ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

「オレはお前の事が ものすごく好きになってきたぞ!」 と言った、カカシの思い。

「オレはお前の事が ものすごく好きになってきたぞ!」 と言った、カカシの思い。

イメージ 1
 
 
それは、ナルトの風の性質変化修行中のある日のことw
 
「螺旋丸に風の性質変化を加えること」に行き詰っていたナルトは、3人目の影分身を「風の性質変化を加える係」にすることで解決策を見出した・・・ 
それはカカシが「右を見ながら左を見るってことは、影分身すれば出来る」って言ったことがヒントになっていた。
常識的な発想とは一味違う、ナルトならではの「意外性あふれる発想」。 新術開発に自ら道を切り拓いたナルトにカカシは嬉しくなってしまって・・・・ つい、(誤解を招くようなことをw)言ってしまったのだ。
 
「さすがは意外性№1の忍者だな、ナルト」
 
「何だかな・・・」
 
「オレはお前の事が ものすごく好きになってきたぞ!」
 
ナルトはびっくりしてw「いきなりキモい事言うなってばよ!コノヤロー!びっくりしてせっかくの術が弾けちまっただろ!」なんてひいてしまうのですが・・・w
 
「イヤ・・・そういう意味じゃなくてね・・・なんて言うかその・・・」
 
そこに、猿飛アスマ殉職の知らせが入り、修行は中断した・・・というか、この会話も途切れたのだが・・。
 
・・・・・
 
カカシって いつもとぼけたような言い方をしたり、実際に思っているよりも辛らつなことを言うパターンが多い。
なのに珍しく思ったことをストレートに口にしちゃったものだから、とんでもない誤解をされてしまったのだ; 
本人も何でそう言ったのか、うまく説明しようがなかったのかも・・・w
 
なんといってもカカシ発案の、この修行法が正しかったことが証明されたわけで。 期待以上にに応えてくれたナルトが愛しく見えてしかたなかったのだろうか。 それはカカシに失われていた自信と、「ある日の記憶」を取り戻させてくれた瞬間でもあったのだ・・・と思う。
 
 
「3年前のあの日・・・。」
 
実は以前にも、カカシは似たようなことを言ったことがあります。
 
まだ、ナルト達と出会ったばかりの頃の最初の鈴取り合戦。 第七班としてスタートをきった日のことです。
カカシにドベと呼ばれたナルトが、いきなりカカシに突撃したのです・・・それも全力で。
 
「そうあわてんなよ・・ まだスタートは言ってないだろ」とあっさりカカシに押さえつけられてしまったナルトだったのだが・・w その時、カカシはこう言った。
 
「やっとオレを認めてくれたかな」
 
「ククク・・・ 何だかな」 「やっとお前らを」
 
「好きになれそうだ・・・・」
 
実はナルト達の第一印象を「嫌いだ」と言っていたカカシ先生w  それは半分は冗談だったにせよ 残り半分は本気だったかな?とも思います。 なんといっても平和な時代に生温~く ゆとり教育で育った彼らは、忍者というものをナメていたのは確かなんですよね。 でも、鈴取り合戦で見せたナルトのナイスなファイトwに カカシは手応えを感じたようでした。
 
・・・・はじめての「先生業」、責任の重い「四代目の息子」のお世話。
 
ナルト達の先生という大役を仰せつかったカカシ自身も、ほんとはちょっと不安だったのかもしれない・・・〈表情には出さなかったけれどw)
(ナルト達が自分のことを先生と認めてくれて、師弟関係を築いていけるのだろうか?)
〈四代目と自分のような関係に、なれるのだろうか?) などなど。。。
 
でもナルトは、真剣勝負で向かってきてくれた。カカシは「こいつらの先生として、やっと自分は認めてもらえたんだな・・・」という気がして、嬉しかったんだろうな~と思います。 
その嬉しさと ほっとした気持ちが言葉になったのかな・・・「やっとお前らを好きになれそうだ」って。
そして、この時は、ナルトもサスケも、ちょっと嬉しそうな顔をしてたんですよねw
 
3年前のあの瞬間、第七班の「師弟関係と信頼関係」はしっかりと出来上がったのかな、という気がします。
 
 
そして3年後の、ナルトの修行。
 
それから約3年。 ナルトの「風の性質変化の修行」・・・この修行にカカシは先生としての自分を試していたような気がするんです。
というのも、3年前にサスケが里を抜けてしまい ナルトは自来也とともに修行に出てしまい、サクラは綱手の弟子となって・・・第七班はバラバラになり 結果としてカカシは「第七班の先生として失格」してしまったわけです。
せっかく3年前の鈴取り合戦で「第七班」の師弟関係を築き、カカシはナルト達からも第七班の先生として認めてもらえたというのに。。。 それ以来、部下達の信頼に応えることができなかった自分を、カカシはずっと責めていたんじゃないか?と思うんです。
 
