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NARUTO-ナルト- 590:お前をずっと愛している 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ30号) その4、イタチの選択

NARUTO 590:お前をずっと愛している その4、イタチの選択

しかし、ダンゾウってのは叩けば叩くほど「闇」が出てきますね~・・・まさに「忍の闇」の代名詞が付く男。

この時代(約8年前)、既にダンゾウの右腕は「イザナギ用写輪眼と柱間細胞」フル装備っぽいですけど、いつの間にか写輪眼を収集してたんですね。 カブトの回想に出てくるダンゾウ(第3次忍界大戦末期)では、まだ「これから実験開始」みたいな感じでしたから、大戦後ぐらいから大蛇丸が写輪眼を移植し始めたのでしょうか。
う~ん・・・ダンゾウが写輪眼収集に走ったキッカケが、「カカシへの写輪眼移植成功」で無ければいいんですが。

ヒルゼンと御意見番・ダンゾウの上層部会談・・・ ダンゾウは、話し合いでも強引に《うちは一族抹殺》に持っていこうとしているし、ヒルゼンが「言葉で話しかけたい。ワシが策を考える」といえば「・・・・」と考え込む。
ダンゾウは、《ヒルゼンならうちは一族と和解してしまう》事を分かってるんですよね、だから、その前に《動いた》。
 
フガクも、ヒルゼンの事だけは「火影様」と呼んでいましたから、猿飛家だけは信頼してたんじゃないかと思うんです。だから、ヒルゼンが『歩み寄り』をみせれば、クーデターは回避できたんじゃないでしょうか。それだけに、ダンゾウが「わざと邪魔をした」ことが、ンもう腹が立ってw
 
結局ダンゾウの目的は「うちはのクーデター阻止」ではなくって、あくまで「うちは一族抹殺」なんですよね。
火影の座を狙い、九尾も狙っていたダンゾウにしてみれば「九尾をコントロールする力を持つうちはは邪魔な存在」だったってことでしょうか。
 
そう考えると、やっぱり九尾事件の時に《うちは一族をどこかに招集し、一族に疑いをかけさせた》のはダンゾウの策略だろうなぁと思ってしまうのです。
一族を不利な立場に追い込んでクーデターを起こさせて、「一族抹殺」を正当化する。
 
…これって“いかにもダンゾウな”やり方ですよね。 

・イタチが強いられた《究極の選択》
 
ダンゾウがイタチを呼び出した場所、これ暗部か根の関連施設なんでしょうか(YAMATO WORKS?)
 
《正面に「忍」の文字、左に阿修羅像、右には 如意輪観音のような宝珠を持つ一面六臂像》。 
大きな「忍」の文字が《心を刃で無くして選択しろ》と無言で迫ってるような圧迫感があります。そこでダンゾウがイタチに示したのは、究極の二択…

「うちは側に付き クーデターを起こして家族一族共に全滅するか」
「我ら木ノ葉側に付き クーデター前に弟だけを残して うちは全滅に協力するか…」

って、二択とはいえ、サスケを助けるには「木ノ葉側に付く」しかないのだから、ハッキリ言って脅迫でしかないでしょーよコレ・・。

「・・・何も知らぬお前の弟も含めてな」 「だがクーデター前なら弟だけは助かる道もある」
「事が起こってしまえば 弟も全てを知ることになろう…」 「そうなってはもはや弟にも死んでもらうほかない
弟だけを残して うちは全滅に協力するか・・」 「その代わり お前の弟だけは残してやることができる」

いったい何回「弟」を出すんだってばね!!
 
