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3人それぞれの孤独・・・その1 サスケが「断ち切る時」 (第553話感想の追加)

3人それぞれの孤独・・・その1 サスケが「断ち切る時」

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トビ、カブト、サスケ・・・・この3人、忍連合には“暁”と一括りにされちゃってますが、実際はバラバラですよね。
彼らの目的は違うし、思想が同じわけでもないし、互いに利用し合うだけの仲・・・。 共通するのは深い闇の中で・・・たった一人だけの孤独の中にいるということ。でも3人とも「つながり」の捉え方も違うし、孤独の中での自分の身の置き方も違う。
 
で・・・・
誰が一番『深い闇』にいるのか・・・・と言ったら、サスケのような気がするんですよね・・。
 
《「やめろ、なんでこうなんだよ!!?」とパニックになって叫ぶ白ゼツを、容赦なく須佐能乎の黒炎の剣で貫くサスケ・・・・》
 
なんでこうなんだよ?・・・って言われても、「だって そこにいたから試しただけだ」とサスケは答えそうな雰囲気ですけど;無言で「弱い白ゼツ」を突き刺したサスケの姿は・・・さらにダークなオーラをバリバリ出してますよね・・。香燐を千鳥鋭槍で刺した時のような冷たい、ダークなオーラがサスケを支配しちゃってる。
 
でも香燐の時もそうでしたが、あの「ダークサスケ」はサスケの「過剰演技」でもあると思ってます。今回の白ゼツを突き刺したサスケも。
サスケにとってこれは「さらなる脱皮の儀式」・・・・また1つ、つながりを断ち切り更なる闇に自分を追い込むための「儀式」なんじゃないか・・・とも思えるんです。
 
・《つながりを断つ儀式》・・・・
 
34巻、大蛇丸のアジトまで必死にサスケを追いかけてきたナルト達カカシ班・・・
 
「復讐の時も迫った」という時に、突然ナルトが現れて・・・サスケの心は揺れてしまったんじゃないだろうか、つながりは全て断ち切ってきたはずだったのに。 
そして・・・サスケは、本気でナルトやサクラを斬ろうとした・・・(サイとヤマトに阻まれたけれど)。
 
あの時、サスケがナルト達を斬り捨てようとしたのは まだまだ心の中に残っている《つながりを求めてしまう甘さ》を完全に断ち切るためだったのだろうか。 
 
《いくつものつながりは 己を惑わせ 最も大切な思いを弱くする》・・・・・
 
甘い自分を完全に断ち切るための「儀式」・・・兄と戦うために、非情になるための「つながりと心を閉ざしていくための」儀式。大切なものを心を無くして断ち切り、もう後戻りできない状況に自分を追い込むための儀式だったのではないだろうか。
 
・《それから少しして・・・ サスケは大蛇丸を千鳥鋭槍で貫く》。
 
・・・『アンタの前でも非情になれそうだ』と。
 
大蛇丸を刺しながら、サスケは大蛇丸の罪状を言い並べて非難する・・・・アンタの行為は滑稽だとか、アンタのやり方は好きじゃない、アンタの目的は反吐が出る・・等々。
こんな軽蔑すべき男から全てを奪って立ち去ろうとしている・・・そこまでして力を得ようとしている自分自身への嫌悪、軽蔑の言葉にも聞こえます。
 
迷いを断ち切り「非情になりきる」ために、容赦なく大蛇丸を貫いた千鳥鋭槍・・・・・。
これも大蛇丸とのつながりを断ち切り さらに非情になるためのための儀式だったのではないか、と・・。
 
 
・《さらに、ダンゾウを刺した・・というよりは「香燐を貫いた」千鳥鋭槍の一撃。》
 
・・・あれも「香燐とのつながりを断つ」ための一撃だったような気がします。一人で闇に向かうため、最後の「仲間」と「全ての過去の自分」を断ち切るための香燐への一撃・・・・
感情の一切や繋がりを断ち切り、そして後には戻れない状況を無理に作り上げるための・・・これもサスケの儀式の1つだったのではないかと。(そして香燐に自分を見限らせる為でもあったと思いますが)
 
ナルトの時にも 大蛇丸の時にも「冷たい言葉」を言い連ねることで「非情な自分」を作り上げていったサスケですが・・・・でも、香燐にだけは中途半端になってるんですよね。
 
「人質にとられるようじゃ 足手まといだ」なんて非情なことも言ってますが、その一方で
 
「動くな・・・・ 香燐」。
 
これは彼女の急所を外すための一言であって・・・思わず「本心」を言ってしまったんじゃないだろうか。
 
平気で香燐を殺せちゃうようなことを言いながらも、急所を外すための一言を言ってしまったサスケ。
サスケが「本心」を言葉で表したのは、これが最後じゃないのかな(そのあとの「じゃあな」を含めて)。
 
そうやって最後のつながりを断ち切ったサスケですが・・・そうは言っても まだトビの保護下にいたんですよね。
トビがサスケの事を含めて「我ら」というと、すかさず『我らだと・・・・オレがいつお前らの仲間になった?』なんて言い返したりはしていましたけどね~・・。
 
でも眼の移植も終わり、サスケにとって もう“暁”も必要なくなった・・・これからは完全に「一人」、たった一人で闇の中に向かっていだけ・・・
 
白ゼツを斬った行為は、自分の居場所を“暁”にも無くし、完全にもうどこにも「戻る場所がない」状態に追い込むためのものだったのではないだろうか。“暁”との決別・・・ 
 
サスケがいちいち「断ち切るための儀式」なんていう形式にこだわるのも、それだけ迷いがある証拠なんじゃないかな・・と思うんですよね。 断ち切り難いから、形をつけて後戻りできない状況を無理にでも作る。 そうでもしない限り 心の切り替えができないんじゃないだろうか。 新しい「旅立ち」をする度に 服装を変えてきたのと同じような心理で。
これで、もう本当にサスケは『戻る場所』も、『つながり』も全て完全に無くなった・・・
 
でもなぜ、ここまでしてサスケは一人きりの闇に自らを向かわせようとするのだろう・・?
 
サスケが本当に一番許せないのは木ノ葉でもなく、ナルトでもなく、《何も知らずに ヘラヘラと仲間と笑っていた自分》なんじゃないか・・・と思うんですよね。 イタチの苦しみを知らず、イタチの犠牲で成り立った平和の中で ヘラヘラと笑っていた自分・・・それが一番サスケが「憎悪」しているものなのかもしれない。
 
仲間との繋がりを断ち切ってきたサスケ。でも、サスケが本当に断ち切りたいもの・・・・そして一番全力で否定したいものは「サスケ自身」なんじゃないだろうか。 
 
サスケが自分自身を孤独の闇へ突き落そうとしているのは・・・
自分自身を否定するため・・・それがイタチへの贖罪だと思い込んでいるのではないだろうか。
 
 
 
 
☆まとまりのない長駄文、読んでくださって感謝です;
 
 
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