ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 639:襲(おそう) 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ34号) その2

NARUTO 639:襲(おそう) ②

(その①の続きです)
 
ところで、今の「十オビ」はどういう状態にあるのか…
 
かつてみたいに「シフトチェンジ」で「オビト」は後ろに下がってるのかもしれませんが、結局、それは今週もハッキリせずじまい。 
でも十尾に体を渡したら「今のような状況」になることは、長い間十尾と共生してきたオビトなら(と当ブログでは想定してますけど)それは承知の上での「取引(あるいは約束)」だったと思うのです。 命懸けで《ミナトの言葉を支えにして己を奮い立たせてまで》人柱力化した強い意志には、「譲れない何か」が在ったハズで・・・それが「何なのか」は、まだ当分明かされないのだろうと思うと、しばらくの間は「モヤモヤ」しそうです。
 
さて、扉間とヒルゼンの2人が「本体」体当たりで「情報収集と分析」係に徹していたのに対し、柱間とミナトは「本体」を温存してたんですね。 再生可能な穢土転生の体とはいえ、一度バラバラにされたら再生に時間がかかっちゃいますし、2人とも後方でじっと「チャンス」を待っていたようですね・・「自分が決着をつけなければ」と思いながら。
 
「こうなっては やはりワシが…」 (柱間本体)
 
柱間は「この状況を作りあげてしまった忍とはオレだ」、そして「それをよしとした忍もオレでしかない…」と言っていたし(626話)、今のこの状況に計り知れない「責任」を感じてると思うんです。 さらに「十尾が人柱力化した(六道仙人化した)こと」で表情を険しく一変させてましたが、この状況がいかにヤバいかを、柱間はよく知っているということでしょうか。
 
一方でミナトのほうも「自分の弟子が作り上げた状況」に責任を取るのは自分の役目だと思っているんじゃないだろうか(九尾事件の「決着」もあるだろうし)。 だから、十オビが膨らんでボコボコしてるチャンスに《この状況のうちに…倒す! オリジナルもココに--》と本体を呼んで勝負に出ようとする…  
扉間、ヒルゼンと違って「柱間、ミナト」は、ワシが、オレが倒さねばと《決意》してる…ここが「違う」んですよね。でも・・
 
 
「もう待ったは無しだ」
 
「柱間!」
 
ついに、マダラ自身が「本体柱間」の前に出てきましたか!
 
 
柱間は《邪魔するのか》と言った感じでマダラを睨みつけ、ザッと足を引いて「構えて」ますが、一方でマダラのほうは構えているわけでも無く、例の《マダラ立ち》をするわけでも無く、高いところから見下ろすのではなく、同じ高さのところに立ってるし・・髪で隠れて見えないんですが、表情も穏やかそう(口元だけで判定すればの話ですが)。 少なくとも、いつもの「カッコつけ」ポーズじゃないし、戦意無しで対等に「向き合う」気満々のポーズですよねコレ。 マダラに《柱間と戦うつもりは無い》ように見える・・。
 
今までマダラが柱間「本体」にこだわってたのも、「闘ってみたかった」という無邪気な願望もあっただろうけど、それ以上に「大切な何か」…本体じゃなければダメな「真剣に伝えたい事」があったんじゃないかとも思ってます(真剣な話は、分身なんかに出来ないですよね)。 
マダラの「本当の」目的は相変わらず不明なままですが、とりあえずマダラは「柱間(連合)と共闘する」必要が出てきたのではないかと、さらに《柱間とマダラ夢の共闘》への期待がさらに大きくなってます(笑)。
 
最終的に忍達が向き合うのは十尾(自然、忍術の「祖」)ではないかと私は推測しておるのですが(今の段階では)、それにはまず『忍同士がちゃんと腑を見せ合わない』と・・・十尾には「全員」で向き合うべきなのでしょうから。
 
(そしてナルトを狙う十オビの黒チャクラ攻撃を、サスケが須佐能乎で防ぎ、サスケがナルトの前に立って「盾」になる・・)
 
イメージ 1

サスケ…
 
盾になって守ってくれたサスケを見つめる「ナルトの目」…驚いてますね(ってことは、やっぱりサスケの事がまだ「不安」だったんですね)。 でも、ナルトの目は柔らかい…かつて波の国で自分を守ってくれたサスケを思い出しているんだろうか、そして心の中にあった「サスケへのモヤモヤ」も、一瞬にして消えるような気持ちなんだろうか。 
 
