ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 615:繋がれるもの 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ06・07合併号)  その2

NARUTO 615:繋がれるもの その2

(その1の続きです)
 
・(繋がれる手・・・オビトの手を見つめるマダラ爺ちゃん)
 
(まるでかつてのオレの様になったな・・・ オビト・・・ 
ナルトはもう少しで落ちる・・・ 連合の心を折るか・・・)
 
(動かずナルトの出方を伺うか・・・ ずいぶん気になるようだな)
 
マダラはオビトにかつての自分を見て、オビトはナルトにかつての自分を見てる・・・
 
マダラが言ってる“かつて”とは、オオノキの回想に登場した頃の話でしょうか。
無サマとオオノキに、同盟なんてモノの空しさと、力の差を見せつけた木ノ葉時代のマダラ・・・ 確かに今のオビトと重なります。
 
“かつてのマダラ”は、まだまだ現実世界にこだわってたんですね・・・だから、オオノキを「現実に残された希望」と信じたくて、試していた。 でもどいつもこいつも》意志を棄ててしまい、結局マダラは無限月読という最終手段に出ざるを得なかったんじゃないだろうか? だからナルトという“希望”をやっと見つけて、「最後の希望」に全てを懸けようとしているオビトに・・・マダラは思わず《ニヤ》っとしたのかもしれません。 
 
勿論、今後マダラが静観を止めて強硬手段に出る可能性もあるわけだし、マダラには《オビトをどうにでも出来る切り札》があるのかもしれません。
だけど、マダラがオビトを嬉しそうな顔で見つめているのは、マダラ自身かつて捨てた「己」を拾いたいという気持ちが芽生えてきてるからじゃないだろうか・・・・? (マダラがますます好漢に見えてくる・・・) 

そして、《グダグダしてるナルト》に業を煮やして「もういい」と言って至近距離攻撃に出たオビトを、
「・・・!!焦るな・・・!それでは十尾が傷つく上お前も・・・」と よろけながら慌てて制止する姿は・・・“何事にも動じず堂々と腕組みして立っていたマダラ”のイメージとは程遠く・・・
 
ただの“孫を心配する爺ちゃん”じゃないか(笑)  
 
十尾が傷つく心配や、輪廻天生術者に死なれたら困るという現実的な問題よりも《かわいい孫が傷付くことが心配》が本音だってことが、ちょっちバレてしまったような・・・。
 
前回のちょっと毒のある2人のやり取りも、結局は(一人前に成長したな)と目を細める爺ちゃんと“大切な爺ちゃん”を想ってる孫の微笑ましい会話に思えてきました(勝手にやってくれ。) あの気になるニヤ笑いも・・《オレにそっくりだな》というニヤ笑いだったような。
 
 
・(繋がれる手・・・九喇嘛の手)
 
「一つじゃねェーだろーが! ワシもいるの忘れんな!!」
 
「・・・分かってる オレだって繋がりは・・・ 仲間は絶対棄てたかねェ・・・! でも・・・実際にネジは・・・」
 
「それ以上グダグダ言ってみろ! ぶんなぐって今度こそお前の体をいただくぞコラ!」
「てめーの命は生まれた時からすでに二つの命で繋がれてんだよ!!」
 
いいこと言うなぁ、九喇嘛。
 
で、充電の為にチャクラを練ってる九喇嘛ですが、ちょっと十尾の「完全体」のシルエットにも似てますねぇ(十尾はさらに人間に近い姿ですが)。
 
思えば、《カカシと九喇嘛の手つなぎ》から始まっていた、「手を繋ぐ」・・・(609話)
 
イメージ 1
 
《九喇嘛とカカシの手つなぎ》は、今まで敵同士で「向き合う」関係だった人間と尾獣が 横に並んで「手をつないだ」極めて重要な瞬間だったと思ってます。 
 
で、この前シカクがカカシに確認していた「今までの戦いの情報」ってのも、コレ・・・九喇嘛のチャクラは「手つなぎ経由」で伝わることだったんだろうか(と今週最後の描写を見ていて感じたのですがね)。
 
 
・(繋がれる手・・・十尾の手)
 
