ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO ナルト481:ダンゾウ死す!! 今週号のWJナルト感想 (ジャンプ 10号)

NARUTO481:ダンゾウ死す!!

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   「サルよ・・  明日からは・・・貴様が 火影だ!!」

ダンゾウの最期。
ダンゾウの生き方が変わってしまったのは、あの時・・・火影になれなかった時からだった。

今週号は2回泣けました。 1つはダンゾウで・・
そしてもう1つ・・・・もっと泣けたのは、サスケでした。

まずはダンゾウの話から。

自来也の最期もそうでしたが、ダンゾウも最期に考えたことは
「自分は忍らしく生きることが出来たのか?」という己への問いかけでした。

ダンゾウの極端な人間不信。
自分の部下すら信じることが出来なかった彼、過去に人間不信に陥るような事でもあったのか?と思っていたのですが・・・ そうじゃなかった。

彼が信じることが出来なかったのは・・自分自身だった!

ダンゾウが思い出す、懐かしくも苦い記憶・・


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 (コハル、志村ダンゾウヒルゼン、千手扉間、秋道トリフ、ホムラ、うちはカガミ。色は適当です。扉絵を見て自己流に描いたもの)

先週、包帯を取ったダンゾウを見て若い頃はイケメン?って思ったんですが、やっぱりイケメン! ちょっと影があってモテるタイプなのに、どこで間違っちゃったんだか。
(もったいない)

動く二代目火影も初めて。これまた格好いい。

二代目が地面に手をついて「囲まれたな・・敵は20・・この追跡力からして雲隠れ金角部隊か」って言っているところ。これ、カカシ外伝でミナトが地面に手をついて「一人か・・ん!敵は20はいる・・」と言っているところに激似です。同じタイプの感知スタイル・・これ、気になるなぁ。ミナトと二代目は似たタイプだって事ですね。

誰が陽動で突っ込むか?という話になった時、ダンゾウは死が怖くて「オレが行きます」とは言えなかった。二代目は、真っ先に手を上げたヒルゼンを次の火影に指名し、自らが陽動に出る・・・
そして、この時の言葉が「サルよ・・明日からは貴様が 火影だ」。
ダンゾウは、ヒルゼンとの差を思い知る・・。

この二代目の言葉は、三代目が死の間際に「繋がる火の意志」として思い出していたセリフ。あれは感動的でした。あのセリフにはこういうエピソードが隠されていたとは・・・さすが岸本先生、過去の気になる話が次々回収されていく!(16巻参照)

二代目がダンゾウに言った「この場で必要なのは仲間同士の結束だ」、
これもミナトの言葉にそっくりですね。
「忍にとって何より大切なのはチームワークだよ」(カカシ外伝)

「仲間を大切にすることを教える」。そして「冷静な判断力」、「次の次代を信じて託し育てること」。どれも火影に必要なことなんですね。
でもダンゾウにはそれらが欠けていたんじゃないだろうか?
カカシは3つめ(次の世代を信じ託す)を最近できるようになったし、火影への条件が整ったということなのかな・・ 
(ナルトは・・これらの3つを、まだまだ学ばなくちゃ)

ダンゾウは自信の無さから他力本願になって、写輪眼や初代の力、九尾の力を求めてしまったんだろうなぁ・・。
ダンゾウの自信欠如が露呈してしまったのが、火影としての手腕を試された五影会談でした。ミフネが「こんな手を使わずとも拙者はアナタに決めたやもしれぬのに」と言っていたが、ダンゾウは幻術に頼って全てを失ってしまったんですね。
三代目や初代のことを「腰抜け」だとか言っていたけれど、結局それも嫉妬なんだろうか。ダンゾウはけっこう気弱な人物だったのかも。

ダンゾウが雨隠れの半蔵と手を組んで長門達を潰そうとしたのも、長門達を誤解してのことだったのかもしれません。これで、九尾事件もトビが一人で起こした事件だったことが確定でしょうか?(ダンゾウは直接関わってはなさそう)
とはいえ、大蛇丸と繋がっていたり、アンコを抹殺することも視野に入れていたりと冷酷になれる人物であるのも確かです。

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お前は光を浴びる木ノ葉・・オレは闇の中の根」

ヒルゼンとダンゾウ。ナルトとサスケも同じ。光と闇、陽と陰。2つがあるから、世界は成立する。そして互いに支えあい必要なもの・・・どちらかが欠けても成り立たないもの。


