ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 637:十尾の人柱力 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ32号) その2

NARUTO 637:十尾の人柱力 その2

(その1の続きです)
 
・そしてサスケですが。
 
彼は止まりませんね~・・今週637話最後のほうでは、「後は、あの生き返り損ねたマダラを封印すれば この戦争も終わりだ 後このデカブツもな」と、とにかく強烈に焦ってるんですよね、何か「訳アリ」っぽい。
彼は永遠の万華鏡で石碑を読んでるんだろうし、サスケは何か「重要な事」に勘付いていて、それで「時間」を気にして焦ってるようにも見えるんですよね。それこそ、オビトじゃないが「何かのタイムリミット」を意識してるんじゃないかと疑ってしまうのです・・・この「焦り方」、尋常じゃない。
 

・オビトにとっての「宝物」 (再び、オビトの心象風景)

(遠くのカカシとリンを見つめるオビトに、ミナト先生はしゃがんでオビトの“目線に合わせ”優しく励ます---)

《お前も今のままじゃないはずだよね》

《諦めるな》

《リン… 大好きなんだろう?》

《オレ達は 火影になる ――― 》

《だろ……オビト》
 
 
(飛雷神で飛んだミナトの影分身が、オビトを斬る)・・・
 
最後の最後の瞬間で、オビトが思ったのは《ミナトの言葉》だったんですね。 
それだけオビトにとって《ミナト先生》の存在は大きかった、そして優しかった・・・
 
確かにそうなんですよ、外伝でも、ミナトはオビトのこと、よ~く分かってる。 「忍」としては落ちこぼれだったオビトけど、「人間として」のオビトをミナトは評価してた--- だからこそ、オビトの「人助けの為の遅刻」を全然責めなかったし、オビトに「白い牙=サクモの話」を聞かせたのも、「オビトならサクモの気持ちもカカシの気持ちも分かってくれる」と判断したからだと思うんです。

それに、「オレ達は火影になる」と言った時のミナトは、「先生としての上から目線」じゃなく、しゃがんでオビトに「目線を合わせて」るんですよね… それは“師”としてではなく、同じ“火影候補者”のライバルとして、対等にオビトを認めたという事だと思うんです。  
 
これらの言葉は「実際に」ミナトが伝えたものだと思うのですが、これらのミナトの言葉が、今まで孤独だったオビトをずーっと「守ってきた」んじゃないでしょうか。 
 
オビトにとって「宝物の言葉」…イルカ先生の言葉が、今までナルトをずーっと守ってきたように。 
 
 
・「せんせい・・」が語るもの 
 

「…せん…せい…」

「……」 「オビト…」 
「……」  「お前…」 「だったのか…」

ん~・・もう辛い「再会」ですね。
 
「あの日の敵」を倒したはずが、目の前に居たのは、死んだはずの愛弟子---
オビトの性格を考えれば「信じられない」気持ちと、「血統」を考えれば「まさか、でもあり得なくはない」という思いが交錯してるのでしょうか---

でも、「せんせい・・」と意識が遠のいているオビトには、目の前のミナト先生は「夢」に見えているんじゃないのかな… だから、この「せんせい・・」は、オビトが夢の中で呟いている、唯一仮面を外した「本心の」言葉と、素の表情だと思うんです。 だけど、オビトのこの表情が悲しすぎる。 この顔を見てると、オビトにとってミナトはあくまで《ミナト先生》―ずっとオビトを信じて「諦めるな」と励ましてくれた先生なんだろうと思えるのです。

オビトの《先生・・》の言葉から見えてくるのは、やはり《九尾事件の本当の真相》なんですよね―――
 
第500話、501話に登場する仮面の男は、ミナトを「四代目火影ミナト」「閃光」と呼び、ナルトを「ガキ」と呼び…さらに人柱力の出産を「どれほど待った事か」と言っているんですよね…これらはとても「オビトの言葉」とは思えないんです。 オビトが607話で回想している、《里で九尾を口寄せし、顔岩にミナトを見つけて「ミナト先生」…と切ない想いで見つめていた話》…やはりオビトにとってミナトはずっと「先生」なのであって、オビトが「確実」に事件に関わったと言い切れるのは、本人回想に出てきた後半…あの「先生以降」だと思われるんです。
 
