NARUTO545:不死身軍団!!
マダラをぶっ倒して この戦争はオレが止める!
話をするにしても それからだ!
いやぁ~今週のナルトの「あまりの強さ」に、しばし絶句w
九尾チャクラの強力さ。・・・・・ミナトが命がけでナルトに遺そうとしたのも大納得ですね。
気になったのは、ナルトがマダラを「ぶっ倒す」と言ってる事と 「(マダラと)話をするにしても・・・」とも言っているところ。 敵をぶっ倒したいのも、話し合いたいのも・・・どちらもナルトの本音だとは思うんですけど、でも『本当の平和』を考えるなら、ナルトがこれから向き合わなくちゃいけないのは
『敵は必ず悪なのだろうか?』という問題。
ここでも度々取り上げてきたテーマですが、ついに問題提起されてきましたな・・・。
・《ミトの能力って・・》
《鬼鮫の情報が正しければ 初代火影の妻うずまきミト同様・・・ナルトは敵意を感知するまでになった》 (トビ)
トビは「ミトの出産の時に九尾の封印が剥がれそうになったこと」も知っていたし、ミトの事詳しいですねぇ。
ミトの「敵意感知能力」のせいで、マダラはミト存命中は木ノ葉に近づけなかったんじゃないかという気もします(ミトは約30年ぐらい前に没?)。 マダラが終末の谷の戦い後、暫く水面下に潜っていた事と関係あるのだろうか。
・《医療忍者って・・・》
この戦争、なにかと『医療忍術』の活躍が目立ちますね~、治療するだけじゃなくて敵の分析解析面においても。
サクラも頑張ってるしなぁ・・・かつての戦争では砂のチヨが開発した毒を綱手が次々と解読していったようですが、今回は敵の情報をサクラが解読していってますね。
ペインの時もそうだったけど、敵が普通の人間じゃない場合の情報解析に医療忍者の果たす役割って大きい。
敵側の医療忍者カブトも『大蛇丸を超えた穢土転生軍団』を作り上げるし、ヤマトの細胞とサスケの体を使って「忍術の真理」を極めようとしているし・・・
それにトビ(というかこの場合はマダラ)も、柱間の細胞を使って白ゼツクローン軍団を作り上げたり 彼も素人にしちゃ凄すぎる医療知識を持っているんですよね。
大量にきちんと保管された写輪眼に整備された手術台・・・・ これらは医療忍者の協力者がいるのかと思えるほどだし、「マダラ」本人もトビの体も「医療忍術」でいじられているっぽいし。
この戦争、なんだかなぁ・・極めて高レベルな“医療忍術戦”ともいえそう。
・《白ゼツって・・・》
サクラに言わせれば、白ゼツは 『初代様の細胞を培養し植物を媒体に造られた動くクローン植物。』
ま、要するに人間じゃないんですよねw
白ゼツに「初代の細胞とヤマトが使われている」という報告を見た綱手、ん~ヤマトの事には一切触れないんですよね~・・(前にヤマトが捕まったと聞いた時も見事スルーだったし)。
でもサクラは真っ先に『ヤマト隊長に(白ゼツが)近くなってる』 『ヤマト隊長もこいつらのパワーアップに使われているんだ!きっと!』とヤマトを気にしましたね~。
はぁ~やっと、ヤマトを心配してくれる人が出てきたか、ナイスだよサクラ!
