ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 678 オレノ意志ハ 今週のジャンプ・ナルト感想 その1(WJ27号)

NARUTO:678 オレノ意志ハ  (その1)

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違ウ…マダラ
オ前ハ救世主デモナク…ソシテ終ワリデモナイ
 
背後からグサッとマダラの心臓を貫く黒ゼツ、
そして《!!?》《……》 《!?》と驚くマダラ。 
…黒ゼツの「マダラ様」なんて呼び方は、皮肉というか、嘘っぽかったですからねぇ。 それに黒ゼツは「全テノ地ハオレソノモノ」とも言ってたわけで…およそ「マダラの意志」とは思い難かった。 だから、あぁ…やっぱりという感じでもあります。 
 
 だけど、マダラが本気で黒ゼツを信じていたのだとしたら…やっぱり彼は「騙されやすい」タイプなんですね。 

 イズナがずーっと心配していた、マダラの「騙されやすい」という弱点…

あの時のイズナの心配はやはり…マダラ兄さんの性格を熟知していればこそ、だったんですね。 
とりあえず、黒ゼツの事は後にして…
 
限月読の“夢の中”を見てまいりましょうか… それぞれの夢…これが皆の「深層心理」っぽくって、なかなか面白いものがあります。
 
(神樹のさなぎの中で、眠る人々…)

 
・ヒナタの夢
 
緑がいっぱいの美しい景色の中で、ヒナタはナルトの肩にそっと寄り添って…平和そうな時が流れていってますねぇ。 後ろでは、何かを言いたそうなネジに、ハナビ(ですよね?)が邪魔をしないように「し~~~」と注意する…。
 
うんうん、ヒナタの「願望」はこんな感じなんですね。 
ヒナタはこれから先は「ナルトの後を追いかけるのではなく、ナルトと並んでいきたい」と言ってましたが、たしかにベンチでちゃんと二人は「並んでる」。 そして同じ場所で、同じ景色を眺めてる。 二人が「先に」眺める景色は、穏やかで静かで平和な世界… ヒナタらしいですね。

 ヒナタはナルトにそっと寄りかかってるんだけど…でも「甘えている」のとも違うような気がする。 というのは、2人は結構大きなベンチに座ってるんだけど、ナルトはかな~り「端っこ」に座っておりまして、ヒナタがグイグイっとナルトのほうに「積極的に寄っていった結果」といった感じです。 おとなしいけど、結構「行動は素直で大胆」…今までのヒナタの言動を見ていても、そんな感じでしたよね。
 
 で…ここで「ネジがちゃんと生きている」のも、もちろん大切なポイント。 ヒナタだってネジ兄さんには「生きててほしい」…やっぱり生きててほしいですよね。 
 そして妹のハナビは久々の登場ですが、ハナビがヒナタの恋を「陰ながら応援してくれてる」って事…これもヒナタの「願望」なのでしょうか。 
「白眼や柔拳の能力」では、ヒナタはハナビには勝てないとしても、「恋愛だけは妹に先を越されない」…ハナビに“羨ましい”と思われるようなところも「ある」ってこと…これは「姉としては」重要な事なのかもしれません。  
 
そして「姉」との関係と言えば…
 
・キバの夢
 
優秀な姉ちゃんと、こわ~い母ちゃんを持つキバの夢は《火影の座につき、赤丸を撫でながら「まず犬の日とか決めて休日にすっかな… 火影命令!」》…お犬公方様かいな; しかし、キバは“本気で”火影になりたいんですね。 
だからと言って、キバは具体的に「火影になって成したい事がある」という訳でもなさそう(“まずは”犬の日を…なんて言ってるぐらいだから)。
 「具体的な政策とか野望がないのに」とりあえず火影っていうのは…キバも「認められたい」願望があるのでしょうか。 お家では、すっごい強~い「母ちゃん」と、優秀そうな姉ちゃんに囲まれて、キバはいまだに『お子様扱い』されてる印象があります。 だから出世して、いつか母ちゃん達を見返してやるぞ!…なんて願望もあったりして。 
 
 …それはともかく、キバが求めているのは『動物と仲良く共存できる平和な世界』…それって、これから先は特に重要な事なんじゃないだろうか。 キバだったら、尾獣とか自然ともうまく調和した世界をイメージできるだろうし、案外いい火影になれるかも(平和な世の中だったら…の話ですが)。
 
