イタチの真実を知って、永遠に近づけない高みに兄が在ることに茫然自失となったサスケ。
何よりサスケに重くのしかかった現実は、兄に「生かされた」こと。
サスケの方向を決定付けたのは、トビの言葉だった。
「なぜなら お前は生きている!」
「だが殺せなかった・・・ 弟だけは」
「どうしてもお前を殺せなかった・・なぜなら」
「あいつにとってお前の命は・・里よりも重かったのだ」
「どうしてもお前を殺せなかった・・なぜなら」
「あいつにとってお前の命は・・里よりも重かったのだ」
トビはこの言葉で「賭け」に出た、って感じでしたね。
そしてサスケがこれを聞いて茫然としたのをみて「手応えあり!」みたいな、
少し上目遣いの目を見せる・・・。トビが賭けに勝ったことを確信した瞬間でした。
そしてサスケがこれを聞いて茫然としたのをみて「手応えあり!」みたいな、
少し上目遣いの目を見せる・・・。トビが賭けに勝ったことを確信した瞬間でした。
その後もここぞとばかりにトビは言葉を巧みに畳み掛けていく・・
いったい、トビは何度「お前のために」と言ったことか!
イタチが死んだのは、サスケが「一族の仇を討った英雄」となって木ノ葉で幸せに暮らすことを願ってだった・・というように聞こえてくる。
兄さんは、オレのために死んだ。オレを英雄に仕立て上げるための犠牲になった。
・・・サスケにそう思わせるような言い方だった。
兄さんは、オレのために死んだ。オレを英雄に仕立て上げるための犠牲になった。
・・・サスケにそう思わせるような言い方だった。
サスケにとって、ショックだったのは兄が「里のための犠牲」になったことよりも「自分のために犠牲になった」ことではないだろうか・・・?
サスケは「イタチの命を代償にしてヘラヘラと平和を満喫している木ノ葉の連中も同罪だ」と言っていたが、本当に許せないのはイタチの命を代償にして生かされた自分自身・・・
相変わらず兄に守られている、不甲斐ない自分自身を許せないのかもしれない。
サスケは「イタチの命を代償にしてヘラヘラと平和を満喫している木ノ葉の連中も同罪だ」と言っていたが、本当に許せないのはイタチの命を代償にして生かされた自分自身・・・
相変わらず兄に守られている、不甲斐ない自分自身を許せないのかもしれない。
サスケが思い出す、最後のイタチの笑顔。
「名誉の代償に汚名を・・愛の代償に憎しみを受け取り・・
それでもイタチは笑って死んでいった
お前を騙し続けたまま・・」 (byトビ)
「それでも、」という言葉がサスケの心にグサっ!と鋭く突き刺さっているんだと思う。
「イタチは本当は辛くて苦しかったのに、お前にはそんなところを微塵も見せずに微笑んだのだ」と言わんばかりだ。
だから、サスケの記憶にあの最期のイタチの笑顔は「辛く一番悲しい思い出」として存在し続けている。
「イタチは本当は辛くて苦しかったのに、お前にはそんなところを微塵も見せずに微笑んだのだ」と言わんばかりだ。
だから、サスケの記憶にあの最期のイタチの笑顔は「辛く一番悲しい思い出」として存在し続けている。
そして、イタチにあんなに切ない悲しい笑顔を作らせた自分自身の力の無さに、何よりも怒りを感じている・・と思う。
いつまでも縮まらない、この差・・。
いつまでも縮まらない、この差・・。
イタチの笑顔・・自分ひとりで苦しみを背負った生き様を示すあの笑顔は・・今のサスケには受け入れ難いほど辛いものではないだろうか。
ずっと兄を追いかけ、兄を超えようとしてきたサスケの心理を、トビはうま~く利用したということでしょうか。
兄の生き様を認め、同じ道を選択することなど出来ないように・・・
サスケのプライドを傷つけ、イタチとの「差」を思い知らさせることによって・・・
イタチとは違う生き方を選択させ、「サスケ自身の弱さを意味するイタチの笑顔」を否定する道を進ませるように仕向けた。
兄の生き様を認め、同じ道を選択することなど出来ないように・・・
サスケのプライドを傷つけ、イタチとの「差」を思い知らさせることによって・・・
イタチとは違う生き方を選択させ、「サスケ自身の弱さを意味するイタチの笑顔」を否定する道を進ませるように仕向けた。
そして、イタチの笑顔を封印したいサスケは 幻術で「怒りのイタチ」を作り出して見せた。
怒れるイタチ兄さんに犠牲を捧げることで「兄に自分の力を認めてもらう」と思い込んでいるような・・。それは自分がイタチを死へ追い込んだことへの償いとして行っているような気もする。
怒れるイタチ兄さんに犠牲を捧げることで「兄に自分の力を認めてもらう」と思い込んでいるような・・。それは自分がイタチを死へ追い込んだことへの償いとして行っているような気もする。
今のサスケは、イタチの笑顔の「本当の意味」には気づいていないのかもしれない・・。
包み込むような柔らかい目元・・・優しい口元・・あれはけっして、演技で作った笑顔なんかではないと思うんだけどな。
包み込むような柔らかい目元・・・優しい口元・・あれはけっして、演技で作った笑顔なんかではないと思うんだけどな。
本当に、あの時・・・イタチは嬉しかったんだと思う。
(本当に・・強くなったな サスケ)
イタチがサスケの力に 何を託したのかはまだわかりません・・・。
ですが、いつか・・・サスケとナルトが力を合わせて 新しい忍の世界を作ってくれると信じていたから、嬉しそうに笑っていたんだと思います。
サスケに、明るい希望を見ることが出来たから 兄さんは笑ったのではないだろうか・・。
ですが、いつか・・・サスケとナルトが力を合わせて 新しい忍の世界を作ってくれると信じていたから、嬉しそうに笑っていたんだと思います。
サスケに、明るい希望を見ることが出来たから 兄さんは笑ったのではないだろうか・・。
「殺(せ)なかった 弟だけは」とトビは言いましたが、本当は違う。
「殺(さ)なかった 弟だけは」、これが正解なのではないでしょうか。
「殺(さ)なかった 弟だけは」、これが正解なのではないでしょうか。
うちは事件のあの時から動き出していたトビのシナリオと同時に、動き出し出しているもう1つのシナリオ・・・・「イタチのシナリオ」。
イタチがサスケを生かしたのは、将来サスケの力が平和のために必要になると信じたからだと思います。
ただ兄として、可愛い弟を殺せなかった・・・それだけじゃないと思います。
イタチは、サスケを殺さなかった。
ただ兄として、可愛い弟を殺せなかった・・・それだけじゃないと思います。
イタチは、サスケを殺さなかった。
イタチの笑顔・・・
イタチの死は「犠牲」になった死ではなく・・・
サスケに明るい希望を見出し兄として喜びをかみしめての最期だったと信じます。
サスケに明るい希望を見出し兄として喜びをかみしめての最期だったと信じます。
あの「イタチの笑顔」が、本当の心からの笑顔だったとサスケが知った時、
サスケの心も救われるのではないだろうか・・。
サスケの心も救われるのではないだろうか・・。