イタチの弱点が《弟》だと調べ尽くしたうえでの「交渉術」・・・これって、暗部か根式の交渉術テクニックなんでしょうか。 カブトもトビの弱点《マダラ》を使って イヤらしく脅しながら交渉してましたし、カブトも交渉術に長けてますよね。 (そういえば、元暗のカカシも口上手で、ヤマトにラーメンおごらせてましたけど;)
 
ただ、ダンゾウが汚いのは「イヤ…選択してほしいのだ」とか言っちゃって、最終的な決断、責任をイタチに押し付けてるところなんです!
本人に最終的に選択させることで、ダンゾウへの不満を持たせず、自分自身の責任だと思い込ませる。
そして《自分にとって大切な者を殺めさせる》ことによって、一生その罪を負い、その秘密を生涯口外させないこと・・・それも目的なんですよね。 カブトにノノウを殺させたのも、そうだったんでしょうし。
 
 
・・・そしてイタチは阿修羅の道・・一族抹殺を選択した。
 

選択の話は、ミナトの最期の選択、自来也の最期の選択等出てきましたが、中にも「究極の二択」として登場したのは「サクモの任務続行か、仲間の命かという選択」。 最近ではドダイが「影分身のナルトか、他の限りある命のどちらを守るか」という選択を迫られてました(過去記事「ドダイが出した「究極の二択」の答え)。
だいたい、今までの忍には「AかB」という選択しか与えられなかったんですよね。予め提示された選択肢の中でしか選べなかった。 
だけど、ナルトは選択肢として提示されていない「C」を選ぶと言ったんですよね「里もサスケも両方を守る」という「C」というあり得ない答を。 (これって、そのまま岸本先生の「三択法」、例の読者にAとBを提示しておいて「C」を出すって手法ですよね。 岸本先生もナルトだったんだなぁ)
 
今でこそ、イタチも「C」という答え《サスケに解決を託してみる》があったと気付いたようですが、当時はどちらかを選ぶしかなかったんですよね・・。
 
《忍は時に厳しい選択を迫られることだってある》とナルトに言っていたイタチ。
 
イタチは、シスイの死以降「いつか選択の日が来る」事を覚悟していたと思うんです。
一族がもう引き返せない事も、このままでは全滅しかない事も分かっていた。 だから・・・
せめて何も知らないサスケ、純粋な唯一の「玉」であるサスケを守ることが、イタチがとれる最善の道だったのだと思います。

クーデターを阻止し里を守り、一族の名を守るという「シスイとの約束」を守り、そして全力でサスケを守る事・・・それが結局は何を意味するのか・・・さすがのイタチでも、簡単に「覚悟」なんかできやしなかったと思います。
シスイ事件以降、イタチの表情が変わってますよね…子供らしい笑顔はすっかり消え、顔つきも やつれて見える・・。25巻の、父フガクをにらみつけた時の眼は、人としての心を失い、シスイの気持ちさえ理解できなくなった父のことを あの時だけはイタチは本気で恨んだかも知れない・・・なんて思うのです。
 
 
・そして・・ロン毛とイタチ

『アンタ…あの木ノ葉の警備をかい潜り抜け 南賀ノ神社の秘石まで調べていた…』

やっぱりイタチは本当に「ロン毛仮面」に会ってたんですね;そしてたしかに、ロン毛は存在していた。
 
そして、このロン毛仮面こそ鬼鮫の回想に出てくる「やぐらを操っていたロン毛のマダラさん」と同一人物ですよね。 イタチがロン毛に会った8年前には、すでに鬼鮫も里を抜けているので、血霧の時代が終わった頃じゃないかと思っています(血霧時代がいつ終わったのか、コレ・・まだよく分からないのです)。やぐらにかけられた術を青に解かれ、この頃の「ロン毛」は 次の作戦の為に身を潜めていたのでしょうか。
 
でも、このロン毛仮面、コソコソ「うちはの石碑」を読みに来てたんですね。
 
あの石碑はマダラの時代以前からあったはずなのに、今頃になってリスクを冒してまで読みに来てた・・ってことは、昔 仮面が木ノ葉に居た頃には、彼は石碑を「あまり解読できてなかった」という事情がありそうです。なぜこの時期になって、石碑を読みに来てたんでしょうね。
 
