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NARUTO-ナルト- 第567話:木ノ葉の里の人柱力 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ03/04合併号) その2「九尾とナルト」

NARUTO №567 木ノ葉の里の人柱力 (その2、九尾とナルト)

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今週の「決意する九尾」と、43巻の扉絵に登場する「鎖に縛られた九尾」を合わせて模写したんですが・・鉛筆描きなんで粗くてすみません。九尾も、八尾も・・・尾獣達は皆、今までの忍システムの中で こんなふうに鎖で縛られてたんですよね・・・。
 
・・・そして、忍も。
 
《※第567話雑考後半・・・「その1」の続きです。》
 
・さて、八尾とビーですが・・・・
 
彼等はお互い心配し合ってるのが・・ いいんですよね~これが。
 
『すまねェ八っつあん!大丈夫か』
『痛みは同じだろ!お前こそ大丈夫か ビー!?』
 
ビーと八尾、痛みは《共有》してるんですね。 尾獣と人間は痛みを共有する・・・おそらく体の痛みだけじゃなくて、心の痛みも。
 
尾獣とは、本来なら悲しみも喜びも 人間と分かち合う存在なんじゃないだろうか。 同じことに傷つき、同じように悲しむ。 つまり尾獣達の「本来の姿」である十尾も、かつてはそうだったと思うんです。 
 
(トビは尾獣を完全にコントロールしきれないのか、ナルト達の前で五尾をチャクラの鎖で拘束し、ペットのように繋いでしまう。五尾の眼は写輪眼になり、トビに操られる)
 
苦しそうにもがく五尾・・・なんて残酷な事をするんだよ、トビ!
 
・・・と言いたくもなったんですが、でも・・・冷静に考えればトビだけが残酷なわけじゃないんですよ。
 
「ケッ!何を今さら・・・ ワシ達尾獣をペットにしてきた忍達がずっとやってきたことだ!」と九尾が言っているように今まで忍達がずーっと尾獣達に対してやってきたことなんです。
 
チャクラ鎖での縛り上げは53巻でクシナが九尾にやっていたのと同じです。で、本マダラもこれをやっていたらしいんですよね。 
43巻の398話扉絵を見ると、マダラとサスケが向かい合っている背後に描かれた九尾は『チャクラの鎖で縛りあげられ眼が写輪眼になっている』・・・。マダラも「特別強いチャクラを持って生まれた」ということだし(トビの話によれば)、その強いチャクラを利用して尾獣を縛り上げコントロールしてたって事でしょうか(トビもそれをしてるわけですが、彼のチャクラ源は何なんだろう。) トビが三尾を捕まえた術もこれだったのかな。
 
そして、チャクラの鎖だけじゃあない。
494話のモトイの回想を見ると、暴走する八尾を「鎖を使って」忍達が縛り上げて抑えつけてるんですよね。
《鎖での尾獣の縛り上げ》は、今までの忍がずーっと当たり前のようにやってきた手段なのです。
 
《オレ達尾獣にもちゃんと感情がある ああいう扱いをされるのを見るとさすがに腹が立つ・・・!》 (八っつぁつん)
 
鎖で縛られて操られ戦う道具にされ、感情を失った尾獣・・・あまりにも悲しい姿です。尾獣だって、人間と同じように感情があるのに。 
でも、『尾獣にもちゃんと感情がある』ように・・・「忍にも」ちゃんと感情がある。
 
鎖で縛られ感情を無くされて《戦う道具にされた》のは尾獣だけじゃなくて、忍もそうではなかったのか。
「掟やルールという鎖」で縛られていたのは、忍も同じなのではないか・・・・?
 
