デイダラ・・・『一瞬の昇華』 刹那の美学 (5/5誕生日)
↑は、岩隠れの忍時代のデイダラ(のつもりw)。まだ巨大髷?を生やしていない頃・・・・。
デイダラなら、あの片袖だけの個性的な忍服も似合っただろうな・・・・。
5/5、こどもの日・・・・デイダラの誕生日でもあります。こどもの日生まれってのは なんだか可愛いいですね。デイダラって、暁では最年少の19歳。(逆に最年長は角都91歳・・・・いや、トビやゼツの年齢は不詳ですが;)
こんなにも若いデイダラが暁にスカウトされたっていうのは、その才能がよほど優れていたからなのでしょう。
いや、実際デイダラっていうのは天才だと思います。 芸術家としても、そして忍としても。
彼は岩隠れの里時代、つまり10代も早いうちから「天才粘土造形師」として有名だったらしいです。 彼が里を抜けた理由は、「物質に生命を吹き込む」という禁術を犯したから・・・けして里を裏切ったとか、里の方針に反発したとかそういう理由ではないらしい。
でも追手に向けた粘土を爆発させたのがきっかけで、「芸術は爆発なのだァ!」という一瞬の美に魅せられてしまったようだ。
デイダラを暁に引き入れる決定したのは「リーダー(長門)命令」だったというが、ま、実際に指示したのは黒幕トビだったのかな?とは思います。 まだ10代の若いデイダラを暁にスカウトするために、「イタチ、サソリ、鬼鮫」という実に豪華な!顔ぶれを派遣している・・ よほどデイダラが欲しかったんだろうなぁ。
スカウトする時、鬼鮫がこんなことを聞いている・・・
「近隣諸国で反国家分子どもに加担して爆破テロを起こしているのはアナタですね・・・抜け忍のアナタが何の目的でそんな事を・・・?」
この鬼鮫の言葉から、ちょっと考えられるのは・・・・・すでに岩隠れの里とは無関係になったはずのデイダラが 、もしかしたら岩隠れの里の依頼を受けて、「岩隠れの近隣諸国で」反国家分子に加担して爆破テロを起こしていたのではないか?ってことです・・・(岩隠れの近隣諸国、とは書いていないのだが)。
土影はいろいろと汚い手を使っては、他国の戦力をそぎ落とそうと画策していたようですから、他国の反国家分子を支援していた可能性もありです。
そして、そのあと・・・・土影が暁を利用していたというのは、デイダラをパイプ役にしていた可能性もある。
抜け忍とはいえ、岩隠れでのデイダラの評価は高かったんじゃないだろうか?
というか、禁術を犯した手前「里を追放」するような形にせざるを得なかったのかもしれないが 岩隠れにとっては「本当は手元においておきたい、大切な戦力」だったのかもしれない。 そのくらい魅力的な忍でもある!
「目的・・・・・?そんなものありゃしねーよ オイラは依頼を受けて爆発を起こすだけだ オイラの作品でな うん!」
なんてあっさり答えていた。
自分の芸術を評価してくれ、芸術を爆発させる機会を与えてくれれば・・・それでいいわけだ。
デイダラってのは、ほんとあっさりしているように見える。根っからのアーティスト。
人間臭いことや面倒なことには、一切興味が無いようなかんじだった。
・・・・少なくとも、暁に入った頃は、そんなかんじに「見えた」。
デイダラが勝利にこだわるのも、彼の芸術が他に屈服するのが許せないからなのだ。そのこだわりが、彼を更に強くする・・・。
デイダラの強さの理由。
それは天与の才だけではなく・・・・彼が人一倍負けず嫌いの頑張りやさんだということにある。
すでに一尾というノルマを狩り終え、もう仕事が無いはずなのに・・・・でもデイダラは、《サスケか、九尾がいる木ノ葉小隊のどちらか》に向かう、と宣言する。(39巻)
「"九尾"の人柱力には殴られた借りがある・・・カカシには右腕やられしな・・・ うん」
一度自分が敗北した相手はそのままにしておけない。プライドの高いデイダラならではの発想。そして、口先だけじゃない。彼は一度負けた相手を倒すための策もしっかりと練っている。
サスケとの戦いでは、イタチに敗北した日からずっと「対写輪眼用に」鍛えてきた左目を披露する。そして見事にサスケの幻術を見破った。(まぁ、サスケの幻術能力はイタチほどではないということが最近わかったが)
でも、どこからそんな情報を手に入れていたんだろう?
もしかしたら岩隠れの情報部とも、こっそりつながっていたんだろうか
でもサスケが「正確には千鳥という術だがな」と訂正すると、デイダラは次からは律儀に?「千鳥」と訂正して言っている・・・このあたりは、結構細かいなぁと感心してしまいます。 血の気が多いし「早死にするタイプ」なんて言われちゃったけど、実は細かい所にも気を配るし 地道に努力するタイプでもあるのだ・・。
それも「芸術家」とての自分を演出するためなのだろうか・・・?
トビとデイダラ
デイダラを監視する意味もあったんだろう・・・と思います。
デイダラとトビのコンビは、なかなか息が合った?名コンビでしたよね。 随分とあの2人のやり取りには笑わせてもらいましたっけ。
ちょっと前までは、あの頃の「ふざけたトビの人格」と かつての威厳がある「うちはマダラの人格」、この2つのイメージが重ならず戸惑いました。 でも最近は、あのふざけたトビの人格も演技ではないような気がしてきました。 トビ(マダラさん)の「素」の部分は、どちらかというと あのふざけたようなトビではないか?とも思います。(あ、話がそれた、 戻します)
「超小型ナノサイズ爆弾C4カルラ・・・」「恐ろしい術だ・・・」
そして、犠牲になった仲間を想った時、トビは
「デイダラ サソリ 飛段 角都・・・ 彼らなくしてここまでの進展はなかった」
と デイダラの名前を最初に出している。
これは、偶然ではなく・・・・・一緒に行動する時間も長く 最も高く評価していたのがデイダラだったからなのかな?
デイダラが最期に遺した「ひとこと」
デイダラって、自分のアートのことばかり考えていて、気の赴くままに行動しているように見えるんですが・・・
実は仲間思いで、とっても面倒見がいいところがあるのです。
「何やってんだ!トビ ガキだからって気ィ抜くなようん!」 と後輩への注意もするし、
「先輩、ターイム、喝はやっちゃダメー!」なんてドジな後輩?に言われれば、チャンスだっていうのに ちゃんと待ってあげるし。
「トビ、逃げてろ!」といちいち叫んだり。すごくいい先輩なんですよね。
最期に自爆する時。
彼は、芸術家として最大の仕事をするために 残された力を振り絞る・・・・。
そして とっておきの「究極芸術」を完成させる過程として必要な、「臨場感を作り上げるための言葉」を並べていきます・・・・・・
(怯えろ、驚嘆しろ、絶望しろ、泣きわめけ・・・)
人生最後で最大の芸術を作り出す瞬間。
「トビ 悪りーな・・・」
クールなアーティストとしての姿を貫き芸術以外には興味を示さなかったデイダラが、あまり表に出すことは無かった、「本当の姿」。
そして、このひと言には、デイダラのこの世への未練も ちょっと感じられてしまうのだ。
芸術を極めようとしたデイダラが、最後の一瞬・・・・その刹那に見出したのは、意外と「人とのつながりの大切さ、温かさ」だったのかも、しれない。
デイダラ、誕生日おめでとう!
駄文読んで下さって感謝。