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イタチの真実の中にある、トビの真実 (トビの正体についての雑考)

イタチの真実の中にある、トビの真実 (トビの正体についての雑考)

トビが偽マダラらしいとわかった今、43巻の「イタチの真実を語るうちはマダラ(トビ)」というのは 些か滑稽でもある・・・
 
勿論、現段階では「トビ」がマダラと完全なる別人なのか、あるいは分裂体の1つなのか等々まだハッキリしないわけですが、いずれにしても・・・穢土転生された「本マダラ」と「トビ」は意識を共有しない『別の存在』なのは確かだろうと思うのです。(かな)  本マダラは自分が穢土転生された経緯を全く把握していないのだから。 
 
トビの語りの中には、「マダラのフリ(演技)をして いかにもマダラが言いそ~なことを言っている」中に 「トビ自身の考えで言っていると思われる部分」が少し混在してるわけです。いくら名役者が演技しても、語ってるうちについ出ちゃう「本音の部分」です。
 
彼はかなりの演技者だからボロは出すのは稀なんだけど、それでもたまには出ちゃうんですよね、例えばいつも例に出す「フッ・・・だな・・・」がその例だったりするわけです。
中でも43巻の「イタチの真実」語りは、トビは「うちはマダラ」として長々と喋っています。あれだけ長く語っていれば、それなりにボロが出てもいいはずなんですよね~・・。 
 
例えば「怪しい点」として、すぐに思いつくのはコレです、
『マダラはイズナの眼を奪ったのか、』あるいは『イズナは眼を自ら差し出したのか』という点。
 
トビは、最初は「奪った・・・・」と言っており、しかも「オレは より強い力を求め 友も弟もこの手にかけた」とまで言ってる。 だけど、そのあと訂正するかのように「弟は全て承知の上だった 自ら眼を差し出したのだ」なんて言い直している。 結局どっちなんだい;
この時は、さすがにサスケも怪しそうにトビを見てますけどw
 
さて、どっちが演技上の言葉なのか?
 
その後のマダラの事を トビはこう語っている・・・《マダラは弟の眼を奪った欲深な兄と蔑まれた》と。そして一族はマダラから離れていった、とも。
 
「歴史上のエピソード」として語られている部分は客観的な事実だとすれば、当時のマダラは『オレは弟の眼を奪ったんじゃない、弟は眼を差し出したんだ』と主張したけれど、一族はそれを信じなかった・・・ということなんだろうか。
つまり、マダラらしく演技しようとすれば、「弟は自ら眼を差し出した」と言うべき、と思えるんですよね・・・
「奪った」というのは マダラらしくない言葉ってことになるんじゃないだろうか、と。
トビは つい「マダラは弟から眼を奪った(イズナはマダラに眼を奪われた)」と本音を言ってしまってから、そのあとで マダラらしく「弟は差し出した 奪ったわけじゃない)」と言い直したのかな、と思うんです。
ということは、「イズナはマダラに眼を奪われた」というのが「トビ自身」が思っている本音、ということなんじゃないだろうか・・と。
 
トビがイズナの意志を持つ存在なのかどうかは別としても、とりあえず「トビ」はマダラがイズナから眼を「奪ったも同然」と考えている人物、と言えるのではないだろうか・・・・?
 
それと、もう1つ気になった部分があるんです。
 
トビはマダラを演じるにあたって、いかにも『好戦的』な面を強調して語っています。
 
「かつてのオレは戦いに明け暮れた」
「オレはただ一人休戦に反対した」
「オレはうちはを守るため うちは主導の道を選ぶことを決めた・・ 柱間と対峙する道を行くことを・・・」等々。
 
さらには、うちは事件の頃について「このオレも戦争の機を伺っていた」とも言って、いかにも戦争好きなマダラらしい言葉を言ってるんです。(穢土転生されたマダラを見ても根っから戦いが好きそうですよね。)
 
