ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 688: 写輪眼の…!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ37・38合併号)  その2

NARUTO 688:写輪眼の…!! その2

 
(その1の続きです)
 
「六代目火影にはお前がなれ カカシ」
 
「!!」
 
 
・カカシの「火影願望」について… 
 
オビトがカカシに『六代目になれ』と言ったのも、私としては予想外で驚いたのですが…それ以上に驚いたのは、それを聞いたカカシが『拒否しなかった』事でした。 反応が「!!」だけ…物凄く驚いている様子でもなく、困惑している様子もない。
 という事は、カカシは表には出さなかったものの《火影願望》をちゃんと持っていたんじゃないでしょうか。 オビトの言葉は「カカシの潜在的な願望」に呼応するもの…カカシの「誰にも言いたくなかった夢」を引き出したのではないか…と思います。
 
《カカシ六代目火影》に関しては、ペイン戦前後にはやたらとフラグが立ってましたよね。 綱手の「カカシがいるだろ」発言に始まって、火の国の会議でも二度も名前が出され、五影会談直後にはほぼ「内定」…… なのに綱手が復帰して、結局その話は流れて。  その後は「ナルトの火影への道」に隠れて立ち消えになったように見えた「カカシ火影への道」… だけど、このタイミングで再び立った「カカシ六代目火影フラグ」…これは当確じゃないかと思います(これでエンディングが予想できなくなってきた…)。
 ただし「3」が好きな岸本先生のことだから、例の「三択法」で次期火影は「ナルト(だけ)」でもなく「カカシ(だけ)」でもなく、三番目の「予想できなかった結果」になるかもしれません(笑)
 
で…カカシの《火影願望》なんですが、これ…以前から気になっていたんです。
 
前に「六代目火影就任」の話が出た時も、カカシは乗り気じゃなくって「仕方ない」みたいな反応でしたよね。 
「あまり乗り気じゃないんだけどさ」とか「仕方無いとしても…」とか、
「ま そうなるかどーも…」とか言いながらナルトの顔ばっかり見て気にしてたり…「あやうくオレが火影になるところでしたよ…ま…オレは火影ってガラじゃないし」とか言ってみたり。
 
でも、あの時も「拒否」はしてなかったんですよね。 
自来也みたいに「お断り!」と要請をバッサリ斬るほどの意志表示も無い。何とも言えず中途半端な反応をしていたのが気になって…。 ん――…カカシの「心ン中」ってかなり難解ですが、カカシにも《火影願望》はあったんじゃないかと思います…それも子供時代から。
 
 だけど「火影になる夢」を公言していたミナト先生やオビトの手前、カカシは「オレも」とは言えなかったんじゃないか…と思うんですよね。 カカシって生意気で一人前の口をきいてましたけど、口先ばっかりで案外と気が弱くて「本音は言えなかった」のではないかと思うんです。
 それは今のカカシもそうですが、相手に気遣ってしまって「何も言えなくなる傾向」がありますから…(例:38巻132頁=ナルトに気を遣って言うべき事が言えない、48巻160頁=タズナにサスケのことが話せない等)。
 
 昔は「ミナトやオビト」に遠慮して、今は「ナルト」に遠慮して…自分の「夢」は言えない。 それにカカシは「彼らに較べたらオレは火影のガラじゃない」と自分の夢を否定し続けてきたのかもしれない。 ナルトが「仲間一人救えねェ奴が火影になんてなれるかよ」と言う度に、カカシは自分に言われたように心にグサッときてたんじゃないかな…?
「就任要請」されれば本音では「満更でもない」、だけど「オレなんかでいいのだろうか」という気持ちも強い…。だからこの前みたいに、話が流れるととりあえず「ホッとする」のが実情だったのでしょうか。 
 
 そしてこの前も話題に出しましたが、カカシって世間からのイメージ(出来る上忍)と自分自身の評価(全然ダメ)のギャップが激しかったように見えるんです。
 で…カカシは、自分自身を判断する「基準」を、「オビト」に求めていたんじゃないかと思うんですよね。「
「オビトだったらどうしただろうか」とか…「オビトならオレをどう判断するだろうか?」とか…。カカシにとってオビトは「英雄だった」わけで(608話での発言)、カカシにとっての憧れ、目標、基準だったんじゃないかと思います。ナルトにとってサスケが永遠の目標、憧れでもあるように…。
 