それにしても何故、元々は小心者で里を想っていたダンゾウがここまで悪役として描かれる必要があったのか?というのは不思議です。気の毒でもある。悪いイメージ付いちゃってますもんね。

思うに・・
ダンゾウが登場したのは、トビが初登場した直後でした。
眼を隠して、ヘアスタイルもトビに似させ、ダンゾウという名前は「加藤ダンゾウ=トビ加藤」(実在の忍者、加藤ダンゾウはトビ加藤とも呼ばれていた)を連想させる・・
「ダンゾウとトビ同一人物?」と疑惑を向けるためのミスリード用キャラだったという気がしますけどね

トビとは・・・

岸本先生の「三択法」(この前の479話感想で説明した「三択法」を参照http://blogs.yahoo.co.jp/konohanogenin/31140215.html)からいくと、
A.ダンゾウ B.うちはマダラ本人 ・・で、答えは「C」なんじゃないかな。


ダンゾウが最期に出した道連れ封印「裏四象封印」。

封印術「四象封印」の危険バージョンで、自爆みたいなもののようですが・・
「自己犠牲」は彼の理想とする忍道。最期だけは自分の理想通りに逝けたのでしょうか。

でも結局はライバル・ヒルゼンには差をつけられたままだったんですね・・
それでもやっと、素直にヒルゼンに「負け」を認めることができたから、ちったぁ楽になれたのかもしれない。なんかなぁ・・寂しい人生だったような気もするけど、彼にも信じる道があったんですね。

でも、1つだけダンゾウを見直したところがあります。
「裏四象封印」を発動させる前に、最後の力を振り絞って香燐から離れ、道連れにしないようにしたこと。  

これだけは忍として立派だったな・・と言ってあげたい。優しいところがチラッと見える。


さて、気が重いサクラ問題。

サクラ達、サスケの所まであと1キロ・・・1キロって言ったら目の前。
「ナルトに本当の事を言えるわけないじゃない」と言うサクラに、キバが一言

「サクラ、おめーはナルトをなめすぎだ」

キバ、よくぞ言った!

サクラは、ナルトの事を「バカ」って思ってますよね。悪い意味じゃないし「純粋でまっすぐ」という意味のバカではあるんですが、どこか上から目線な所もある。弟みたいに思ってるんじゃないのかな。
難しいことは理解できなくても、ナルトって人の心を察するのはすご~く敏感なんですよね。 小さい時から周囲の冷たい目を気にしていたから、人の心の機微に神経質といえるほど敏感です。
まぁナルトは敏感ゆえ、サクラが嘘をついたのも「サクラなりの優しさ」だったことも気づいているんだろうな・・と思います。

にしても、キバも鋭い。彼も意外と敏感なのです(鼻だけじゃない)
キバはナルトのことを最も早くから認めている一人です。
女系家族に暮らす彼は、女が男をなめてかかることにウンザリしているのかもしれないしなぁ(母ちゃんと同じだぜ・・・?)だからサクラの気持ちも分ってついてきてやったし、逆に鋭い事も言う。

サクラは手袋はめて「そこをどいて!」と言ってますが、怪力発動で実力行使か・・?いや、ここで怪力と見せかけておいて、秘めているはずの?幻術能力か何かを発揮して、皆を眠らせたりしたら凄いんだけど・・どうするつもりかな。



そして・・・・サスケ!!


実は、今週泣けたのは・・・サスケ!

先週のサスケは完全に闇に染まったかと思ったんです。あんなになっちゃって・・
でも今のサスケにも、昔のままの優しいサスケが残っている!事に気付いたんです。
今まで気づけなかった自分が情けない。

まず・・・・香燐ですが、確実に生きてますね(断言していいと思う)。

ダンゾウがわざわざ離れて自爆?してましたし、命に別状は無いものと思われます。
サスケは、急所を刺さないようにするために「動くな、香燐」と言ったのです。

そして肝心なことは、

サスケは香燐を殺したのでもなく、殺そうとしたのでもなく、
・・・助けたかったのだと思います。(三択法にこだわってますが)

「サスケ・・アンタにとって ウチは」

「香燐・・人質に取られるようじゃ足手まといだ」

この非情な言葉。 でも実はサスケの優しさだと思います。

先週、仲間に千鳥を向けた事が悲しかったのですが・・・あの千鳥鋭槍も・・
実は「香燐を助けるための千鳥」だったと 思います。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、こういうことです。