しかし戦争好きなマダラにしては、ちょっと意外なことも言っている・・・それが『イタチが平和を愛する男になった理由』を語る部分。
 
《なぜイタチはうちはを裏切る?》というサスケの質問に答えたトビは、少しさびしそうな背中を見せ、うつむいて応える・・・
 
『戦争を見ていないお前には・・・ 理解できないかもしれないな』
 
『?』
 
『第三次忍界大戦・・・ イタチはわずか四歳で多くの人の死を目にしてしまった』
『戦争を経験するには幼すぎた 戦争は地獄だ』
 
『そのトラウマは イタチを争いを好まない 平和を愛する男にした』。
 
いくらサスケを「手懐ける為」の喋りだとしても、これは『戦争を肯定し、戦争を好む者の立場』の言い方じゃあない。
 
《戦争を知らないお前には・・・》という部分には、《このオレは戦争を経験しているから 戦争の地獄は知っているのだが》という意味が含まれています。 戦争を起こそうと考えていた「マダラ」が言うにしては不自然な言葉です。 しかも「地獄」とか言ってるし・・・ 
そして《その地獄を4歳の幼さで目にしちゃったんだから、そりゃあトラウマにもなるわな・・・・》と、「トラウマ」とまで言っている。
 
もし「うちはマダラ」を演じるのなら、そんな事は言わずに単純に「イタチは戦争が嫌いな男だったからな・・・」とだけ言えばよさそうなもんです。 本マダラは うちは一族が戦争を回避しようとしていたことに不満を持っていた男ですから、イタチの気持ちを理解し 同意するような言い方はしないでしょう~よ、と思うのです。
なのでこれはトビ自身の言葉なのではないか・・・トビ自身がイタチを見て感じたことを素直に言ってしまったのではないか、と思えるんですよね~・・。
 
これは、トビ自身が「第3次忍界大戦の悲惨さ」を具体的に知っているかのような言い方でした。 
「第3次・・」と語っている時、トビは《彼自身が抱えるトラウマを思い出してしまったかのように》うつむいていましたから。 
 
確かに、我々読者が知る限りでも第3次忍界大戦は悲惨なものです。 まだ若い弥彦が大人に騙し討ちにされたり(48巻の長門の回想)、僅か12~3歳の少年少女が敵奥地への潜入ミッションに駆り出されたり(27巻カカシ外伝)・・・幼い者達にとってトラウマになりそうな戦争でした。
 
トビの言動には多少演技はあったと考えても、あの部分の「戦争は地獄」という演技については 「マダラ」を演じる上では不必要だったと思える・・・・・・「戦争の機を伺っていたマダラ」を演じている人物が、あんないい方をするのは ちょい不自然じゃなかろうか、と。 だからあの部分は「トビ」の本音だったのではないだろうか・・・ 戦争を体験してトラウマを抱えたのは、トビ自身でもあったのではないかと、そんな気がするのです。
 
 
「イタチの真実」語りの中に見える「トビの真実」・・・
 
 
あの時、マダラ兄がイズナの眼を取ったことを「トビ」は「兄が奪った」とも感じている・・・
 
それは、弟は兄のために眼を差し出したつもりだったが兄はそれを力を求めるために使い 弟は裏切られたような気持になっていたということなのだろうか・・・・?
トビがイズナの意志を持つ存在かどうかは まだ分からないとしても、『そう感じている人物』ということなのだろうか。
 
そしてトビは、戦争を地獄と思っている、戦争体験が「トラウマ」になっている人物・・・ということでもあるんじゃないだろうか。
 
それならば、なぜトビは戦争を起こしたのか。
 
戦争の地獄を忍達に教える為なのか、地獄のような戦争をもうこれで終わりにする答えを見つけさせるためなのか。
・・・・それとも彼は平和なんか望んじゃいない、本心で戦争を肯定しているだけなのか。その答えは、おそらく最後になるまで明かされることは無いのでしょうなぁ。
 
でも、これらの「マダラを演じる上で不自然と思える言葉」には、トビが何者なのかを解くヒントが隠れているような気もします。
 
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
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