ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 638:十尾の人柱力・オビト 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ33号) その2

NARUTO 638:十尾の人柱力・オビト (2)

(その1の続きです)
 
(八つっあんよ! アレが最終形態か?)
 
(イヤ…違う… ややこしいがアレじゃない… どうやら最終形態前で人柱力に利用されやがった)
 
以前630話で、八つっあんは《十尾を最終変化させたらオレ達の負け》と言ってましたけど、要するにこの世界の「終わり」ですよね。 オビトは十尾が最終形態になる直前の「このタイミング」を見計らっていたようですが、彼は何かと十尾を「完全ではない」状態で復活させようと試みている感があった(ナルトとビーは見逃したり、魔像に溜めたチャクラは白ゼツ製造にかなり使っちゃたし)。 十尾完全体を取り込むほどの「体力」がオビトには無いのかもしれませんが、完全復活を求める十尾と、それをやや「抑え気味」に留めようと試みるオビトの間で、多少の「駆け引き」があったのではないかと思えてしまうのです(真相はオビトのみぞ知る)。
 
そして「獣」の力を抑えることが出来る、例の六道の仙法「明神門」(鳥居型の封印術)ですが、もはや六道仙人の力を持った「オビト」には通用せず、逆にそれが引き金で「十尾チャクラモード」(背中からのメラメラ)を引き出してしまったのではないかとさえ思える・・(あの「明神門」に関しては、以前からイタチとの関わりが気になっております…詳細は話が逸れますので略しますが※「六道仙人が遺した封印その2」)
 
そして・・さらに「オビト」は十尾チャクラの手で火影達の結界「四赤陽陣」も破壊しますが・・八つっあんの分析によれば「ただ力をぶちまけるだけの前とは違う…力を集中できるようになった」とのこと、これが柱間が《ぬ…マズイのォ…人柱力とは》と危惧していた理由でしょうか。 
たとえば、人柱力ではなく「野放し」だった三尾の磯撫が簡単に捕獲できたのは「三尾は人柱力じゃなかった分、力をコントロールする頭が無かったからだ」デイダラが分析していましたが、実際には尾獣は人間以上の叡智も豊かな感情もあるわけで…ただし「野放し」では尾獣は自分を上手くコントロールできず、人柱力に入ることで本来の「叡智や感情」も「力」も発揮できるのでしょうか。 ただし、今週の十尾に関しては、今のところその逆…オビトの中に入ることでまるで「赤ん坊」のようになってしまった…ようにも見えるのです(ここが不思議なのですが)。 
 
 
「ハッキリ言う…こやつは-- ワシより…強い!!」 (柱間)
「消えそこねた分身をよこしても相手にならんぞ 兄者!」 (扉間)
「分かっておる… だが…」 (柱間)
 
 
「最強の忍」柱間より強いとは…
 
 
そして、消えた柱間と扉間の分身を「・・・・」と見つめた後、マダラはやっと立ち上がろうとする・・・
 
「尻込みする火影共が見られるのは楽しいが…… 待ってもいられなくなったな…」
 
《六道仙人と同じになったオビトだ… 奥の手を使う前に先を越されかねん…》
 
「先を越す」とは、無限月読開始の事なのか、そしてマダラが言う「奥の手」とは何なのか…マダラがまだ見せぬ「永遠の万華鏡」の能力か、あるいは終末の谷で使った「かも」しれない能力か、そして(マダラが集めていたと思われる)写輪眼達が関係しているのかは不明ですが、今のところ、マダラもオビトも「無限月読(十尾の見る夢?)」は手段ではあったとしても「本当の目的」では無さそうだと思っています。
2人が最終的に目指す(と思われる)「本当の夢」とは、マダラは「イズナが望むような世界」…オビトは「リンが望むような世界」、そこに多少の「違い」はあったとしても・・マダラはわざわざ「マダラの名」を恐怖として仕立て上げたりしているし、オビトは忍連合作らせたり、「戦争後」の事を意識してナルトに問題提起し続けていましたから。
 
