ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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ヒナタが見据える「1つ先」 (ヒナタとナルト)

ヒナタが見据える「1つ先」・・・573話雑考につけ加えて

《ナルトくん… 私はアナタをずっと…ずっと…ずっと追いかけてきた》
《そして…今も追いかけてる》
《…でも…この戦争が終わったら もうアナタを追いかけるのはやめにします》
《次はナルトくんの横にいてしっかりアナタの手を握ったまま…同じ歩幅で歩きたいんです!》
 
・・これは573話のヒナタの言葉。
 
これを熱い『告白』的な言葉にも思えますが、彼女は純粋に「並んで歩きたい」・・・「仲間」として同じ景色を見て歩きたいという意思表示だったのではないか、と私は感じました。。
 
それは「ヒナタがナルトを諦めた」とか、好きじゃなくなった・・っていう意味じゃないんです。 それどころか、ヒナタは前よりもずっとずっとナルトのことが好きになってるんじゃないかな。でも、だからこそ・・・ただ憧れて追いかけてるだけの恋は「止めよう」って思ったんじゃないだろうか。
 
『女の子』としてじゃなくって、まずは『一人の人間』として対等に並ぶことから始めたい・・・そう思ったんじゃないかと思うんです。「人柱力と日向」でもなく、「男と女」でもなく、お互い一人の人間どうしとして。
 
 なぜなら、今までナルトとヒナタは違う景色を見てきたんですよね;ナルトはいつだってヒナタより「先」に立っていた。違う景色を見ていた。 ヒナタは陰に隠れて、「ナルトの背中」を見ていたんです。 でも、それじゃナルトと同じ世界を共有できないし、ナルトが感じてる事も分からないままですよね。
 だから・・・まずは「横に並んで」ナルトと同じ世界を見て、同じ空気を吸って同じことを感じたい。本気でナルトが好きだからこそ、そう思うんじゃないだろうか。
 
だから一度リセットして、同じスタートラインに立って・・・同じ景色を見て、それから一人前になった自分を改めて見て欲しい・・・そう思っているような気がします。「もし」恋愛関係になるとしても まずは「互いに人間として」対等になるところから始めないと・・・ってね(これ、かなり大人な考え方かなという印象ですけどね)。
 
 
さて、彼女が何故そういう考え方になったのか・・・ そのキッカケは「ペイン戦」だったような気がします。
 
ペイン戦でのナルト、あの時は周囲に「手を出すな」とか 「一人で闘う」と言って手助けを頑なに断ってましたよね。(迷惑だから、的な事まで言って)。そして・・・木ノ葉の仲間達は『ナルトを信じて託していた』のです。 ナルトの邪魔にならないように、あえて手を出しませんでしたよね。それは「信頼の証」でもあったけど、結局みんな「ナルトの後ろ姿を見守っているだけだった」。
 
・・ヒナタはその時、《何か違う》事に気づいていたんじゃないだろうか。木ノ葉の人達の「ナルトは強いと信じてただ見守っているだけ」という行動は、今までの自分と同じじゃないかと・・・
 
ペイン戦で飛び出していった時、ヒナタは「いつだってナルトくんと一緒に歩きたくって・・」と言っていた。
 
自分が役に立たないと諦めるのではなく、何かができる。ナルト一人に任せてちゃいけないんだと・・一緒に歩かなくちゃダメなんだと。 そしてヒナタは『これは私の独りよがり』と言ってついに戦場に飛び出した・・。
 
あの時は正直、何で飛び出したんだ?って思ったんです。ヒナタが出ていっても邪魔になるだけ・・・ナルトが困っちゃうじゃないか、ってね。木ノ葉の人達もそう思ったんじゃないかな。 でもね、今になってなんとなく解るような気がする。 ヒナタが何故飛び出していったか・・・ 同期達も、今ならあの時のヒナタの気持ちが分かると思います。 だって今はもう、皆がナルトと「一緒に歩こう」と思ってる。 もう誰もナルト一人に任せようとは思っていない。
 
573話、いのいちからの報告を受けて同期達が心に思っていることは・・・
 
「オレが駆けつけるまでマダラの相手は頼んだぞ」、「ナルトを完璧にサポートする」、「待ってろナルトもうすぐいく」・・・皆がナルト任せにしないで、自分たちも一緒に戦おう・・と思ってる。
 
結局、それはペイン戦の時にヒナタが疑問に思って「行動で示したこと」です。
つまり、ヒナタは皆よりも「1つ先」を見ていた、ってことなんじゃないだろうか。
 
ヒナタといえば、だいたい最初からナルトの「本当の強さ」に気づいていた人物ですよね。
 
『ナルトくんを見てると心に衝撃があって・・ カンペキじゃないから・・だから・・・・・』
『失敗をするからこそ・・そこから立ち向かっていく強さがあって・・そんな強さが本当の強さだと私は思うから・・・』

98話、中忍試験本選前・・・彼女はナルトにこんなことを言っていました。
 
まだナルトの「本当の強さ」の理由を 誰もがよく分かっていなかった頃から 彼女だけはナルトを見抜いていたんですよね。(そしてこのナルトの「本当の強さの理由」こそ、トビを震わせているモノの正体ですよね。それは「力」とは違うモノだと・・・)
 
では、今週573話、同期達は「この戦争はナルトと一緒に戦うんだ」と誓っていたわけですが、ヒナタは何といっていたのかというと・・
 
《…でも…この戦争が終わったら もうアナタを追いかけるのはやめにします》
次はナルトくんの横にいてしっかりアナタの手を握ったまま…同じ歩幅で歩きたいんです!》
 
・・・はい、ヒナタが語っているのは「戦争が終わった後」のことです。
 
ヒナタは「戦争が終わった次」の事を考えてるんです。 全員が『今』、目の前のことを口にしてるってのに、またもやヒナタだけが《これから先》の事を考えてるんですよね。いつだって、ヒナタは1つ「先」を見据えている。
 
 
彼女の眼にはもう、見えているんじゃないかな。ナルトと一緒に皆が「平和」を勝ちった、その「先」の世界が・・・対立して「向い合わせ」になるのではなく、「横に並んで手をつなぐ」。 そんなことができる、平和な世界が。
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
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