ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 574:闇を見る眼 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ12号) ・・・その1

NARUTO 574:闇を見る眼 (その1)

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「オレもお前の所に行くとしよう・・・」
「お前を切りに!!」
 
うほっ、このサスケカッコいい・・・やはりいい男だ・・・うちはの一族は。
 
いよいよサスケ始動で、刻々と第二の終末の谷が近づいていると思うとワクワクしてしまいます。このスピードのまま進んでいってほしいものですが・・。
 
さて、今週登場したのはお久しぶりの「香燐」。 カツ丼を要求していたあの時から読者時間はかなり経ってますが、NARUTO時間では まだほんの数日位なのかもしれないですね。
 
1.香燐の“2面性”・・?
 
サスケのお手製ブロマイドを見て「やっぱカッケ~~」と断ち切れない想いを口にしたかと思えば、「許してなるものかァ~~」と想いを断ち切ろうと叫んだり。ったく矛盾した複雑な乙女心だなぁ~と思ったら例の演技でしたねwそれにコロッと騙されてる木ノ葉の情報部は(イビキさん以外は)あまりに甘すぎやしませんかい?・・・暢気に「札ゲームでもするか」なんて言ってるんだから。ペインが木ノ葉を襲撃した時も結界班は札ゲームに興じていたし《警備緩すぎ》って思ったのですが…
 
これが平和な大国の甘さなんですねぇ。
 
その点、香燐は小国草隠れの出身。 草隠れの里も、雨隠れ同様に大戦の度に大国に踏み荒らされてきたわけでして(「カカシ外伝」の木ノ葉VS岩隠れの戦場も「草隠れ」)、それに香燐は大蛇丸に捕えられたりで苦労してますよね~・・時に「したたか」な面を見せるのも、彼女が苦労人生から学んだ生き延びる術なんだろうなぁ。
でも、本当は純情で素直な子でもありますよね・・・優しさもあるし。
 
そしてサスケのブロマイドを「切って2つに割いて」取り出そうとしてるのは脱獄用の七つ道具でしょうか。結局サスケの所に向かうのだろうか、・・・香燐も。
 
あんな目に遭ったのに香燐はサスケを嫌いにはなれないんですね; 
彼女がサスケを「信じよう」という気持ちになれるのは、やっぱりあの一言…別れ際に言われた『じゃあな』があったからだと思うんです。 あの言葉は、《サスケと香燐だけの思い出の言葉》・・・・それを最後に言ってくれた事にサスケの「本心」があると、香燐は見抜いているんじゃないだろうか・・・そしてサスケの心の奥底に、まだ確かに在る「優しさ」を。
 
重吾と水月が辿り着いた大蛇丸のアジト・・・って「蛇形の入り口」分かり易すぎでしょ!w
 
2.水月の二面性と「切りたいもの」
 
重吾に「何でわざわざサスケと香燐の邪魔をしたいだけで“鷹”に居る?」と聞かれて「くっつきそうなあいつらの間をぶった切るのがたまんなくてさァ…!なんかこう…全てのものをぶった切って二つにしたい衝動に駆られるんだよね…ボクって!!」と答えた水月
ん~確かに、水月にはそういう面はありますよね・・・「残虐な子供」みたいな面が。
 
鬼鮫の話によれば、幼い頃の水月《決まって相手の手足をぶった切ってから頭に止めを刺すことから鬼人・再不斬の再来と言われた神童》だったらしい。 彼が何でそんな残虐行為に快感を得ていたのかは不明ですが、兄・満月の最期(そのトラウマ)と何らかの関係があるんじゃないかな等と思ってます。
でも、それを重吾に「お前…かなりろくでもない奴だな」と言われて《ピクッ》としちゃってるところを見ると、自覚してるみたいですねw
 
でも、水月には《無邪気で仲間思いな面もある》ことは読者ももう分かってる…なんだかんだ言って仲間達を体を張って守ろうとしてきた水月ですから・・・彼もまた優しいんですよね。NARUTOに出てくる人物は、ホント優しさを持った人ばかり(ガトー以外w)。
 