 
・瞬身と、時空間忍術 

(分身柱間) 「…どっちぞ?」 
 
(マダラ) 「失敗だ…」 「が…」    「まぁいい…」 

『輪廻天生』での復活に失敗したマダラが、浮かべる笑み…(柱間の手前いくらか、ばつが悪そうだけど)。
 
この笑みは…オビトが人柱力になっても「それでも計画は可能」だからなのか、まだマダラには策があり、操れる「自信」があるのか。 それとも…こうなったら《オビトが回す風車に任せるつもりになった》可能性もあるのだろうか。マダラも、そろそろ「腑」を見せてくれてもいいんじゃないか・・と思っているのですがね。

《影分身で瞬身の術… 奴にマーキングしていたのか?》 (扉間のミナト観察)

ちょっと気になってるのは、扉間が飛雷神の術(時空間忍術)のことを「瞬身の術」って言ってる事なんです。 本来、高速移動の「瞬身」(雷影エーや、九尾チャクラモードナルトの超高速移動も含む)と、時空間に出入りする「飛雷神」 「神威」では根本的な、決定的な「システム」の違いがあるハズなんです。 が、扉間の話し方だと「時空間忍術も広義に解釈すれば、瞬身の一種」となるのでしょうか。 
 
だとしたら… そこから派生して気になるのが、いまだに明かされぬ《瞬身のシスイ》の「瞬身」の由来でして(と、話を逸らす悪い癖)。 
 
シスイの通り名は、なぜ「別天神(幻術)のシスイ」ではなく、「瞬身のシスイ」なのか。
イタチがシスイの最期を「己を消した」と表現し、まるで「時空間に消えた」みたいな言い方だったのも気になってまして、シスイは時空間瞳術(神威系)の使い手でもあったんじゃないか---さらに、そこから「オビトとシスイ兄弟説」など強力に出していたんですが、これはどうやら撃沈っぽい(笑) 

しかし65巻で、「カガミはシスイの御先祖だった」との新設定が「今さら」出てきたのは、やや「不自然」に感じております(深読みする悪い癖)。 
つまりカガミさんの「眼」は、シスイと同じ別天神を使えた可能性はあるわけでして…時代的に考えると、リンの事件があった頃に「血霧の里を牛耳っていたマダラさん」と「アジトに引き籠っていたマダラ」が、うちはカガミの「別天神の眼」を、左右で共有していた可能性も《ゼロじゃあない》のです。
 

・そして、「十尾の人柱力」オビト、覚醒--- 
 
 
『何をもって終戦と決めつける …裏切り者の同胞よ』

『!!』 (サスケ)

この台詞、おそらくオビトじゃなくって「十尾」の台詞ですね。 
 
なぜなら、オビトの「せん・・せい」の台詞の字体はごく普通の字体明朝体?というのか不明)ですが、上記のセリフ「字体」は、よく『尾獣達のセリフ』に使われる字体です。
 
(例、九喇嘛の言葉のこの字体と同じ↓)。
 
イメージ 1
 
オビトの体を得た十尾が、「オビト」を使って喋り出したということじゃないだろうか(もっとも、オビトがまだ仮面を被っていた頃も、十尾っぽい発言も多々あったのですがね)。 
それと、十尾がサスケの事を《同胞》と言う表現で呼んでいるのが気になります。 オビトと同じ「うちは」だから同胞と言ったのか、十尾にとって「うちは」は「同胞」なのか。先日、「うちは」は十尾に愛でられた一族ではないかと書きましたが、これは「十尾とうちは」の関係を物語るヒントなのでしょうか。
 

