ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO ナルト543:捨てられねェ言葉 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ28号)

NARUTO543:捨てられねェ言葉

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『オレも色々背負っているものがあるから・・・』
『失敗はしないよ』 
 
さて、先週に引き続き 雷影の「ミナトとの出会い」回想からですね。
 
ミナトがエーに言った言葉・・・
《弟さんは(力や才能より)もっと大切なものをすでに持ってる》とか、《アナタが早く気付かなければ彼(ビー)は人柱力でも人でもなくなる》・・・エーはそれを《たわごと(戯言)》とか言ってますが。
 
たわごと・・・つまり、冗談、嘘、妄想。
 
エーにとって大切なモノとは、実感できる《確かなモノ》だけなんですよね。 
力や術、才能とか(筋肉とか体脂肪率だとかw)数値的に見えるモノだけを大切にし、見えない不確かなモノにはエーにとっては「無価値」。 
 
戦い方にしてもそうです、エーは《今ここで》結果を出さないとダメなんですよね(短気とも言う・・) 。
ミナトは「次に会う時は・・」と言って帰ろうとしているのに、まだまだこれから!とばかりに突進していくし(確かに「きかんぼう」ですね)。  
エーの辞書に「この次」という言葉は無いんだろうなぁ・・。
 
で、今度こそ「クナイの場所」に最速の瞬身で追いつこうとするのですが(ちなみにエーは、飛雷神の術を「瞬身の術」と捉えてますね。人間が飛ぶ「時空間忍術」は 当時はあまり認識されて無かったのかなぁ)、でもミナトは前の攻撃時に「術式」をタコ足にマーキングしていて、ビーの背後を取る・・・
 
『オレも色々背負っているものがあるから・・・』 『失敗はしないよ』
 
エーはミナトの動きが「予想外」だったようですが、ビーはミナトの「次の一手」を読み 予め相討ち用のクナイを構えていましたね(ビーって意外と冷静ですよね。) 
 
『敵だけど・・・君は気に入ったよ まさに忍キラーな動きだよ』 
イーブンとかナイスと言うかと思ったら、忍キラーときたかぁ・・)
 
しかし、ミナトの戦い方っていつもこうなんですよね。 必ず「一手先を講じておく。」
 
例えばカカシ外伝でも、最初に敵の足に「マーキング」をし、再び飛んで戻って抹殺・・・・(240話)
九尾事件の時も、面の男に螺旋丸をぶつけた時に背中に術式をマーキング、その次に彼のところに飛んでクナイ攻撃&契約封印・・・(503話) とか。
最初の攻撃時に次の一手を仕込み、「先を読んだ戦い」をするのがミナト流戦法。
 
九尾事件の時にナルトに九尾を託したのだって『ミナトの次の一手』ですよね、だから『父ちゃんは失敗なんかしてねェ!』・・・・・結果が出るのは まだこれからなのだ。
 
ミナトが「色々背負っているモノ」・・・・
 
う~ん彼も色々重たいものを背負っていたんですよね。 
《人柱力の夫、次期火影の名、予言の子》・・・家族、里そして忍世界までを背負っていたわけで《失敗は出来ない》。
だからミナトは実に用意周到ですよね、ナルトに施した八卦封印の術式の細やかさといい、「屍鬼封尽」なんていう「イザという時の」封印術を開発していたりとか。
 
《失敗はしないよ》・・・ミナトの物静かな言葉の中に、滾るような「強い信念と責任感」をメラメラ感じます・・。
 
 
・保険や保証とは違うモノ
 
しかし、雷影は『なぜナルトがやれるという保証がある!?』と言うんですよね、
保証ねぇ・・・やっぱり雷影は「保証」という「確かなモノ」が無いと信じられないみたいですね。 
でも《確かなモノしか信じられない》のでは、結局何の変化も得られず、諦めることしか出来ないんじゃあないのかなぁ。
 
25巻 222話でイタチが言っていた、
《未だ見ぬ・・知らぬモノを怖れ憎しむ・・愚かしき事!!》 《本当の変化とは・・規制や制約・・予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない》という言葉・・・
 
あれは、目で見える確かなモノにこだわっていては、何も変える事は出来ないという意味だったのだろうか・・・?
 
