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NARUTO-ナルト- 第564話:誰でもない男 今週のジャンプ・ナルト感想  (WJ51号) 続き・・・その2、誰でもいたくない男

NARUTO №564:誰でもない男 (その2、誰でもいたくない男)

(→雑考その1「目が語る戦い」の続きです。長文恐縮です)
 
《・九尾の眼が語るもの》
 
『お前達人柱力は尾獣を取り付けさせられ 絶望ばかりを見てきた・・・違うか? お前達だったらこの絶望を・・・少しは理解できるだろう』
 
『・・・尾獣と一緒に居ることが  不幸せと勝手に思い込むんじゃねーよ・・・』
 
『(九尾) ……』
 
いいこと言うなぁナルトぉ・・・!!!
 
ナルトの言葉を聞いている九尾の眼。ジーッと冷静に聞いているんですが、今にも涙が溢れそうな眼なんですよね。 本当は嬉しいんだろうけど、でも悲しい眼でもある。 今まで九尾にこんな温かい言葉を言ってくれる人間なんて、一人もいなかったんだろうなぁ・・・ナルト以上に九尾は孤独だったんですよね。
ナルトの温かい言葉に、今まで凍らせていた悲しみが一気に溶け出しているのかもしれません。今まで見せていた九尾の「憎しみ」とは、実は悲しみだったのではないだろうか。
 
《・トビの眼が語るもの、その3》
 
『てめーにとっちゃあ価値のねエこの世界でも! 勝手に戦争まで起こしておいて誰でもねーなんて そんなんでごまかして通用すると思ってのか!!』
『そんなダッセー面付け変えて色々な名前語っていくらごまかしても てめーはてめーだコノヤロー!!』
 
『・・・・・』
 
『頭(あったま)きた・・・・・』
 
『ぜってーその面ひっぺがしてやる!!』
 
ナルト、純粋に怒ってますね(ダッセー面って、確かに)・・・すごく無邪気に怒ってる。 これ、戦争の敵ボスに対する態度というよりは、友達とのケンカレベルの言動というか・・・・いや、いい意味でなんですが。「あったまきた・・・」とか「面をひっぺがしてやる」とか、子供のケンカ如きの発言なんですよね。ナルトにとっちゃあ「暁と忍連合の戦争」ではなくて、仮面男との純粋な「一対一の本気のケンカ」なのかもしれません。ナルトがやろうとしていることは「敵を倒す事」ではなく、《仮面の本心を引きずり出す》ことなんですよね。 まるで「親友に対するケンカ」のような向き合い方です。
 
横でビーが「まずはオレが行く、ウィィイイ―――!」と雄叫んでるのを完全無視して次のコマでトビは「・・・・・・・」となってるんですけど、その「眼」がまた語ってますね・・・トビの本心を。この眼、どこか悲しそうだけど、どこか「嬉しさ」を隠しているというか・・・まさに九尾の眼と同じように見えたんですよね;
ナルトのブレていない言葉にトビは「確信」を得たかのようでもあります。絶望の反対である「希望」・・・それが確かにナルトの中に存在していることを。 素直に嬉しさを表現は出来ないんだけど、だけど「絶望の中に感じる温かさ」を秘かに、でも確かにトビは感じてる・・・その眼はそう語っている気がしました。
 
そして、トビはある「決意」したかのように「スッ」と面を手で押さえてますね・・・・。ナルトの中に希望を見たトビは、ナルトに本気で最後の試練を与える決意をしたのではないか、と思えるんです。
 
『この面を剥がすには…・』
『骨が折れるぞ』
 
ナルトが言ってる、「面を引っぺがす」ということは単純に「お面を取って素顔を晒してやる」という意味だけではなく、トビの「本心を引きずり出してやる」って事ですよね。 今までのナルトはそうやって再不斬、我愛羅長門の本心を引きずり出してきて本当の意味で「勝って」きたわけです。勿論トビもそれは分かってて「オレの本心を引きずり出すには骨が折れる」と言ってるんだと思います。(彼は絶対本心を曝け出すつもりはないでしょうから。)
 
『八尾・・・九尾・・・オレはお前らを手に入れて・・・ 月の眼を手に入れる!!』
 
各人柱力達は尻尾を出して尾獣化してってますが、このペイン達・・・・チャクラ源は尾獣チャクラなんでしょうか。それともペインの術者であるトビが送信しているチャクラが尾獣チャクラだという事なんだろうか;
 
トビはど~やら各尾獣達が抱える絶望とナルト達を向き合わせたいようですね。 つまり「忍システム」が尾獣達に与えた絶望を ナルト達が受け入れることが出来るのか・・・・トビは「本気で試すに価する」と判断した、ということじゃないか・・とも思うんですけどね;
 
トビは自分は戦わずに尾獣達をコマにして卑怯にも見えますが、実はそうではない…と思ってます。今は力を封印されている彼は『写輪眼と輪廻眼を持つ尾獣』が自分の「代わり」であり、それが本来の彼自身の姿なのかもしれません。 
トビの中に漠然と感じられる、十尾(トビ)の意識。本来純粋な《希望であり愛情》であったはずの十尾が、人間の憎しみに利用された挙句に人間から「憎しみ」という矛を向けられた・・・・人間の「大きな裏切り」に対する不信と絶望が、トビの中にあるようにも感じます。
 
その一方で、面のうしろに在るのは「一人のうちは一族の顔」なんですよね。 
時にはイズナの存在を感じ、時にはシスイ・・・・「六道の意志を大切にし、忍に絶望し己の存在を消したかった」シスイの意識も感じます。あるいはトビの現在の器であるオビト(と想定してますが)の意志も感じられるんですね(特に今週)。
つまり・・・絶望した人達に十尾の意識が憑りついているかのようでもあり・・・・ようするに正直、「誰」だかわからないというのが率直な感想です(今の時点でトビの正体を語るのは「愚」かもしれませんが)。
 
最後の「お前らを手に入れて・・」の見開いた邪悪そうな眼は、これは「決意の演技」だろうと思ってます。
なにせトビには「ナルトとサスケをぶつけるメインイベントが残っていますから、ナルトを倒すつもりは無いハズなんですよね。
闇と呼ばれる事に傷ついたり(小南に闇と言われてショックを受けていた)、裏切られて傷ついたりするなら何もしないで存在を消していればいいのに、と思うんですけどね~・・。「誰でもいたくないのさ」なんて言いながらもトビはこの世に在り続け、忍世界に関わり続ける。 それは、本当は彼は「諦めていない」という事だと思うんです。
 
そしてトビは最後の最後まで「徹底して悪」を貫くと思います。
 
・・・・ナルトが「心にかぶった仮面」をひっぺがすまでは。
  
 
☆仮面が「トビ」の名を捨てて「マダラ」と名乗り始めたのはイタチの死のあとですが、彼が「トビ」と呼ばれるようになったのは、いつからなんでしょう。仮面がトビは「かつての名前」と言っていますが、それ以前から「マダラ」と名乗る存在もいますよね(ロン毛仮面)。 やはり「トビ」と「ロン毛仮面」は別人と考えた方がいいんだろうか。)
 
☆今週、トビにオビトの意識を感じたのは「強烈な自己否定」ゆえです。これについては後日別記するつもりです;
 
☆尾獣が出てきた以上・・・九尾も動き出してナルトに手を貸しそうですね。そろそろ本気で和解かな。
 
☆六道人柱力についての補足説明別記しました
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
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