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ミナトの「無駄な事をしない奴」についての考察

ミナトの「無駄な事をしない奴」についての雑考

すみません、近いうちに「トビについて」の自分なりの意見をまとめると書いたんですが、それは来週にさせていただいて・・・週末なのでもう少し軽い話題で・・・ミナトのことを。
 
ミナトについては、
「確かに あいつは無駄な事を しない奴だった・・・」 (by綱手、544話)とか、
「あやつは無意味なことは しない奴での・・・」 (by自来也、370話)とか。
 
よほど『無駄な事をしない、無意味なことはしない男』という印象があったんですね。
 
今までに描かれた、ミナトの過去の戦闘・・・AB兄弟との対戦や、九尾事件、カカシ外伝。 どれをとっても、ミナトって短時間で鋭い分析はするし、攻撃も速いし。 動きのどれをとっても隙も無ければ無駄も無い・・・そして必ず「次の手」を打っている。 確かに「無駄な事はしない奴」ってのも納得しちゃいます。
 
余計なのが『一切ない』ってのは、垢抜けて洗練されたイメージがあるんですよね。 頭の回転も早くてキレがあるし、言動全てにおいて余計なもんをすべて削ぎ落としたカッコよさがある・・・。 それで爽やかに「忍キラーな動きだよ」とか、「イーブンだね」なんて言葉を残して閃光の如く消えたりしたら・・・他の人だったらクサいけど、ミナトだったらカッコいいになってしまう。
 
でも自来也綱手2人ともがミナトの事を「無駄な事はしない奴だった・・・」なんて言うってことは、たぶん戦闘だけではなくて・・普段からのミナトの生き様とか考え方全てが「無駄な事をしない」タイプだったんじゃないでしょうか。
 
無駄=役に立たないもの。 余計な事。 
 
でも、「無駄なことはしない」って・・・ 実際にはどういうことだったんだろう?
 
『無駄な事は一切しない、必要最低限に減らす、余計なものを排除する』という意味なのか、
あるいは
『無駄じゃないことはする、必要なことはしておく、余計じゃないものは加えておく』 という意味なのか。
 
なんだか同じなような・・・どっちでもいいような気がしますがw でもこの2つは同じじゃない。 
ミナトは「無駄な事はしない」人だったのか、 「無駄じゃないことはする」人だったのか。
カカシ外伝の「プレゼント」の一例から ちょっと雑考してみます。
 
・《ミナトのプレゼント》
 
カカシ外伝は、カカシが上忍に就任したその日から話が始まります。
まだ12歳ぐらいだった当時のカカシ、先生と同じ「上忍」になったことで背伸びして焦ってるんだなぁ~というのが全編通して伝わってきます。 
当時「次期火影」だったミナトは、若手エリートの出世頭。 カカシにとっては「憧れの忍で大目標」だったはずですよね・・・少年カカシがミナトを意識してる言動は、外伝のあっちこっちで見られます。 
先生並みの力を披露しようとして千鳥で突っ込んでは失敗しちゃったりとか・・・・・。あとは例えば、「プレゼントの話」でも、ミナトを意識してたのかなと思わせるものがあります。
 
カカシへの上忍就任祝いのプレゼント、リンは医療パックをプレゼントするんですが オビトは「忘れた」、 「お前にやるもんなんかない」と言って・・
 
それでカカシはぶっきらぼうに言うんですよね、
 
「ま・・・別にいい・・・どうせロクなもんじゃないでしょ・・・ 役に立たないもんもらっても荷物になるって。
 
で、翌日にもオビトと口論して、リンがくれた医療パックに「感情がいっぱい詰まってる」ことを「余計なモノ」と言う・・
 
「昨日お前にも言ったろ、“余計なものを貰っても荷物になる”ってな」
「忍に必要なのは 任務に役立つ道具だ・・・ 感情なんてのは 余計なものなんだよ」 って・・・。
 
