ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 第563話:五影集結・・・!! (その2、続きです)

NARUTO №563:五影集結・・・!! その2

NARUTO第563話雑考のつづき、後半です)
 
さて、キッシーの言葉の使い方の凄さにまたやられた・・と思ったのが、このオオノキの言葉です。
 
『お前達と共に戦い・・・ 前と違う感情をワシは感じとる』
『かつてバラバラだった忍の里々も連合として一つになり変わろうとしている・・・』
『ならば・・・
憎しみを生んできた 忍の世の無秩序(システム)だって ・・・・もしかして変われるかもしれん!!』
 
この『無秩序』という言葉に「システム」というフリガナが振ってあるところ・・・・これが今回唸らされたところです。 
 
だって、無秩序と書いて「システム」って・・・これってありえない、「矛盾」ですから!w
 
本来、システムとは『組織、そして筋道が通っている事』を意味します。どちらかというと『秩序』(物事の正しいきまり)に近い言葉なんですよね、『無秩序』とはサカサマの言葉です。
なのに、システムという言葉に「無秩序」の文字をあててる・・・もう無理やりっていうか、大胆すぎる当て字であって 意味からは「あり得ない」ことです。「しろ」という言葉に「黒」という漢字をあててるみたいなもんですから。
 
これって・・・一体どういうことなのか。
 
これが「現実」・・・・忍世界では、これまでの無秩序な状態を「正当な、筋が通ったもの=システム」と《無理やり》定義づけてきた、ってことです。 逆に言えば、「正当な筋が通ったハズの忍システム」っていうのは 本当は無秩序なものでしかなかった・・・ということでしょうか。今までの忍システムが《矛盾してる》ものだったって事です。
そして、この問題については四代目火影がナルトに語っています(47巻、ペイン戦で)。
 
《この世に忍のシステムがあるかぎり 平和な秩序は無いのかもしれない》
《大切な者を救おうとする事で戦いが生まれ 愛が存在し続ける限り 同時に憎しみが生まれ
憎しみに忍が利用される》
《この忍のシステムがあるかぎり 憎しみというバケモノはまた新たなペインを生み出していく》
 
そして『この忍の世の無秩序が(自来也)先生を殺したも同然なのさ…』とも。
 
本来忍が向き合うべき敵は「忍の世の無秩序」であり、その無秩序の原因は「愛が存在し続ける限り憎しみが生まれる」という《矛盾》の中にあることを ミナトは見抜いていたんですね・・・。
 
そして、憎しみと愛情という「矛盾」を孕む忍システムを正当化し、忍達を無理やり縛ってきたのは・・・・
「勲章という名のアメ」と「掟という名の鞭(ムチ)」なわけです。 
(「勲章」については、56巻526話でゲンマとライドウが興味深いやりとりしています・・・「登場人物考察・ゲンマとライドウの会話にて)。 
 
第555話『矛盾』の中で、「三代目雷影はなぜ倒せないのか」という問題をナルトが解いて見せたんですね、「最強の矛と最強の盾は矛盾する」・・・ そして三代目雷影は「矛(攻撃)」の方が強いと確信したナルトは、三代目の矛を「三代目の体(盾)」にぶつけさせ、見事に封印に持ち込んだ・・・。
それを参考にして、敵を三代目雷影じゃなくて「忍システムの無秩序」とした場合はどうなるのだろう?

まずその矛盾の原因である「矛と盾」、つまり「憎しみと愛情」は両立し得るのか、どうあるべきなのか・・・という問題を考える必要があるのかもしれません。 
 
そして、その答え・・・この戦争を通じて忍達はそろそろわかってきてますよね、盾である《愛情》がいかに大切であるかということに。「これは互いを守り合う戦いじゃぜ」というオオノキの言葉は、その答えとなっている気がします。だからこそ、矛である「憎しみ」を止める事が《ワシらの義務》だとオオノキ達古い世代も考え始めているんですよね。
 
最強の矛(憎しみ)を受け止めることが出来るのは、最強の盾(愛情)だけなのだから。

あの三代目雷影戦の「矛盾」ネタ、ここで活かされるとはね。・・・・あの話は、実はこの戦争の答えを導く大きな大きなヒントだったんですね~・・・。
さすがはキッシー・・・絶対に無駄な描写はされないのだ。
 