イタチがサスケの眼に仕込んだ「転写封印天照」、トビはこれを 『イタチはやはりサスケに保険をかけていた』という言い方をしていました(404話ゼツとの会話で)。 保険、つまり損害を填補(てんぽ)するという《最悪の中の救済手段》・・・
 
でも、イタチがサスケに懸けたモノとは 保険や保証という「守り」的なものでは無くて「予感や想像の枠に収まりきっていない」希望のようなものじゃないかと思うんです。
その希望が「不確かな妄想」で終わらないために、イタチは周到に準備をしていると思いますが・・・それがサスケに与えたイタチの眼に仕込まれているのか、ナルトに託した力なのか(わからないんですけどねw) 
 
トビが言っていたように、《勝者とは先を見据えた者・・・本当の勝負はこれから》なのだ。 
 
 
・ミナトが「根拠」とするモノ
 
ミナトが九尾事件で「次の手(勝負の切り札)」としてナルトに九尾の力を託そうと思った「根拠」・・・
それはビーの存在なんだろうと思います。
 
542話で、ミナトはビーの「タコ足」を見て「これは・・・!!」と驚いてますよね。 ここまで自由に尾獣化出来るビーは、当然八尾と心を通い合わせている・・・これはミナトにとって『衝撃』だったと思うんです。
《尾獣と人間は理解し合える》という事実・・・それなら「オレ達の子なら」ビーと八尾のように尾獣と理解し合えるのではないか?と・・・ビーの存在は、ミナトに新たな希望と確信を与えてくれたんじゃないだろうか。
 
 
綱手の「懸け」
 
綱手と言えば 《三忍の病払いの蛞蝓使い 背中に〝賭〟を背負った綱手姫。》 
 
かつて、ナルトの希望を諦めない姿を見て《もう一度だけ賭けよう》と思い 「ここからは私も命を懸ける」と決意した綱手。 綱手の「賭け」を、本気の「懸け」に変えたのがナルトでしたね・・。
 
綱手はナルトを「戦場に行かせる」決心をしましたが、ま、元々彼女はナルトは参戦させるべきという考えだったし、今までも積極的にナルトを外に出そうとしてきた経緯もあります。
 
『どうせどっちに転ぶか分からぬ戦争なら 力いっぱい出し惜しみ無しでやるべきだ!』とは賭け事好きの綱手らしい発言ですけど、でもそれは根拠のない「賭け」ではなくて《出し惜しみ無しでやる》・・・つまり「懸け」、自らの命と信念と希望を懸けたものなんです。
 
『それでこそ俺の知ってる火影のばあちゃんだってばよ!!』って・・
いつも「綱手のバアちゃん」と言ってるナルトが、珍しく〝火影の〟バアちゃんって言った・・・。
ナルトは、綱手の背中に逞しい「懸」の字を見たかもしれないですね。。 
 
 
・妄想を信念に変えたもの・・・
 
さて、雷影の雷犂熱刀(ラリアット)VSビーの雷犂熱刀。
 
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かつて《いつかブラザーを抜く♪ 上から目線でブラザーに説教を妄想♪》と言っていたビー。ついに雷影超えをして妄想を現実に変えちゃいましたねw
 
ビーはサスケと戦った時、『八尾の衣八本目での雷犂熱刀』を一度回避されているんですよね~、その時「この八本目をかわしたのはブラザー以来だ」と言ってました(413話で)。 
エー兄ちゃんがビーの八本目雷犂熱刀をかわしたのって、かなり昔のことかもしれませんが・・・その時に較べたら、ビーはずっと強くなっているという事でしょうね・・(現在のエーは利き腕の左を失ってるからフルパワーは出せないのかもしれませんが・・・ 老化したからとは言わないでおこう・・)
 
不確かなもの(たわごと、妄想)を確かなものに変える力・・・・それは信念の力なのかな。。
 
『オレもナルトも人柱力だけが力じゃねーからだ♪もっと強えー力になる基が入ってるこの体♪
八尾をもらう前にブラザーからもらったオレ個人として捨てられねェ言葉♪
それさえあれば強くいられると信じられる殊の外♪』
 
