけれど「威嚇的」に感じちゃうんですよね。

 で、我愛羅《腕を組んでいる絵》がかなり多い。 〝暁〟が攻め込んできた時も 腕を組んで立ち向かっていたし、五影会談でサスケに向かった時にも腕組み。 忍界大戦で戦場に立った時も これまた腕組みだった。

里を守るため侵入者に立ち向かう我愛羅(28巻より)

 でも我愛羅の腕組みは、威圧的というよりも「凛々しい風影様」。  ま、ちょっとは「怖そう」でもあるけれど、背筋をピンと伸ばして毅然としているから「頼もしい」のだ。 そんな我愛羅を里の人々も「我愛羅さまぁ〜」と心から慕っている・・ 我愛羅の腕組みは なぜこんなに格好良く見えるんだろう。

 だけど、彼の腕組みポーズにも 紆余曲折があった。

 

我愛羅とクマのぬいぐるみ 

 さて、我愛羅は初登場時(35話)から腕組み姿でした。 コウモリみたいに逆さまにぶる下がって、冷ややかな目で「黙れ殺すぞ」なんて言っていた‥ かなり不気味だったんですよね。 
 この頃の我愛羅は里の中でも孤立していて、兄姉からも腫れ物扱いされておりました。 だからその腕組みは「他者を寄せ付けない」オーラが全開で《オレのテリトリーに入るな!》的な威嚇に見えたんです。

 じゃあ いつからこんな感じだったのか?と遡って回想を見ると、幼い頃はまだ腕組みはしておりません(129話~131話の回想による)。

 小さいころ我愛羅は、時折 守鶴の力を暴走させてしまってバケモノ扱いされて いつも独りぼっち。 家族さえも「危険な失敗作」我愛羅とは距離を取っていて、我愛羅のお世話はもっぱら夜叉丸一人に任せていたらしい。 のちに我愛羅は「父親から甘やかされて それを愛情だと思った」と言っていたけれど、回想を見る限り 父さまが「我愛羅を可愛がっていた」描写は出てこないんですよね。 だから甘やかしといっても それは放任とか「見て見ぬフリ」だったんじゃないかと思うんです。 多少のことは目を瞑り、モノだけ与えて世話は夜叉丸に任せっきり。 父さまも我愛羅をどう扱っていいか迷っていたんでしょうね‥ 幼い我愛羅は「血は出ないけど‥いつもここんとこがすごく痛いんだ」と胸をグッと掴んでいた‥

 我愛羅の言う痛み、それは「心の痛み」。  我愛羅には鉄壁の「砂の防御」があって、いつも砂が自動で守ってくれる。 だから傷を受けたことが無くて「肉体的な痛み」が分からなかった‥ だけど心はいつも痛かった。 

 それでもお友達が欲しくて、自分からボールを拾って手渡そうとしたり、傷つけちゃった子に謝ってお薬を渡そうとしたり。 だけど怖いと恐れられて、誰にも受け取ってもらえなかったんです。

ボールを抱えて渡そうとする我愛羅

お薬を抱えて走る我愛羅

 


 腕に抱えたボールは、誰かに渡したい「つながりたい想い」。 そして腕に包んで運んだお薬は、誰かに受け取ってもらいたい「心を癒す愛情」だったのかな。 でも、誰もそれを受け取ってはくれなかった。 我愛羅はいつも心が痛かった。
 
 で、その頃の我愛羅の絵にクマのぬいぐるみを抱える姿があるんです。 クマを抱えることで、寂しさを紛らわせていたのかなぁ‥ お腹のあたりに何かを抱えると、心と体が温まって癒される効果ってありますよね。 それに、あのクマは 父さまからのプレゼントだったんじゃないかと想像しています。 モノだけ与えての放任だったとしても、あのクマは家族の代わり、我愛羅にとって唯一のつながり‥家族の温もりを感じる宝物だったのかもしれません。  


 クマを抱える姿‥これが幼い頃の「腕組み姿」だったのかもしれません。 その腕の中には《つながりを信じたい想い》があった。 物語終盤、無限月読の中で我愛羅が見ていた夢も「優しい父さんと家族、ともだち(ナルト)との楽しい幼き日」だった‥

我愛羅は 大切に「家族の代わり」を抱えていた。 

戦争編の回想から。中忍試験時の回想にも「くまさん」は出てくる

 

 しかし、そんな想いも無惨に打ち砕かれる日がきてしまう。

 

 ・我だけを愛する修羅 

 我愛羅を失敗作と考えた父さまは、ついにある決断を下します。 夜叉丸に「我愛羅の命を奪うよう」に命令した。  我愛羅は 夜叉丸や父さまにまで つながりを断ち切られて絶望する・・
 それ以降、我愛羅が「クマを抱える」絵も出てきません。 家族とのつながり、全てのつながりを断たれて我愛羅の腕の中は空っぽになってしまったんです。  我愛羅腕の中は何も無い状態になってしまった・・

 そのかわりに描かれるようになったのが《腕組みをする姿》でした。 それは自分で自分だけを抱える姿‥ 自分だけを愛し、他者を排除する。 腕の中に守るべき存在も無く、誰かに渡したい愛も何も無い。 ただただ己を抱き抱えるのみ。 その頃の我愛羅の「腕組み」は まさに我だけを愛する修羅そのものでした。


 それでもナルトと出会ったことで、我愛羅はやっと自分を取り戻していく。 そして自分から里の人達の中に飛び込んで 努力を重ねていく‥ たとえすぐに受け取ってもらえなくても《いつか受け取ってもらえる日》のために。 

 《待ってるだけでは もっと大きな苦しみにまた襲われる》
 《努力し自ら切り拓くしかないんだ 一人きりの孤独に逃げずに‥そうすればいつか‥あいつのように‥》
 《だからオレは砂の一人の忍として風影を目指す この里に繋がり生きるために》

 《今頃になってオレにも少しだけ分かったことがある》

 《苦しみや悲しみ‥喜びも‥他の誰かと分かち合うことが出来るのだと》(249話より)


 物語終盤の58巻、風影として忍連合軍を指揮する我愛羅は 穢土転生された父さまと再会します。 父さまは「お前は母に愛されていた」と真実を伝えて去っていきます。 そしてその時、母・加瑠羅(かるら)の腕と手が 後ろからそっと我愛羅を抱くように包むんですよね‥ 優しく、ふわっと包むように。  そうやって 母さまは我愛羅を守ってきたんですね。 その姿は、我愛羅の腕組み姿と重なって見えました。 そして今、我愛羅の腕の中には里の人々が居る‥ 里につながる一人の忍として、風影として《苦しみや悲しみ、喜びも分かち合う》。 痛みを知っている我愛羅だからこそ・・

 我愛羅の腕組みが頼もしく見えたのは、それが「里の人々を愛おしそうに抱える姿」だったからなんですね。

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

☆過去記事をKindle版用に書き直し、さらにそれをブログ用に書き直しました⇒(元記事)「我愛羅の腕組みスタイルについて」2011年2月7日

☆このほかにもいくつか、過去記事から修正版をときおりアップしようと思っています

☆ことしはゆっくりと「感想記事」の空白地帯(第1話~中盤まで)を「今だから思う感想」として埋めていこうと予定しております・・気まぐれに

☆コメント、メールなど下さった方、ゆっくり返信します。遅くなっておりすみません。ありがとうございます。

 

(ナルト好きブログ!2026年1月22日)