「優しさの種類」はいろいろ・・・ですけどね。
 
にしても水月は、なんで「サスケと香燐」がくっつきそうだと思ってんでしょうね。 香燐を意識してる証拠なのか、それとも「サスケと香燐の間にある引き寄せあうような力」を感じ取ってるんだろうか。 
もし彼らの間に「引き寄せあう力」があるとしたら、それは六道の長男(サスケ)と次男(香燐がうずまき一族だと仮定して)の血が引き寄せあってるなんてことは・・ないかなw  ナルトとサスケみたいに・・・・もともと千手(うずまき)とうちはは「1つ」なのだから。
 
一方で、重吾は相変わらず「切れると」暴走してますね~;暴走する重吾を「キライだ」という水月(ごもっとも)。そして水月の残虐性を「ろくでもない」という重吾(それも然り)。 だけどお互いに、嫌な面だけじゃなくて「優しい仲間思いな面がある」ことを知ってるから一緒に居るんですよね、きっと。
重吾や水月の「暴力的・残虐な面」を見て「ろくでもない」と判断するか・・・あるいは「優しい仲間思いな面」を見て「いい奴らだ」と判断するのか。 これも作者が読者一人一人に投げかげた「問い」のように感じます。
 
重吾は極端な例ではありますが、でも人間って多かれ少なかれ二面性持ってますよね・・「闇ナルト」と「光ナルト」みたいに。 親しい人についてはなるべく「光」の部分を見てあげるものだけど、敵の場合は「闇」の部分だけを見て悪と決めつけてしまう事が多い。それでも敵であっても光の部分を見つけて理解しようと努めるべきなのか・・・。 
その発想の違いによって「今までの憎しみを利用した忍システムの発想」になったり、ナルトみたいな「思い込みの無い発想」になったりするんだろうと思います。憎しみの連鎖なるのか、憎しみの連鎖を止め平和につなげられるのか・・・
 
3.重吾の「約束」
 
そして重吾が言っていた、鷹に居る理由・・・『君麻呂との約束だから』。
 
重吾は《死んだ親友が命を懸けて守ったサスケを 親友の代わりに守る》という約束を貫いているんですよね(勿論、君麻呂との約束だけじゃなくて新たに「鷹という仲間」の大切さを知ったから・・でもあると思うんですけど)。 今週はいくつかキーワード的なものが出てきてます・・「切る」もそうだし「約束」もそうですが特に・・・
「この世を去った者との約束」。
 
この世を去った者との約束・・・それは遺された者にとって生きる力になることもあれば、時には枷にもなってしまうこともあります・・絶対に守らなくちゃいけないですから。
プラスにできている例としては「重吾と水月」、そしてマイナスになっている例としてはサスケ、カカシ・・・約束を果たせればいいけれど、果たせなかった場合は取り返しのつかないほどの後悔になってしまいます。 生きている者との約束だったら「ごめん」で済むかもしれないし、理由によっては理解してくれるかもしれない。
だけど死んでしまった人には謝る事も出来ず、言い訳を聞いてもらえるわけでもない・・・これ、もう地獄ですからね~・・(たとえばカカシの例)。
 
水月が鷹に居る理由なんですが、重吾には「香燐とサスケの間をぶった切りたい」とか言ってましたが・・・本当の理由は「忍刀集め」をしたいからですよね。で、以前香燐に「ただの刀集めかよ くだらねェ」と言われた時は、「ピクッ」とかなり怒っていたっけ(39巻で)…それだけ水月は「本気」で忍刀を集めてるんですよね。
水月があれだけ忍刀にこだわるのは、ただ「新忍刀七人衆のリーダーになりたいから」っていうだけじゃないと思うんですよ・・・亡き兄・満月の果たせなかった夢を叶えたいってのがあると思うんです。水月は死んだお兄さんと「約束」をしてたんじゃないのかな・・・兄さんの代わりにその夢を実現させるってことを。
死んでいった者に託された意志と、その「約束」。水月も、それを背負っているんじゃないだろうか。
 