真実の滝前で、エーがビーに言った
《お前は俺にとって特別な存在だ オレ達は最強タッグだ》という言葉。
私はあの時のビーの笑いが、微妙だと思ったんですよ、ニコー‐・・だったのでw 
でも、あれは本物の笑顔でございました(土下座);
 
「里の為」ではなく「兄の為」であること、「最強タッグ」という特別な絆で結ばれているということ・・・これらが ビーの心を強くしていたんですね。 人柱力である前に、ビー個人(一忍)にとって捨てられない言葉になっていた・・。 
 
ナルトの場合は、ナルトを認めてくれたイルカの言葉と存在がナルトを強くしたんですよね、
《あいつはこのオレが認めた優秀な生徒だ・・ あいつは・・・木ノ葉隠れの里うずまきナルトだ》という言葉と、それから両親の愛情・・・
《オレの器にも九尾より先に愛情が入っているって分かったから!》幸せだと思えたこと。
それらが「人として」認められてるという自信になり、心の強さにつながった・・忍の本当の強さの基とは、力ではなく心(言葉)なんですね。
 
そういえば、ダルイが「言葉をバカにすっとビーさんに怒られるッスよ」とか言ってましたが・・(ダルイはビーに怒られたことがあるんでしょうねw)、でもビーに言葉の大切さを教えていたのは紛れもなくエーだったんですね。
 
「お前は二本目の右腕」というエーの言葉が ダルイの心を支える強い力になっていたりとか、エーの愛情に溢れた心と熱い言葉は 里の忍達の心を惹きつける力があるんですよね。 
(でもエー自身はそれに気づいていない・・・自分のカリスマ性は筋肉だと思ってるのかなぁ)。 
 
『やっと気づいたか バカヤローコノヤロー♪』
 
回想を見てると、エーは父親(三代目雷影)の葬儀でも壁をぶっ壊して涙を流しているし・・・彼の豊かな感情表現は、古い忍像からかけ離れていますよね。 
 
でも彼は『雷影』になると、里長としての責任から「八尾」であるビーを里に閉じ込めてしまったんですね~・・『最強タッグ』の証である「絶牛(ダブル)雷犂熱刀」より 『人柱力』としての術「尾獣玉」を修行するように命令して。・・・「先読みミナト」は そういう事態を予想して エーにあんな警告をしたのかもしれませんが・・・・
 
《あの日ミナトが言った言葉の意味》、十数年の時を経て、エーはやっと気付いたでしょうか・・?
 
・言葉(心)の力
 
ん~言葉の力って強いですね。
 
体は力で倒す事は出来るけど、心は力では倒せない。 心を動かしたり変えたり強くすることが出来るのは感情や心をを表す言葉だけ。 目で見える『力』よりも、目で見えない『感情(言葉)』のほうが、ずっとずっと、本当の意味で人を強くしたり人の心を動かすことが出来るんですね。 
 
再不斬が負けたと思ったのはナルトの言葉であり、長門の心を動かしたのもナルトの言葉であり・・・そしてナルトを強くしてきたのも、おまえを信じているといった言葉たちでした・・。
 
忍にとって大切なのは力よりも「心」であり、武器や術よりも感情を表す「言葉」なのかもしれません。 やっぱり「心」あってのなのかな。
この戦争は、心を無くして道具(刃)でしかなかった忍達が、()を取り戻して本当の「忍」になるための戦いでもあるわけで・・・
 
《全てが本来の姿に戻るのだ・・・・》と言っていたトビ。 一体、何が?
 
彼のシナリオによって、トビ自身の「本来の力」が戻るというのだろうか、それとも・・・
尾獣が本来の姿《愛情の塊》に戻る、というのだろうか、
 
忍が心を取り戻し 本来の姿に戻るのか・・・・
 
いろんな意味で全てが『本来の形』に戻るためのものなのかもしれません・・・
 
 
☆結局ナルト達は参戦ですね。
 
☆イルカがナルトに伝えた「生きて帰ってこい」、綱手が思い出していたナルトの「オレは火影になるまでぜってェ死なねェーからよ」の言葉。
何だかナルト、一度は死にかけちゃいそうだなぁ・・・(イタチの力があるから大丈夫だろうけど)
 
☆なんだかんだ言って、自分を超えたビーに エーは嬉しそうな顔・・・
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって有難うございます。感謝。
 
 
 

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