忍にだって感情がある。仲間が酷い目に遭えば腹が立つ。つまり、今までの忍の世界の「無秩序(システム)」は人間達も尾獣達も《鎖で縛りあげていた》って事です。
 
トビがやってることは、目を覆いたくなる。・・・・だけど、それが「忍世界の無秩序(システム)」の姿でもあるんです。 今、トビが演じているのは「忍システム」そのものなんじゃないだろうか。 
 
この前トビが、「オレは誰でもない、誰でもいたくない」と言った事・・・・これはトビの本音じゃあないような気がしてきています。誰でもないというのは、「忍には名前は無い、ただあるのは任務」という古い忍システムの考えそのもの・・・・つまり、今度のトビは《古い忍世界の無秩序(システム)という「役」》を演じているんじゃないだろうか、とも思えてくる・・・・。
で、トビの「誰でもない発言」にナルトは何と答えたか。・・・・ナルトは「見事に」てめーはてめーだと言った。怒りまくった。このナルトの反応を見て、トビは「・・・・」と穏やかな眼をしていたんですよね(例によって顔は見えないけど)。トビはナルトに最後の希望を賭けようと思ったんじゃないだろうか・・・《コイツなら忍システムをぶっ壊してくれるかもしれない》と。 
 
トビが本当に憎んでいるものは「今までの忍システム」であり、トビ自身が「今までの忍システム」を演じることで『自分を倒させる(面をひっぺがさせる)=忍システムをぶっ壊させる』ことが目的なんじゃないだろうか・・・。
トビは今の自分に力は無い、と言っていた・・・だから彼が望んでいるのは自分のかわりに「古い忍ってものをぶっ壊してもらう」ことなんじゃないだろうか・・・?  これって・・・(オビトっぽいんですよ;)
 
にしても八尾に「オレはわかってんぜ・・九尾・・・・お前・・・」と言われ、九尾は「ごちゃごちゃうるせェ」とか狸寝入りしてましたけど、八尾は《九尾の本当の気持ち》をちゃんと見抜いているんですよね。
前に、どこぞの隊長さんは「サクラ・・お前は・・」と言ったものの実は女心を読めてなかった・・・ということもありましたけど(彼はどうなってる);
 
九尾は、まだ人間達を完全に信じちゃいけないとも思ってるんだろうか(ナルトは別と思ってるはずだけど)。
カッコつけてるようにも見えるけど、慎重にならなくてはいけないと己にストッパーをかけているというか言い聞かせてるように見える・・それだけ九尾は人間に裏切られ続けてきた、って事じゃないだろうか。
 
・カカシの「眼」
 
「どれがどのペインの術を使ってくるのかまずは確認だガイ!」
「人の顔を覚えるのが苦手なオレにはこいつらが全部同じに見えるのだが・・・!!」
 
っておぃおぃガイ先生・・・ホント苦手なんですね顔を覚えるのが。顔がダメなら尾の数だけでも確認してェ~w
 
(ガイは八門遁甲・第六景門を開いて、カカシは雷切で 尾獣化した人柱力達に突っ込みながら確認していく・・。)
自来也はナルトの四本目で瀕死の傷を負わされたことがあるぐらいだし、尾獣化した人柱力に突撃して『相手の出方』をチェックするガイとカカシ、ハッキリ言って凄すぎです。
 
(チャクラの吸収・・・口寄せ・・・引き寄せと飛ばし・・・チャクラの引き抜き・・・カラクリ・・どういうことだ…?どれも使ってこない・・) (カカシ) 
「瞳力だけでも七体もの尾獣を完全にコントロール下に置くには・・・相当のチャクラを使うだろうからな」
 
「・・・はたけカカシ よく見抜く・・・ いい眼を持ってるな・・・」
 
いい眼、と来たか~・・・。前は「そんな術」と言い、今度は「いい眼」と。
引っ掛かるなぁ~この言葉。でもいい眼のせいだけでは無くてカカシの「分析力」なんだってことはトビも分かってるはずなんですが、一言言いたかったんだろうか「カカシの写輪眼のことを」。
 
カカシの分析の凄いところってのは、相手の「穴」を瞬時に見抜いていくところです。ペイン天道戦の時も《一度術を使ったら5秒間のインターバル間はその術を使えない→だからその間なら攻撃可能》と見抜いたのはカカシであり、それが勝利に結びついた・・・。こういうのが出来るのは自来也、ミナト、イタチ、カカシ・・・相手の出方を見て「穴」を探せちゃうほど余裕が無ければ到底出来ない、まさに出来る忍ならではなんですよね。
 
