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NARUTO-ナルト- 681 カグヤの涙 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ30号) その2

NARUTO:681 カグヤの涙 (2)

(続きです)
 
また感想長くってごめんなさい。今週は何しろ情報が多くって(言い訳)、ちょっとここで『黒ゼツ(仮称。ホントは違う名前があるんだろうけど)が語った事』をまとめてみます(長いんだけど)。
 
黒ゼツが言うには…
 
 
・インドラを唆し、インドラの子孫うちは一族を「オレの物語のキャスト」にした。

ハゴロモが書いた石碑(黒ゼツ曰く「駄作」)を書き直し、うちは一族を「輪廻眼開眼」「無限月読」へ導こうとした。

・うちはと千手の争いの流れを作った。

・両一族の転生者にアプローチし「輪廻眼」発現を試みた。

・柱間とマダラが転生者になった時、マダラならできると確信(したらしい)。

・黒ゼツは、マダラは柱間に「敗れてしまった」という言い方をしている
(マダラがあの時負けたのは、黒にとっては想定外だったのかな。でも、そこにマダラの思惑があったかもしれませんが)

・終末の谷で、マダラ敗戦を崖の上で見届けていた、柱間が気づいたあの「気配」は黒ゼツだったらしい

・マダラは「右目」に「時間差発動」のイザナギを仕込んでおり、埋葬された後にイザナギ発動、復活した。

・マダラは「影分身」を死体に見せかけた。

・マダラは食いちぎった柱間の肉を移植、輪廻眼開眼し、外道魔像を口寄せ(これも黒ゼツのシナリオ通りなのでしょう)。

・マダラは柱間の肉を魔像で培養、その時に出来た産物が「白ゼツ」に思えたが、実はあの白ゼツは黒ゼツが魔像から抽出した「無限月読にかつてかけられた人々」だった。

・黒ゼツは「うちはの影」に徹し、マダラから生まれたように見せかけ、尾獣回収、暁、戦争へと導いた

・カブトにマダラの死体を発見させ、オビトに取引するように導いたらしい。
 
 
ようするに、今までの「忍の歴史」はすべて「黒ゼツプロデュースによる物語」であり、忍達はすべて「キャスト」… 「石碑」という台本やら「そそのかし」という手段で彼らキャストを「導いてきた」らしい(彼の言い分では)。それって酷いな…。 これらの「黒ゼツの話」から、幾つか気になる点をツッコんでみます。
 
 
・《石碑の上書き》

にしても「石碑を書きかえた」なんて…これ反則でしょって言いたくもなるけど、「書き換え」とか「上書き」とか…捏造とか改竄とか流行ってますね(笑)
これってイタチがサスケに言ってた「道案内の立札を嘘と瞳力で書き換え 一本道に誘い込むようにした」ってやつと同じですよね。 もちろん、あれは「イタチ自身がサスケにやった事」として語ったわけですが、イタチの事だから、「石碑の上書き」についても知っていて、遠回しにソレを指摘してた可能性もあると思います。
 イタチはサスケに「真実を見抜く眼」を期待し、「知識や認識とは曖昧なもの」と語っていましたが、大切なのは「自分自身で考え選ぶこと」なのだと(自戒も込めて)伝えたかったのでしょうか。 
 
しかし「石碑が書き換えられていた」というので納得した部分もあるんです。「無限月読など望んでいない」ハゴロモが、なぜあのような「無限月読のススメ」とも受け取れる石碑文を残しのかと疑問でしたから。
 
ならば、ハゴロモが書いた「本当の文章」はどんなだったのだろう…?ってのも気になるんですよね。  黒ゼツ(仮称)が「駄作」なんて言ってましたけど、ハゴロモが望む「忍宗のありかた」や「協力」について書かれていたのでしょうか。およそ「カグヤ(十尾)」復活にはなり得ないようなシナリオが… (だいたい黒ゼツが「罵倒」する時って、本当は「警戒」してるんだと思います。オビトの事をあれだけ罵倒してたのも「警戒してた」からだろうし…)
 
…だけど、ホントにハゴロモは「石碑の書き換え」に「気づかなかった」のか、それもちょっと信じがたいんですよね。 それに「マダラ」も「うちは一族」も、全員本当に「気づかなかった」んだろうか? 
 