サスケが進む道はここから先は闇の道。だから、香燐を連れて行くわけにはいかない。でも、ついて来るなと言ったところで、香燐はきっとサスケに付いて行く。
ダンゾウ戦でも「お前は下がっていろ」とトビに言われたのに、香燐はサスケのそばを離れようとしなかったんです。 このままでは、香燐はいつかサスケの巻き添えで命を落とすかもしれない。サスケは香燐を自分の復讐の道に巻き込みたくなかったんですよ・・

だから、荒っぽいけど香燐を動けないようにして、わざと冷たい言葉で自分を諦めさせようとしたのではないだろうか? 断ちきって・・ だって・・

あの時と・・・・・同じ。

木ノ葉を抜けた夜、必死ですがりつくサクラに「お前・・うざいよ」と言って、軽く殴って気絶させた・・ でも、その前に小さい声で「ありがとう」って言ったんですよね、サスケ。

本当はうざいなんて思ってない。仲間の想いに・・復讐を諦めようかと心が揺れた。
だけど、自分は一人で復讐の道に行かなければならない。

だから、わざと断ち切った。

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今も、心の中では言っているのではないだろうか・・?

(ありがとう・・・そして、すまん香燐)と・・

水月や重吾を会談場に置いてきたのも、「わざと」だったのかもしれない。
自分の復讐劇に、大切な仲間を巻きこみたくなかったんじゃないかと思います。

八尾戦で見せた仲間を思う気持ち。どんな闇に支配されても、それだけは忘れてはいないのかもしれない。 一人孤独の道を選んだサスケ。彼らしい不器用な優しさの表現に心が痛くなる。

水月や重吾はサスケを見放すかもしれませんが、香燐はわかってくれると思います。
しばらくはショックでしょうけれど。

「動くな・・香燐」と何故サスケが言ったのか?聡明な彼女だし、本当にサスケが好きならわかってくれると思いたい(それが「情念」ってものかな・・・ね、サブちゃん先生・・?)


でも1つ、サスケに明るい光も見えてきたのも事実です。

サスケ、まだ誰も殺めていない可能性がある!

ダンゾウが最後の最後で「自爆」したこと・・それが意味するものはなんだろう。
ダンゾウはサスケにとって最大の仇です。そのダンゾウが、自分でトドメを刺したということは、今までサスケが殺した疑惑があった「ジェイ」「侍」も、実は殺していないのではないか?(ジェイに関してははっきり生死は描かれていないし)。
侍は・・
水月が「アイツ、オレには殺すなって言ったくせに」と愚痴ってましたが、侍の生死を水月が直接確認したわけじゃない。
シーが「多くのチャクラをどんどん消しているチャクラがあります それがサスケかと」と言っていましたが・・・あれは、侍のチャクラ流しをした刀をサスケが弾いてチャクラを消していたとも考えられる。勿論推測でわからないけど、でもサスケはまだ引き返せると思う。

サスケがまだ大切にしていた「仲間を本当に思う心」。
優しすぎるからこそ、自ら断ち切らなければならなかった絆。

「犠牲」・・

この世界の闇と悲しみを一人で抱えて、サスケはその犠牲になるつもりなのだろうか。






☆サスケの足手まとい発言、追加記事を出しました。

☆カカシもサスケの元へ?カカシの話始まるのか?

☆ダンゾウの苗字「志村」ダンゾウ・・・・ちょっと笑った。 ダンゾウから連想するのは忍者・加藤ダンゾウ(トビ加藤)ですが、そのままじゃダメってことで「加藤」をやめて「志村」にしたわけですね・・加藤じゃなくて志村・・

☆それならいっそ、トリフも・・秋道ドリフか 秋道ブーでもよかったんでは?

☆うちはカガミ、少しだけ天パですね。 うちは一族、顔は似てるし皆黒髪だけど、誰一人として同じヘアスタイルが無いところが、キッシー凄っ。

☆50巻、3月4日発売! 表紙にサブちゃん先生!

☆「皆の書」に冨樫先生との対談収録されてます。 この前話した「三択法」のことも載ってますので、よかったら見て下さいね。

☆いつも長駄文にお付き合いいただき感謝。