ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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大蛇丸は「男か女か」・・・どっち? という話

大蛇丸は男?女?・・・どっち?

(※サムライ8八丸伝の感想は、毎週月曜夜→サムライ8八丸伝のブログで更新中.

サムライ8第2話では、名無し君(仮称)という「性別を超えた感じ」の新キャラが登場しましたが、NARUTOにもちょっとそんな感じの人が居る・・・

そう、あの「大蛇丸」です。

ま、読者は今さら「どっち」とか気にしなくなってる気もするけれど、考えたら《大蛇丸は男なのか女なのか》はNARUTOに残された謎の1つでもあったんですね。
 同じく、永遠の謎の1つだった《カカシの素顔》については、連載終了後の「風の書」にて、思いがけず「御開帳」となりましたけど、大蛇丸の謎はどうなったかというと・・・これまた連載終了後の「外伝」の中で明らかになりました。

 外伝シリーズ2本立て(七代目火影と緋色の花つ月、満ちた月が照らす道)に加えて映画「BORUTO, NARUTO THE MOVIE」・・・これら3つで、次世代を担うサラダ、ミツキ、ボルトの紹介と「それぞれ親子の愛のカタチ」が描かれましたが、1つ「隠れテーマ?」だったものがある・・・ それが大蛇丸って男、女どっち?》だったのです。

 まず1つめだった「七代目火影と緋色の花つ月」では、ナルト達がサラダとチョウチョウを大蛇丸のアジトに連れていくのですが・・・そこで初めて大蛇丸を見たチョウチョウが、こんなことを言うのです。

(仮に・・もし仮にこの人があちしの親だとしたら・・ パパママどっち?
ねえどっち⁉ サラダ」

・・って突然「どっち」と聞かれたサラダは「ええ?」と戸惑っているけど; でも、この外伝でその「答え」が出ることはありませんでした。

で、その次に公開された映画では、ラストに「ボクの親は大蛇丸というミツキの衝撃の一言があって、じゃあ大蛇丸は父親か母親か」という疑問が生まれたものの、その答えは、おあずけに・・

そしていよいよ最後に発表された外伝「満ちた月が照らす道」で、ついにその答えが明らかになったのです。 薬で記憶を飛ばされたミツキが、こう尋ねる・・・・

「そもそもアナタはボクの父親母親どっちなんですか?」って・・

ついに直接本人にぶつけられた「禁断の質問」・・・ それにご本人は何と答えたのか?


「そんなのどっちでもいい事なの」


・・どっちでもいいんかい! 

って、上手くかわされた感・・・しかしこの答えは、けして「かわした」わけではなく、極めて真面目な大切な答えだったのです。

ミツキは、大蛇丸が作ったいわゆる「クローン」の一人。 その誕生に、大蛇丸は「♂とか♀」という役割で関わったわけじゃあない・・  
それでも、大蛇丸が「ミツキの親」であることに変わりはなく、親として惜しみなく我が子に愛情を注いでいるんですよね。 

「父親か母親か」なんて二択は、大蛇丸にとって重要なことじゃなかったのだ。

しかしその大蛇丸にも、1つ不安があって・・それはクローンとして生まれたミツキが「大人に利用される事なく、アイデンティティを見失わず、しっかり自分を持てるか」という事でした。

 そこで大蛇丸は、ミツキにあえて意地悪い「二択」を与えて 試してみるのです。 「大蛇丸につくか」あるいは「ログと呼ばれるミツキと同じクローンにつくか」という選択・・・

 そこでミツキが出した答えは、

「そんなの・・どっちでもいい事なんだよ」
「アンタ達大人の言ってる事なんてね」

「ボクの事はボク自身が決める!」

・・だった。 それは大蛇丸達が与えた「二択」ではない「第3の答え」でした。

 既存の価値観や与えられた「枠」にとらわれることなく、自分で答えを見つけようとすること・・「ボクの事はボク自身が決める」こと。 これこそ、大蛇丸が待ち望んだ答えだったんですね。 ナルトも「里かサスケか」の二択を迫られた時、「どっちもとる」という「第3の答え」を選択してましたっけ。 

「どっち」かじゃなくちゃいけない‥なんてことは無い。 
自分のことを決めるのは自分、そして・・・自分らしくあればそれでいい。
それは、事実上NARUTOを締めくくったともいえる「外伝」で、作者が最後に伝えたメッセージの1でもありました。


そして、


どっちを選ぶでもなく、《そんなのどっちでもいい事なの》「第3の答え」を示した大蛇丸 


それも、大蛇丸から若い世代へと向けた「親」としての言葉だった・・・のかもしれない。





☆駄文読んでくださって感謝。



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(ナルト好きブログ! 2019/05/23)