でも、一方でサスケなんですが・・・
 
 
「…お前じゃない…」
 
「過去を切るのは……」
 
「オレだ」
 
この言葉、「オビト」に向かって言ってる言葉なんですが、でもサスケが思い浮かべているのは「第七班」の写真なんですよね、コレ。しかも、ナルトを真っ二つに「切ってる」…
 
八尾戦で《仲間を守るために》天照を使う前にも、一度第七班を思い浮かべてましたけど、今回違うのは「写真」だってこと…。 この前、カカシがオビトを殺す決意をした時も「ミナト班の写真」を思い浮かべてましたけど、「写真」ってのは「過去の象徴」でもあるわけです。 サスケは里抜け前まで、第七班の写真は自分の部屋の窓辺に飾っていましたが・・
 
一方でナルトの場合なんですが、ど~も今までナルトの部屋に「写真」が飾ってあるのを見た記憶が無い(「あるぞ!」と知ってる方は教えて下さいな)。 ナルトの場合、ずっと一人だったから「思い出の写真」とかないだろうし、そもそもナルトにとって「過去」は思い出したくない「ゾッとするモノ」でしかなかったわけで・・・出来るなら「捨てたいもの」なんだろうと思います。飾るようなもんじゃない。 
 
「第七班」の写真でさえ目立つところに見当たらないのは、ナルトにはそういう「習慣」が無いから・・というのもあるだろうし、「第七班」はナルトにとって「過去」ではなく「現在」そのもの・・だから飾って「過去扱い」したくないのかもしれません。 たとえ「今のサスケ」がどうであろうと、第七班の絆に変化はないし、ナルトにとってサスケは「過去」になんてならないんだろうと思うんです。 そのあたり、ナルトと・・カカシやサスケの間には感覚に違いがあるような気がする・・。 
 
しかしサスケは、なぜ「ナルト」を切断しているのだろう?
 
「過去を切るのはオレ」の言葉は、オビトに向けながらナルトにも言ってるのか・・とも思えたんです。「ナルトじゃなくてオレがやる」という意味で。 でも、この前もサスケは「意地になって」十尾を天照で燃やし尽くそうとしていたし、どうも「尾獣(十尾)」を完全に「無くさなければならない過去の遺物」と考えている感じがするんです。 だとしたら…十尾だけでなく、ナルトの中に居る尾獣も、人柱力システムも、サスケにとっては過去の「負のシステム」なんだろうか(汗)
 
かつてマダラは、石碑の前で柱間に向かって「相反する二つの力が協力することで本当の幸せがある」 「だが別のとらえ方もできる」 「つながりなどない」と言い、さらにオビトも「オレがこの世の因果を断ち切る」とカカシと自分の間を「断って」いましたよね。 サスケも「お前じゃなくてオレが切る」と思ってる・・・ サスケにとってマダラやオビトも「切るべき過去」なんだろうか(そして「世代交代」・・“襲”でもあるのだろうか)。
 
サスケは「仮面の男」が「うちはの石碑」を読みに来ていた事もイタチの記憶で見て知ってますし(サスケはこの「仮面」はオビトだろうと解釈しているでしょうが)、かつて事件当日にもイタチから「石碑を読め」と指示されてましたから、この前、サスケは当然、集会所の石碑を“万華鏡で”読んでいると思うんです(描写にこそありませんでしたが)。 そのうえで、柱間から回想を聞いてますし、サスケには「石碑前でマダラが柱間に語った事」の意味が分かったんじゃないかと思うんです・・マダラの「本当の目的」も。
 
それでサスケはマダラの目的を阻止するために『十尾(尾獣チャクラ)を消さねばならない』と思っているのかもしれませんが、《過去を切るのは「オレ」》・・サスケの「オレ強調」から判断すると、マダラの目的「も」過去を切る事なのかもしれません。 とはいえ、サスケとマダラが考える「過去を切る事」では具体的な意味、内容は違うハズで、マダラは…「過去のうちは」を変えたいんだろうか(大量写輪眼も気になるし)。 過去を「切る」・・・マダラ、オビト、サスケ・・それぞれ「変えたい過去」を持っている・・
 