そして動物との共存といえば… 
 

・シノの夢
 
「やっと…見つけたぞ… 新種を」と得意そうに巨大な(蛾のような)蟲に乗り、自由に空を飛ぶシノ…
 
 まぁ…その新種ちゃんは「かわいい」とは言い難いですが、シノにとっては「カッコいい蟲」なんでしょうね…(きっと)。 
 だいたい、シノって《ここぞという場面で》蟲を出してカッコつけたとしても、仲間にも「気持ち悪いってばよ」的な反応を食らう事が多く、気の毒なんですよね(この戦場でも、いのに気持ち悪いって言われちゃってましたよね)。
 
 「いつものこと」とはいえ、あれでシノって“かなり傷つきやすい性格”だから、毎度「気持ち悪りぃ~」と言われて傷ついているのかもしれません(シノって、サスケ奪還任務に声をかけてもらえなかったことをずーっと気にしていたり、ナルトに「気づいてもらえなかったこと」にも傷ついたりしてましたから)。
 だから…新種で「颯爽と空を飛べば」、サイの術や、サスケの口寄せ(鷹)、我愛羅の砂みたいでちょっとカッコいいし、「存在感のない奴」というイメージも払拭できるかもしれない。  それに万が一(また)仲間に入れてもらえず置いて行かれたとしても…この新種ちゃんがいれば、すぐに追いかけることも可能かも。
 
でもシノの「蟲マニア」らしい夢は、なかなか周囲には理解され難いかな…。
そして、マニアと言えば…

 
・チョウジの夢
 
案外と「結婚願望」が強そうなのが、第十班なんですよね。 比較的穏やかな家庭に育った子たちだからなのかな…? それに猪鹿蝶一族は、代々子供にピアスを渡していく家風があるし、結婚して子供をつくる事も「義務」っぽい…
ごちそうに囲まれて「うわぁ~~うまそーー!!」と喜ぶチョウジに「私!ガツガツ食べる人男らしくて好き!」と寄り添う美女… うしろで「お前もマニアを見つけたか」と微笑むチョウザさん…。
それにしても、チョウジって「ぽっちゃり」のせいで「モテないんじゃないか」って事をかなり前から気にしてますよね。 「デブ」と言われると怒るのも、気にしている証拠…
今のままの自分で「いい」と言ってくれる理想的な結婚相手が現れるかどうか…本気で心配しているのかも。
 
そして理想の結婚といえば…
 
 
・シカマルの夢
 
(シカクにガミガミ怒る母さん、アスマ紅夫妻と赤ちゃんを見て…)「結婚なんて…めんどくせーこと オレはやめとくか…」とつぶやくシカマルに、「ああ…」と頷くテマリ…
 
 え…って、そこテマリなんだ!! シカマル…テマリのこと意識しまくりじゃないですか。 案外、シカマルとテマリが一番早く結婚…なんてことになるのかも。 「めんどくせー」とは言いながら、シカマルって「結婚」をかなり意識してますもんね。

 木ノ葉崩しの時も、フツーに結婚してフツーの家庭を持つ将来を思い描いてた…なんてことを言ってましたけど、彼は「平凡な家庭の幸せ」願望が、かなり強そうに思えるんです。 なんだかんだ言って…「親父と母ちゃん」の在り方が「理想の夫婦」に思えているんじゃないだろうか。
《女性が強くて、女性が話をしている間は男は話を聞いてやる…》それが家庭円満の秘訣なのかもしれないし、そういう事が出来る世界は平和なんでしょう(きっと)。
そしてたま~に「微笑んでくれる」奥さんがいれば「幸せ」…シカクが語っていた「夫婦のありかた」は、シカマルにとっても理想のスタイルなんじゃないのかな。なにせシカマルは「親父の背中」見て育ってますからね…それに「めんどくせー」という事にかぎって、シカマルはちゃんとやりますから。

「サスケ奪還任務」で、多由也に苦戦していたシカマルを助けてくれたテマリが、最後に「ニカッ」と笑った場面がありましたよね… あのテマリの無邪気な笑顔はすごく印象的だったんですが、シカマルには…あの笑顔が「シカク父さんが言っていた母ちゃんの笑顔」と重なって忘れられないんじゃないだろうか。
「めんどくせー」とか「やめとくか…」なんて、結婚についてテマリに語っている時点で、シカマルは「テマリを意識してる」のが分かります。 ま…「実際には」シカマルはまだまだ若いから、これから先どうなるかなんて分かりませんがね…。
 
