ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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うちはオビト雑考 《ナルト・・・お前はオレとよく似ている》発言についての雑考 (611話雑考追加)

《ナルト・・・お前はオレとよく似ている》発言についての雑考 (611話雑考追加)

「・・・・・・・」 
(・・・ナルト・・・ お前はオレとよく似ている・・・)
 
 611話で明かされた、オビトの「・・・・・」時の心の中の言葉。今までも似たようなパターンはあったんです、ナルトのある言動に対して《自分と似てる》とオビトが感じて「・・・・・・」になっていたことが。 
 
過去に何度か《気になるトビの反応》として挙げてきた箇所なんですが、いずれもナルトが「かつてのオビトっぽい言動」をした後、オビトは「・・・・・」と反応してるんです。 そして仮面の穴からのぞく眼が《ナルトに心を動かされてる》事を語っていた。 
 
たとえば・・・
 
564話、ナルトがトビの“誰でもない発言”に怒って「てめーはてめーだコノヤロー!」「ぜってーその面ひっぺがしてやる!」と宣言した直後のオビトの反応↓
 
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そして594話、ナルトが「それ(火影になる)がオレの夢だ!!! バカヤロー!!!!」と叫んだ直後の反応↓
 
 
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さらにもう一発、598話、ナルトが「オレ一人で突っ込んでんじゃねーよ!九喇嘛を忘れんな!それにビーのおっちゃんに八っつぁん ゲキマユ先生にカカシ先生も居る!!」と言った時の反応。かつて「オレとカカシが揃えばより強くなれるってことじゃねーか!」と言ってた自分と重ねたんだろうか↓
 
 
イメージ 3
(模写だから、汚くってすみません)
 
全部「・・・・・」ばっかりで何考えてるかハッキリは分かんなかったんですが、611話で明かされた(・・・ナルト・・・ お前はオレとよく似ている・・・)と同じようなことを考えてたんじゃないかと思ってます。
そして、ナルトが自分に似てると思えば思うほど、オビトは《本当にお前は挫折しないのか?意志を貫けるのか?》とナルトに疑問を持ち、ナルトを試すような事をしてみる。 
 
564話ではナルトの「自分そっくり発言」のあと、「この面剥がすには骨が折れるぞ」と試練を与えてるし、
594話ではやはり「そっくり発言」のあとに、ナルト達の『直接勝負』を始めている(それまでは自分は直接は戦っていなかった)。 そして598話では、本気の神威で「最後の勝負」に出ている・・・
ナルトが自分に似てると思う度に、オビトはナルトを試すような行動に出てるんです。
 
611話でも《オレによく似てる》と思ったということは、おそらく「さらなる試練」をナルトに与えるつもりなんじゃないかと思えるんです。 おそらく「最終的なテスト」とも言うべき試練を。 
ナルトに幻術世界で地獄を体験させ火影として厳しい選択をさせるか、《仲間を守れなくっても、お前は自分を信じていられるのか?》と問うつもりなんじゃないか?という気もする・・・
 
《ナルトとオビトは言動がそっくり》ということが分かり易い例として《波の国任務のナルトとカカシ外伝のオビト》があると611話雑考で触れましたが、中でも『ほとんど同じじゃないか』と思える部分を抜き出してみます(これ、過去記事でも扱ってるので読んでくださってる方もあるかと思いますが)。 
 
白が死んでも感情を見せようとしない再不斬に怒るナルトと、リンが岩隠れの忍に連れ去られても任務を続けようとするカカシに怒るオビト・・・・この時の二人の反応と言葉がほぼ同じです↓
 
「あいつはお前の為に命を捨てたんだぞ!!」
「あいつはお前のことがホントに好きだったんだぞ!!」  
(32話「忍という名の道具」、ナルトが再不斬に言った言葉)
 
そして・・・
 
「オレやお前が傷付いた時 リンはいつも医療忍術で命を救ってくれたんだぞ」
「あいつが居なけりゃオレもお前もとっくに死んでたんだぞ!!」
「リンは・・・ リンはお前の身を案じて医療パックをプレゼントしたんだ 内側に御守りを縫いつけて!」
(241話「本当の英雄」、オビトがカカシに言った言葉)。
 
白は再不斬が大好きで、リンはカカシが大好きで。
なのに・・・再不斬もカカシも彼らの想いを受け止めようとせず、ナルトもオビトも本気で怒る。
 
さらにもう一発、忍は道具だと言い切る再不斬とそれに怒るナルト、感情なんて余計なものだと言い切るカカシに怒るオビトの会話も「ほぼ同じ」。

「オレたち忍はただの道具だ オレが欲しかったのはあいつの血で あいつ自身じゃない ・・・未練は無い」 
 
「お前ってば・・」 
「本気でそういってんのか?」  

 
「・・・・・」    (32話「忍という名の道具」から再不斬とナルトの会話)。
 
 
そして・・・
 
 
「・・・それがリンの任務でもあった 忍に必要なのは任務に役立つ道具だ・・ 感情なんてのは 余計なものなんだよ」 

「・・本気で言ってるのか!?」
「お前は本気でそう思ってんのか!?」  
 
「・・・・・」  (同じく241話「本当の英雄」から、カカシとオビトの会話)。
 
カカシ外伝のオビトの台詞、波の国任務のナルトの台詞と重ねて作られてるんですよね。
波の国物語は、ナルトが『忍』とは何か、忍ってのは戦う道具でしかないのかと今の忍システムに疑問を持った物語だし、外伝はオビトが《仲間より掟を大事にするような忍(システム)なんてのはぶっ潰す》と言った話。だから、当然リンクする。
そして・・・ナルトとオビトが似てるのは性格だけじゃなくって、基本的な考え方も同じだって事・・・そこに二人が気づけばなぁ。
 
NARUTOの物語は、終わりに近づくにつれ少しずつ「物語の最初」に回帰していってる印象があるんです。
ペイン戦、サスケイタチ戦あたりが折り返し点になって、それ以降少しずつテーマが戻っていって・・・今は波の国あたりにテーマが戻ってる感じなんですよね。 「忍連合」と、「忍なんてのはぶっ潰す」と言っていたオビトの闘い・・・・『忍とは何か』という波の国で出された問題の答えが、そろそろ出されようとしてる。
 
こうやって物語は少しずつ「最初」に戻っていって・・・最終的には第1巻第1話冒頭部分《九尾事件》の本当の真相が判明するんじゃないか、なんて思ってます。
 
だから、もうそろそろ・・・・第2巻でカカシがナルト達に語った「英雄=親友(オビト)」の話、その“真実”をナルトが知ってもいい頃のような気がするんですよね。 ナルトの目の前にいる敵が、ナルトが忍になったあの日に憧れた英雄だってことを。 
 
 
でも、これも・・・きっと、「とってある」んだろうなぁ・・・
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
(ナルト好きブログ! 2012/12/04 )