それでこそ仲間を大切にする第七班w
っていうかこの情報を元に誰かヤマトを助けに行くとしたら、カカシしかいないんじゃないのかな~やっぱり。
・《不死軍団って・・》
『マダラが初代の細胞を持っているのは間違いない! それを培養し増やす技術を開発したという事はマダラの体も…通りで長生きできたハズだ』 『おそらくマダラは本当の意味で・・・・』
『不死だ!』 (綱手)
綱手はトビの体が白ゼツ素材で出来ていると分析したみたいですね。
朽ちない体、あるいは転生できる体ということなのかな。 でも眼以外の全身が「白ゼツ素材製」かといえば、そんなことはないんですよね~・・生身部分もあるんです。
53巻503話、ミナトの螺旋丸を喰らった面男の左袖から白ゼツ樹液が「ズリュ」・・・と流れ落ちますが、その前には「ポタタ・・・」と生血が滴り落ちています。 トビの左腕の途中ぐらいまでは「生身」なんじゃないでしょうか。
それに「顔」。 顔は白ゼツ素材ならば「昔のマダラの顔」も自在に作れるはずだし、今さら仮面で隠す必要はない。 これは「マダラじゃない生身体」にゼツ素材継ぎ接ぎしたと思えるのだが・・・
トビの体はオビトだと言うと「うちはが沢山いたあの時代に負傷したオビトの体を使う必要はない」とよく言われるんです; でもオビトの眼は万華鏡を開眼できる稀有な眼であり、オビトの体は「その目に合う(若い)うちはの体」。
カブトや大蛇丸が『若くて繊細なうちはの人間が欲しいィ~』と言っていたのは「写輪眼の能力を十分に生かすには適合する体も必要」という理由がありそうなんですよね。 「マダラ」がオビトの体にこだわる理由はあるんじゃないかな、とかね;
さて、今後「マダラの不思議」については綱手が解明していくんじゃないかとも思ってます。 「ダン」に会ってダンも使うらしい「霊化の術」について話を聞けば、トビの霊体化のヒントが貰えそうなんですけどね~・・・・というかダンと綱手を会わせてあげたいし。
『不死のボスに動く植物に穢土転生のゾンビ共・・・まともな人間は一人も無しか!』 (シカク)
「敵側」にまともな人間がいないってことは、忍連合はいくら戦っても「誰も殺めないですむ」ということでもある・・・これは最終的にはすごく大事になってくると思います。
・《ナルト、強すぎだからw》
次々と白ゼツの成りかわりの「敵」を見抜いて九尾チャクラ攻撃を続けるナルト、白ゼツ相手とはいえ無敵状態過ぎでしょ!w
螺旋乱丸、螺旋吸丸、おまけに何じゃ、ミニ螺旋手裏剣ってw(指一本で造ってる;)
実戦になるとポンポンとアイディアが浮かんで新技を繰り出すナルトらしいんだけど、でもこれじゃ『普通の忍とは一体何なんだろう』と虚しくもなってくる・・・
しかし、『こっからすべての戦場へ一斉に向かう!』と多重影分身で飛び出てったナルト・・・・
んん??九尾チャクラモードで多重影分身したら、九尾にナルトチャクラがグイグイ吸われてチャクラゼロ死に至るのでは・・・?
ナルトはそのこと忘れているんじゃないのかなぁ、おぃ・・。
これでチャクラ0になってダウンするか、ビーが鮫肌経由でチャクラ補給するか、仙術の自然エネルギーで補えるのか・・・むむ、
いずれにせよ、ナルトは「九尾」ともう一度話し合って理解し合わなくちゃ「敵ボス」と対峙することもできない気がします。
ナルトの九尾チャクラに触れた白ゼツ、やっぱりヤマト製材と同じで葉っぱ生えましたね~; なら影分身しなくっても、蛞蝓を通して全部の忍にナルトが九尾チャクラを送信すれば 白ゼツの偽者たちには葉っぱが生えて一目瞭然だってのになぁブツブツ(←しつこいよ!w)
・《敵意と悪意》
さて・・・ここからが本題(え;)
ナルトのモヤモヤ感知のことを トビは『ナルトは《敵意》を感知する』と言っていました、が。
前にナルトは このモヤモヤの事を何と言っていたか・・・・?
