ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

トビはなぜ、ナルトに会いにきたのか・・について再々考

トビはなぜ、ナルトに会いにきたのか・・についてを再考 

文章力不足の為か、誤解を生んでしまうトビの話;トビを「善人」と言ってるわけじゃないのです。トビが仕向けた戦争を肯定してるわけでもないし、トビがサスケの憎しみを増大させている事を褒めてるわけでもない。戦争なんてしない方がいいにきまってる・・・トビの考え方はほめられたもんじゃない。
 
彼の行動を悪だとか悪くないとか・・・そういう話をしているわけではなく、《トビは敵だから悪党》という忍連合の思い込みを一回取っ払って「本質」を見極めてみようということなのです;
 
敵のことが好きなのは・・・《それっておかしかなぁ?》とナルトが「最初の敵」再不斬に対して感じたこと・・
「いや・・・オレもだよ(オレも再不斬達が好きだった、おかしくない)」と答えたカカシ。
それがNARUTOにおける「平和」を導く大きなカギだと私は信じているからです。
 
トビの本質を見極めた結果、それがやっぱり根っからの悪党だったじゃないか!ということであれば、それはそれでいいのです。 でも、登場人物を思い込みだけで単純に判断したくない・・・・それだけのことです。
 
本マダラの登場で、トビの正体がますますわからなくなっていますが・・・
 
五影会談を開かせた事、会談が紛糾してきたタイミングでダンゾウを逃亡させ ついでに感知系(特に、シスイの別天神を見抜く青)を会談場から追い出したところで登場。宣戦布告で「対暁・対マダラ」の連合を作らせる・・・
 
んんん・・・これを忍達が「平和を自分たちの手で作らせる為」と書いてきたんですが、本マダラの登場で、少し考え方が変わりました。トビはマダラ(本マダラ)に対抗する力を忍達に作らせようとしているのかもしれない、と。
そのために偽マダラを名乗り、大悪党を演じ、忍達に警告しているんじゃないのか・・・?と、そんなふうに思えてきてるんです。カブトに穢土転生の止め方を聞いたりしているぐらいですので、マダラを止めなくてはと思っているのではないかと・・・。カブトに険しい顔をして図に乗るなと忠告をしたのも、マダラの脅威を知らないからではないかと・・。
(重ねて言いますが、そのためのトビの方法と手段を褒めてるわけじゃないですよ)
 
私としては、トビの「本当の姿」を知るヒントは49巻の№463、トビがナルトのところを訪ねてきた場面にあると思っています。 
 
その部分は今までの雑考でも度々とりあげてますので、しつこいぞ!と言われそうですが・・新事実が出てくる度に解釈が変わるほど、あの部分は考える価値があると思っています。
 
そして今回もあの「マダラ」を見て、《トビとマダラは別人(あるいは、別人格)》ということを「仮定」として考え、さらに他の部分を重ねあわせた結果 あの部分の解釈も少々変わりました。
「トビは、マダラを止めようとしているのではないか」という推測のもとでの考えです。
 
ゼツに五影会談場に飛び込む命令を下した後、トビは鉄の国の宿八に、ナルトを訪ねます。
ここでトビは不自然な行動に出ます・・・ナルトを簡単に捕獲できるチャンスだったというのに、その気配もなく・・・ナルトに「イタチの真実」を語るわけです。そしてその結果、「お前のことが分かんなくなってきたってばよ」と思っていたナルトはサスケの苦しみを理解し、受け入れる選択をするのです。
 
トビがナルトに『イタチの真実』を話した目的は、過去の雑考でも書いた通りです。
それはトビの余興、「ナルトとサスケの第2の終末の谷決戦」に際して、ナルトがサスケを理解する選択をすること・・・・。憎しみと怒りで戦うのではなく、柱間とマダラには出来なかった「理解し合う」「受け入れる」闘いをさせることが目的ではないかと思っています(その結果、六道の力解放のカギで何かが開くのではないか・・・と想像しています。)
 
そして、今回はそれだけじゃない、違った目的もトビにはあったような気がしてきました。
 
ナルトを散々挑発して話の流れを『サスケの心の闇を利用したのはオレだ』という方向に持っていく。
「人の心をコントロールするには心の闇を利用するテクニックが必要だ 長門はたまたま人に感化されやすい子だったがな」・・・・と。
サスケを「憎しみ」に向かわせたのはトビであり、更にトビは長門も利用した・・・そう語ることで、ナルトの怒りをトビに向けさせているのです。そしてナルトはそれに反応します。
 
「やり方は違っても あいつ(長門)は本心で平和を望んでた!」
「けど おめーは違う!」
・・・と。
 
そしてこれは、その後戦場に向かうナルトにシカクが忠告した言葉と重なります。
 
「・・なら今回は話し合いだのとぬかすなよ ナルト マダラはペイン・長門とは違う」
「奴は平和なんか望んじゃいねェ・・・ 世界が欲しいだけのまさに悪党ってやつだ!」
「容赦はするな!」
(№545「不死身軍団」)
 