だから、このナルトの修行は、カカシにとっても「先生として再び認められるための」真剣勝負だったのだ〈と思う)。 だから絶対成功させなくちゃならなかったし、「ナルトにはこの方法しかない!」と自信をもって臨んだはずなのだけど・・・
 
でも、カカシの予想以上に説明を呑み込めないナルトに、 
自来也様  螺旋丸なんて術 よくこの子に教え込めたもんだよ・・・まったく 〉なんて思ったり; ナルトが行き詰るたびに不安も過ぎったのではないだろうか? 《これで本当に大丈夫だろうか?》と。
 
「こんな事続けてたらナルトは・・・ それにアレを何度も止めるなんてボクには・・・」とこの修行法に疑問を口にするヤマトに、「イヤ これしか方法はないんだ ナルトの術が完成するかどうかは お前にかかっている」と念を押すように言っていたカカシ。 それは自分に言い聞かせているようでもあった。。
 
でも、その行き詰まった状況を切り開いてくれたのは、ナルトの「意外性」だった・・・・。
 
 
『意外性№1の、ドタバタ忍者ナルト』
 
「意外性№1のドタバタ忍者」。・・・・これって、カカシがナルトの先生になったばかりの頃につけた、ナルトの通り名? (最近、ナルトは自分でオレンジ火影、ってつけていたけどw)
カカシは自分でもこの言葉が気に入ったようで、よく使ってます。
 
最初の自己紹介でナルトは「火影になって、里の奴ら全員に認めさせてやる」と大きな夢を語ったんですよね。
ナルトの「意外」な一面に、「自分には無いような発想を持った、未知の可能性を秘めた面白いヤツだ」とカカシは思ったのかもしれません。
そのあとの再不斬戦で、ナルトが咄嗟に思いついた作戦で カカシの窮地を救ったことが「意外性忍者」の直接の由来になったのかな・・・・? もちろんこれは「いい意味」でつけられたのだと思いますがw
 
だけど、そのあとのナルトは普通じゃ考えられない行動をして状況を悪化させてしまったり・・・良くない意味での「意外性の忍者」という意味で使われることも度々・・w
 
しかし、3年ぶりにカカシはナルトのいい意味での「意外性」に驚かされることになったわけです。
「3人目の影分身に、性質変化係をさせる」発想。
意外性があるナルトだからこその発想で、四代目やカカシが越えられなかった「壁」を越えることが出来たんですよね。
 
最初に会った時に、カカシがナルトに見出した「意外性」・・・・
これがナルトの成長の鍵になると思ったカカシの直感は間違っていなかった、ということでしょうか。 
ナルトの「意外性」と、 カカシが正しいと信じた「方法」がうまく共鳴して 「四代目すら届かなかった」領域に達しようとしていた・・・・。 ナルトとカカシ、師弟の絆をしっかりと確認できた瞬間だったのでしょうか。
 
それは3年前に自信を失って以来、カカシが久々に霧の中で見た光だったのではないだろうか・・・・・?
 つまり・・・
あの瞬間、カカシは迷いが消え 再び「先生」としての自分を認めることが出来たのかもしれない。 
遠いあの時の、鈴取り合戦の記憶が カカシの脳裏に蘇ってきたのだろうか・・・?
 
それで、思わず・・・・言ってしまったのかもしれない。あの時より、さらに嬉しい気持ちで。
 
「何だかな・・」
 
「オレはお前のことが ものすごく好きになってきたぞ!」
 
 
・・・そして、それ以降のカカシは 第10班のアスマ弔い合戦に同行したり、並々ならぬ熱さでイタチ追跡任務にも臨んでいたり、ペイン戦でも熱い火の意志を見せてくれた・・。
 
カカシが第10班に同行する際に「オレはアイツ〈ナルト)にとっちゃ用済みだ」と発言をしたことに関して、以前は「カカシは自信がなくなっちゃったのか?」と考えていたのですが・・・ そうじゃあなかったんだ、と思うようになりました。  
カカシは自信を取り戻せたからこそ、あんな自虐的とも取れる発言ができるほどの余裕ができたのだ・・・と。 
あれは「自分の正しいと思うことを選んで間違いない」という自信の表れだったのかもしれない、とも思います。 
 
カカシが自信を取り戻せたのも、あの時・・・・ナルトが カカシに霧の中で光を見せてくれたからなのかな?という気がします。
そして、久しぶりにカカシが実感することができた 先生として認められたような「喜び」・・・だったのかな。
 
 
 
イメージ 2
←読んでくださった方、有難うございました。
ついでにと言ってはなんですが・・・投票クリックしていただけると励みになります