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(今さらながらの)NARUTO第一話雑考(その1) イルカとナルト

 さて今さらながらのNARUTO第一話の雑考です。

  NARUTOが新連載スタートした時って どんな反響だったんだろう‥ 残念ながら当時のことは知らないけど、大反響だったんじゃないかと想像してます。 だって、NARUTOの第一話って連載成功の条件がお手本みたいに詰まってる。

 ・読切みたいに一話内に収まるストーリー(読み終わった時のスッキリ感)

 ・緩急あって次々展開するテンポの良さ(飽きさせない)

 ・《九尾の妖狐》というミステリアスな存在や伝説的ヒーロー《四代目火影》の存在(気になっちゃう、知りたい願望を刺激される)

 ・ちゃんと忍者漫画らしい手裏剣や分身の術によるバトルもある

 ・最後は《落ちこぼれ主人公が悪いヤツを大成敗》

   しかも千人にも分身した、あの「多重影分身の術」でだ・・

ページを開くと見開きで大迫力の絵が飛び込んでくる

  この圧巻の絵面の迫力よ・・!

 そしてトドメは《ナルトとイルカの感動ストーリー》で涙。 これはもう 非の打ち所がないぐらい完璧な第一話と言えましょう。

 

・で‥ここからは〝いまさら〟の雑考ですが。

  改めて読むと、第一話って見事に《NARUTOってこういうお話ですよ》と紹介する内容だったと思うんです(超ざっくりにですがね)。 九尾事件のこと、ナルトが火影を目指すこと・・勿論それらもあるけれど、何といっても 第一話のイルカ先生の状況が 《これからナルトが歩く道》に似ている。 ナルトが九尾やサスケ、敵たちと《分かりあうための道のり》・・それが第一話のイルカ先生の話に似ていると思うんです。

 イルカは 問題児ナルトとの向き合い方に悩んでいきます。 ナルトの寂しさは分かるから、何とかしてやりたい・・だから甘やかさずにあえて厳しく叱ってみたり、アニキとして話を聞いてやったりしてね。 だけどなかなか上手くいかない。 イルカは自分自身の過去を振り返りながら、その記憶とも向き合っていく。

 そこで、気になったのが この2つの場面。

 まずはこれ、《ナルトが「先代のどの火影をも超えてやるんだ!!」といった》場面。

ナルトが力強く夢を語った「火影宣言」だ

 

 ここ、最初に読んだときは《おぉ、落ちこぼれのくせに夢はデカイんだな!》とか《兄ちゃん威勢がいいな!》ぐらいに微笑ましく受け取ると思う。 まずは試験合格してから言えよ!とは思うけどね。

 そしてもう1つはここ、NARUTOの中でも屈指の名場面・・

イルカは涙をポロポロ流してナルトをかばった

 ここはもう読者必涙の感動場面ですね。 読者たちは《ナルトの火影宣言》《イルカ先生の涙》も、感心したり感動したりする。 

 だけど本人たちの反応はかなり違ってた。

 まずナルトの火影宣言ですが、このあとナルトはこう続けます。 「でさでさ里にオレの力を認めさせてやんだよ!」ってね。

 で、イルカはこんな顔になる‥

ちょっと引いてる‥

 そりゃそうだ‥ 《里にオレの力を認めさせてやる》なんてドキッとする言葉ですよね。  イルカにとってナルトは弟みたいな存在だけれど、同時に〝危険な存在〟でもあった。 そしてこのあと、読者にも「ナルトの中に九尾の妖狐が居る」とか 「イルカの親が九尾との戦いで亡くなっている」という事情が明かされるのだ。

 そしてもう1つの感動場面「イルカ先生の涙」ですが、このときのナルトはこんな反応だった。

おどろいて、戸惑って、逃げ出した‥

  せっかくイルカが素直に想いを伝えたっていうのにね・・ 

 イルカが“行動”でナルトを身を挺して守ってやって、“言葉”で想いを語り、“涙”で素直な感情を伝えたってのに‥ナルトには通じなかったのだ。 いかにナルトの心が憎しみ悲しみ、人間不信で固まっていたかが分かる・・これで読者も《ナルトがどれほど孤独の闇の深みに居るのか》を思い知らされるのだ。