ん~、どうやらこの頃のカカシは、「最高に役に立つ忍具だけを 最低限に持つ」ことが 忍としてクールでカッコいいと思っていたんじゃないだろうか? 
余計なモノをゴチャゴチャ持って歩くのは、「出来ない忍」っぽくてダサくてカッコ悪い、みたいな。 
それって、ゴーグルをつけてたり目薬なんて「余計なものを」持ち歩いているオビトへの皮肉もあったかもしれないけど・・・
 
任務に行く時に役に立たない道具をいっぱい持って行っちゃうような「無意味な無駄な事」をするってのはカッコ悪い・・・・
ミナトのように「無駄な事をしない」人は、役に立たないものを持って行ったりしないし、感情なんて任務に余計なものは排除する・・・それが『一流(エリート)の証』だという思いこみがあったんじゃないだろうか。
 
つまりカカシは、ミナトに対する世間の評価「無駄な事をしない奴」というのを
《無駄な事は一切しない、余計なモノは排除する人》と解釈していたんじゃないだろうか。
 
そして・・・
ミナトがカカシにあげた「上忍就任祝いのプレゼント」は「時空間忍術の術式クナイ」でした。
 
イメージ 2
 
「オレはコレをあげるね 特注クナイだよ」
「少し重くていびつだけど 慣れると使い易いよ 今回の任務に持っていくといいよ」
 
ん、さすがはナイスなミナト先生!
 
《先生は 任務に役立つ道具をくれた》・・・・カカシにしてみれば、ミナトが「きわめて実用的で無駄にならない 役に立つ道具」をプレゼントしてくれたこと・・・それが「さすが無駄な事はしない先生」であって、こういうのが「出来る忍の考え方」だと思えたんじゃないだろうか。 
 
だけど・・・
 
ミナトがこの「特注クナイ」をカカシにあげたのは、使い易くて任務に役に立つ道具だから『だけ』じゃなかったんですよね。 ミナトはカカシには「特注クナイ」とだけ言って黙っていたけど、本当は「時空間忍術の術式を書いた、術式クナイ」。
これをカカシに渡してさえおけば、いつでもカカシ達のところに「飛んで」いける。 
・・・あの日から隊長として巣立っていくカカシを案じた、ミナトの師としての愛情たっぷりなプレゼントだったんですよね、リンの心配や愛情がいっぱい詰まった「医療パック」と実は同じだった。
 
しかもあれを「特注クナイ」とだけ言って渡したのも、ミナトらしい賢明な判断ですよね。 カカシに「あれは時空間忍術の術式クナイだからね、あれを使ったらすぐに飛んでいくからね」と言ってしまったら プライドの高いカカシは 最後まであれを使うことは無かったんじゃないかと思います。
 
カカシは「感情なんて余計なもの」だと言っていたけど、ミナトがカカシに渡した「プレゼント」こそ、師としての《感情》がテンコ盛り状態だったわけです。が、けしてそれは「無駄なモノじゃなかった」。
 
そしてオビトがくれた「任務に役に立つ道具」である写輪眼。 これも任務に役立つ能力以上に もっともっと大切なモノ・・・『カカシへの友情』、『リンへの想い』、そして『もっと生きてこれから先を見たい』という《感情》がいっぱいのプレゼントだったわけですよね。 彼等のプレゼント『クナイ』や『写輪眼』はカカシとリンの命を救うことになり 『任務に役立つ道具』として活躍したわけですが・・・でも、カカシに《それ以上のもの》を与え教えてくれることになった・・。
 
《感情、想い》が加わえる事で 《ただの道具》がそれ以上の魂のこもったモノになる。 ・・・それこそが「無駄のないこと、無意味じゃないこと」ということなんですよね。
ミナトのプレゼントは、確かに無駄な事はしてない。無意味な事もしていない。 だけど無駄じゃないこと、意味のあること《感情、想い》がたくさん加わっている・・・・
 
《ミナトは無駄なことはしない、無意味なことはしない、余計な事をしない奴》。つまり・・

波風ミナトという男は、《無駄じゃないことをする奴、意味のあることをする奴》・・という事だったのかもしれません。 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝です。
 
☆暑くなりました; みなさん体調には気を付けて。
 
 
 
 
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