その時、ナルトはトビが会いに来た時のことを思いだし、
「一度鉄の国でマダラと話をした・・・」
「憎しみの事をよく分かってて 長門を利用し サスケの憎しみを煽ってる奴だ 悪党だってのは分かる!」
と答えている・・・
 
ナルトは、あの時トビに会ったことで《こいつは長門とは違う、話し合いなんかできる奴じゃねェ。本当の悪党だ》と考えるようになっているんです。
 
トビがナルトに会いに行った理由・・・
 
それは、ナルトが長門と話し合いで決着をつけたことを知り、本マダラ(この話の時点では、トビがマダラを演じていますが・・・いずれは本マダラと入れ替わるつもりだったのでしょうか)とまで話し合いで済ませようと考える事を懸念したからではないのだろうか、と。
長門は感化されやすい子だったがな・・・》 それはサスケはそうはいかないぞ、という意味でトビは言ったのですが、実はそれだけではなく・・・・「(本)マダラにはそんな手は通用しないぞ」という意味もあったんじゃないだろうかと。
今思うとそうも感じられるんです。シカクの言葉と重ねあわせますとね・・。マダラには容赦するとか話し合うなんて甘い選択はせず、戦う選択をしないとダメだぞと思わせる目的だったんじゃないかという気もするんです。
シカクも、ナルトがマダラを容赦するのではないかと懸念したようですが、それをトビも懸念したのではないかと・・・。
そして実際に、あの会話をしたことでナルトは「マダラは容赦は出来ない、あいつは長門とは違う」という考えに至ったわけですから(でもちょっと迷いが今もあるみたいですね。)
 
あの時のトビの挑発は、まるで自分(マダラ)を「悪党」と印象付けておき、いずれマダラが蘇った時に手加減をするなと言いたげな気もするのです。「自分(マダラ)に対する警戒を緩めるな」と警告したかった・・・そう仕向けた演技と取れないことも無いかな・・・。 
(トビはいずれ、ホンモノが登場したら、影武者としての役目は終わることになりますよね・・・どうするつもりだったんだろう)
 
ナルトが思った通り《お前は長門とは違う、お前は悪党、的な》反応を示したことに、トビは
 
「フッ・・・だな・・・」と答える。
 
満足しながらも苦笑いと言ったところだろうか・・・
 
私が一番ひっかかってるのはこのトビの反応で、これは「悪役憎まれ役を演じ、引き受けてる奴の苦笑い」反応のような気がしてるのです。悪党の偽マダラを演じている(誰かさん)の苦笑いなのではないかと。
 
その手ごたえに満足したのか・・・「お前らとの会話、楽しかったよ・・・」と消えていくのですが、これも皮肉なんかではなく本心だったと思っています。
 
トビが《ナルトとサスケをぶつける事》を「計画の一環」と言わずに「オレの為の余興」という言い方をしているのは・・・おそらくシナリオ「外」で黒ゼツの手前というのがあると思っています。
月の眼計画のために魔像に十尾チャクラを満たして十尾復活させる為ならば、もっと手っ取り早い方法はあるんですよね。ナルトももっと早い段階で捕まえる事はいくらでもできたのに・・・・でも成長を待ってる。
それにせっかく溜めた尾獣チャクラを、トビは『白ゼツ軍団製造』に使っちゃってるのです・・・これも解せない彼の行動の1つ。
 
トビには「十尾分のチャクラ回収で十尾復活」よりも、ナルトとサスケをぶつける事で生じる「何か」を待っているような気がします。余興とか言ってごまかしながら、「実はナルトとサスケをぶつける事が最優先」な行動をしてるのは 暴走しそうな本マダラを止めるための力が必要なのではないか・・・
 
それも、マダラを憎んでというよりは マダラを想うがために、マダラの為に止めてやりたいという思いのような気がしています。 (個人的には、今の段階ではトビの精神はイズナなのか、十尾なのか、あるいはマダラ自身の「闇じゃない方のマダラ」なのか・・(闇ナルトと光ナルトの違いのような)、もう考えは揺れてますが、ここはあえて断定はしないでおきます。)
 
《愛情を知る時 憎しみのリスクを背負う・・・・》
 
忍達が共通の敵を持つことで1つになり、敵・マダラを倒して無限月読から解放されればそれでいいのか…といえば、そんな単純な話ではないだろうと私は思います。そういう意味でもトビの考えは諦めの末なのか、けしていいわけではない。
 
マダラを容赦せずに倒すのか、マダラと話し合う事を優先するのか・・・。 最終的には、ナルトが答えを出してくれることでしょう。
 
悪役はあくまで悪・・・「嫌いになれない」なんて言うのはとんでもない、というご意見も きっとあるのかもしれません。ごもっともなのかもしれない。
・・・・でも、やはり私はあの「トビ」は嫌いにはなれないんだなぁ・・・。
数々の理解しがたい行動はあるものの、長門の眼をそっと閉じてやった あの優しさの一端を私は信じたい気持ちでいます。
・・・それって、おかしいかなぁ・・?
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって有難うございます。感謝。
 
 
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