 カカシの「次期火影」については、大名もご意見番綱手も…皆に「認められていた」のに、カカシは自分にOKを出せてなかった。 自分にOKが出せなかった理由、その最大の理由は…まだ「オビト」に認めてもらってなかったから…というのが大きかったのかもしれません。 
 ナルトは「里の奴ら全員に認めさせる」と言ってましたが、最後の一人「サスケ」に認めてもらわないうちは火影になれないと思っているように……カカシも「里の全員に認められる」ためには「オビト」に認めてもらわないと…と思っていたんじゃないだろうか。
 
 だから慰霊碑の前で「もしお前が生きてたら…今のオレに何て言うんだろうな」なんてオビトに「評価」を求めて呟いていたのかな…。でもオビトから返事がもらえる訳でもなかったし、「これならオビトにも認めてもらえる」と思える程のことも出来なかった(と思ってた)し…カカシはずっと自分を認めることは出来なかったんじゃないだろうか。…でも、やっと「六代目火影になれ」とオビトに言われたという事は…やっとオビトにも「認めてもらった」という事になる。
カカシが今まで「上忍」として生きてきたのも、オビトが「お前は立派な上忍だ」と認めてくれたから(243話)だと思うんです。 だからオビトに《火影になれ》と言われて、ようやく「火影になりたい自分」を認めてやれたんじゃないだろうか…?
 
 何だか…2巻からずっと読み直してみても、カカシの人生ってどれだけ「オビト」なんだ…と思いますが、ナルトが誰よりも「サスケに認めてもらいたい」のと同じように、カカシも誰よりも「オビトに認めてもらいたい」んですね。 やっぱりカカシにとってのオビトは、ナルトにとってのサスケ。そしてマダラにとっての柱間…《カカシにはオビトが必要》なんだと痛感しました。
 
 
・で…オビトが言っていた《畑に突っ立ってる文字通りのカカシ》…
 
 思わず笑ってしまいましたが…確かに…数話前までのカカシはそんな感じでしたね。 
 でもカカシってのは本来、畑を守る神様であったり、そこで育つ「苗達」を見守る役割。「敵」から守る為に雨の日も立ち続け、見守り続ける…まさに《火影》みたいなもの。 最初の頃は〝はたけカカシ〟ってふざけた名前だと思ってたんですが、小さな苗達が育つのを守り、見守る「火影にピッタリな名前」だった… やはり「名前」には意味がある。
 
そういえば、オビトがこんな夢を語っていたことがありましたよね…
「オレの火影岩にはトレードマークのゴーグルとさらに写輪眼もしっかり彫ってもらう …それで他里にニラミきかせてやんのだ!!写輪眼でメンチきってるオレの火影岩にビビって ここには手を出せねーよーにな!」って。その火影岩の役割…まさに「はたけのカカシ」ですね。
 
 
・「期限付き」とは…
 
「未だ就任した訳じゃないが 祝いのプレゼントを先にやっとくよ
…期限付きだが役に立たないものじゃない… 分かってるよな?」
 
「…そもそも他国にまで轟かせた自分の勇名を忘れちゃいないだろ?」
 
写輪眼のカカシ〟って名を!
 
(カカシの眼が、神威の眼となる)
 
 
オビトが言っている《期限付き》…正直、これにはちょっとホッともしました。前みたいにずっと写輪眼を背負っていくのは、カカシにとって肉体的精神的に負担にもなりかねない。 それに…やっぱりカカシは「カカシ」…本来のカカシに、いつかは戻って欲しい。 
 最初は、またカカシは写輪眼頼みなのか(それしかないのか?)とも思ったんですが、僅かな時間…オビトに残された時間ギリギリまでは、カカシとオビトに「心を通わせる二人の時間」があってもいいのかもしれない…と思いました。 
だって、オビトが力を貸してくれたことで、こんなにもカカシの「心の穴」が埋められるなら… そしてカカシが「自信」を取戻し、失った十数年を埋めることが出来るのであれば。
 それがたとえ短い時間、夜が明ける前までの一刻の夢であったとしても…それがキッカケになって「カカシはカカシに戻れれば…」それでいいのではないだろうかとも思いました。そうすれば、カカシもちゃんと先を見ることが出来るようになるのではないだろうか…と。
 
