ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 原作中で『残された謎』について その1、ロン毛の仮面マダラについて

NARUTO-ナルト- 原作中で『残された謎』について少々 

 劇場版公開まであと数日となりましたが、原作がもう完結してるってのは、やっぱり寂しいもんですねぇ~…。
 試写会応募についての情報など下さった方、どうもありがとうございました。残念ながら、結局日程が合わず応募できずじまいでした;だけど公開されたら、私も出来るだけ早く観に行きたいと思ってます!
 
 さて、週明けにでも699話の中から『ナルトとサスケ』に関する話題をUPするつもりでしたが、その前に少々寄り道を。 
 原作完結までに解明されなかった、いわゆる《残された謎》のことなんですが、699話の感想中では…「ナルト達が全てを解明する必要も無く、謎も含めて次世代に繋いでいくのもアリ」と解釈いたしました。 で…今もそう思っているのですが、そうは言っても、やっぱり知りたかったなぁ…と思ってるのも事実です(笑)  だって…《人は“知りたい”という欲望から逃れられない…(by大蛇丸)》ですもんね。

 先日発売された『エンタミクス』誌の岸本先生のインタビューによれば、ラストにサスケが旅に出たのは『贖罪の為』でもあり『世界に残っている謎を解明する為』でもあるという事でした。サスケが「気になる事がある」と言っていたのは、やはりそういう事だったんですね。
 で、その残された謎とは『カグヤはどこから来た何者なのか』という事らしいですが、岸本先生は『そこはサラッと流しました。そこは続く予定はありませんから』とも…。 え、やっぱり続かないのね…キッパリですね(笑)
 
  ま、正直言うとカグヤについては、最後まであまり興味を持てなかったのでいいのですが(ゴラッ)…とはいえ、ナルト達が一連の出来事の『大元』を解決出来てないのは事実ですよね。 でも、サスケがそこに疑問を感じて「調査の旅に出た」描写があった…それだけで十分私は満足しております。
 それに700話では、カカシとガイがアスマの娘を連れて「懐かしい場所を巡る小旅行」に出る感じで終わっていますが、そこにも何か発見がある「かも」しれないし…(これも続く予定はないだろうけど)。
 
 しかし…「残された謎」について続く予定はないということは、「残された謎」は読者がそれぞれ自由に推測するしかない…ってことですね(と勝手に受け取ります)。 あくまで妄想にならない範囲で、残されたヒントを手掛かりに想像するぐらいなら…いいのかな?
 
 「残された謎」の数々…「かぐやは何星人なのか?」というのもありますが、結局「十尾」はどうなったのかとか、グルグル(トビ)は何だったのかとか、神樹は何のために実を付けていたのか…等々、あとは九尾事件の時にうちは一族は何してたのかとか…トビが写輪眼を集めていた意味はあったのかとか…フガクは本当はどんな想いでいたのかとか…その他諸々、結構あるんですよね。 
 (中には、まったく超個人的にですが「あの思わせぶりな描写は何だったんだ」というのも多々あるんですがね…)。
 
 中でも《ロン毛仮面のマダラさん》は、このブログでも何度も取り上げ続けてきたお馴染みの「疑問」でして… 
 
 先日発売された『陣の書』では、あのロン毛仮面はオビトであって、オビトがやぐらを操って霧隠れを「血霧の里」にした…と書いてありましたよね。その点に疑問を感じられた方々から、何度かコメントやメールで御意見やご質問を頂戴いたしましたので、お返事を兼ねて今回は「ロン毛仮面の謎」を書かせていただこうと思います(コメント、メールくださった皆様ありがとう!)。
 
  あのロン毛仮面の謎、そして超難解な霧隠れの時系列については、数年前から記事やリコメで何度も取り上げて検証(大げさ)してまいりまして、頭を抱えてこんでました。つい最近の感想中でも取り上げたばかりなのですが、ざっとまとめてみます。 
 