で、何といっても、ここでも『シカク父さんとアスマがちゃんと生きてる』… 相変わらずシカク父さんが母ちゃんにガミガミやられている光景、そして実現できなかった「アスマが赤ちゃんと一緒の幸せそうな光景」…そんな、ごく平和な日常がシカマルにとっては一番大切なんだろうと思います。
 
そういえば、シカマルは「シホちゃん〈暗号班の)」にも惚れられてましたっけ…。 テマリとシホ…二人も候補がいるとは幸せな事で…
 
そして「二人の候補」と言えば…(無理やりつなげる)
 

・いのの夢
 
いのの夢は、サスケとサイの二人に言い寄られる事…
 
「いのはオレの女だ うせろ」というサスケと「いえ…ボクの女です」というサイ…「二人ともケンカはやめて~!」と言ういの。。。(もてるな…うちの子と嬉しそうな、いのいちさん…ここでもいのいちさんは「生きてる」)。
 
 「サスケとサイにモテモテ状態」ってのは、勿論いのとしては「理想の状態」なんだろうけど、それって…「サクラ」をかなり意識しての事じゃないかと思ってしまいます。 
 サスケもサイも「サクラと同じ第七班メンバー」だからって事もありますが、それだけじゃなく… サクラって「ナルトとリーの二人」にモテてるわけで、いのにとってライバルのサクラが「二人の男にモテている状態」は、ちょっと悔しいのではないだろうか。 
 だから…「サスケとサイにモテる」状態は、いのにとっちゃ「サクラには恋愛でも負けない(サクラとの「勝負」に勝つ)」って事なんだろうと思います。いわば、これはサクラとのライバル勝負の「勝利」。
 
で…ライバルと言えば…
 
・リーの夢
 
「恋愛とライバル」と言えばリー。
「青春の勝利です!!」とライバルのネジとナルトを倒し、サクラに「好きよリーさん!」と言ってもらってる…
(ここでもネジ、生きてますね…ライバルは生きててくれないと、挑戦し続けられないですもんね)。その「熱さ」をサクラが「すてき」と言ってくれる日が来るのかどうか…
 
そしてガイ班の「熱さ」を一番よく知ってるのが…
 
 
・テンテンの夢
 
テンテンも結局は、さなぎの中に入っちゃいましたか…。あのあと、六道の宝具(そして中にいる銀角)はどうなったかな…。
 
で、彼女の夢って、まずは「ガイ班」なんですね;これ、私には意外でした。暑苦しいガイ班メンバーと離れて『おだんご屋さんでいっぱいスイーツを食べて幸せ気分を味わってる夢』かと思った…。 ガイとリーの外見が「クール」になってるものの(これがクールなのかどうかは微妙だけど)、テンテンの夢は「理想のいけてるガイ班」…。
 
「もうつっこまなくっていいんだ!」と喜ぶテンテンに、「アレはアレでつっこまなくていいのか?」とさらにツッコむネジ… ってまた、ネジ生きてます(3回目!)。 いかに皆が「ネジ、生きてて欲しい!!」と思っているか…ネジを必要としているのかが伝わってきます。やっぱり「生きてて」ほしいんですよね。
 
 そして…テンテンって、自分の先生が他と比較して「クールじゃない」事を気にしてましたけど(中忍試験でカカシとガイを比較してた)、ガイとリーの熱さに辟易として「クールな男共」に憧れて、彼らがクール(というか普通の感覚)になって欲しいと願いつつ… 実はネジの「アレはアレでつっこまなくていいのか?」がテンテンの「本当の本音」のような気がしないでもないです。
 
 結局は、ガイとリーの暑苦しさに「つっこむ」ことがテンテンの最大の「楽しみ」なんじゃないのかな…。そんな「ウンザリ」な日常が、実はホントは『愛おしい』のかもしれません… おだんごよりも、突っ込みどころのない「理想のクールな男共」よりも。 
 