ヘアスタイル的にはイズナっぽい「ロン毛仮面」と、オビトっぽい短毛の「トビ」・・・
この2人は一応「別の個体」と思ってるんですが、精神的には同一の可能性もあるかな・・と現状では思ってます。
 
ロン毛は今でも存在し、トビを見えない所から操ってるんじゃないか・・とも考えてます。かつて「やぐら」を見えない所から操っていたように。もうすぐ「トビ」のほうは、正体がバレて解決するような気もするんですが・・・本黒幕(?)のロン毛のほうは「これから」でしょうか。いずれにせよ、このロン毛がマダラの言う「協力者あいつ」の可能性はあるとは思っています。
 
で、こっちはロン毛が誰だとか、トビは誰だとか気になってるんですが、イタチはこの仮面が「誰なのか」という点に、全然執着していない気がするんですよね;なぜなんだろう? この時も「アンタ」とだけ言ってますね、マダラとは言ってない・・。(で、この時代、本マダラは死んでいたと思うんです。九尾事件の事も、クシナの事も本マダラは知りませんでしたので)

「アレの場所を知るのはうちはの者だけ…」
「どんな人物でどんな思想を持つのか調べさせてもらっていた」

ミナトも九尾事件の時《アナタが何者なのかはいい・・・》として「誰なのか」ではなく「里にとって危険かどうか」だけを判断してるんです。 イタチも、そんな感じなんですよね。
結局イタチはトビ、ロン毛、本マダラ3人の事を全部「マダラ」と呼んでいますし、イタチにとっては「どれもマダラ」であって、重要なのはすべて同じ思想を持っていて、同じ瞳力を持っている・・という点だったのかもしれません。
《マダラは生きている・・》 《その瞳力と共に在り続けている》と言ったのも、「本物のマダラ」という意味に限らず、「マダラという存在」が今も在り続けている・・という問題の本質を語っていたのでしょうか。
 
で、ロン毛仮面についてもイタチの「選択」についても ほとんどトビが語った「イタチの真実」のとおりなんですが・・・・1つだけ違うんですよね。イタチは「里には手を出すな」と条件を出していますが、実際にはもう1つの条件を付けていた・・・
 
「それと・・・ うちはサスケにも(手を出すな)」と。
 
これ、トビは言ってませんでしたね。 ワザと言わなかったのか それとも「知らなかったのか・・」。
そしてサスケは、トビからこんな風に言われていたので、自分一人が遺されたことを「イタチの失敗」だと思ってたんですよね、最初から「サスケを残すことが任務の条件」だったとは、トビは言ってない・・。
 
「イタチはその任務を全うした ただ一点の失敗を除いてはな 弟だけは…殺せなかった」 
「どうしても殺せなかった」と。 (43巻のトビの台詞)
 

今までサスケは「自分だけが生き残ってしまったこと」を「罪」に感じていたのかもしれません。 本来なら「自分も死ぬはずだった」と。(穢土転イタチに会った時、言ってましたよね)。なのに生き残ってしまったことが、申し訳ないような気持でいたのかもしれません・・・だから、余計自分が許せなくて、自分を受け入れられなかったのでしょうか。
 
だけどそうじゃなかった・・ サスケが残されたのは失敗ではなく、《選択》だった… 
 
サスケは、イタチが必死に守った。
 
イタチは、仮面が「里に手を出すこと」を阻止するために交渉に出向いたというよりは、「サスケに手を出されないように」交渉に赴いた・・というのが本音だったのかな、とも思ってます。
自分一人ではどうにも動かせない運命を受け入れながらも、唯一運命に逆らってでも「弟だけは守る」。
イタチにとってサスケは唯一の希望であり、サスケを守る事だけは絶対に曲げられない「己の意志」だったんですね。
 
そして・・サスケを守ろうとしてたのは、イタチだけじゃなかった・・
 
 
 
(すみません、今度こそ最後の「雑考5」に続きます 長くてすみません、)
 
 
 
 
・長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
 
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