 
《まず、ロン毛のマダラ(仮称)とは何の事か》と言いますと…

 この人物の事です(↓)
 
 
 まだ「トビ」の正体がオビトと分かる前に、「短毛の仮面(トビの事)」と、この人物を区別するために「ロン毛の仮面(マダラさん)」と勝手に名づけまして…今も、その仮称を使ってます。

 ヘアスタイルは「うちはマダラ」そのもので、被っている「仮面」はオビトが九尾事件で被っていたのと同じ。 なお、この仮面模様は「十尾(神樹)」のようでもあり、「羽衣一族の家紋」にも似ていると感じています
 
 右目に写輪眼があり、着物姿で、包帯でぐるぐる巻かれたような体と足、それに草履ばきで刀をさしている… 
 昔の記事では、この姿は「霧隠れの暗部風」と書いておりますが、今では「かつてのマダラの普段着風」と考えています。サスケもイタチの眼を移植後、一時的にこんな服を着せられてましたっけ。
 
 
 《この「ロン毛仮面(“自称マダラ”)」が本編で当時するのは、2回ほど
 
1つは「血霧時代の霧隠れで、四代目水影やぐらを瞳力で操っていた」時ですが、この時は鬼鮫が彼と出会っています。 
 この時、鬼鮫は…やぐらを操っている「マダラさん」から、月の眼計画を持ち掛けられてます(54巻)。
 
その時の自称マダラはこんな姿…
 
 
 
(胴体にも包帯らしきものがあり)
 
 
 
(足は草履ばき)
 
 
 …そして右目に写輪眼が光る。
 
この人物は、やぐらを「別天神」と思われる瞳術で幻術にかけて霧隠れを「血霧の里」と変えたわけですが… 鬼鮫は、この人物の「素顔と写輪眼」を見て知っています。 だが、読者は「鬼鮫が何を見たのか」は知らされていない…
(ちなみに44巻でトビが鬼鮫に見せた素顔のカラクリについては、写輪眼の模様はチャクラの質によって変化できる事がヒントにならないか…という話を最近の感想内でいたしました)。
 
そして、もう1つは…「うちは事件直前」で、この時は「イタチ」が彼と会っています。
 
 この時、自称マダラは「オビトが九尾事件で付けていたのと同じ仮面」をかぶっています。が…オビトとは違い、足元はやはり「草履ばき」。腰には刀をさしてます。
 
 
 
 
イタチに会った時、彼は自分を《うちはの人間であり、うちはと里の両方に恨みがある》と言っていた… 
 
“暁”でツーマンセルを組んでいた鬼鮫とイタチ》… 偶然なのか、この二人は共に《ロン毛仮面(自称マダラ)》と会っており、彼の事を知ってるんですよね。
ただ、鬼鮫が彼と出会ったのは《四代目水影の時代》…自称マダラが霧隠れを操っていた時代ですが、イタチが彼と出会ったのは うちは事件前なので十年ほど前…すでに自称マダラは霧隠れを離れていたと思われる時代で、その間、数年間ほど間があります。
 
 
・《そもそも「血霧時代」とは何なのか…》
 
 霧隠れの「血霧の里」…それは「四代目水影やぐらの時代に限定される」と言っていいかと思います。 というのは、五代目水影メイなど霧隠れの忍達が 常に『四代目やぐらの時代=血霧時代』と限定して語っているからです。 まだ少年だった四代目やぐらを『自称マダラ』が別天神で操り『血霧』が誕生した可能性が高い…。 そして血霧の時代は、青がやぐらにかけられた《別天神らしき術》を「解」したことで終焉を迎えます。 が、 穢土転生された「やぐら」を見るとまだ幼さも残る(没年齢は不明)…それを考えると、やぐらの時代はそれ程長く続かなかったと思われます。
 
