ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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途切れた会話・・その1 カカシとオビト(カカシ外伝から)

途切れた会話・・その1 カカシとオビト(カカシ外伝から)

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「お前とオレは水と油だ!」

カカシ外伝「戦場のボーイズライフ」
これよく[ボーイズラブ]って言われちゃいますがw紛らわしいタイトルは作為的か??
でもこれ、ボーイズラブといっても純粋に「男の子の恋の話」」っていう意味なのかもしれないです。
カカシ外伝大好きで何度も読んで・・カカシが背負ってきた写輪眼の過去とか、サクモ父さんのこととか考えたんですけれど・・
どちらかというと「オビトの恋のお話」なんじゃないかって思うようになりました。

「里の奴らが何て言おうと・・お前は立派な上忍だ
「リン お前の医療忍術で オレの写輪眼を・・眼軸ごとカカシの左目に移植してくれ」
「オレはもう死ぬ・・でも お前の目になってこれから先を見てやるからよ」

「・・・」

死を覚悟したオビトの言葉、13歳とは思えないほど立派でした。

カカシをかばって自分が命を落とそうとしているのに、最後まで冷静に指示できるなんて。
カカシとリンが助かればそれでいい・・そう思っているようでした。

オビトは上忍就任プレゼント、本当はいいアイディアが思い浮かばなくて悩んでいたのかな。カカシのことだから、ど~せ「なんだ、こんなものか」とか言いそうだし。
迷った挙句、リンのところに相談に行ったんじゃないかな?(っていうか相談は口実で、リンと2人で話がしたくて。)

ところが、そこでオビトが見てしまったものは・・
リンがカカシにあげる医療パックにお守りを縫い付けてるところだった・・・!

「この前ちゃんと話したでしょ カカシにプレゼントあげよって」
「・・・わりぃ 聞いてなかった」
すっかり忘れていたような顔をしていたオビトですが、リンがカカシにプレゼントを用意しているのは見てたんですよね・・「リンはお前のみを案じて医療パックをプレゼントしたんだ 内側にお守りを縫い付けて!」って言ってるんですから。

オビトがカカシに持つライバル心は、忍としてだけでじゃなくて 恋愛でも・・

忍としても、男の子としても・・リンの前でいいところを見せられなかったオビトだけれど、リンを助けたいと思う気持ちは負けなかった(っていうかカカシはリンをどう思っていたのかな。なんとも思っていなかったのかどうか・・)

オビトは、カカシがリンの救出を後回しにするって言った時、「リンはどうすんだよ!」「リンを助けるのが優先だ」「リンは・・」って何度もリンの名前を出していました。
仲間として、だけじゃなく本当にリンが大好きだったんですよね。。

一人でもリンを救出すると決めたオビトに、ついに写輪眼が宿る・・!
本当に強い意志を持った時に、写輪眼は宿るみたいですね。

岩に押しつぶされ、意識が遠のくなかで、オビトが考えていたのはたぶん
「どうしたらリンを助けられるか?」
で、思いついたのが「カカシへの写輪眼の移植」。
「オレのかわりにリンを助けてくれ」っていう切実な気持ちですよね。
上忍祝いのプレゼントだっていうのも本心でしょうけれど、リンを助けてほしい・・
それが13歳のオビトの本音だと思います。

うちは一族にとって、写輪眼というのは命よりも重いくらいの宝なのかも。
写輪眼に開眼すれば一族の中で一人前として認められるけど、開眼しなかった者はその他大勢にしかなれない。それがうちは一族の宿命でしょうか・・・
オビトも開眼しなくちゃ、って必死でした。やっとの思いで得た宝物を失うことは、命を失うより辛かったんじゃないかな?

写輪眼さえあれば、カカシにも負けない。リンだって守れる。そう思っていたのに・・

最後のさいごで言ったのが、オビトの素直な気持ち・・
「リンを頼むぜ」
「カカシ・・リンを・・早くここを離れろ 敵の援軍が来るぞ」
オビトはリンを助けてほしかった。

そのあとオビトの側を離れられないでいるリンの手を無理に振りほどいて「いいから行け!」・・リンの手を本当ならいつまでも離したくなかっただろうに・・・

上からカカシが差し伸べる手と、傍らにいるオビトの間で戸惑いますが、オビトの「リン・・!」(早く行け)、という声で意を決してカカシの手を取ります。
リンがオビトからカカシに託された瞬間・・岩が崩れ落ちます・・

オビトが最後の瞬間に思った言葉「リンに告白できなかったなぁ」は カカシに聞こえてはいなかったはずですが、カカシの心には聞こえていたんだろうな・・
声にならないオビトの声に、カカシは「オビト・・!」と心の中で叫ぶだけで精一杯で何も言えませんでした。
でもカカシはオビトがどんな気持ちで写輪眼を託したのか痛いほどわかっていた・・。

「オレはお前をオビトに頼まれたんだ・・だから 死んでもお前は守る!」

これはリンに言った言葉でもあり、オビトに対して言った答えでもあったはず。
オビトの気持ち「お前の眼になって、オレはこれからリンを守りたい」に対するカカシの答え。
・・・・・

あれからのリンのことは語られていません。
カカシの言葉からだと今はもうリンはこの世にはいないみたいです
ペイン戦で一度はあの世に行ったカカシですが、最後の最後でカカシが心の中で言ったのが
「オビト、リン、先生・・今からオレもそっちに行くよ」「リンを守れなかったオレだ・・お前との約束を破ってばっかりだが・・許してくれ」(46巻)
でした。
カカシはリンを守れなかった過去があるようです。

本当なら 天国でオビトに会ったとき「約束どおりリンは守ったよ」とあの時の返事として言いたかったんでしょうけれど・・
今のままじゃオビトに顔向けできない・・そんな気持ちかな。
  
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リンを守れなかったいきさつはおそらくこれから語られるでしょうね。
カカシが毎日オビトの慰霊碑参りを欠かさないのも、リンを守れなかったことを毎日詫びに行っているんでしょう・・。

オビトは カカシがリンを守ろうとしたことを理解してくれているはずなんですが・・
それでもオビトにとっては「自分が生きていればリンを助けられたかも」という気持ちが今も残留思念のように残っているのではないか?という気がします・・。


NARUTOも話が終わりに近づき(作者は終わらせるつもり・・)、話が今まで謎だった部分に迫ってきています。「あの人は今」みたいな話は全て回収されつつあります(イナリとタズナも出てきたし)
あれだけカカシの人生に重くのしかかっている「オビト」「リン」「写輪眼」そしてカカシの万華鏡写輪眼・・

これらの話がまだ完結されていないことをみると、これから先の話に関わってくる気がします。一度死んでサクモには会ったカカシですが、一番会いたかった?はずのオビトには会えずに帰ってきました。

天国で会えないなら、では・・?オビトの眼は、今も・・・・?

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