そしてサスケは「イタチや両親に生かされ」、自分が“やらねばならない”という思いを強くして、ここに立っていると思うんです。 そして、イタチの言葉・・・《“お前が”父を母を、うちはを変えることが出来たかもしれない》、これを成さねばという思いが強いのではないだろうか。 
 
サスケを見つめる「十オビ」いや・・「オビト」の眼なんですが、まるでサスケの目に宿っている「意志」を読み取っているかのような眼ですね。 
 
そしてその瞬間、十オビ(オビト?)は輪廻眼を使いナルトとサスケを掴み「襲って」きましたが(輪廻眼を使うのは初めてですよね、輪廻天生はし損なったし)、あの黒チャクラで攻撃するつもりなのか、あるいは輪廻眼の「人間道」の力で魂を抜こうとしているのか…(穢土転長門にも一度「人間道」をやられかかっちゃいましたよね、ナルト) 
 
もしかしたら、サスケに「うちはの意志」が宿ったのを感じ取った「オビト?」が、ナルトとサスケを「ぶつける時が熟した」と判断して、二人を「誰にも邪魔されない、闘いの場所(あの世との狭間、外道の世界=時空間かな・・?)へ連れ込もうっていうんじゃないだろうか・・なんて(推測でしかないですが)。
 
 
「間に合え!!」 《飛雷神の術!!》 (ミナト)
 
 
さて、ミナトの飛雷神は今度は「間に合うのか」どうか・・・
 
「間に合うか」というと、思い出してしまうのが「このままだと殺される!」 「間に合うか?」 「ギリギリか・・・?」 「いや遅いから!オビト」の、かつてのオビトとカカシのやり取りなんです(カカシ外伝冒頭)。 で、630話最後では「遅かったか?」 「イヤ・・ピッタリだぜ父ちゃん!!」という、外伝そっくりな会話がミナトとナルトの間で交わされてます。
ミナトは、外伝最後では結局カカシ達の元に間に合わず、「間に合わなくて済まなかった・・カカシ」と謝ってるんですよね。 オビトだけじゃなく、ミナトも「間に合わなかった」事で過去に失敗をしている一人…
 
飛雷神の術といえば、今まで十尾玉のピンチから忍連合を救ったり、今週もガマ吉に乗ったサスケ、ナルトと一緒に飛んで起爆札から逃れたり、勝負をかけた「螺旋閃光超輪舞吼参式」をやるために本体を飛雷神で呼び寄せたり(この前の灼遁・光輪疾風漆黒矢零式もそうだけど、ミナトのネームセンスって…)、とにかく「飛雷神の術」は便利だけど、だからって「万能」でもない。 
 
たとえば今週も、「父ちゃん!三代目のじいちゃんも父ちゃんの術で飛ばせなかったのかよ!」 「オレ自身かオレのチャクラが間接的にでも触れていなければ飛ばせない」といった親子の会話がありましたが、飛雷神は使える範囲も「限定される」・・・この術にも色々と「穴」はあるわけで、まだ「未完成の術」でもあるわけです。 ここから先、飛雷神の「穴」がさらに見えてきて、「九尾のチャクラを使って」飛雷神の術を「完成させる」必要が出てくるのではないか・・と思ってるのですが(そうじゃないと、いつまでもナルトは飛雷神を覚えないし!)。 
 
それにカカシもまだ「時空間」にいるはずだし、これからいよいよ「時空間忍術」が「必要」になるのではないか、そして時空間(あの世との狭間、神の居場所?)が重要な「舞台」になるのではないか・・と(これ、1年ぐらい前からずっと「そろそろじゃないか?」と言ってる気がしますが・・)。
 
だから「間に合うのか」、ミナト!? と言いつつ、内心では「これを機に時空間に話が移ってくれないか・・」と少々期待してたりします。すみません・・・全ての謎の答えは「時空間」に在る。そんな気がしています。
 
 
 
 
 
☆いよいよ夏本番ですが・・体調に気を付けて、皆さんいい夏(休み)を。
 
☆思いついたところ、訂正追加していくと思います(サスケのことなど)。
 
☆長駄文読んでくださって、感謝。
 
 
 
(ナルト好きブログ!2013/07/22)