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トビの「誰でもない」発言についてと、ナルトの「怒り」について

トビの「誰でもない」発言についてと、ナルトの「怒り」について

気がついたらもう12月かぁ・・。1週間たつのも早くて、もうすぐ来週号も出ちゃう・・・というわけで、焦って今週号の内容から「ちょっとだけ気になったこと」を追加で。 
 
《トビは、自分は誰でもないし、誰でもいたくないとおっしゃる。そしてただ「目的を果たせればいい」という。・・・いったい、彼はなんでそんなことを言ったのか。そしてナルトは、なぜあんなにも怒ったんだろうか。》
 
これがもし、トビの「誰でもない、誰でいたくもない」発言を聞いたのが五影達だったとしたら・・・彼等はどう反応しただろうか。
彼等はナルトみたいには怒らなかったと思うんですよね、たぶん「このさい、お前が誰だろうと構わない」と言ったと思うんです。実際に、オオノキ達は「あっちのマダラとこっちのマダラ」という呼び方をしているし、彼等にとって仮面が何者であるかは「どうでもいい」んです。肝心なのは「倒すべき相手である」ということ・・・・ただそれだけなんですね。相手が誰であれ、仲間達を守るためには敵を倒さなくちゃいけない・・。
 
で、九尾事件の時のミナトもそうだったんです。ミナトが「マダラなのか?」と尋ねた時、仮面は「・・さあ・・どうだろうなあ」なんて、のらりくらりとした答え方してるんですよね・・。で、ミナトは「この際アナタが何者なのかはいい」と言って、とにかく倒すしかないと判断してる。
 
でも、ナルトの場合は違うんです。闘うにしても「お前は誰だ」ってことに、メチャクチャ拘っているんです。
 
「あったまきた・・」なんてブツブツ言うナルト、珍しいですよね。でも、この「怒り」は長門に向けた「復讐したい」怒りとは違うんです、ようするに「おこってる」。そして「あったまきてる」。この怒りの種類は、友達がバカな事言ったんでムカーっとして怒ったような・・・そういう感情なんです。
 
でも、なんでナルトはこんなに怒ったんだろうか。名乗らないで卑怯だと思ったのか・・・?
いや、ここまでナルトが「あったまきた」のは、ただそれだけの理由じゃないと思うんですよね。 
ナルトが、トビの発言にここまで怒った理由・・・
それはトビの発言が、ナルトが忍として最初に誓いを立てた忍道に反する言葉だったから・・・だと思うんです。 
 
ナルトが最初に誓いを立てた忍道・・・それは再不斬と白の墓の前で言った事なんですが、それを今でもナルトは大事にしてるんです。その忍道とは、従来の「忍とは自分の存在を求めちゃいけない 国の道具であることが大切」という発想をぶっ壊し、それとは違う道を行く事(つまり、忍も一人の人間であるって事)。
 
そのことについては55巻で、カカシが穢土転生再不斬にこう言ってるんです・・・
「お前ら(再不斬達)のおかげでナルトは己の忍道を見つけることが出来た」
「そしてそれらをお前らの墓の前で誓ったんだ あの時からブレない立派な忍に成長した」・・・と。
 
あの日以来ナルトは、忍が「感情を持つ一人の人間」であることに拘り続けているんです。
だから、トビが「誰でもない、誰でいたくもないのさ」なんて言った事がナルトは許せない。だってトビの発言は 従来の古い「忍の在り方」そのものの発言ですから・・・。「誰でもなく、誰であることも望んじゃいない」、つまり己の存在理由を求めてない、ってやつです。
 
『てめーはてめーだ コノヤロー!!』
 
この言葉・・・・・これに、ナルトの思いがドップリ詰ってるんです。
 
 
32巻285話で、サイとサイの先輩が「根の教訓」を言ってるんですが・・・これはまさに従来の忍の在り方なんですよね。
 
「根には 名前は無い 感情は無い 過去は無い 未来も無い あるのは任務」・・・・って。
 
そしてこれ、トビの言葉と ぴったり重なるんです。
 
オレは誰でもない 誰でもいたくもないのさ・・・ ただ月の眼計画を成せれば・・・ それでいい」。
 
・・・名前は無い、あるのは任務だけ。そしてこれは根だけじゃなくって、火影直轄の暗部も同じですよね。
・・・名前は任務によって変わるコードネーム。そして、仮面をかぶって感情をなくして任務をこなす・・・・。
トビの姿も、名前も、そしてあの発言も・・・・まさに従来の「忍」そのものだってことなんです。
 
だから、ナルトが「あったまきた」のはトビ本人に対する「ムカつき」ではなくて、トビの「古臭い昔の忍の考え方」に対してなんじゃないかと思うんですよね。 勿論、ナルトはそこまで気づいているかどうかわかりませんが、無意識にそれを感じて反応してるんじゃないかと思うんです。
 
ナルトはかつて波の国で、再不斬に真剣に怒ってるんですよね。白の事を道具だと割り切って白が死んでも何とも思ってないような態度を取っていた再不斬に・・・
 
「お前ってば本気で言ってんのか」
「ホントにホントに お前は何とも思わねーのかよォ!?」って。
 
あの時、ナルトは敵である『再不斬のために』真剣に怒ったんです。で、トビに対する怒りも あの時の再不斬への怒りと重なるんですよね。
 
ナルトが「ぜってーその仮面 ひっぺがしてやる!!」と言ったのは、ただトビの正体をばらしてやる・・・というだけではなくて、従来の「忍」の在り方への挑戦でもあり、「忍は一人の人間である」という忍道を貫く挑戦という意味でもあると思うんです。
 
しかし、トビがあんな発言をしたのは「本気」でそう思っているのか・・・ますます怪しく感じられてきました。
やっぱりナルトを試しているようにも感じるんですよね。・・・ナルトが従来の忍システムを変えることが出来るかどうか。それで、わざとあんな発言をしたんじゃないだろうか、ともね・・。
 
・・・・・真実はトビのみぞ知る、かな。
 
 

☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
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