ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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カカシVS再不斬にみる男の友情 カカシの2つの「クィ」

カカシの2つの「クィ」・・・ カカシVS再不斬にみる男の友情

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この絵は・・・4巻第33話「英雄の橋」でのカカシなんですが、いやぁ~このシーンは好きでして; 
感情をあまり表に出さないカカシとしては、この「泣きそうな」顔は珍しいんです。
 
カカシが視線を横に逸らしているのは 涙が溢れそうなのを必死でこらえているのか・・・
「クィ」っと額当てを下して、隠してしまった左の写輪眼からは、涙がこぼれているのか。・・・・
 
だいたい「クィ」ってのは、カカシが写輪眼を見せるために 額当てを押し上げる時の音でして、「ここからは本気で行くぞ」という戦闘モード「ON」を意味する音なんです。 
あるいはその逆で 額当てを下げて写輪眼を隠す戦闘モード「OFF」もあるわけですが、実際に額当てをおろす様子が描かれているのは少なくて・・・そういう意味でも第33話の「泣きそうなカカシ」は珍しい絵と言えるかもしれません。
 
さて・・・
 
55巻の穢土転生再不斬VSカカシですが、この話は波の国での再不斬VSカカシと見事にリンクしてるというか・・・対比されているというか。 なので、55巻を読む時は 4巻の波の国エピソードと一緒に読む作業が欠かせませんw  そして、この波の国での泣きそうなカカシの「クィ」も 55巻の話とつながっているんです。。
 
 
・まずは、・・・4巻第33話の「クィ」
 
まずは上の「泣きそうなカカシ」の絵の「クィ」。 
波の国エピソード・・・ ガトーを倒し、壮絶な最期を迎えた再不斬は、力尽きて橋上で倒れ・・・最後は白のそばに行きたいと カカシに願うんです。
 
再不斬の
「カカシ、頼みがある・・・・あいつ(白)の顔が見てェんだ」という最後の願いに、カカシは
 
左手で「クィ」っと額当てをおろし、「ああ・・・・」と答える。 
 
白の顔が見たい。 白への想いを素直に伝えた再不斬・・・・もうこの時の再不斬は、『戦う道具』から「人間」になっていたんですよね。 
だから、もう戦う必要は無い・・・・それでカカシは額当てを下し、「クィ」っと戦闘モードOFFにしたんですね。
それは≪ここから先は お前の「人間としての」最期(死に様)を オレが守ってやるよ≫というカカシの気持ち・・・カカシの想いの表れだったと思うんです。 
もう敵としてではなく、一人の人間として再不斬に向き合う。 そういう気持ちの表れだったのかな、と。
・・・・カカシの中では、既に再不斬は「友」のような存在になっていたかもしれない。
 
《で、カカシはザブザを抱き上げて(お姫様抱っこ;)・・・そして白の側にそっと連れて行ってやるのだ。》
 
 
・そして、55巻第522話の「クィ」
 
第4次忍界大戦、カカシは穢土転生された再不斬・白と出会い、再不斬に『どんな手を使ってもオレ達を止めろ』と頼まれる・・・
 
「カカシ・・・容赦するな どんな手を使ってもオレ達を止めろ」 「オレはもう・・死んだ」
「人間として死んだんだ」 
 
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そしてカカシは、
左手で「クィ」っと額当てを押し上げ 「ああ・・分かってるよ」と答えている。
 
この「クィ」の話については 第522話の感想(2011.1/4)でも書いちゃってますが・・・・これも カカシが再不斬の思いをしっかりと受け止め、再不斬の死に様を《最後の敵として》守ってやるという決意の合図なんです。
額当てにクィっと手を当てて「ああ・・・」と答えたところは波の国第33話と同じだし、 「お前の気持ちは確かに受け取った、死に様は守ってやる」という決意の「クィ」であるのも 第33話と同じです。
 
・・・ただし、今度は額あてを「押し上げてる」、つまり・・・スイッチ「ON」にしているんですね。
 
穢土転生された再不斬は、カブトの縛りによって人間から感情の無い戦う道具へ」戻されていってしまう・・・つまり前回とは逆に、再不斬は「人間から道具へ」変わってしまったんですよね。 
だからカカシは「クィ」っと額当てを押し上げることになった・・・・波の国戦の時とは「逆」になっています。
闘うことで、お前の死に様を守ってやる・・・今度はそういう「決意」の顕れだったわけですね。
 
この時、再不斬はカカシに背を向けているんです。 だからカカシが「クィ」っと額当てを上げて「本気」を表したのは、再不斬には直接見えてはいない・・・。
それでもカカシの決意は 再不斬に伝わっていると思います。 薄れゆく再不斬の意識の中でも、ハッキリと・・・。 再不斬はカカシを信じているから。
カカシならきっとオレ達の死に様を守ってくれるだろうと信じて、再不斬は再びカカシに託したんですね。
 
しかし、カカシと再不斬ってのは似た者同士でもあるんですよね・・。
世代も同じだし、幼少時に辛い体験もしているし、暗部という組織に長い間身を置いてきて・・・同じように「忍の生き様」について悩んで生きてきた苦労人。 
そして、苦しみや悩みをず~っと心の奥にしまいこんでいるのも、同じ。
 
ナルトが言うところの「一流の忍」が拳をぶつけることで分かり合えるように・・・カカシと再不斬も(一流の忍なんだし;)ぶつかり合ったことで分かり合えたのだと思います。 再不斬とカカシって2人共、感情を表に出せない不器用なタイプだけどなぁ・・・でも、似た者同士だけに(お互いにしか分からない)通じ合うものがあるんじゃないかな、きっと。 
 
55巻で明らかになった、「波の国任務からの帰り道」。
ナルトが、再不斬たちのことを「オレ、あいつら好きだった」と言った時、カカシも嬉しそうに「オレもだよ」と答えている・・・。 
カカシが再不斬という「敵」に感じた秘かな「友情」・・・敵のことが憎めない、共感してしまったという「不思議な感情」。 ナルトも同じような感情をあいつらに持っていた、ということが カカシはすごく嬉しそうでした。
(これと似た「あんまり他人には言えない不思議な感情」をナルトと共有できたってことが、最近もう一度ありましたね・・・ペイン戦の時にカカシはサクモに会って、ナルトは四代目に会った。この時のカカシも、ナルトと喜びを共有できて、すっごく嬉しそうだったっけ。)
 
再不斬とカカシ・・・余計なことは語らなくても、分かり合ってる。 
 
何だかこういう男の友情って、いいなぁ・・・と思ってしまうのでありますw
 
 
 
☆今週ジャンプがお休みなので;小記事でつなごう・・・などと考えてます;
 
☆カカシの「クィ」については・・・第522話「死んだんだ」感想(2011.1/4) 
 
☆駄文読んでくださって感謝。
 
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