そして、理想のクールな男と言えば…

 
・水影メイの夢
 
「イケメンとの結婚式」…いつもの結婚願望、そのまんまですね。
だけど…「綱手の顔」が…口がへの字になってスゴイことになってるんですけど。

 綱手様よりお先に「結婚」するなんて…それだと綱手様が悔しがるかも…なんてメイは気にしてるんでしょうか。いや、ちょっとした「優越感」かな…? 
五影の会議では、綱手には気を遣い、丁寧な口調で(へりくだって)話しかけていたメイですが、内心では「いき遅れ女同士」としての競争意識があったのかも(ちょっと怖)…女どうしの競争意識ってこわいから(もっとも、綱手のほうはメイの事とか結婚とか意識してないと思うんですが)。メイは綱手の「未婚の理由」は知らないから、綱手も(自分と同じように)結婚願望が強いのに「出来なかった」と思っているのかもしれない…。
 
でも、メイの結婚を祝っているのが「他里の影たち」ってのが実に微笑ましいんですよね。 自分の幸せを「共有」してもらいたいのが、他里の影たちっていうのが…
 
 
綱手の夢
 
そして、その綱手ですが…
 
「火影」になったダンと歩いていて… 自来也が縄樹に「いいものをやろうか?姉ちゃんには秘密だぞ」とエロ本を渡そうとしたのを見つけて「コラァ!!自来也!!」と怒る綱手… ダンがいて、自来也大蛇丸も一緒にいて、もちろん縄樹も居て…これもまた「平和な日常」…叶わなかった、もう1つの「未来」。 ダン、縄樹、自来也は当然として…「大蛇丸」が一緒にいる事も、綱手が求めていた「幸せ」なんですね。 
 
大切な人たちと一緒にいる幸せといえば…
 
 
我愛羅の夢
 
「四代目風影ご一家の図」…父さまと母さまが居て、その間に我愛羅はいて(両親と向き合ってる)、そしてテマリ姉さんとカンクロウ兄さんも一緒にいて…夜叉丸が「お友達が遊びに来てますよ」と伝えると、「オッス!今日は何して遊ぶ?」とナルトがやってきて、父さまは笑顔で「あまり遅くなるなよ我愛羅と送り出す… 「うん」と嬉しそうに答える我愛羅。 
 
 いいですねぇ…「夢」とはいえ、こんな日常…どれほど我愛羅は望んでいた事か。 そして 我愛羅にとって「母さま」はもちろんですが、「父さま」もどれほど大切な存在だったか… そして父さまからの愛情をもっと感じたかったという「願望」…それが伝わって来る。
 
 現実では、遊びに出かけた我愛羅の帰りが遅くなると父さまは「腕組みして、険しい顔して」待ってましたもんね(木ノ葉崩しの時の我愛羅回想)。 
 我愛羅の帰りが遅くなったことについて、父さまが気にしていたのは「我愛羅が無事かどうか」という心配じゃあなかった… 「我愛羅が今日は何をやらかしたのか」という心配をしていたわけで、あくまで「風影として」自分がつくった人柱力を「監視する」態度だったんですよね。 遅く帰ってきた我愛羅を「にらみつけるような」父さま… それはけして「父親として」帰りが遅い子供を心配する姿ではなかった。

「あまり遅くなるなよ」…なんて父さまに言ってもらう事…《我愛羅を心配してくれる親の愛情》…我愛羅はこういった「ストレートで素直な愛情」がほしかったんですね。
 
 
…こうして見ると、どの忍達も、求めているのは「当たり前の日常」…大げさなものではなく、小さな穏やかな幸せばかり。 世界征服とか自分が英雄になるとか…そんな大げさなものじゃないですよね。 キバの夢は「火影」だけど…それだって大切な人(存在)が幸せにそばに居てくれる事…それを求めてる。

「戦い」にしたって、女の子の取り合いだったり「ライバル勝負」だったり、夫婦喧嘩だったり、姉妹間や「女同士」の間でのライバル意識だったり… あるいは「ツッコミ」だったり、「コラァ!!」だったり… 平和で幸せだからこその、微笑ましい「闘い」ばかり。
 忍達は、まずは「自分自身の」腑を見ているのかもしれないですね。自分にとって一番大切なもの、一番守りたいものは何だったのか…
 
 
 
 
(マダラと黒ゼツ、第七班のこと等…その2へ続けたいと思います… が、ちょっと遅くなったらごめんなさい。コメントのお返事もなかなか書けずすみません。どうか、気長に待っていただけたら幸いです。「続き」が書けることを…願ってます。訪問してくださって、感謝)