ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 611 :到着 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ 1号) その1

NARUTO 611 :到着 その1

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これでもう ウゴウノシュウってのじゃねェ・・・!!!

今ここにあるのは・・・ 忍連合軍・・・
・・・の術だ・・・!!
 
・・・超スゲー 忍史上最高最強の忍術だってばよ!
限月読に勝る術だ・・・覚えとけ!!!

いやぁ、最後のナルトの表情イイですね。久しぶりにナルトの明るい表情が見られた気がする。それにナルトの言葉がいい・・・今週は久しぶりにちょっとスッキリしております(笑) 
しかしこのタイミングで「全員集合」とは、こりゃ無限月読発動しそうな気がしますね・・・。
 
今まで溜まっていたモヤモヤ。
1つは先週610話で、『ナルトの意味不明描写』があったんです。結局わからなかったんで、先週の雑考では《さりげなくスルーしてごまかしておいた》のですがやっと今週その意味が分かってスッキリ(コレについては「その2」で後述します)。
 
それと「カカシ・オビト同期のメンバー画からシズネが除外されていた理由」。 
なぜオビトと同年齢(31歳)で同じ9歳でアカデミー卒と(データブックでは)設定されてたシズネが除外されたのか? そして、一度にあれだけの人数が一斉に「同期認定」されたのも、なぜだったのか。
 
で今週最後、戦場に駆けつけた忍達の顔ぶれをみると「医療班隊長」のシズネはいるけれど、この前描かれていた『カカシ・オビト同期』が一人も見当たらない。
アスマ・ハヤテはあの世だし、アンコは洞窟の中、紅は出産休暇?で里に居るだろうし、イビキはまだ里の情報部にいるだろうし、木ノ葉丸達の先生エビスも里に居るはず。 で、飛雷神トリオは五影戦場のあたりにいるんだろうし、アオバは情報部隊所属だから本部にいる。・・・つまりシズネが「同期じゃない」のなら、オビトの顔を見ただけで誰だか分かる人は、おそらく「ここにはカカシとガイ以外は居ない」可能性が高い。 
 
う~ん同期とオビトを会わせるのを「とってある」のは、何か岸本先生の「狙い」がありそうだなぁ、コレ(って・・来週になったら誰か居たりして。) 
 
それと最大のモヤモヤ。
それはカカシとオビトの問題が、未解決のまま膠着状態ってことなんですよ。ま、焦るなよと自分に言い聞かせてはいるものの、モヤモヤっと・・・キッシーは焦らしの天才過ぎ。
 
いわゆる《カカシイヤー》とは、カカシが強くなって覚醒する事より、《本当の意味でオビトと理解しあう話》が重要だと思ってるんですが、第608話では「あと一歩」まで迫ったんですよ。 オビトがなぜこんな事をやらかしてるのかの答え《それが正しい忍じゃないってんなら・・・忍なんてのは このオレがぶっ潰してやる》の直前まで回想を進めたのに、そこで止まっちゃった(モヤモヤ)。 これもおそらく岸本先生の計算上にある「足踏み」とは分かってるんですが、唯一「本当のオビト」を知るカカシが、まず最初にオビトの本心を引きずり出さなきゃならないでしょーよ!ってなもんで、何かとナルト頼りになっちゃってるカカシにモヤモヤしてます。
 
それはさておき・・・ビー&八つっあんの渾身の尾獣玉ですが、
 
アッサリ十尾に指でペシッと弾き飛ばされちゃいましたね・・・。
不完全体とはいえ巨大な十尾と較べると、八つっあんの尾獣玉も鼻クソみたいに見えちゃう(十尾の手って指5本で人間っぽい)。 これでもし十尾が「完全体」だったら、と考えるとゾッとします(オビト、不完全体にしてくれて、ありがとよ)。 にしても十尾って、やっぱりブサカワイくて憎めないんだなぁ・・・。
 
そして十尾の尾と、九尾の尾と、ビーのタコ足・・・
 
九喇嘛と八つっあんはチャクラ切れみたいですが、九喇嘛のチャクラを練る姿って人間が仙術チャクラを練る時と同じ姿勢なんですね(さらに九喇嘛に親近感)。 四尾の孫悟空は「仙猿の王」と名乗ってましたが、尾獣達って《仙獣》と言った方がいいのかも。
 