 
・《キャスト達は、本当に「台本に踊らされている」事に気づかなかったのか?という疑問》
 
まず「マダラ」なんですが…
 
625話「柱間とマダラが里を創った時」、マダラと柱間周辺に漂っていた「穴の開いた木ノ葉」…あれは「黒ゼツ」だったんですね(きっと)。
あの時、マダラは「穴の開いた木ノ葉」を拾い、自分の顔に合わせてましたが…それは、あの時から「黒ゼツに染められ始めた」という意味だったのかな?↓
 
 
 
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(今週の、ナルトとサスケの顔を覆った黒ゼツみたい…)
 
特に「信心深く」「騙されやすい」マダラは、黒ゼツにとっちゃ「もっとも扱いやすいコマ」だったんじゃないかとは思うんです。 しかし、本当の本当に「マダラは完全に騙されていたのか」というと疑問もあります。
この前時空間内で「オビトに今までの事を告白し、オビトの怒りをマダラに向けさせるような事をわざわざして、オビトに両目の神威を取り戻させた」事…あれは「後を頼む」と言ってるようにさえ感じられたし、「今後の為の策」だったんじゃないかと思えてならんのです。 
マダラも「黒ゼツのシナリオに従うだけの存在ではなかった」ことを、ぜひ見せてもらいたい…「忍」としてのプライドに掛けて。
 
 
・《そして疑問点、「マダラのイザナギ」?》
 
実は、マダラが「終末の谷で生き延びた」理由について、今までイザナギはあり得ない」と思ってたんです。 なぜなら「イザナギ」は「うちはと千手両方の力が必要」なのと、リスクとして「片眼を失う」から… 
イザナギで「永遠の万華鏡の右眼」を犠牲にしたマダラが、なぜ「両目で輪廻眼」開眼できたんだろうか??この理由が分からんのです。
 
たしかに、オビトが会った「マダラ爺ちゃん」は「右目が無かった」。だけど、あの時はもう両眼(輪廻眼)を長門に移植した後だったし、あの時のマダラが「左目だけだった」理由はまた別のハズです。 
 無理やりこじつけるなら、マダラは「イズナと目の交換をしていて、二人とも永遠の万華鏡を開眼していて」、マダラはイズナの永遠の万華鏡を“ストック”として隠し持っていた…ぐらいしか思いつきませんが;ん~…色々妄想はしてみるものの所詮妄想…今回の黒ゼツの説明だけでは、私には分かりませんでした。
 
 
・《写輪眼の「時間差発動」》
 
そしてもう1つ「写輪眼は時間差で発動できる」という点…そうか…
写輪眼の瞳術は「タイマー機能付き」かぁ。 
 
 黒ゼツは「イタチがサスケに仕込んだ転写封印天照」を挙げてましたが(黒ゼツ、これを知っていたとはね…)あれも「時間差発動の例」らしいです。 
それも一度仕込めば、その眼の「体」が生きてなくても(マダラの例)、術者が生きてなくても(イタチの例)、OKって事ですね。 
《眼がちゃんと保管さえされていれば》術が発動するらしい。
 
それでふと思ったのは、オビトがアジトに大切そうに保管してる《大量の写輪眼》…
 
 アレは「うちは事件」時の一族の眼じゃないかと思うんですが、あれももしかしたら《タイマー機能》で術が仕込んである可能性もあるんじゃないだろうか(可能性という話ですが)。 
 オビトが言っていた『約束の時間』ってのも、すごくすごく気になっているんです(一体、誰との約束の時間なんだってばよ、と…)。 もし万が一タイマー機能で「術の一斉発動」があの大量の眼に仕込んであるなら「約束の時間」ってのは厳守しなくちゃいけないですもんね。こればっかりは「遅刻厳禁」。
 
やっぱり「九尾事件時のうちは一族不在の理由」と「うちは一族のクーデターの真相、真の目的」は気になります。「タイマー機能」も…
 
 
・《「キサマ…それをどこで手に入れた!?」の話》
 
…このセリフは52巻、トビがカブトに言ったセリフですが(カブトがマダラの穢土転生を見せた時)、それって「どうやってマダラの墓を見つけた!?」という事だったんですね。 
 