『こっちのマダラはワシらにまかせい・・・』
『それがこれまでの憎しみの呪いを止める一歩となる』
 
『じゃから・・・あっちのマダラはお前にまかせる!!』
 (オオノキ)
 
『古い奴 新しい奴・・・ どっちのマダラにも勝つことがこの戦争の終わりを意味する!』 (綱手
 
この戦争の敵は植物人間でもなく、穢土転生されたコマである先人でもなく、不死の仮面でもなく・・・・向き合うべきは、矛盾を孕んだ忍システムそのものだということに皆が気づき始めている。
この戦争の真の敵は『今まで憎しみを生み出してきた、忍システムそのもの』・・・ということです。

マダラ・・・この場合は「憎しみという名のバケモノ」と言い換えていいでしょうか。
「こっちのマダラ」が忍世界に絶望した自力での平和は不可能だと諦める「憎しみ」だとしたら・・・・「あっちのマダラ」はまた忍世界が抱える別の憎しみかもしれません。
そして、勿論サスケも。
《もっとも「強い武器」であり友であり・・・力である憎しみ それがサスケの忍道だ》(462話のトビの言葉)。対するのは《もっとも「強い盾」の愛情》ってことでしょうか。
 
そして五影達は、分身ナルトに「勝つぞ!」という言葉を贈り、ナルトは分身を解きその経験は本体ナルトに「蓄積」される・・・・
 
『うん! 勝つ・・・・!!!』
 
愛情が憎しみに「勝つ」ということは、倒す・・・というのとは、ちょっと違うな、という気もしています。 
「盾」というのは、矛の攻撃を身をもって受け止めることでもある・・・・。本当の意味で愛情が憎しみに勝つというのは、全面的に「受け止め受け入れて、包み込む」という意味なんじゃないだろうか。
 
しかし、35巻ナルトの影分身修行で分かった「分身の経験が本体に還元される」ことが、ここにきて別の形でこんなに大きな役割を果たすとはね~。
 
さて、久々の「本体ナルト」・・・・
 
ついにトビ(あっちのマダラ)と衝突しましたが、なぜに頭突きw
 
ナルトらしいといえばナルトらしいんですが、しかしトビがすり抜けを使えず「攻撃を喰らった」なんて珍しいですね。霊体化に「シフト」する暇がなかったのか、あるいは今はずっと「実体状態」でいる必要があるのだろうか。 
トビがナルトを探すために時空間では無く外を移動していたのだとしたら、やはり・・・チャクラの質が変わった「九尾チャクラモード」ナルトは時空間内からは感知できなかったってことなのかもしれません。 にしても写輪眼よりも視界がよさそうな輪廻眼を持っててもナルトに気づかなかったとは・・・よほどナルトが速いんだろうか。
 
なんだかな・・・トビの仮面、ヒビが入ったようにも見えますけど(いったいいつになるんでしょうね、トビが仮面を外すのは。)w
 
人柱力を連れてるトビを見ると、ど~もあの本マダラとは違った種類の憎しみをぶつけようとしてる気もします。・・・・それは、人間たちに虐げられてきた「尾獣」の憎しみなんじゃないだろうか、とか・・・
  
これから先、こっちのマダラとあっちのマダラ、そしてサスケ・・・この3つの憎しみにどういう形で「勝つ」のか。 これも忍達に問われている気がします。
 
 
☆今まで何度も「気になってる言葉」として挙げている言葉、「人は愛情を知った時 憎しみのリスクを背負う」・・・(第45巻トビの言葉)、これについては毎回解釈が変わってしまいますが;今回はこれ、忍システムの「矛盾」を言った言葉だったんじゃないか・・・とも思えてきます; 
 
☆忍システムのことについては、またあらためてお題にて。なんだか気になるんですよね・・・あの27巻の、オビトの言葉が。『仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ』 『どうせ同じクズなら オレは掟を破る! それが正しい忍じゃないってんなら…忍なんてのはこのオレがぶっ潰してやる!!』って言葉が。
 
☆ナルト、綱手綱手のバアチャン大丈夫なのか!?額の印の術使うとババアになって倒れちまうだろ!?」って・・・ そんなにバアチャン連呼しなくてもw (にしても綱手のチャクラには恐れ入る・・ )
 

 
☆長駄文、読んでくださって感謝。2記事ですみません。
 
来週 NARUTOは『休載』です。
 
 
 
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