4.大蛇丸の「野望」
 
さて…水月が見つけた「大蛇丸の隠し部屋」。まだ誰にも踏み込まれた跡が無いようなので、こりゃカブトも知らない部屋なのかもしれないですね。残されていた「大蛇丸の野望」…
 
《え…!?コレ… 大蛇丸はこんなことまで考えてたってことか!? だとしたら…この資料は今の戦争をも左右しかねないものなんじゃないのか!?》
 
大蛇丸が六道仙人・輪廻眼について研究をしていたって事は、カブトが言っていた大蛇丸様とボクの長年の実験データを元に~」云々発言でもわかるのですが(って、「長年」研究していたのは“ボク”じゃなくて大蛇丸様でしょーが!と突っこみたくなりますが)…あの巻物に書いてある資料は、輪廻眼に関する事なのだろうか・・・カブトがまだ気づいていない事実が書いてありそうな気がするんですよね。
 
大蛇丸の野望・・・自分自身が無敵な力を得るためのものなのか、世界を破滅に向かわせる力なのか、あるいは意外と「世界を救済出来るような力」だったりするかな・・・なんてね。
死んでもなお影響力を持ち続ける大蛇丸・・・やはり彼はある意味偉大な研究者です。「研究のために時間が欲しくて」不死を目指したという大蛇丸が研究しようとしていた課題はスケールも桁外れに違いない・・・・モヤシ如きが簡単に超えられるような存在ではないのだ(と思いたい)。
 
水月はサスケへの手土産にすると言ってますから今のサスケだったら「可能」なものなんでしょうか。大蛇丸がサスケの体を奪ってから実現しようとしていた計画、ってことだろうか。
 
にしても、やっぱり大蛇丸はカブトを全面的に信頼はしてなかったんですね。 
あれだけ信頼していたカブトに対しても気を抜かなかった大蛇丸・・・「さすが」とも言えるし、誰も信頼できなかったことは「憐れ」とも思える・・・。 
そして大蛇丸様の全てを取り込んで超えたと思い込んでいるカブトも・・・また、憐れ。
(大蛇丸に関しては、後日また・・・)
 
 
5.サスケと白ゼツ
 
先週、サスケが振り向いたのは「白ゼツ軍団」に遭遇したからだったんですね。
 
「お前・・・まさかボク達のオリジナルを…!!」
 
サスケの監視をしていた「白ゼツのオリジナル体」、つまり黒ゼツと合体している半身白ゼツですが・・・彼が「再生不可能」だとしたら困るのは黒ゼツですよね。 黒は白と合体しないと食事ができないみたいだし…(どうするんだろ)。 ゼツという存在、結局未だ謎だらけなんですが・・・彼もまた『2つで1つ』お互い無くてはならない存在なんですよね。 2つに分割も出来るけど、やっぱり1つでなくちゃいけない・・・。
 
白ゼツはサスケが出てきてることに焦ってますが、この事態をトビは想定してなかったんでしょうかね~、すっごく疑問です。あのサスケが大人しく待ってる筈はないでしょーよと思うんですが、トビはこの事態は「計算済み」なのか「単純に甘い」のか。…トビってあれだけ悲観的な事を口にするわりには「楽観しすぎ」と思える時があるので、ホント理解に苦しむなぁ(苦笑
 
長門達は裏切らないと信じきっていたり、過去に「裏切り歴豊富」なカブトのことでさえ あれだけ警戒していたっていうのに本マダラを穢土転生されてから「カブトめ・・」なんて言っていたし(つまり、カブトの事すら結構信じていたってことですよね;)。
結局、トビって人は あれだけ裏切りトラウマに悩んでいながら、懲りずに他人を信じてしまう。そしてまた裏切られる・・・こういう一面は敵(仮定ボスキャラ)としてはあまりにも「お粗末」。腹心のカブトにすら「秘密」を教えなかった大蛇丸の慎重さに較べたら、明らかにユルい。 
 
緻密な計画を実行している《知略家》な面も見せながら、もう一面は「間抜け」。 これもトビという人物の「二面性」なのか、あるいは緻密なシナリオを作ったのは別人なのか・・とも思えてきちゃいます。

 
 
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