宝の山のようなマダラの遺体は「扉間先生の調査用に」というのもあり、こっそり保存されていたらしいですが、その遺体は「影分身にすり替えられた」とは…。
扉間が色々と遺体をいじっただろうに、なぜ影分身は「ボフン」と消えなかったのかも疑問なんですが、特殊な影分身だったのかな(あるいは扉間が「調査し終わった後」にイザナギ発動したのかな)。
 
それはともかく…あの「マダラの墓にあった影分身」はかなり気になります。
 
マダラ本人が生きている間(地下のアジトに隠れている間)は、アレを分身として「血霧」で使っていた可能性もありますし、マダラの「本当の死後」には、黒ゼツが「器として使っていた」可能性も否めません(「本体」の死後も、あの影分身遺体は疑われないように残るようにしていたと思うので… 輪廻天生の器にするつもりだったかもしれないし)。
 
うちは事件前、イタチが「ロン毛マダラ仮面」と会っていた場所(43巻と62巻)って…あれは「マダラの墓」の前っぽいですね(古墳形の、昔のお墓っぽい感じがする)。 
イタチが会ったのは「マダラの影分身」だったのかもしれません(当時マダラ本人は死んでいたので中身は黒ゼツの可能性あり)。 イタチが言ってた「マダラは生きている」とは、そういう事だったんだろうか。
 
で、話を戻して(52巻)トビの質問にカブトは「色々とね…」とだけ答えてましたが、あれも黒ゼツが「マダラのお墓の場所を教えてた」って事ですよね。
 
あの時のオビトの「焦りと怒り」…それはオビトのシナリオに「マダラ復活」は無かったからだと思いますが、その一方で、黒ゼツは「マダラが穢土転生されることを仕向けた」わけでして… 既に「オビト」と「黒ゼツ」の間で《シナリオバトル》が(水面下で)行われていた事になります。「マダラ復活は必須」な黒ゼツのシナリオと…「マダラ復活は阻止せねばならない」オビトのシナリオ… 
 黒ゼツがカブトに「マダラ穢土転生」を仕向けたのは、オビトには「マダラを復活させるつもりが無い」事が黒ゼツには分かってたからだと思います。
 
でも、いつからオビトは「黒ゼツのシナリオ」に疑問を持ち、違うシナリオを進めようとしたのか…それは不明なんですよね。
 
 
・《そして…今週のゼツ発言から推測する「九尾事件」ですが》。
 
私は「九尾事件の真の黒幕は《自然・天災のような存在》であり、あの仮面(特に前半)はオビトとは違うんじゃないか」というのが持論なのですが、今週の黒ゼツ発言で、幾つか気になる所がありました。それは、
 
・カグヤ(=十尾)が「我が子ハゴロモの中に封印されていた」という事実。
・カグヤが「愛する我が子に封印されたことを悲しみ、憎んでいる事」。
・カグヤは二人の子供の「妊娠出産」により、チャクラが子供たちに移行し分散されてしまい、それを取り返そうとしていた事。
 
つまりカグヤ(十尾と言ってもいいかな)は「人柱力システム」への憎しみを持っていただろうし、かつ「妊娠出産」でチャクラが子供に移行し不安定になった… そして、それをおそらく「黒ゼツ」も知っている…。
 
九尾事件の時、クシナを襲った「仮面の男」はこんな発言をしていました。
 
「九尾の人柱力だったお前だ… こいつで殺してやる」 (501話)
 
人柱力システムへの怒り、憎しみ…それはオビトも持っていたはずですが、オビトが憎んでいたのは「人柱力システム」であって「人柱力」とは思えない。さらに、
 
「しかも出産で九尾の封印は弱まっている …このわずかな隙をどれほど待った事か」  (501話)
 
《どれほど待った事か》って…これもオビトの発言とは思えないのですが、それに加え500話のクシナの発言を見ると、
 
「その面の男… そいつはなぜだかは知らないけど知ってたの…」
「人柱力の尾獣の封印が弱まる唯一の機会を知っていた そこを狙われて…九尾を奪われた…」
 
「出産よ」
 
「人柱力の女性が妊娠をし 出産を迎えるまでの約10か月の間…封印に使ってるエネルギーがお腹の子供へと移行していくために 尾獣の封印がそれに比例して弱まっていく傾向にあるの」
 