 
前に十尾砲から防御する時に、九喇嘛と八つっあんが尻尾で体をグルグル巻きにしてたことがありましたが・・・・
 
十尾が自分の尾獣玉で傷付かないように 尾で体をグルグル巻きにしている姿をみると・・・63巻603話最後のページ「グルグルに全身巻かれたオビト」にしか見えない↓(これ)
 
イメージ 2
 
 
爺ちゃんの心配をよそに「少々構わん!十尾の表皮は強い!」なんて言ってるオビトだけど、なんで十尾の表皮は強いって知ってるの? ・・・これもグルグルが十尾だった可能性大だと思ってます。 
にしても、進化形十尾の尾先についた「手」は可愛らしくって、やっぱり「十尾(トビ)はいい子」なんじゃないかと思えてきます・・・・・
 
 
・(繋がれる手・・・サイの手)
 
(そしてビーも、十尾の尾獣玉を阻止すべくサイが描いた鳥に乗って突撃する)
 
かつてのサイは「昔ながらの掟に縛られ心を無くした忍の姿」そのものだったけど、感情を取戻し呪印から解放され、兄さんとのつながりも取り戻した今のサイは「これからの忍の姿」そのもの。 
で、ここでサイが登場したのも(チラッとの登場だけど)偶然ではなく、彼は「繋がれた手」イメージキャラクターの一人でもあるからだと思ってます。
 
・・・サイが取戻した《兄さんとの繋がり》。
 
サイが描いた絵本・・・それは、表紙と裏の反対方向からサイと兄さんの2人がスタートし、それぞれ戦って成長して・・中央のページで「二人が出会って対戦する」ようになってたんです。 で、それが“根”の運命でもあった・・・。
 
だけど、サイは「兄さんとの対戦」のページを、本来の「向かい合った対戦の絵」ではなく、「横に並んで手をつなぐ絵」で完成させた・・・
 
イメージ 3
 
 
あの時、サイは己の運命を変えたんです。
そして、穢土転された兄さんと再会したサイは「戦う」のではなく、その絵のおかげで和解して笑顔で繋がりを確認することができた・・ 
 
サイの絵本に描かれた「戦う運命だった2人が、横に並んで手を繋ぐ」姿・・・これが、これからの「再会と闘い」の答えを示してるんじゃないかと思えてくる。
 
《これでも食らえ!!》と発射しかけの十尾玉を八つっあんの尾獣玉で圧し返し、十尾に「ゴクン」と尾獣玉を飲み込ませる・・・(ナイス、というかボン!と自爆して膨れちゃった十尾はちょっち可哀想)、それでもすぐ立ち上がる十尾、どれだけ強力なんだろう・・・・
 
 
・(繋がれた手・・・ナルトとヒナタ)
 
 
(そうだ・・・)
 
(父ちゃんと母ちゃんだけじゃねェ・・・)
(そうだろ・・・ 今までだって・・・)
 
ナルトの右頬にあてられたヒナタの左手をそっと取り、立ち上がり・・・ヒナタの手をぎゅっと握り返したナルト。
 
「ヒナタ・・・ありがとう!」
 
(オレの命は一つじゃねぇ・・・!)
 
「・・・お前がオレの横にいてくれたおかげだ・・・」
 
ナルトと横に並ぶこと、これはヒナタがずーっと目標にしてきた事なんですよね。
横に並ぶってことは、優劣もない・・互いに補い合い、同じ方向を向いて歩いていくって事。
イタチ同様、ヒナタも早くから「答え」を見つけていた一人・・・(女イタチだなぁ、ヒナタ)。
 
ペイン戦で飛びだしていったのも《いつもナルト君を追いかけて… いつだってナルト君と一緒に歩きたくて》と言っていたし(437話「告白」で)、この戦場に向かう時にも《次はナルトくんの横にいてしっかりアナタの手を握ったまま… 同じ歩幅で歩きたいんです!》と言っていた(573話「輝きへと続く道」)・・・・
で、その通りになった(この調子だと他の同期達の決意もその通りになりそうだし、既になってるのかな・・?)
 
