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NARUTO-ナルト- 590:お前をずっと愛している 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ30号) その3、イタチとシスイ

NARUTO 590:お前をずっと愛している その3、イタチとシスイ

(その2の続きです・・・)
 
「お前と別れたあの夜…」

「オレのやった事は ダンゾウやトビの…言った通りだ」

「お前に全ての真実を見せよう」
 
 
全てのはじまり、イタチの記憶は《シスイの死》から始まっています。
 
25巻のサスケ回想を見ても、イタチに異変が起きたのはシスイの死の翌日からですよね。 警務隊がイタチを疑い、その後イタチとフガクの間もぎくしゃくし始める…。あれからイタチは運命に巻き込まれていく・・。
 
シスイの死・・・それはサスケがアカデミーに入って半年、イタチが暗部に入って半年後のイタチ11歳ぐらいの時です。この頃のシスイといえば《うちは一の手練れ》と言われ、他里の青にも「一度手合せした強敵」としてチャクラの色まで記憶されるほどの忍…。 
 
そしてシスイの万華鏡瞳術「別天神(ことあまつかみ)」・・人の意志を思うままにコントロールしてしまう最高幻術。 でもこれ、十数年に1度しか発動できないんですよね。
シスイはこの時 別天神で一族のクーデターを止めようとしていたと言いますから、前回発動させたのはさらに十数年前ということになります。 ・・ってことは、シスイの年齢はおそらく20代半ばかな (と、「シスイオビト兄弟」疑惑に無理やり持って行く・・当時、オビトは生きていたら21歳ぐらい。)
 
しかし・・・うちは一族の「クーデター」はやはり真実だったんですねぇ。 
これもまた、出来れば「幻」であってほしかった。 ど~やらトビが語ったイタチの真実は、すべて「真実」と判断して良さそうです(一部、主観のずれによって起きる矛盾を除き)。
 
でも、里側の英雄「猿飛サスケ」の名前を息子に付けたフガクの気持ち、私は本物だと思うんです。 
フガクは息子にサスケと名づけることで、サスケに「うちはと里の架け橋」になってもらいたい・・という願望があったに違いないんです。これからの世代には「いい関係」を築いてほしいとフガクは願っていたんじゃないだろうか?
 
つまり…九尾事件が起きるまで、うちはと里の関係はさほど悪化していなかったんじゃないだろうか、と推測できるんです。
 
だけど、九尾事件当夜「なぜか留守だった」うちは一族に疑いがかかってしまい、それ以降うちはと里に修復できない亀裂が入ったんじゃないか・・と思うんです。 あの優しそうなフガクが「クーデター」を決意するからには、余程の差別や理不尽な仕打ち等があったに違いないと…。
 
繰り返しますが、シスイの別天神は「十数年に一度きりの発動」…つまり使えるチャンスは非常に少ないんです。 前回発動から十数年経ってようやく使えるようになった右眼は、シスイにとって「最後の切り札」だったと思うんです。一族を止めるための「最終手段」として、シスイは万全に準備を整えていたに違いないんです。
 
なのにダンゾウはシスイの右眼を奪った・・・。
 
ダンゾウとしては、シスイが別天神を一族を止めるのではなく「里を転覆させるために使う」事を恐れたんでしょうか。 しかし「瞬身のシスイと恐れられた男」がダンゾウ如きに簡単に眼を奪われるとは信じ難い。ダンゾウに何か脅しでもされたんじゃないだろうか・・(今回の回想を見ても、ダンゾウ・・かなり狡猾で脅しが上手いですからねぇ・・。)
 
シスイは、「奴(ダンゾウ)はオレを信用していない」とは言ってましたが、ど~せダンゾウの真の目的は「シスイの眼が欲しかった」、そして本当は「うちは一族がクーデターを止めちゃったら困った」のかもしれません。
クーデター阻止名目で、うちはを殲滅する…それがダンゾウの本当の目的だったような気がするんですよね;
カブトの回想を見ても、今回のイタチの記憶を見ていても、ダンゾウは「危ない杭は出る前にたたく!」発想ですから。 
シスイもイタチも、里を愛し仲間を弟を愛する気持ちをダンゾウに利用されたような気がします。 う~んダンゾウ、やはり彼は「忍の闇」だな・・。
 
シスイほどの忍が自ら死を選ぶとは意外な気もするのですが、25巻で警務隊が示した遺書がホンモノなら、シスイは真っ直ぐな心の持ち主だと思うんです。十数年に一度の「クーデターを止めるチャンスを失ってしまった」シスイにとって、右眼を奪われたことは「全ての希望を失う事」だったかもしれない・・・。 
 