そして「期限付き」とは…オビトのチャクラがまだこの世界に「ある」間…という事でしょうか。
 
「口寄せ動物」達が口寄せされる時間には「リミット」がありますよね。マダラが九喇嘛を口寄せできた時間も限られていたし、この前ガマ吉も時間切れで戻っていきましたっけ。オビトのいう「期限付き」も、同じようなリミットなのかな…と思うのですが(そもそも「今までのオビト」だって「期限付き」という条件で「この世」に戻され生きてきたのかもしれませんが)…
 
  そして「カカシの目が神威の眼となった件」については、後述するとしまして…その前に…
 
 
・カグヤの「十尾化」について
 
ナルトに斬り落とされた黒(カグヤの左手)は、ナルトに棒で刺されて動きを止められてますが…とりあえず黒とカグヤが分離させられたことで、カグヤは今までのように「黒の指示通り」に動かなくなる…カグヤ本人(あるいはカグヤと同居する十尾)の意思が前面に出てくる事にちょっと期待します。
 
そして、ナルトの中の全尾獣(勢揃いは初めてですね)…ナルトが発動した「仙法 超尾獣螺旋手裏剣」は各尾獣の性質が反映されて個性豊か、そして尾獣達の「返事」もそれぞれ…個性豊か(どっちかというと「かわいらしい」素直な子が多いかな)。 これだけ優しく協力的な尾獣達が、ちょっと前までは暴走していたなんて今では想像もつかないぐらい… 人間も「愛情深い人ほど憎しみも深くなる」例が何度も出されてますが、尾獣も同じ…そしてカグヤも十尾も例外ではないのでしょうね、きっと。
 
で…気になったのは、その後の「カグヤの反応」なんですが…尾獣達のチャクラに反応(呼応)して、カグヤの中の尾獣チャクラがボコボコと表に出てこようとするのですが、これも《チャクラは二つの世界を繋げる力》…尾獣のチャクラに引っ張られて出てきたんでしょうか。 このコントロールが出来ていないボコボコ状態…十尾の人柱力になりたての頃のオビトの姿に似てます。
 
「!!」
「まさか母さん…ここで!」 
「これは…人型じゃない!? 母さんの意思で十尾化したんじゃないぞ」
「さっきのナルトの攻撃に尾獣共が呼応して分離しかかっているんじゃないのか!? 安定してない!!」   (黒)
 
黒のセリフ《まさか母さん…ここで!》が気になりますねぇ…《ここで》の後に続く言葉は、おそらく《ここで十尾化するのか?》ですよね。
やはり黒はカグヤを《十尾化》させることが目的なんじゃないかと思うんです。それも「獣の形」ではなく「人型」で…《人型での十尾完全体化》…そのために「カグヤ」を利用しているような気もしないではない。
 
 そもそも「十尾」って本来「神」なのかハッキリしませんが、本来の姿は「獣型」なのか「人型」なのかも不明… ですが十尾は本来の姿を「取り戻したい」んじゃないだろうか…?
 
十尾の最終目的は《全てがオレと一つになる》《しいて言うなら…完全体になる事》《全てが本来の形に戻る》であって、十尾は《オレはこの世を統べる者》と考えているのではないか…と私は思っているので(私はこれら「トビ」のセリフは「オビト」のセリフじゃなく「十尾」のセリフと考えてます…あくまで私見ですが)、その状態にどんどん「近づいている」のが今の状況じゃないでしょうか。
 
黒としては、なるべく全てのチャクラを回収し十尾を「人型」で復活させるのが狙いのようですが、まだ「封印の危険」がある中で中途半端に「ここで十尾化」されては困るのではないか…と思います。
 
カグヤの体内から出てきた、中途半端な「獣型十尾」は「十本の尾をもつウサギのような姿」…
 
「何だ?…狐?狸?…ムジナ?…うさぎか…?」  (ナルト)
「…何でもいい これで近づき易くなった …封印もし易くなる!」 (サスケ)
 
サスケの「…何でもいい」のツッコミがさり気なく面白い(笑) サスケ、実はナルトの「余計な事に反応するところ」に実はツボってるんでしょうね…。
ナルトはそういえば「イカとタコの区別」もついてませんでしたっけ… なのに、よく「ムジナ」アナグマハクビシンのような妖怪とも言われている)の名が出てきましたね。なぜここで「ムジナ?」とも思ったけど…。
 