…体内に宿す神樹のチャクラが、妊娠で子供たちに移行し分散… さらに、それまで抑えていた「神樹(十尾)」を「出産」でカグヤも抑えられなくなったんじゃないだろうか。 だとしたら黒ゼツも「尾獣の力を持つ女性の妊娠出産はチャンス」と聞いて知っていた可能性はあると思います。
 
ミナトも「面の男はどういう人物なのか」こう分析していた…
 
「出産時に九尾の封印が弱まる事を知っていた…」
 
九尾事件の「黒幕」人物像として「出産時に封印が弱まる事を知っていた男」というヒントが3回も強調されるように繰り返されています。これってかなり「重要ヒント」だと思いますが、このヒントは「オビト」を決定づけるヒントではないので、おそらく「そのほかの、それを知ってる男」…それがあの日の「黒幕」の真の姿じゃないだろうかと私は考えてます。
 
 オビトがあの日「里に来て里で九喇嘛を口寄せした」のは確かですが(その部分は回想に出てきてるので)それ以外は不明ですし、あの日「仮面の男」は二人いた可能性も否定できない…と推測中です。
 オビトではないほうの「もう一人の仮面」が「黒ゼツが利用していたマダラの影分身」だったとしたら…「九尾事件はマダラが起こしたものだ」というイタチの言葉は「的確」と言えます。それに黒ゼツが《全ての地そのもの》であり、十尾(カグヤ)の“子供”であるならば…「九尾事件は自然発生的ないわば天災」というオビトのセリフも「的確」といえる…。
 
 
・《偶発的にできた産物の白ゼツ、そして…》
 
 で…もう1つ、気になった黒の言葉は…『その時に偶発的にできた産物が白ゼツ… だが本当はかつての無限月読に掛けられた人々をオレが魔像から抽出して見せただけだ』。
 
黒が「白」を抽出したのは「コマとして使えて便利だから」だったのかもしれませんが、でも…その中で「一体だけ異質」なグルグルは、やっぱり気になるんですよね。
形的には「中身が無い白ゼツ」みたいに見えますが、明らかに「精神体が違い独立しており、もっと知識もあるし思慮も深い」。グルグルだけは「黒」が抽出したわけではない存在…アレも魔像の「子供」なのか(「黒」とは兄弟にあたる存在というか)、あるいは魔像(十尾)そのものなのか…。
 
私としては「トビ」とは「グルグル×オビト」じゃないかと考えているんですが、それは「トビ」が時折「十尾、あるいは十尾の子供」のような言動をしていたからでもあるんです。 例えば、トビが「十尾自身か、あるいは十尾の子供」のように見えた絵としては…↓
 
 
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これは過去にも何度か「気になる絵」として例に挙げていた絵ですが、今回は参考までに下手模写を載せてみました。 「参戦前のトビ」なんですが、彼は一人で「魔像と向き合って座り込んでいた」んですよね。 まるで「魔像としゃべっていたかのように」…なんだか「慰霊碑参りをするカカシ」みたいというか、ようするに大切な戦いの前に「大切な存在の前で一人で何かを話していた」ように見えたんです、この画…。
 
それにいつも話してる「トビ、外道魔像、月」の三点セットが「一体」のように描かれた絵が何度も登場するというのも理由の1つです(例↓)
 
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もっとも、今回の「口調」から「黒」=「グルグル」という可能性も否定できないんですが、グルグルとは親しかった(ように見える)オビトが「黒ゼツのシナリオ」とは違う行動をしていた事を考えると、違うのかなぁ…とも思ったりで。
それに「トビ」は「自分が完全体になる」「元の自分に戻る」という発言もしているので、十尾自身という考え方も出来る(かと…)。
 
いずれにせよ、「正解」を知っていそうなオビトは現在、お休み中… 
本当の真相が分かるのは、彼が目覚めてからでしょうか。
 
 
 
その3に分けて続けます。カグヤの涙、ナルトの発言についてはその3にて・・