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ダルイの「知略戦」・・・ほんの数秒間の作戦構築 (NARUTO528話感想、その2)

ダルイの「知略戦」…ほんの数秒間の作戦構築

ダルイって、あの表情からは「知略戦」タイプには見えないんですよね(見た目で判断するとの話。)
一緒にいることが多い相棒のシーのほうが「インテリ頭脳派」で、ダルイはいわゆる「肉体派」に見えちゃうんです。しかし実態は、シーはよく喋るけど抜けたところもあって・・・五影会談戦では 水月に斬られそうになったところをダルイに助けられ、サスケの幻術を食らって倒れたところもダルイに助けられたりしている・・・ダルイはシーを守りながら、雷影の補佐もシッカリしてたんですw
 
雷影がダルイに「雲隠れの代表」(雷影の右腕)として一部隊を任せたのは、術や刀の冴えだけではない・・・(そして性格の良さだけでもない)・・・頭脳の「冴え」があればこそなんだろうな、と思います。
 
・《ダルイが「勝負」に出た時。》
 
「けどここぞって時 言葉ってのは―――」 「ここん中の誠を伝える大切なもんになる」 
 
・・・ダルイのあの言葉に、思わず 《か、かっけ~・・》と思ってしまったんですが・・  
でもあの時のダルイ。 実は「頭脳を使った」勝負に出てたんですよね。
 
一度は「だ類」と言ってしまって、紅葫蘆(べにひさご・ひょうたん)に吸い込まれかかって「大ピンチ」になったダルイ。 この時のダルイの動揺から見て「わざと吸われた」わけではなく、本当に失敗して「だ類」といってしまったのだと思うのですが・・・
 
しかし・・・・!
 
この時から、ダルイの「反撃」は開始されたんです。
 
紅葫蘆に吸い込まれていく、おそらくほんの一瞬・・・ サムイさんやアツイ、仲間たちの姿を思い浮かべた ほんの一瞬のあいだに、ダルイは「反撃のシナリオ」を『完璧』に構築しちゃっていたのです。
彼はボ――っと吸われていたわけじゃあない。
  
ダルイは人生の中で、「だるい」と同じぐらい「すみません」と言っている自覚はあったんですよね。
それで彼は勝負に出た・・・。
 
吸い込まれながら「すみません・・・」を連発し、NGワードを「だるい」から「すみません」に変える作戦。
ダルイが「すみません・・」と呟いていたのは一見「自然」に見えますが、そうじゃない。 あれは「作戦」だと思ってます。
《そしてダルイの「計算通り」、NGワードがギリギリですり替えられた・・・》
 
というのはですね。 あれがもし「作戦」でなければ、あの後すぐに銀角の後ろを取って斬りつけるなんてことは、できないと思うからです。
銀角に近づき、後ろを取って宝具を奪う作戦を「一瞬」で考えたんですね、ダルイは。
 
そして、それだけじゃない・・・あの一瞬に、ダルイは「銀角を紅葫蘆の中に封印する」ところまでを考えてるんです。それは、その後の「数秒間」の計算され尽くした彼の動きを見れば、はっきりしています・・・。
 
・《お膳立ての数秒間》
 
ここから先は《ほんの数秒間の間の出来事》なのですが、とにかく これがすごい!
 
銀角の後ろを取ったところから第2の作戦…勝負の「お膳立て」が始まる・・・
 
ダルイが この数秒間で やったことは――――
 
1・銀角の後ろを取り 鉈で斬って紅葫蘆を手放させ、銀角の体を金角の「幌金縄」に当てる。
(これで、銀角の「言霊」が呪われる。 そして紅葫蘆をゲットできる)
 
2・そして金角の体に銀角を当てたことで、金角の七星剣を「飛ばす」
(これで、七星剣もゲットできる)。
 
3・空中に飛んだ七星剣と紅葫蘆を受け取ってゲットする
 
4・言霊を呪われて腰を抜かしてしまった銀角(すでにパニック状態)に向けて、自分の鉈を投げつける。
(これは七星剣で斬りかかるための陽動でもあるけど、それよりも銀角の「パニック状態」の程度と、金角の行動を確認するためでもある。)
 
5・そして動けない銀角を、金角が助けてやる。
(これで、ダルイは金角が銀角を必ず守ってやること、そして銀角が「金角におまかせ」状態なのを確認している。)
 
6・七星剣で銀角の「言霊」を斬り、紅葫蘆に録音する。
 
紅葫蘆に吸われ始めてからスタートした「ダルイの作戦」。 この間およそ、数秒間の事だと思うんですが・・・ここまでが「勝負」の準備段階。 
 
 
・《そして勝負》
 
ダルイは七星剣をチラッと見て、銀角の「NGワード(金角)」を確認している・・・
そこに書かれているNGワード「キンカク」。
 
たぶん、ダルイは銀角のNGワードが「キンカク」であることは予想済みだったはずです。
・・あとは、どうやって銀角に「キンカク」言わせるかが勝負なわけですが・・・ 
 
ダルイが自分の鉈を銀角に投げつけた結果、予想通り「金角は銀角を守り」「銀角は腰が抜けちゃったまま金角に任せっぱなし」だった・・・・・それで、ダルイは確信を得て勝負に出ます。
 
「・・確かに・・ 言葉ってのは 嘘をつき人を騙すための道具かもしんねェ・・・」
 
「けどここぞって時 言葉ってのは―――」
「ここん中の誠を伝える大切なもんになる」
 
もうすでに銀角はパニックですから、自分でどうにかしようという気持ちはないんですね・・。
ブラザーキンカクが何とかしてくれるはず・・・。
自分の武器を取り上げられ、敵(ダルイ)にジッと見つめられ「鷹の前の雀」みたいになっちゃった銀角にとって、「ここぞって時」の「誠」の言葉は、もうこれしかない。
 
「・・助けてくれ 金角」 ・・・
 
・・・ここぞって時に追い詰められた銀角は、心の中にある「真実」の気持ちを 言うしかなかったのだ。 
 いくらカッコつけて喋っていても、銀角の素直な心って、金角兄ちゃん?に甘える かわいい弟なんじゃないだろうか。 
 
・・・・「だからこそアンタは今封印されるのさ」 ・・・・
 
そして銀角は、ダルイの作戦通り瓢箪の中へ。・・・
(金銀兄弟の兄弟愛も、なかなかいいなぁと思いますが) 
 
ダルイが「ほんの一瞬」で建てた、この「完璧」な作戦。 「知将」としての彼の才能に、ただただ、畏れ入ってしまうのでありますが・・・
 
でもパッと見た感じ、そんな切れ者には見えない・・・それがまた、ダルイの魅力なのであります。
 
 
 
 
☆駄文、よんでくださってありがとうございます。
 
 
   
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