『モヤモヤした《悪意》みたいなのを感じる』。(54巻505話)
ナルトは「敵意」じゃなくて「悪意」と言ったんです。
これこそが ナルトだけじゃなくて忍達が抱える「問題」なんです。 つまり、必ずしも敵=悪と言えるのだろうか?という根本的な問題。
今週号冒頭でトビがつぶやいた言葉、『今日 千手の火の意志は消える』・・・
これ、いかにも悪党そ~な言葉だと思いますよね、でもこの発言を「悪」と感じるのは私らが「忍連合」側の視点にいるからです。 ただ立場の違いによる発言なんです・・・・ナルト達が「(マダラを)ぶっ倒す!」と言ってるのと何ら変わらない。
・《シカクの言葉》
シカクの言葉は、ごく当たり前の正論でもあります。
『今回は話し合いだのとぬかすなよ』
『奴は平和なんて望んじゃいねェ・・ 世界が欲しいだけのまさに悪党って奴だ!』
『容赦はするな』
ナルトも『悪党だってのはわかる!』と言ってる・・
でも《敵=悪》という思い込みこそ、平和の最大の「敵」であり危険なものだと・・・思うんです。
(イタチの「思いこみ」とか「知識や認識は曖昧でその現実は幻かも」という発言は、その点も突いた発言かもと思っているのですが)
勿論シカクやナルトにも「言い分」「大義名分」はあります。
憎しみで動いているのではなく「マダラは憎しみを利用している奴だから悪党」らしい。 でもこの言い分もかなり主観的なものなんですよね、だって・・・
忍世界だって「憎しみを利用したりされたりしてきた」のだから。
戦いの中で生まれる「憎しみ」を利用される忍達。 尾獣を「憎しみの塊」にしてしまった忍達。
そして・・・
尾獣の「憎しみ」を利用し「戦う道具」にしてきたのは、忍達自身では無かったのか。
・《ナルトが思い出している、トビとの会話》
(ナルトが思い出してる、49巻463話、鉄の国の宿八でのトビとの会話・・・)
『長門とてめーを一緒にすんな! やり方は違っても あいつは本心で平和を望んでた!』
『でも てめーは違う!!』
『フッ・・・・ だな・・・』
このトビの「フッ・・・ だな・・」、すごくすごく好きなんです。
「フッ」と「だな」の間にある、ビミョ~~な「空白」・・・これはトビの「本心」を表してる数少ない場面の1つだと思うんです。
この一瞬の「間」に、トビは何を思っていたのだろう?
・・・ナルトはトビを「悪」と見なしてる。 そしてトビはそれを否定しない。
あの(フッ・・)と(だな・・)の間から、(そうだよな・・・・お前はそう思うよな、それでいいのだがな・・・)というトビの心の声が聞こえるような気がしてならない・・
自分の「本心」は誰にも言えない・・・面の奥に隠された彼の眼は、一瞬孤独な表情を浮かべたのではないだろうか・・・・?
あの言葉の空白の「間」が、静かに降り積もる雪と共に悲しく響くように感じてならないのです。
・《この戦争でナルトが学ぶべきもの》
ナルトがこれから向き合わなくちゃいけないもの、それは「敵=悪」かどうか、そして「憎しみを利用してきた」忍達自身・・・つまり根本的な「自分たちの意識の在り方」のような気がします。
で、解決のための重要なカギは、やっぱり55巻524話の 「ナルトとカカシの会話」に尽きる!と思えるんです。
(再不斬との戦い後、波の国からの帰り道)・・・・
『あのさ あのさーあ カカシ先生ってばよ』
『あいつら敵だったけど・・・なんかさなんかさ』
『オレあいつら好きだった』
『これっておかしいかなぁ?』
『フフ・・・』
『いや・・・オレもだよ』
ナルトは敵が不死身と知って『力の加減をしなくてすむ』 とか『(マダラと)話をするにしても』という言い方をしていることは、ナルトは相手を抹殺することは考えてない・・・
ナルトはきっと「答え」を見いだせる・・・と思っています。
この世に正義や悪は存在する・・・
でも『敵(自分にとって不利益な相手)=悪、味方(自分)=正義』と決めつけたら 理解し合う事も平和も無い。
NARUTOの世界観の深さは、単純な勧善懲悪ではなく深い愛・・・
その愛は 仲間だけじゃなく敵にすらも向けられる、本当の意味での「愛」なんじゃないだろうか・・・
☆「悪」については「トビ善人説?」とともに今週の「今日のお題」で掘り下げます。
☆アップになったトビのお面見ると、穴3つあいてますね;
☆マダラも大蛇丸も手に入れたかった「柱間」、彼の死因気になる・・・
☆大蛇丸がカブトを気に入っていた最大の理由『圧倒的な回復力』(19巻)、カブトの「血統」も気になる・・・
☆長駄文、読んでくださって有難うございます。感謝。
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