 前に木ノ葉丸がナルトの前で「同じ穴のムジナだコレ…」と言った事がありますが(38巻)、もしかしたらナルトは、あの時「ムジナ」とはどんな生物か分からなかったのかもしれない…(ナルトはあまり諺とか知らないみたいだから…ウゴウノシュウも知らなかったし)。まさか木ノ葉丸の前で「ムジナって何だってばよ?」なんて恥ずかしくて聞けなかったんだろうけども。
それで目の前に現れた「分からない動物」を「これがムジナ?」と思ったのかもしれません(あくまで勝手にナルトの思考回路を推測しただけ)。…「うちはムジナ」とかも、いそうだけど…。
 
にしても、あれが狸は無いでしょ、狸は(笑) 
 
 
ただ…今週は前回のナルトの《フッ》の説明がありませんでしたね(残念)。
それにナルト自身、飛雷神を使った自覚はゼロっぽい。
という事は、あの《フッ》が飛雷神というのは糠喜びであって、やはり「サスケが瞳術で、ナルトをナイスなタイミングでカグヤのところに送った」と解釈するのが妥当でしょうか…少なくともナルトは、この前の事は「サスケの瞳術のおかげ」と考えていそうです。 だからかな…今回も「自分ではカグヤのスピードに間に合わないから、サクラを守る為にはサスケの瞳術しかない」と考えて「お前の瞳術でサクラちゃんを!」って頼んだのでしょうか。
 
(でも…まだちょっとだけ「可能性」期待しておきます。ナルトは無意識に使ってて気付いてない…って可能性にね)。
 
(で…サスケはサクラを瞳術で守ろうとしますが、その前にサクラを助けたのは「須佐能乎」…)
 
「サスケェ――――え!?」  (ナルト)
 
「須佐能乎…!?誰だ!?」  (サスケ)
 
「カカシ先生!?」  (サクラ)
 
…サクラを助けたのは「カカシの須佐能乎」…
 
 
・カカシの須佐能乎
 
 
「バカな…そんなハズが…」  (サスケ)
 
コピー忍者写輪眼のカカシって言うぐらいだからな!!先生ってば!」 
(ナルト)
 
「…もう写輪眼は持ってないはずだが…」  (サスケ)
 
 カカシというかオビトの須佐能乎…どこか優しい表情に見えますが、ちゃんと左眼にキズがあるんですね、カカシが「オビトを守ってくれた傷」が…まさに《二人の友情の証の須佐能乎》。 
 
 五影会談やダンゾウ戦の頃は「須佐能乎」って冷たくて増大した憎しみの塊のように描かれていたけれど、これはきっと温かい須佐能乎…まさに心を写すんですね。しかし「いきなり」カカシが完成体須佐能乎を出すなんて…これまた今週最大のびっくりでした。 オビトの瞳力とカカシの力、双方の実力が揃っての事なのか…その意志の強さによるものなのでしょうか。
  
ナルトの発言は「やや天然」ですが…サスケが「そんなバカな」と驚くのは当然ですよね。 カカシが「移植した訳ではないのに」オビトの眼を持っているなんて…。だいたい、うちは一族ではない者が移植以外の方法で「写輪眼を持つ」なんてありえない話に思えるし、おまけにオビトの眼はさっき肉体と共に「消えた」ハズ… それがカカシの目に「出現」したことは、さすがのサスケにも即座には理解し難い事だったらしい。
 
 
・で…なぜカカシは移植もせずに『神威の目』を得たのだろうか…という話。
 
以前何度か取り上げてきた話題に《眼は最も敏感にチャクラの質を表す》という話があるのですが(※一例)…例として挙げたのが「ナルトの狐眼」、「ナルトの蛙眼」、「ナルトの狐蛙眼(九喇嘛×仙人モード)」… ナルトは普段は「普通の目」ですが、九喇嘛のチャクラが前面に出れば「狐眼」になるし、自然エネルギーが入れば「蛙眼」になる。 それにたまに「九喇嘛がナルトに変わって前面に出てしゃべる」事がありますが、その時のナルトって、やっぱり「狐眼」になってますよね。
 
 それと同じ事で『写輪眼もチャクラの質を表す』…扉間は「写輪眼は心を写す眼」と言ってましたけど、特に「万華鏡写輪眼」は個人のチャクラの質を強く反映したものだと思います。 
 今回は、カカシの中に「オビトのチャクラ」が入った事で、「カカシのごく普通の目」も「オビトのチャクラを反映してオビトの神威の目」になった…という事でしょうか。どうやら大切なのは《チャクラの質》であって《眼球そのものの質》ではないらしい…ですね。
 
 
でもなぜ、オビトは「こんなことが出来る」と確信してたんだろうか…?
 
