ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「善と悪」の基準のことを、ちょっと。 (長い前置き。)

「善と悪」の基準のことを、ちょっと。

545話に出てきた、ナルトが思い出している「トビとの会話」について 「トビはいい人なんじゃないか?」という視点から読んでみようと思ったんですが・・・・まず前置きとして「善と悪」 「トビ善人説?」のことを書こうとしたら意外と長文になってしまい(おぃ) 別にしました
 
私はトビ好きなので度々「トビっていい人だよね」とか言ってるもんですから、「トビ善人説」とか言われます。
でも実は・・・自分としては「善人」とか「善」というのとは ちょっと違うな・・・と思っておりまして、《トビはいい人》なんだと思ってます。(ゼツの「トビはいい子だ・・・」じゃないですけどw)
 
で、トビは善人か?と聞かれれば、さあ・・・どうだろうなぁ・・・としか言えないのですね。
 
というのも、何が善で悪なのか何が正義で悪なのか・・・その定義はかなり曖昧だと思ってるからです。
置かれている立場や個人の利益によって正義の定義は逆転したりもします、長門も言ってましたよね『大国の平和が小国への暴力になる』と。 誰の目から見ても明白な悪・・・・たとえば人を殺めたり、傷つけたりということも戦争では正義にすらなってしまうし、「正義という名の復讐」も成り立ってしまう。
 
物語ってのは、当然ながら主人公サイドの視点で語られていきます。 そこでの正義は主人公側の正義です・・・・敵対する者は自動的に「悪」と位置付けられ、我々は主人公側に設置された固定カメラからの世界を見ていくことになります。 
 
善であり正義である主人公が、悪党である敵を倒す・・・・でもその善、正義の基準ってのは誰が決めるものなんだろう? 
忍世界に於ける基準を作るのはスポンサーである大名だったり、お得意様だったりですよね。 それぞれの都合、利益によって基準が作られるから、どの里も各々の正義があり、善があり、基準がある・・・で、それはお互い相受け入れられないものであり、争いの原因になってきたわけですよね。 自分たちの正義の証明を繰り返していては、永遠に戦争、憎しみは終わらない。
 
そして国や里が決めた基準にそって忍達は動く・・・・だから「忍者ってのはただ国の道具として存在することが大切」(byカカシ)なんてことになる。いちいち「本当にこれは善か?正義か?」なんて考えていたら やっていられないのである・・・。
 
前に「ゲンマとライドウの会話」というお題でも出したのですが、526話に出てきた2人の会話は、典型的な忍の「価値観の基準」を見せてくれてるんです。
 
『勲章をバカにすんなよ 勲章が無くなっちまったら 何が名誉なのかわからなくなっちまう その基準は誰かが決めねーとな』 (ゲンマ)
 
国や大名が決めた正義や善を示す基準が「勲章」であり、悪を示す基準が「掟」。
誰かが決めてくれた基準が無いと、何が名誉だかわかんなくなっちまう・・・・そのぐらい忍世界における善悪の基準は、変動可能なかなりいい加減なものだったりもします。
 
五影会談では、価値観の違いから まとまらなかった五影達・・・・彼等が最終的に団結したのは、五大国共通の「分かり易い悪党」が出現したからなんですね・・。
「完全体になる」とか「全てはオレと1つになる」とか・・・
トビの言ってる事はワケわからないんですが、五大国を相手に宣戦布告をしたことで明白に「大国たち共通の敵」になったわけです。 この時点で、トビは「悪党」に自動決定した・・・。
 
でも敵(トビ)を悪と決めつけ、自分達の正義を証明しようとすれば「従来の戦争」と何も変わらないんですよね。勝った方が正義と認められ、負けた方は悪となる・・・・だから絶対負けるわけにはいかない。
「話し合いだのと抜かすなよ」 「容赦するな」ということになる。
 
本当の意味で憎しみを止めて理解し合うには、逆転の発想・・・敵側からの視点でもモノを考える必要が出てきます。でもこれは「自分の基準を持たない」忍達には難しいんですよね。 「ようは自分の中の自制心だろーが」と言っていたオビトみたいな忍は、まだまだ少数派。 柔軟な発想が出来るのは、枠にはまった考え方をしない大バカ共のナルトやビーなんじゃないかという気もしていますが・・・。
 
トビのしようとしている「正義」は本当に「悪」と言い切れるのか、トビは世界を自分一人のものにしようとしている「だけ」の本当の悪党なのか・・・?
 
九尾事件の時(502話)、四代目に木ノ葉襲撃の目的を尋ねられた面男は こんな答え方をしています・・・
 
「言うなら・・気まぐれであり・・・計画でもあり
戦争のためでもあり・・・ 平和のためでもある」
 
んん~~分かりづらいw
 
「目的」について説明したところで、受け取る立場によって解釈が変わり 逆にも受け取れる・・・
たとえトビが「平和の為」と思っていたところで、木ノ葉はそれを「戦争のため」と解釈する。
面男の発言は、《自分にとっての正義も、敵にとっては悪となる》と遠回しに言いたかったのではないか、なんて思ったりします。 
 
単純に世界を支配するのが目的にしては 回りくどい計画を立てていたり、時折「めちゃくちゃ人間クサい表情」を見せるトビを見ていると、「悪党」・・・世界を支配したい『だけ』のイヤなヤツには見えないんですよね。 
『見た目や思い込みだけで 人を判断しない方がいい・・・・・』と、イタチも言っていましたっけ;(トビに当てはまるかどうかは別としても)
 
トビのやろうとしてる事や、トビという人物が「善人」と言えるものかは、わかりません;
でも、あえて「トビはいい人かもしれない」視点で物語を読んでみても 面白いんじゃないか・・・・なんて思ったりします。 思い込みを排除すると、また違った読み方が出来るってこともあるんじゃないのかな~とかね。
もちろん、それは邪道な読み方とは承知の上ですけど。
 
 
長々とすみません、本題のほうは 後でアップします;
ダラダラ文、読んでくださって感謝です。
 
 
 
 
 
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