ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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薬師カブト・・・その3 カブトと「情報」

薬師カブト・・・その3 カブトと「情報」

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489話、冒頭。
 
木ノ葉情報部で 香燐の「悲しい生い立ち話」にもらい泣きしちゃった甘い?情報部員に、イビキが「いちいち感情移入するな!」とガツンと一言。 それでも香燐は平然とカツ丼を要求する・・・・おぃおぃ木ノ葉の情報部、なめられてるんじゃ? なんだかユルい空気だなぁ・・・。
 
一方、同じ489話でも 別の場所では「情報」による緊迫感あふれる駆け引きが展開される・・・
 
「スパイとして国から国へ渡り歩き・・・“暁”の一員でもあったボクの情報量をなめない方がいい」
 
あの「マダラ」を相手に一歩も退かず「情報量」を武器に脅迫までしたカブト。
 
トビがカブトの提案を受け入れざるを得なかったのも、カブトの「切り札穢土転生」のせいなのだが・・・・結局はあれも、カブトの持つ『情報』がトビを屈服させた形でした。 
そもそも例の「穢土転生」という切り札を出せたのも、カブトがトビの秘密を知っていたから出来たことなんですよね。 (肝心な『中身』については まだ憶測しか出来ませんが。)
 
ともかく、カブトは集めた情報から『トビの正体・謎』を突き止め、トビを困らせるような「二代目、大蛇丸を超える穢土転生」を開発した・・・・。
「暁の隠しアジトの場所」をカブトが知っていた事にトビは驚いていたが、それ以上に 自分の秘密を握られていた事に驚愕したに違いない。
 
カブトは木ノ葉の医療班長に育てられています。つまり木ノ葉の医療関係『極秘データ』をかなり手に入れることが出来たんじゃないだろうか・・・? 暁で直接得た情報のほか、大蛇丸の元でも膨大な医療関係データが得られたはず。 トビの体の「秘密」は、大蛇丸の研究データや「木ノ葉の医療班が持っていたデータ」から分析した可能性もありそうです。 各地を渡り歩いた、カブトの情報量恐るべし・・・
カブトの最大の武器は、大蛇丸を取り込んで得た力そのものよりも、「情報量」といってもいいのでは?
 
だいたい、登場人物の『初登場シーン』っていうのは「その人物を端的に物語る描写」があるものでして。 
で、カブトの場合はというと・・・ 彼が「情報」を切り札として持ち歩いている人物であることが、すでに描かれているんです。それもたくさんの札を持っていた・・・カブトが誇る「情報量」。
 
彼の初登場は5巻・中忍試験会場。 彼はナルト達の前で「忍識札」という、各忍のデータを記した札をひろげて リーや我愛羅の情報を教えてくれるんですよね。 それでナルト達は、カブトの情報量に驚いて すっかり信頼(尊敬)してしまったのだ・・・
 『情報』という魅力的なエサで釣るのはお手のもの。 特に新米のナルト達なんて、あの程度の情報でいとも簡単に落とされてしまったのだ.
 
実際、カブトはどうやって情報を収集していたのか? 
スパイとしてコソコソと集め回ったほか、彼らしい強引な手段で情報を集めまわっていたのでしょうか。 スパイとして転々としてきたカブトには「信頼できる仲間、知人」はなさそうだし、人脈を使ってのカブト独自の「情報網」というのは無さそうなんですよね。だからひたすら努力し集めて「量」で勝負したのです。 そのあたりは、自来也の情報収集方法とは全く違うんじゃないかと思います。
 
自来也の情報収集って、強引な事はしない。 雨隠れに潜入して尋問した時だって、くすぐり攻撃したり、「カエルに変える・・・」とかオヤジギャグ攻撃?したり,
敵にも優しいものだった。。。(尋問はワシの性には合わんと言っていたし。) 
彼は会話を通じて情報を得るのが主体。

自来也「ワシの情報網をなめるな」と言っていたことがあります。
そう、彼は「情報網」・・・つまり知り合いを通して情報を得たり、人々の噂をききつけたり。ナルトを連れて綱手を捜索した時も、収集場所は主に「酒場」です。 情報をくれたら一杯おごる・・・・なんだかなぁ自来也らしい情報収集と思ってしまいます(やはりいい人だなぁ、自来也は。) 
 
自来也綱手を捜索していた時、カブトもほぼ同時進行で綱手を捜索していました。 そして自来也とほぼ同じ頃か、それよりやや早くに居場所を突き止めていた・・・ 大蛇丸が全幅の信頼を置くだけあって、情報収集の手腕はかなりのものです。
 
そしてカブトが情報を「武器」として使うのは「脅し」だけではない・・・
敵を撹乱するのにもうまく使うんですよね、これが。 
 
39巻、イタチを捜索中のナルト達の前に 大蛇丸の細胞を取り込んだカブトが突然現れる・・・で、「暁のデータ」を手渡すんですよね、ナルトくんへの感謝の気持ちだとか言って。その前にも、木ノ葉には邪魔な暁を片づけておいてもらいたい・・・なんて言っていたこともありますが、結局カブトの目的の1つが 暁の黒幕トビに近づくことなのだとしたら・・・その前に邪魔なコマは木ノ葉に片づけてもらったほうが楽、というズル賢い計算もあったようにみえます。(これは、将来的に自分の「穢土転生用コマ」を増やそうという計算もあったのかなと思いますが)
 
そしてこの前は、みたらし隊の追跡を察知して わざと暁のアジトへ誘導するような真似すらしていた・・・トビに圧力をかけて暁と手を組む裏で、平然と裏切って木ノ葉に情報を与えてみせる・・・
 
両方に「情報」というエサ(切り札)をちらつかせては、撹乱させる・・・カブトの握る「情報」が、まるで世界の行方を決定するかのように。 情報を制する者が、世界を制する・・・まるでそんな気持ちでいるんだろうか。
以前の記事薬師カブトのこと その1」で、カブトは大物同士の戦いを 切り札を自分が握りながら観戦する喜びを味わっているのではないかと書きましたが、また同じようなことをやっているのではないかと・・。
 
あちこちを渡り歩き、その都度裏切りを重ねてきたカブト。彼はスパイとして常に「裏切り」によって情報を得てきた・・・。アイデンティティーを持たない彼にとって、「情報」こそが一番信じられるものなんでしょうか。
 

自来也の誇る「情報網」と、カブトの誇る「情報量」…

似てるけど「違う」、その小さな差が大きな差だったりするんじゃないかと思います。



☆こちらは涼しくなってきました・・急に秋らしくなったなぁ・・・。 
 
☆駄文読んでくださって感謝。