 
 もしかしたら…の話ですが、オビトは「体験上」それを知っていたんじゃないでしょうか。
 
 以前、オビト(トビ)は鬼鮫の前で面を外して、(おそらく)写輪眼を見せて…鬼鮫「トビがまさかアナタだとは思いもしませんでしたよ 元水影様…いやマダラさん」と言ってたことがありましたよね(44巻)。
 
あの時も、今回と同じような「現象」を起こしていたのではないか…という可能性を考えてしまいました。 つまり、鬼鮫に眼を見せた時だけ「霧隠れのマダラさん」のチャクラが前面に出てオビトの眼を覆い、「霧隠れのマダラさんの万華鏡写輪眼」を出現させていたのではないか…?それを見て鬼鮫は「トビはマダラさん」思ったのではないだろうか…と。
 
もちろんこの仮説はツッコみどころ満載で、オビトは元々万華鏡写輪眼所持者だから、他者のチャクラが入ったら「永遠の万華鏡柄」になっちゃわないか?とか…アレは「幻術でごまかしたんじゃないか」とか色々あるのですが(汗)、でも…アレがただの幻術というオチだったら、あまりにもつまらないというか…わざわざ「描くほどの必要があったのか」と思えてしまう…。 それに、たとえばナルトが『自分の目』、『狐眼』、『蛙眼』、『狐×蛙眼』をチャクラによって事実上完全に使い分けているわけだから「完全使い分け」も可能なのかもしれません。
  
 つまり、何が言いたいかというと…今回のカカシの例を考えると、オビトの「中」にも何者かのチャクラ(魂)が入っていた可能性もありえるし、オビトはその者の眼を見せることも、その者の意志に支配されることも「あり得たのかもしれない」…という事です。
 
 血霧時代のマダラさんは、やぐらに「別天神(ことあまつかみ)」のような術(たぶん別天神ですよね)を使っていましたから、オビトの中に入ってる「何者か」が居たとしたら、その者は「別天神」を使える人物…という事になりそうなんですけどね…。
 そもそもオビトの中に「別の存在」を感じたのは、九尾事件の時(の一部)もそうだし、デイダラとコンビを組んでいた時の「トビ」もそうですが…その他の時でも「トビ」には「オビト」とするには矛盾する発言が時々出ていました。その点に、私は未だに強くこだわっているのです(気にし過ぎと言われようが…気になる)。 
 もし…万が一…「今回カカシに起きた現象」が、オビトの謎を解明するヒントになるのだとしたら…あの時「鬼鮫に見せた眼」の話につながるのだとしたら…岸本先生の伏線回収は「お見事」というしかないし、それに今まで散々出てきた《眼はチャクラを写す》という話にも重要な意味があった…ということになります。あくまで私見ではありますが(…という事で何卒ご容赦)。
 
 
・カカシの「ありがとう」…その2 
 
 
《オビト… ありがとう…》
 
今度はカカシ…オビトに「ありがとう」が言えましたね。「ありがとう」の力については、もう改めては語りませんが… 遂にオビトにも「ありがとう」が言えた事は、カカシにとって非常に大きな意味があると思っています。 カカシは今まで、慰霊碑(とお墓)の前で、リンとオビトに「すまない」と謝罪と後悔ばかり繰り返し、「ありがとう」は言えてなかったんじゃないか…と思うんです。「ありがとう」は「肯定」出来ないと言えない言葉… だけど「ありがとう」と言えたことでカカシはやっと前を見る、先に進むことが出来るんじゃないかと思うんです。 
 
 《一緒に見ていてくれ》
 
《今度こそ… あいつらを―――》
《世界を守る!!》
 
カカシの口から《世界を守る》という大きな夢の発言が出るとは…これまた「驚き」ですが、これもオビトと二人だから言えた「口先ではない言葉」なのかな…。 
とにかく…よかった、カカシはようやく目覚めたようですね(寝てる時間が長かったけど)。ここからカカシがどういう活躍をしてくれるのかは想像できないのですが…とにかく「楽しみ」にしたいと思います。きっと…驚くぐらいの活躍をしてくれると思ってます、これだけ読者やカカシファンを待たせたんですからね…(すごく期待してますよ、岸本先生)。カカシも、やっと「口先男」返上の時が来たのかな…いずれマスクを外す時も来るでしょう…
 
きっと!
 
