ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「鬼鮫・終焉の美学 」

鬼鮫・終焉の美学


鬼鮫は暁メンバーとしては最初に登場した人物で、結局最後まで残った人物でした。

鬼鮫、終焉の美学

だいたいどのキャラクターも、最期に散る時は「その人らしさ」を派手に飾って散っていくもんなのですが、鬼鮫の最期は実にあっけなかった。

「さすがに速すぎですね・・」

雷影エーとキラービー兄弟の「ダブルラリアット」をくらって、一瞬でおしまい。(あれで、本当に鬼鮫は最後になってしまったのか?と思うくらい。実は生きていたりするのかもしれないけどw)

鬼鮫は霧の忍刀七人衆のなかでも「最悪最強」の鮫肌を持つ。七人衆の刀は代々受け継がれていくシステム(水月談)。
つまり、七人衆になりたかったら先輩から奪い取るしかない。下克上の世界だ。
・・・もっとも、あのおとなしい長十郎が先輩を倒して「ヒラメカレイ」を奪取したとは思えずw、 血霧時代も終わった現在は 普通に先輩から刀を「継承」するだけなのかもしれない(ヒラメカレイの前持ち主は、彼を溺愛する水影メイ様だったりするのかもしれないけど)。

水月鬼鮫の鮫肌が欲しくって、隙あらば鬼鮫を倒して鮫肌を奪おうとチャンすを狙っていた。打ち合わせの最中にまで鬼鮫に奇襲をかけたりしたもんだから、「しつけがなってないぞ」なんてマダラ(元水影様?)がサスケに注意していたけれど・・・

でも、血霧時代の霧隠れでは「先輩を倒して刀を奪い取る」のが当たり前だったはずで、水月は血霧風の「当たり前」のことをしただけなのです。
マダラが元水影さまなら「そのくらい知っていてもよさそうなものですがね」w

七人衆が刀を失う時・・・それは、すなわち死を意味する。

鬼鮫VSキラービー。最初は「チャクラを食い尽くす」鮫肌を持つ鬼鮫が圧倒的に有利でした。バトルフィールド鬼鮫得意の「水」に変え、ビーは大苦戦。
でも戦いの流れを変えたのは、「鮫肌の裏切り」w
これは鬼鮫にも(もちろん読者にも)ちょっと驚きの展開でした。

というか・・・生きている刀だったことはビックリでした。たしかに鮫肌はガイが触れた時に怒って、ガイを拒否していたんですよね(ということは、ガイのチャクラはおいしくなかった・・というか、ガイのチャクラは人並み量しかなかったというわけかな)

鮫肌とは一心同体で「鮫肌は私しか認めない」と豪語していた鬼鮫
でも、鮫肌は別に鬼鮫になついていたわけじゃなくて、ただ鬼鮫のチャクラが気に入っていただけなんですよね。おいしいエサだったからw
鬼鮫は尾獣並のチャクラを持っていたから、食いしん坊鮫肌には「チャクラ食べ放題」だから鬼鮫に従っていただけ。だから鬼鮫よりさらに大きく「おいしいチャクラ」を持ったビーに、あっさりと寝返ってしまった。

鮫肌を失った鬼鮫には「死」しか残らない。

エービー兄弟のラリアットを喰らった鬼鮫、最期を「運命」としてあっさりと受け入れていたように見えました。
刀を失った七人衆に、もはや未来はない。刀を奪った相手は自分より強い相手。

戦うことだけをひたすら追い求めてきた血霧時代育ちの「七人衆」。自分より強い相手の手にかかって、いさぎよく散っていく・・・
これが七人衆鬼鮫の「終焉の美学」だったのかもしれない。
敵ながら、個性的なキャラクターで ちょっと惜しい人だったが・・・。

「忍の世界は死に様」。
あれは鬼鮫らしい最期だった・・と思っておこう。