 さらにそれぞれ事情を抱えるこの2人だからこその感情や想いが行き違う。

 叱っても守っても通じないし、“分かる”と言っても通じない。 “オレが何とかしてやる”と伝えても通じない・・これはもう お手上げ状態に近い。  分かるのに、分からない。 近いハズなのに、すっごく遠い・・それはこの先ナルトが九尾やサスケに対していく時にも感じる分厚い壁と同じでした。 

 そしてこの絵ですけど《イルカがナルトを上から見下ろす構図になっているんですよね。 ま、これは「手裏剣から守るために覆いかぶさったから」そうなったわけだけど、図らずも「上から見下ろす目線」になっていたり、守ってやる構図になっています。

 それにイルカはオレがもっとしっかりしてりゃ》とも言っている‥ オレがもっとしっかり導いてやるべきだったと言ってる。 だけど、ナルトが求めてたのはそこじゃなかった。

 (で、このあとミズキとのやり取りがあったりして・・イルカは ナルトのいいところもダメなところも全部受け入れて認めてくれた。 里の一員なんだと認めてくれた・・ そしてナルトもついに心を開いて涙を流します)

 その最後の場面はこうだ‥ イルカに「もう目を開けていいぞ」と言われて、ナルトの目に飛び込んできたのは‥ 

正面からまっすぐナルトを優しく見つめるイルカ先生‥

 まっ正面に、イルカ先生が居た。 

 同じ里の一人の忍としてナルトと対等に向き合ってくれたイルカ先生がいたのです。 で、この構図こそ「答え」だったんだと思います。 「対等に」向き合って受け入れる‥この先ナルトが 九尾やサスケと分かり合うための答えは、この絵にあったんじゃないかとね。

 ところでNARUTOでは《エピソードの始まりなどにこの先の展開の予告とかこの先の解決のヒントが仕込まれる》スタイルがよく使われます。 第一話もそうだったようにね・・  そしてその都度、ナルトにこの先の歩き方のお手本を見せているのがイルカ先生なんですよね。 139話、405話・・押し付けたり強制することなく、イルカはそっと助言をくれたり行動でこの先の解決の鍵を示してくれるのだ。

 《第1話と対をなす最終700話、そこでは〝似たような〟光景が繰り広げられる》・・ そこに立ち会っていたのも、ナルトの物語を見届けたイルカ先生でした。

 (雑考その2へ続く)

 

☆ちなみに。

NARUTOで最初に登場した忍術は「おいろけの術」でした。 最初に登場しただけあってか、この術はナルトにとってとても重要な意味を持つ術になっていきます。 過去にちょいちょい雑考しておりますが、今回は第一話におけるその重要性を問うべく、まじめに「その2」で雑考します。 

・第一話が最後まで飽きさせずに読者を惹きつける要因に、イルカ・ミズキのバトルシーンもあったと思ってます。 正直レベルが高い忍術合戦じゃないけれど(第一回目だしね)、それでもガッカリしないのは 超基本的と言われる「分身の術」をミズキとイルカが上手く実戦で使ってみせたり、場面が《森の中を駆け抜けながら》移動するせいかなと思います。 この場所転換・移動が自然とスピード感を生み出し、シンプルなバトルでも退屈させない‥のではないかと。 ちなみに《森の中を移動》して喋ったり戦ったりは このあとNARUTOお馴染みの光景になっていく。

・そして第一話の卒業試験、ナルトはクラスのみんなの前で「分身の術」を披露する。  だけど分身体が「たった一人」だったうえにグニャグニャだった。で、イルカ先生に「失格!」「ダメです!ナルトの場合はたった一人‥」と言われてしまったのだ。 クラスのみんなの前で屈辱の「失格」・・ で、話がずーっと進んだ先の633話、キバがナルトの前ではじめて「影分身の術」を披露します。 だけどナルトはバッサリこう判定したのだ‥「たった一人じゃねーか!」って。これは、あの卒業試験でナルトが「たった一人」言われて不合格だったあの屈辱のお返しだったんじゃないか?と想像しています。 「ナルトとキバ」って、意外とそういう因縁が多いんでね‥

 

・長駄文、読んでくださって感謝。

 

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(2026/03/22 ナルト好きブログ!)

 

 

 

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