 
・カカシが見せるべき「背中」について
 
そして…
 
以前「カカシが見せるべき背中」について書いたことがあるのですが、それは「犠牲のような盾」ではなくて「友と共に仲間を守る姿(千鳥=雷切の精神)を実際に行動で見せる事」だと…そう願って書いたんです。 
カカシが「師」としてすべき事は「千鳥」の本当の意味をナルトとサスケの前でみせることだと… やっとそれが叶いそうで感無量です(「こういう形で実現」とは思わなかったけど)。
 
「カカシとオビト」…
 
 彼らは「転生者」でもないし、いわゆる「運命の子」でもない。だけど彼らが13歳の時に神無毘橋で行ったこと…《うちは一族の少年が、写輪眼をうちは一族ではない友人に託した》事…そしてその眼を託された側が大切に守ってきた事…これは今まで誰もやったことが無い「世界を変えるキッカケ」になった出来事じゃないかと思います。 
 「うちはの証」を一族外の者に与えるなんて…オトナだったら「とんでもない」事と思ったかもしれませんが、そこは純粋な少年達だったからこそ成し得た「一族の枠を超えた友情の証」なのかもしれません。 歴史上の「常識を覆す」ような出来事であり、もし六道仙人や本当の「神」がそれを見ていたとしたら…これこそ「希望」に思えたんじゃないでしょうか。
 
 そして今回のオビトとカカシの間で行われた事も…「うちはの眼」ではないカカシの眼に「万華鏡写輪眼」が出現したという事… 大切なのは「一族の眼」ではなく、チャクラに宿る意志なのだという事…これまた新たに常識を覆すような「一族の枠を超えた友情の証」…それをカカシとオビトは再び見せてくれたということだと思います。
 
 カカシとオビトが、ナルトとサスケに伝えるべき事…それは「一族の枠を超えた友情」は可能だという事…そしてそれが今までに無かった「先」を創るという事。 今までのアシュラとインドラの転生者」が出来なかった事を成し遂げた「カカシとオビト」なら…それをナルトとサスケにしっかり伝えられる。
カカシとオビトが見せるべき背中は「代わりに犠牲になる盾」ではなく「誇らしい友情の背中」であるべきなんだろう…と思います。 
 
「死」を見つめる背中ではなく、「これから先」を見つめる背中…
 
 
「神無毘橋の二人の写輪眼の英雄」が、ナルトとサスケの「道しるべ」となり、再び「英雄」になってくれる…と思っています。
 
 
 
 
 
 
 
☆死してなおカカシに力を与えようとするオビト… 友と後輩に火影の夢を託し、その為の力となろうとするオビトは真の意味で「影」なのかもしれません。
 
☆サスケは、オビトの生き様死に様に何を想っているのでしょうか。 イタチやシスイだけではない、他のうちは一族も「誇り高き一族」なのだと…サスケは知りつつあるでしょうか。本当の「うちは一族」とは何なのか… 「マダラ」を理解できるのは「サスケ」なのでしょうか。 
 
☆サスケに託された、仲間を守る力「千鳥」…その本当の意味を知り、サスケにも「オビトの意志」を受け継いでほしいと願っています…
 
☆「仮に十尾化した」カグヤ…斬りおとされた左手を反映してなのか、左手は小さくなってますね。前に第2形態になった時の十尾も「左手が溶けていた」のですが…九尾事件の時の仮面も左手が溶け落ちてましたよね。
 
 
 
☆次号は25日(月)発売です。
 
☆次号まで時間がありますので…コメント欄は(※自由に語り場)につくりました。よろしくお願いいたします。
 
☆お盆のお休みの方、夏休みの方も多いかな…皆さんよい夏休みを。
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
(ナルト好きブログ!  2014/08/11)