ナルトは、左手で遠くに見える十尾の景色をギュっと握り、右手でヒナタの左手をギュッと握る。
 
復活した九喇嘛のチャクラでヒナタごとゴゥ・・・と燃えてるナルト、これがシカクが「カカシに確認した情報で立てた作戦」なんだろうと思います。そして・・・・
 
どうやら・・・この戦場での「答え」も、ほぼ出揃ったんじゃないだろうか?
 
敵として「向き合って」戦わなければならない運命だった「イタチとサスケ」、「尾獣と人間(九喇嘛とカカシ)」、そしてサイと兄さん。 彼等のように かつての敵も、横に並んで手を繋ぐ・・・
《お前がオレの横にいてくれたおかげだ・・・》向かい合うのではなく横に並ぶ。
 
この戦場を解決させるにはカカシとオビトの和解も絶対に必要ですが、この2人の場合は「眼が繋がっている」・・・今は敵同士であっても、元々2人のリンクした眼は《横にいて同じ方向を見て つながっている眼》。 
ネジの死という痛みを共有し、ネジの想いと命を託されたナルトとヒナタが手を取り合ったように・・・《リンの死という痛みを共有し、リンの想いと命を託された「カカシとオビト」が横に並んで同じ方向を見る(共闘)》に繋がっていくんじゃないだろうか(と期待してます)。
 
そして、それはさらに・・・ナルトとサスケの「繋がり」につながっていく・・・
 
 
・(繋がれる手・・・ ナルトとサスケ)

つまり・・・この「和解の印」の話に いずれは繋がっていくんだろうと思ってます(今すぐじゃないけど)↓
 
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サスケとナルトがアカデミーで「対立の印」をしたあと、ずっとしてない「和解の印」。 
終末の谷で螺旋丸と千鳥をぶつけ合った時、精神世界で一瞬だけした「和解の印」・・・

この和解の印って、なぜか「左手と右手」でするようになっていて ちゃんとした握手にならない・・・
ちゃんと握手をするためには、2人が向き合って「右手どうし(あるいは左手どうし)」でする必要があります。
 
で、なんで「和解の印」がこのような握りにくい形になってるかという話なんですが・・・
この「右手と左手の和解の印」なら、握った手を離さないままクルっと体を回し、同じ方向を向くことが可能なんです。 つまり対立から和解(共闘)に変えることができる。
 
過去に「サスケは何故、左手で千鳥を発動するのか ※」という記事を書いた事があるんですが、サスケって右利きなのに何故か左手で千鳥を発動するんです(サスケはお箸も鉛筆も右手、手裏剣ホルスターも右足なので右利き)。 
で、ナルトの螺旋丸が「右手」でサスケの千鳥が「左手」なのは、いずれ2人が「同じ方向を向いて術を合わせて“共闘する為”」だと考えてます。手を繋ぐようにして・・・

(※この過去記事、「和解の印」のことが57巻538話で明かされるより前(約3年前)に書いたものなので、内容が多少ズレてる事はご了承ください;)

鉄の国で千鳥と螺旋丸をぶつけた時、ナルトは《拳で分かり合うのがお前とのやり方なのは間違いねーよな》と言いつつ《このままじゃ「2人とも死ぬ」》とも言っていた・・・《向かい合って敵としてぶつけあえば》死んでしまうけど、横に並んで同じ方を向いて、右手と左手で手を繋ぐように螺旋丸と千鳥の拳を合わせれば・・・・??

ミナトや自来也の想いが託された螺旋丸と・・・カカシとオビトの思いが託された千鳥。
その2つが合わさった時《何かが起きる》のだろうと、信じてます(また言ってるけど・・)
 
 
 
☆ナルトとヒナタだけじゃなくって、全ての「忍連合」が手を繋いで九尾チャクラで十尾を取り囲む・・・なんてのも、ありかな(クサイかなぁw) 九喇嘛のチャクラで十尾に葉っぱが生えたり・・は、しないか(笑) 
 
長駄文読んでくださって、感謝。 本年もよろしくお願いいたします。
 
☆なんだか書き忘れがありそうなので、思い出したら追加雑考出していきます・・先が長いし。
 
☆次号は、1月21日(月)発売です(長い・・)