十尾の尾に叩かれそうになったカカシが「十尾の尾・・・!?」なんて言ってましたが、600話では、オビトが「・・・九尾の尾か・・・」なんて言ってましたね(九喇嘛がオビトの火遁・爆風乱舞を尾で飛ばした時)。 
八つっあんは尻尾でもあるタコ足で分身を作ったりするし、尾獣は尻尾で仲間を受け止めたり風を巻き起こしたり、最大の矛&盾。 尾獣達が円陣組んで手を重ねた時の姿を上空から見たら、六道仙人の寝床の壁に描かれていた太陽みたいになってたんだろうなぁなんて思ったりで、尾獣達の「尾」がこのところ強調されてるのが気になっちゃいます(と新たなモヤモヤ)。
 
チャクラ切れで九喇嘛から落っこちたナルト、ガイ、カカシ・・・それぞれの反応が面白い。イデェ!(ガイ)、あで!(ナルト)、クッ(カカシ)・・・・ 
 
カカシだけ綺麗に着地して痛みを「堪えてる」ところなんて、見事に性格が出てる(だいたい、カカシはいつも着地や態勢の立て直しが上手く、オビトは態勢の立て直し→構え直しが早い)。九喇嘛の「フー・・・」にも意外な天然っぽさと動じない大らかさを感じたりで、ここに居る人達、カカシ以外はもしかして 全員個性的な天然キャラないの?
 
「上にもハエが2匹いるぞ・・・」
 
ハエって・・・相変わらずマダラ節全開ですがね(笑
 
マダラの「砂利」とか「ガキ」とか「か弱い女」とか。 彼のこういう口の悪さ、私はけっこう好きでして・・・彼の心の奥底にある父親的なぶっきら棒な愛情やユーモアを感じるんです。 で、十尾の上でも相変わらず“マダラ立ち”を保ってるし、十尾の実質上操作はオビト任せで監督だけしてるみたいだし、爺ちゃん・・・やっぱりアナタは大物だ。 
 
そのマダラが「イラッ」とするのは「相手がしつこい時」。 蠅ってのも、しつこいから言ったんだろうな・・・。
前にオオノキが「それでもやるんじゃ!」と無理をしてでも立ちはだかろうとした時、マダラは「・・・・・」となったあと「醜いな」とウンザリしていた(で、その後五影達を「制裁」したのはご承知の通り)。 
 
今回も、十尾の尾攻撃でボフンと消えた《ナルトの影分身》を見て「また影分身か・・・」と呆れて、さらにナルトがまた影分身の印を見せた時には「・・・お得意の影分身か? 禁術の高等忍術とて同じ無能が増えたところで・・・」とかなりイラついた顔をしてる。マダラが「ウンザリ」した顔をするのは、後輩が同じことをしつこく繰り返す・・・つまり「無能」を曝け出した時。これが彼が「未来に絶望」する原因になってると思うんですよね。
 
そして、十尾の尾攻撃からカカシを突き飛ばして助けたナルト(影分身)。
それを見て、崩落する岩からカカシを守った自分を思い出したオビト・・・
 
「・・・ナルト・・・ お前はオレとよく似ている・・・」 
 
表面上の台詞は例の如く「・・・・・・」になってますが、今回は「心の中の言葉」の解説付き。
やっぱり、オビトはナルトを見る度にこんな事をず~っと考えていたんだな・・・
 
「そう・・・ お前はオレよりまだ若いだけだ ・・・いずれ
 
オビトは「もう1人の自分」とも言えそうなナルトが気になって仕方ない、おそらく《最初に》会った時からずっと。
最初・・・つまり「42巻で、木ノ葉小隊VSトビとして出会った時」からずっと。
 
(ちょっと脱線しますが、オビトは49巻鉄の国の宿屋にナルトを訪問した時に「お前と会うのはまだ2度目だが」と言ってるんですね。 でも九尾事件の時にナルトに会って抱えたりしてるんだからホントは「3度目」のハズなんだけど・・・。もしかしたら「本当に」九尾事件当日、オビトはナルトには会ってないのではないか?とも思い始めてます。これは改めて別記事で)
 
「お前も・・・イヤ誰でもいずれ・・・」 「オレのようになるのだからな」
 
オビトはオレのように《生き永らえた忍は皆クズになる》と思ってるのでしょうが、オビトが言う「クズ」とは外伝の時の台詞を考えれば「仲間を大切にしない忍」のことだと思うんです。 
 