 そしてご承知の通り、やぐら自身は純粋で活発な印象の少年…実力主義の霧隠れに於いて抜群の実力で「水影」の座を勝ち取った人物らしいのですが(霧隠れって、筋肉質な再不斬や鬼鮫よりもやぐら、白、メイといった美形の方が強いんですね…)、およそ「恐怖政治」なんてしそうもない人物でしたよね。 あくまで「マダラさん」の瞳力で操られて「血霧時代」は始まった…という事なのでしょう。
ですが、やぐらを瞳力で操り、霧隠れを「血霧に変えた」のはオビトではありません。
 
 《なぜオビトは、やぐらを操り霧隠れを血霧に変えた人物とは違う》と断言できるのかと言えば…
 
 63巻605話で、リンとカカシを追いかけてきた「霧隠れ」の忍が、オビトに向かって「血霧の里をなめるなよ」と言っているからなんですよね。 
 オビトがまだ「マダラ」になる前から、既に霧隠れは「血霧時代」だった… なので「やぐら」を操った人物は、オビト以外に存在したという事が確定しているのです。 
 
 そして、それを裏付けるようにマダラ本人がこんなことをオビトに告白してる…
 
『あの小娘を三尾の人柱力にし木ノ葉で暴れさせる計画はオレが仕込んだ事だ…霧隠れではない』 (675話)
 
 つまり、血霧による「リン事件」は、マダラが何らかの方法で「仕込んだ」事だったわけで、そうなるとやはり…やぐらを操っていた「自称マダラ」は、「マダラ本人の意志」だった可能性も高いのです。
 ただ、ご承知の通り「当時のマダラ」はヨボヨボのお爺ちゃんでして、外道魔像と繋がっていなければ生きられない体でしたよねぇ。
 
 そして、アジトに居たマダラ爺ちゃんは こんなことを言っていた…
 
『お前(オビト)もオレもここより出る事はできん …この体ではな』 (602話)
 
…「この体では」出られないという事は「違う体なら」出られるという意味でもあります。
 
 当時のマダラ爺さんが「左目だけ写輪眼を持っていて、右目には目が入ってなかった」事も気になりますし、外道魔像に繋がりながら「居眠り」をしていたのも気になります。 そして「リンの事件の準備完了」と共に、マダラが長い居眠りから目覚めている「タイミング」もかなり怪しいんですよねぇ…。
 居眠りの間、マダラは…霧隠れに在る『自分の分身のような存在=ロン毛マダラ』として動いていたのか…そこに何らかのカラクリがありそうなんですよね。
 
 
それを解くヒント(かもしれない)話が、681話にありまして…
 
《マダラの死体は忍にとって宝の山と同じ 写輪眼の謎を研究していた扉間は 死体を処分するのを止め 木ノ葉の山の奥深くへマダラを隠した》
しかしマダラはイザナギで復活し《影分身を死体に見せかけた》…(黒の話)。
 
 
(マダラと影分身マダラが並んでいる図=681話。
どっちも服装的には「ロン毛のマダラさん」に近い)。
 
で…マダラは影分身マダラと「入れ替わった」わけですが、死体のふりをしていた「マダラの影分身」はどういう姿だったのか…  扉間に「解剖された後」ならば、その体は「包帯だらけ」というのもあり得ます。つまり、鬼鮫が見た包帯だらけのロン毛マダラは「マダラの影分身」にも似ているかもしれない…
 マダラ本人は「アジトでひっそり暮らして」、意識が影分身の「体」を利用して動かしていた可能性もちょっとはあるかなぁ…なんて思っています。もちろん、可能性という程度の話ですが。
 
 ただ、ここにも新たな謎がいくつかありまして… 終末の谷で「マダラは死んだ」あと、《マダラは右目にイザナギを仕込んでいた 右目を犠牲に現実を書き換え復活し…》と黒が言ってるんですが、その後マダラはなぜか両目とも「輪廻眼」を開眼出来ている…。
 そして長門に両目の輪廻眼を委託した後、マダラは「片目だけ」誰かの写輪眼を入れていたわけですが、この眼は誰の眼なんだろう…というのも謎です。
 