もっともシスイの死については、まだまだ謎が残るんです。
 
イタチが「シスイは己の存在を消した」とか「(オレは)その手伝いをした」という言い方をしていましたけど(58巻)、これが気になって仕方ないんですよね…。カブトも「シスイの遺体は何処にもなかった」と言ってましたし、もしかしたらシスイは時空間に存在するのか?とも考えちゃってます。
 
例によって考えすぎだとは思ってるんですが、私はシスイの万華鏡は「時空間瞳術」も使えたのではないかとも疑っております。 「別天神」は十数年に一度スペシャルなので、普段シスイは「瞬身のシスイ」の由来かも知れない「時空間系の万華鏡瞳術(トビのズズズに似た術)」を使っていたのではないかと。
ま・・・ようするにシスイが使っていた「瞬身」とは、高速移動の瞬身ではなく 時空間系の万華鏡瞳術「神威」じゃないかとも思っているのです;
イタチは預かったシスイの万華鏡写輪眼をカラスにはめ込んで、その眼でシスイを「飛ばした」…なんて想像だけが突っ走ります(笑
 
結局明かされはしなかったシスイの最期の消え方と、「瞬身の名の由来」。やはり気になったままです。
 
しかし、親友が目の前で「己を消す」なんて、イタチはどれほど辛かっただろう。(そして、イタチはこの時《万華鏡写輪眼》を開眼した、ということなんですね。今回はそこまで描写されていませんが)。
トビがイタチの真実を語った時、《最も親しい者の死…お前に万華鏡を開眼させる戦いでもあった》と言ってましたよね。 万華鏡の開眼理由は《最も親しい者の死》…これは間違いなさそうです。 シスイもイタチの眼の前で死を選ぶことでイタチに万華鏡を授け…イタチに「うちはと里の未来」を託したんだろうなと思います。 
 
親友に《この左の写輪眼を使って里とうちはの名を守ってくれ》と頼まれ、その約束を受けたイタチ。
若干11歳の少年が背負うには荷が重すぎる…って、これカカシと同じですよね。
親友に《この左の写輪眼を使ってリンを守ってくれ》と頼まれ、その約束を受けた12歳のカカシ・・・
やはり荷が重すぎ、しかも約束を守れなかったカカシは今もその責任に苛まれている・・。
 
ただ、イタチがシスイと交わした約束は、守って欲しいのが《里とうちはの誇り》という どっちを取ったらいいか分からないようなものだったのですから…イタチの重圧は推して知るべしです。
 
25巻、シスイの死の翌日のイタチ…。警務隊の「シスイは一族の為ならどんな任務でも先立ってやる男だった」という言葉に険しい顔をしていた・・・《見た目や思い込みだけで 人を判断しない方がいいですよ》、と。
この時期、シスイの右眼は十数年ぶりに別天神発動期を迎えていたようだから、一族からは「別天神」を使って「うちはの政権樹立」を為すように言い渡されていたのかもしれない。・・・それで一族は大切な「秘密の会合」を持ち、シスイの眼を使った「クーデター計画」・・・
 
その実行の時は迫っていたのかも、しれない。
 
だけどシスイは己の瞳力を「クーデター」などに使いたくは無かったでしょうね。シスイは「平和を愛する忍」・・・大切な己の瞳力をクーデターに使うよりも「クーデターを止める事」に使う決心をしたのでしょうか。
イザナミで、イザナギを止めるように・・・一族の為を思い、その瞳力を使おうとしたのでしょうか。
 
でもこれは一族を裏切る事でもある…シスイも苦しんだと思います。そしてそれを知っていたイタチも。
・・・だからこそ警務隊の言葉は、シスイの心を穢すように イタチには聞こえたのかもしれません。
シスイがどんな思いで任務に就いていたか。 シスイがどんな思いで「死」を選んだのか。
 
シスイの死によって、『別天神を使ってのクーデター計画』は頓挫し、一度白紙に戻ったのでしょうか。
シスイの死から「うちは一族抹殺任務」までの間、約1年半ほど時間があります・・。
 
《里と一族の名を守ってくれ・・》
 
イタチの選んだ選択は、親友との約束を果たすためのもの、そして親友の「死に様を守る為」でもあったんですね。
だけどそれがイタチを辛い任務に追い込む結果ともなってしまったのは・・・何とも辛く悲しい話です・・
 
そして、いよいよ「あの日」へ・・・。
 
 
 
・次は「いよいよあの日」・・・の雑考へ続けたいと思います。
 
・ここまでの長駄文、読んでくださって有難うございます。
 
 
 
 
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