・「さて・・では少し強がってみることにしよう」
 
(で、次に完全尾獣化させたのは六尾と四尾)。
フルフル六尾が「シュボ」っと吐き出した粘液みたいなモノも強アルカリだろうか。
 
「何にしても触れるなよガイ!!」とカカシがガイに注意したのはごもっともです。54巻で、鬼鮫が残した巻物を ガイが何も考えずに開けちゃってトラップにかかったのは記憶に新しい・・・。あの時カカシがいたら止めていただろうと何度思ったことかw
 
しかし八尾を振り回す四尾の怪力。確かに尾の数で強さが決まるってわけじゃなさそうですね。
 
(ナルトはさらに九尾チャクラ分身をしようとし、ビーに止められますが・・)
 
《ビーお前まだ気づかないのか?》
《そんだけ分身してりゃとっくにナルトは瀕死のハズだ そうなってねーってことは九尾がナルトのチャクラを取ることを途中で止めてるってことだ!》 (はっつあん)
 
《なあ・・・ 九尾・・・》
 
《・…》
 
《お前らに何があったか知らねーけどな》
 
九尾が思い出す、ナルトの言葉・・・(いつかおめーの中の憎しみもどうにかしてやりてーと思ってる!!)
(・・・尾獣と一緒に居ることが不幸せだと勝手に思い込むんじゃねーよ・・・)。
やっぱりあれ、嬉しかったんですね。
 
頑なに目を閉じる九尾。・・・・彼はもう決意してるんですよね、ただはっつあんにゴチャゴチャ指示されたくないのだろうし、そのタイミングを見計らってるだけなんじゃないだろうか。そして・・・
 
九尾チャクラももう使い果たし、四尾に飲み込まれそうになったナルトに・・・《九尾が再び与えたチャクラ》。
 
きたぁーーー九尾、ついに「決意」したようですね~!
 
ついにみられるでしょうか、ナルトと九尾の「共闘」。
この瞬間を待ち望んでいたのは・・・・誰よりも「ミナト父ちゃん」じゃないだろうか。
 
以前、ミナトがビーの「部分尾獣化(タコ足)」を見て驚いていたことがありましたが、部分尾獣化なんて尾獣と和解していなければできない事・・・
ビーを見て《いつか尾獣と人間が分かり合える未来が来る》ことを、ミナトは確信したと思うんです。だからこそ生まれたばかりのナルトに九尾を封印しようと思えたんだろうし・・。
 
そして・・・ビーのタコ足に希望を感じ取ったのはミナトだけじゃなかったのかもしれない。 
 
サスケが狩ってきた八尾が実は「タコ足」だったと分かった時、トビが「・・・・・」と反応していたのが間抜けに見えたんです。 この人、気づかなかったの?みたいなw
でも、トビが「・・・・」となっていたのは「ニセモノでびっくり」という訳じゃなくて トビもタコ足を見てビーが「ここまで八尾と完全に和解している」ことに改めて驚いたのかもしれません。 だから五影会談で、トビは「うっかり」ビーの事を完璧な人柱力と褒めちゃったのかも・・・。
 
ビーのタコ足は、まさに「尾獣と人間の未来」の象徴だってことです。
 
ナルトもついに、九尾の心を“鎖”から解放してやれそうかな。ナルトの《キツネの尾》が、「尾獣と人間の希望」になる時も近いのかもしれません・・・。
 
九尾パワー、見せちゃってくれ・・・・九尾!
 
 
☆九尾の「仮にもてめーは尾の数から言ってもワシの次に強い八尾だろ!」という発言に、「尾の数で強い弱いを決めてるんじゃねーよ!」という八尾。どうやら尾の数ほど強いという訳でもなさそう。見た目で判断は出来ない・・・本当に大切なモノは目には見えないってやつなんだろうな・・。
 
☆今週、初めてカカシは「トビ」と言いましたね。・・・カカシにとっては「トビ」ナルトにとっては「お面ヤロー」・・
 
 
☆次のジャンプは、新年1月4日(水曜日)発売です!
 
 
☆本年も、ナルト好きブログ!雑考を読んでくださって感謝です。どうぞよいお年をお迎えください・・・
って、まだ年内雑考記事出しますw
 
 
☆今回も2記事の長駄文すみません。読んでくださって感謝。