そして柱間が「オビト(十尾)」のところに本体ではなく「木遁分身」をよこしたのは、《今度こそ》本体はマダラの元に向かわせた・・と思いたい。 六道の禁術も知り六道の封印術も使いこなす柱間は、この状況を見て「マダラの考え」に何か思い当る事があったのかもしれません。 「人柱力」に柱間が「極めて」厳しい表情を見せていた理由は何かあるのではないかと・・ 今こそマダラと腑を見せ合い真剣に向き合う必要があるんじゃないだろうか。
 
そしてやっと重い腰をあげたマダラですが、これでマダラと柱間も「共闘」してくれるのではないかと・・ちょっち期待してしまいます。 
 
 
 
マダラの「本領発揮」も、これからか、と。
 
 
 
「え?」 (ナルト)
 
(ナルトが「え?」と一瞬「何も考えるスキもない」速さで「オビト」は扉間と柱間の分身を切り裂く)
柱間や扉間でさえ「かわせない」スピード、強さ・・・もはや十尾・オビトと向き合い、そのスピードを超えられる「飛雷神」を手に入れるのはこれからの世代…ナルトとサスケしかいない(のでは・・)。
 
 
そして・・・「名前」についてですが。
 

「皆の者 気を抜くな!! 向こうで十尾の力を我がものとした輩が何をするか 分からぬぞ!! 結界を壊しおった!」 (ヒアシ)

ミナトはおそらくいのいち、シカク達と同期ぐらいと思われるのですが(612話のいのいちの台詞からミナトの弟子「オビト」の事を知っていた様子だったので)、日向ヒアシはいのいちよりも4歳年上…なのでヒアシは直接「オビトのことは知らない」かもしれません。 だからヒアシにとって…いや「オビトを直接知らない忍達にとって」、オビトはただの「輩」でしかないんですよね…名前なんてどうでもいい、ただの敵「駆除対象」でしかない。

実際に、この戦場で「オビト」という個人を意識している忍は《ミナトとカカシ、ガイ》以外は「ほとんど皆無」と言っていいぐらい「いない」んです。 なぜか「不自然なほどに」オビトの他の同期達はここに居ないし(全員他の場所に居る)、ミナトの同期つながりで?オビトを知っているらしいシカクといのいちは「消えてしまった」(彼らはまだ生きていて、神威で時空間に飛ばされているというのが私の推論です)、チョウザはダンの見張り役として「居残り担当」だったから、まだここには来ていないだろうし…といった具合に、なぜか「オビト」という人物を直接知る人たちは ここには全員来ていないのです(偶然とは思えないんですよね、コレ。作者の「意図」を激しく感じちゃいます)。

つまり、ここに居る殆どの忍は「オビト」という個人、名前を意識していない…そして「オビト」という人間が本来どういう忍だったか・・それを知る人も知ろうとする人もいない。 それが「歩み寄りによる解決」をさらに難しくしているような気もするんです。 
そしてこの「問題」は、一般の忍達が「尾獣達の本当の姿」を知ろうとしないのと同じだと思うんです。 名前も知らないし、「本当の気持ち」なんて知ろうとも思わない…ただ「恐怖」でしかない。それがずっと対立を生み、誤解を生じてきた…もちろん、これは十尾に対しても言える事…

ただ、ちょっと気になる小さな「変化」が1つありまして…それは先ほども取り上げた「ナルト」の台詞の一部なのですが。

「尾獣達のチャクラが次々オビトの中へ入ってったのを感じられたし…」

ナルトが「オビト」と言ったのはこれが初めて!なんです(確認はしたつもりですが、たぶん)。
 
今まではずーっと「アイツ」、「お前」、「こいつ」、「てめー」ばっかりでしたから。

ナルトって、「仮面男」との直接対決を始めた時に、自分の名前を名乗らず「誰でもいい」と言った仮面に真剣に怒って「仮面をひっぺがす」事にこだわり続けたのは「名前」を名乗らせたかったからですよね。
なのに、せっかく仮面の正体が「うちはオビト」だと分かったというのに、ナルトは面割れ以降一度も「オビト」とは呼ばず、相変わらず「アイツ」に「てめー」。 アレレ?なんです…何の為の面割りだったの… 
それは仮面の正体が「ナルトの知らない人物だった」からでしょうか。 
 