602話で、マダラは「お前が傷ついたからこそ代わりに助かった者がいる・・ 違うか?」と言ってましたよね。つまり仲間を大切にした忍は死んでいき、この忍世界で生き永らえる忍とは「誰かを傷つけて、そのかわりに生き残った人達」つまり、仲間を守れなかったクズということになる。《お前も“いずれ”気づくことになる・・・》とマダラはオビトに言い、そしてその通りになった。マダラも同じような体験をした事があるんじゃないだろうか。
 
“いずれ”ナルトだって、仲間を守れず自分をクズだと思う日が来るかもしれない・・・
リンのお墓の前で言い訳して苦しんでいるカカシを見るのも オビトは「虚しい」と言っていたから、もう1人の自分であるナルトまでが、いつか絶望したり「クズ」に成り下がる姿を見るのは辛いのかもしれない。

そして、“暁”の忍達が己の忍道を貫いて死んでいったことを《皆 己の意志で“暁”に貢献してくれた》 《彼ら無くしてここまでの進展は無かった》とオビトは言っていましたが、あの時オビトは彼らを「羨ましい」と思っていたんじゃないだろうか・・・・己の意志を貫いて死んでいった彼等のことを。 
オビトにとって彼らはクズではなく「英雄」だったかもしれない。だけど生き永らえた自分は「クズ」・・・オビトが言ってる事も『あの忍世界』なら、分からないでもないんです。
 
だけど「まだ」とか「いずれ」なんて言ってる時点で、オビトもまだ「未来」を否定しきれていないと思うんです。 
現実世界を諦めて無限月読で変えてしまうなら、ナルトを見て動揺する必要も無い。「いずれ」なんて不確かな可能性も考えなくていい。 それにカカシに神威の訓練をするなんてのも、オビトが「未来」を諦めてない証拠だと思うんです(カカシは気付いてないが)。だけど、ナルトが自分に似てると分かれば分かるほど、自分みたいに失敗するのではないかという心配が大きくなるんじゃないだろうか。で・・・なかなかナルトを受け入れられない。
ナルトを受け入れる事は、オビトが自分を受け入れる事にもなるのだから。
 
オビトは、無限月読の世界で「ナルトを火影にしてやる」と言ってますが、実際にナルトは無限月読世界で「火影体験」してみるのかもしれないですね;マダラさんは本気で「愛だけの理想の世界」ってのを造る気満々かと思うんですが、はたしてオビトはどうなんだろう? 
 
ナルト達に「本当の平和」を夢の中で体験させるのか、あるいは「本当の地獄」を体験させるつもりじゃあないだろうか?それでもお前は夢を持ち続けられるのか?仲間を守れなかったら、火影としてどうするのか?体験させるんじゃないだろうか・・・と。 ナルトが本当に「いずれクズになるか、ならないか」オビトはナルトを試すつもりなんじゃないだろうか。 無限月読が発動された時、オビトの「本心」も明らかになるんじゃないかと思ってますが。
 
そして、オビトの「オレもお前もしょせん無力な忍だ」・・・・
 
この言葉、カカシ外伝のカカシを思い出すんです、オビトを守れなくって、自分を責めるカカシ・・・《何が隊長だ!何が上忍だ!》。だけどオビトはカカシに言ったんですよね、《里の奴らが何て言おうと・・・ お前は立派な上忍だ》って。だから今度はカカシがオビトに言ってやる番だと思うんですよ、《世界中の奴らが何と言おうと・・・ お前は立派な忍だ》って。
 
彼の「本心」をホントの理解力で真っ先に見抜いて(ナルトより先に!)、言ってあげて欲しいんですよ。リンの死のあの日から、ず~っと己をクズだと思っているオビトに。それが、カカシが自分を救うことにもなる。
世界からみたらオビトはただの悪党で「憎い敵」でしかないけれど、カカシ「だけ」は表面的な判断や思い込みで断定しないでやってほしいんです。
 
カカシがこの戦場に来た時に繰り返された「さすがカカシの理解力!」は、この先カカシが《オビトを理解する》伏線だと確信してますが、でもこの調子だと「理解」はまだ先になりそうだなぁ・・・。
 
 
 
・・・・カカシイヤー後半はまだまだ続く。

 
(雑考その2へ続けます・・・)