《ズオオオ・・・と十尾の肉体が吸い込まれ、オビトが十尾の人柱力化する》
 

「マダラに操られてるのを振りはらって こいつは最初からこれになるために印を結んでた…!!」

「十尾の人柱力だってばよ!!!」
 
 
パキパキ・・って音立ててますがついに、「人外」となりつつある「オビト」・・と言っていいのか、もう十尾(トビ、トオビ?)と言うべきなのか。 
 
右半面の顔はどう変化するのでしょう…正直、あまり「人外」になってほしくはないんだけど「十尾の眼」のようになってしまうのかな…外道魔像と似た感じになるんだろうか。
オビトの輪廻天生の印は、「マダラを輪廻天生する為」ではなく、「オビトを十尾の人柱力として復活させる為」の印だったのかもしれません。 オビトには「十尾」も力を貸していたように思えるけど、でもオビトを「マダラのチャクラに抗わせた」本当の力は・・・オビトが思い出していたミナトの言葉だったんじゃないだろうか。 その言葉を力に、オビトは最後の力を振り絞っていたように見える…
 
オビトには「けして譲れない」理由が、何かあるハズ・・・ 
 
「うちはオビト」は死ぬけれど、「十尾の人柱力」として復活ということなら・・オビトは「カカシにオビトとしての自分の最期を託し、リンと同じ形の死を選んだ」んじゃないのかな・・。カカシに倒されることで、「忍連合の敵を討った」英雄にカカシを仕立て上げる為・・・親友の手によって「忍連合の敵、うちはオビト」は死なねばならなかったんじゃないだろうか。 
 
ミナトに「止めを刺された」ことはオビトには「想定外」だっただろうけど、それでも一瞬「大好きなミナト先生」に会えたのは、オビトにとって「救い」だった、と思っていいだろうか…。
 
《名誉の代償に汚名を…愛の代償に憎しみを受け取る》。 
なんだかイタチのような、独りで背負う生き様、死に様・・・これはオビトとマダラ、「うちは一族」に共通する愛情の表現に感じてしまうのです。 

しかし、今までは「グオオオ・・・」しか語れなかった十尾が、これからは人柱力(オビト)ごしに『言葉で』会話できるようになると思うんですよね(上記の台詞のように)。 これは、人柱力抜きで実体化した尾獣(九喇嘛や三尾など)「グオオオ・・・」しか言えなかったのと同じだと思うんですが、これで、やっと十尾の「本心」が聞けることにもなります。もしグルグルが十尾の精神エネルギーであるのなら、今まで十尾(グルグル?)と共存してきたオビトは、十尾の唯一の良き理解者ですから(推論に過ぎませんが)。
 
私は時空間とは神(十尾)の空間の可能性も考えているのですが、今後十尾と向き合う為には「時空間」はさらに《重要な意味を持つ》と考えています(ちなみに私はオビトの「すり抜け」は神威ではなくってグルグルの能力だと思っておるのですが…それらの「根拠」は明日まとめて記事にするつもりです)。
 
そして、いよいよナルトが「あの術」飛雷神の術を直々に伝授される時も近いか・・と(結局は、そこ)・・・! オビトがカカシを時空間に「置いてきた」理由も何か、あるのだと思います。
 
遂に人柱力になってしまった「オビト」をどうやってカカシは救うのか。 
でもオビトを「たった一人の孤独」から救えるのは、カカシ「しかいない」と思っているし、きっと・・・
 
今度は「背中を向けて遠くに行ってしまう」のではなく、きっと「振り向いて」オビトを助けに来てくれると信じております・・!
 
 「手を差し伸べる」・・・それが、千手(側)の愛情の示し方、じゃないのかな。
 
 
「飛雷神のマーキングは決して消えない」
「それは教えてなかったね… オビト…」

「生きていたなら…… 火影になってほしかった」
「なぜ……」 

ミナトも、そして600話ではカカシも思わずつぶやいた、「生きていたなら、なぜ・・・」の、オビトに向けた言葉。 まだ明かされない、その「本当の答え」のヒントは、今までずっとオビトの心を支えていた、この言葉の中にあるんじゃないだろうか・・・?
 
 
 
《お前も今のままじゃないはずだよね》

《諦めるな》

《リン… 大好きなんだろう?》

《オレ達は 火影になる ――― 》
 
 
イメージ 2
 
 
《だろ……オビト》
 
 
オビトは・・・この世界も、《諦めてない》はず(きっと)。
 
 
 
 
 
☆ミナトには、ナルトに「オビト」の話をしてやってほしいなぁ・・
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
☆ネタバレを書き込まれた方のコメントは、他のコメントも削除させて頂きました。
 
 
(ナルト好きブログ!2013/07/08)