 もし、地上で活動していた「ロン毛マダラさん」と「アジトで魔像に繋がっていたマダラ爺さん」が左右のペアの写輪眼を分けて共有していたのなら… そして、やぐらを操っていた瞳術が「別天神」だったとしたら(メイや青の発言からその可能性は大)…その眼はシスイの血縁である「うちはカガミの眼」を使っていた可能性もありそうです。
 
 あと、どうしても疑問なのは「三尾」なんですよね…。
リンがマダラによって三尾の人柱力にされたのが「血霧時代やぐらの時代」だったのなら…当時はまだ、やぐらは「三尾の人柱力ではなかった」ことになります。必然的に、やぐらが三尾の人柱力になったのは「リンの後」という事になる。
しかし、リンが三尾の人柱力状態で死んだのであれば…一緒に三尾も死んでいるハズでして、復活までに少し時間が掛かったハズなんです(尾獣は一度死んでも、少し時間を置いて復活する=53巻より)。 
それにやっぱり、オビトの回想で…カカシと逃げていたハズのリンとは別に「三尾の暴れる姿(声)」の描写が在った事…そこんとこも不可解なんですよね。
  
 
イメージ 1
 
(イタチが仮面を訪ねた時=590話イタチの記憶。後ろにあるのはお墓っぽく感じると書いてきましたが、マダラの墓は小さな「×印」がついた石が目印でしたねぇ)…
 
 …結局、ロン毛マダラの正体については「不明」なまま… 
 
 やぐらを《当初》操って霧隠れを「血霧」に変えたのは「オビトとは別の存在」であることは確定です。そして、その人物が「うちはマダラ本人」と意識(意志)を共有していたのもほぼ確実と思われます。
 …とはいえ、マダラ本人は当時アジトから出られなかったわけだし、「うちはマダラ本人」が本当の首謀者だったのかはハッキリしないのです。「黒」が主導していた可能性もありますもんね。
 うちはマダラにとって《マダラ》の名前は…「月の眼計画を運ぶ全ての救世主」を指すようなので、あの自称マダラも《月の眼計画を運ぶ一人》だった…のかもしれません。 
 
 しかし「その後」、どこかのタイミングで何らかの事情があり…オビトがその人物と「代わった」可能性もあります。 少なくとも九尾事件の時にオビトがあの仮面をかぶっていたわけですから(短毛だったけど)、鬼鮫やイタチが会った人物については、当初やぐらを操った人物に成り代わった「オビトの可能性」も否定できません。 「黒」「うちはマダラ」「トビ」…そのあたりの「関わり」は、結局よく分からずじまい…。
 
 以前から申し上げている通り、「九尾事件」時の仮面の発言もオビトとしてはかなり不自然な点もありますし(独り言での「どれほどこの時を待った事か」など)、九尾事件は《自然発生的ないわば天災》という言葉も、依然解明されていない漠然とした「真実」と解釈しています。 
 NARUTO世界に残された謎の数々も、全て《自然発生的ないわば天災=起るべくして起こった、天から降ってきた災い》が関わっていると考えれば、納得できないけど納得せざるを得ません(笑)
 
…それだけに、サスケが「気になっている事」を知るために、世界を歩いてみようとした事…それは「これからも話は続いてく」ことを感じさせるのです。
 
 
 NARUTO世界にひっそりと身を潜める「神」、自然の源となるような力…他所の世界から関わってきた存在など等… それらの「見えざる手」は、まだまだこれからも、ナルト達にちょっかいを出し続け…そして新たな謎を作っていくのでしょう…きっと。
 
 
 
☆駄文、お付き合いくださって感謝…
 
 
 
 
 
 
 
☆関連記事(霧隠れの時系列やら仮面の話)あとで、ここに飛雷神のマーキングをつけておきます。
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/11/30)