ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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自来也の「カカシはともかく」について  (自来也とカカシと「火影」)

自来也の「カカシはともかく」について  (自来也とカカシと「火影」)

カカシの「六代目火影」が濃厚になってきたことで、それと重ねて思うのが「自来也」・・・
 
 カカシと自来也って性格もかなり違いますが、あれでお互いに「良き理解者」でもあったんじゃないか…という話を過去にちょこちょこと書いてまいりましたが、今回は彼らに共通する「火影」への想いについて、思う事を少々。
 
「火影候補」に関しても、この二人は似ているところがちょっとあると思うんです。彼らは火影に推された経験があるものの、共に「乗り気ではなかった」… 。
周囲は彼らが「火影の“器”」だと評価しているのに、彼らは自分は「向いていない」と思っていた。 自来也「ワシはそんな柄じゃあないのォ…」と断り、カカシも「オレは火影ってガラじゃないし」と言っていた。 
 
…って、「ガラじゃない」と全く同じ事を言ってるんですよね、この二人。
 
 
《火影》に関して、自来也とカカシを取り巻く状況… 共に「友」と「弟子」が堂々と火影宣言をしているところ…これも自来也とカカシに共通する項目です。
 
 大蛇丸(友)とミナト(弟子)…そしてオビト(友)とナルト(弟子)。 
 
彼らの強烈な「火影アピール」の前に、自来也もカカシも自らの「火影の夢」は抑え込んでしまったような気もしないではない。 友と自分を比較しての劣等感…そして弟子の中に見た希望。そして友を救えなかった事への後悔…それらが彼らを「自分は火影のガラじゃない」と言わせていたのでしょうか。
 
 
 カカシに最初に火影フラグが立ったのは、自来也「お前(綱手)以上の火影は今 里にはいないんだからのォ!」と言った時、綱手「カカシがいるだろ」と発言したのが最初だと思いますが(40巻)、その時自来也「カカシはともかく」と言ってるんですよね。 「ともかく」ってのは、次期火影としてカカシを否定はしてないけれど、かといって強く肯定もしていない。さっさと次の話題に進めている(この時はナルトの話)。  綱手のカカシへの信頼(期待)の大きさに対して、自来也は「カカシ次期火影」話題はサラッと流しているように見えるんですよね。 
 
 それは《今この状況で火影を務められるのはお前(綱手)だけ》と念を押しつつ、綱手に「己をもっと大切にするように」促すのが自来也の本目的だったからじゃないかとは思うのですが…  それにカカシは今の状態では「火影」には向かない、あるいは「火影職を受け入れられないのでは」とも自来也は考えていたんじゃないだろうか。 自来也自身と同じような理由で…
 
 自来也が「カカシと自分の情けない共通点に共感している描写」については、度々例に出しております《16巻82頁》…友を救えなかった情けない自分を戒めているカカシを「フン」と後ろから見つめている、あの1コマにギッシリと詰まっていると私は思っています(あの絵、すごく好きなんですよ)…《友を救えなかった自分》…自来也の人生とカカシの人生があの「点」で交わってる…だけど、お互いに直接それには「触れない」みたいな…それは一流の忍ならではの暗黙の気遣いなのかなと(あ、カカシはその禁断のソレに触れちゃいましたがね…20巻で)。
 
だから…綱手「カカシがいるだろ」というごく自然な発言にも、自来也「カカシはともかく」と、サラ~っと流してしまったのではないかと考えています。けしてカカシに無関心なわけではなく、少なくとも《今の状態では》カカシは火影を受け入れられない、火影にはなれないだろう…と「カカシの気持ちが分かるからこそ」の《カカシはともかく》だったんじゃないだろうか…とも思います。
 
 でも「友」との事をいい方向に解決できそうな今…カカシも「もう大丈夫」でしょうか。 カカシがやっとオビトに再会できたことは、本当によかった…。
 自来也も、もし大蛇丸と和解出来ていたら少しは考えが変わっていたんだろうか…とも思うけど、自来也の場合はそれでも「火影」にはならなかったような気もします。 そこはカカシとは違った結果になったかもしれないけど、自来也には旅をして本を書く人生が最高に似合っていたし、それはそれでよかったのかもしれませんね…
 
(でも、自来也の火影姿もちょっとだけ見たかったかなぁ…)
 
 
 
 
☆駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/08/23)