オビトのほうはずっと「ナルト」と呼びかけていますが、ナルトにとってオビトは、結局まだ、ただの「輩」でしかなかった…。 
 
ナルトは「誰でもない」という奴に真剣に怒ってはいたけど、まだ「本当には」名前の大切さを分かっていなかったんじゃないだろうか。 実際にその直後、ナルトは「九喇嘛」の名前を四尾の孫悟空から教えられた時も、「九尾にも名前あったの!?」なんて驚いていたぐらいなんですから・・。

今まで「オビト」に対しては、ただ「倒す」事しか考えてなかったナルト…何だか今までのナルトっぽくないなぁと思っていたんですが、それはオビトの事をまだ「アイツ」としてしか認識してなかったからだと思うんです。 「オビト」という名前を持つ一人の人間だと認めてない…だから知ろうともしない。
でも、ナルトの口からやっと「オビト」の名前が出てきたって事は…小さいけど、ナルトにとってすごく大きな前進だと思えるのです。 
 
ナルトはオビトとのやり取りで「知らず知らず」気付いていると思うんです…実は「自分達は似ている」って。
 

「やめろ…オビト」
「もうやめるんだ……」 (ミナト)

「……」
 
イメージ 1
 
「…オ…ビ…ト…?」 (人柱力オビト)

「!?」
 

「オビト」の表情を見ていると、オビト自身の記憶やら意識は無さそうに見えるんですよね。 ミナトの事も分からないみたいだし、自分が「オビト」という意識、記憶も無い。 だからと言って、かつてオビトに「同居」していたと思われる十尾らしき「老獪な感じ」も無い。 まるで生まれたての赤ん坊のような表情と反応なんですよね…純粋無垢だけど残虐性も秘めた、警戒心の強い赤ん坊が「自分を捕まえようとしている」存在に怖れ力を暴発させようとしているような…  
 
ナルト達の近くに寄ってきて、何かをジッと考えて見上げていたのは、ナルトの中の「尾獣達」とナルトに『六道仙人』を感じ取ったからでしょうか。 まるで「思いだそうとする」かのように…。
だけど、オビト(というより十尾)の、ナルト達をジッと見る目って…相手の「敵意」を感じて恐怖から異常な警戒心を抱いている眼…昔のナルト… 「あの子」と呼ばれ、冷たい視線を向けられていた頃のナルトの眼にも似ている… 十尾は同じ気持ちなんだろうか、イルカ先生に、あいつは木ノ葉隠れの里うずまきナルトだ」と言ってもらうまで、ずっと「皆に認められた名前」を求めていたナルトと…
 
 
今読み返しても、「伏線」と思われるものがたくさんある「カカシ外伝」・・・
 
「…オ…ビ…ト…?」と呟いた十尾…いや、オビトは、
かつて(239話)でこう誇らしげに言っていたんですよね…
 
「オレはあのうちは一族の うちはオビトだぞ!」と…
 
 

しかし…夜もかなり更けてきたのでしょうか、満月がかなり低い位置に「近づいてきた」感じに見えます。 
 
「終末の谷の戦い」の夜も、「リンの事件」の夜も…「九尾事件」ナルトが生まれた夜も、そして「うちは事件(任務)」の夜も、全部「月が見ていた」…
 
十尾が忍達に持つ憎しみ悲しみは、本来人間を守るはずの自然の力を人間は恐れ、そして「戦う道具」として利用してきた事じゃないかと思うんですよね。 月が流す涙は十尾の涙・・・
 
「うちは事件」といえば、ちょうど「今頃の季節」と推測されるんですよね(イタチが13歳で、サスケがまだ8歳になる前という条件にはまるのは6月9日~7月22日まで)。 
今年の満月は7月23日だそうで「サスケの誕生日」…厳密には「うちは事件」は22日までの間ではありますが、だいたい「この頃の夜だった…」ということで、
 
23日には「あの日」を思い浮かべて満月を見上げてみるのはいかがでしょうか・・・
 
 
 
 
 ☆やっぱりオビトは「助けなくちゃ」。 十尾と向き合うには「神威空間(時空間)」がカギかと思っています…時空間に居るカカシに是非ともそれを見つけてもらいたい・・
 
☆ちょこちょこ思いついた部分、追加させてください。

☆長駄文、読んでくださって感謝(いつも・・本当にありがとうございます!)
 
 
 
(ナルト好きブログ!2013/07/13)