ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 578:絶望の弱点!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ16号) ・・・その1

NARUTO 578:絶望の弱点!! (その1)

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仮面の男VSナルト、ビー、カカシ、ガイ
マダラVS五影
カブトVSサスケ、イタチ
・・・忍界大戦もついに佳境へ!!三つの戦いが世界を救う!!
 
今週の扉絵(なのかな)、やたらかわいいですね(雷影だけ、なぜかリアルだけど)。
トビのダサダサ仮面も、こういう絵にすると可愛かったりする。
 
どの戦場にも うちは一族が絡んでるわけですね・・・そしてどの戦場にも木ノ葉が絡んでる。
元々木ノ葉内のゴタゴタが世界を巻き込んでしまったわけだけど、うちはの3問題児(?)が起こした行動が忍世界に一石を投じた・・とも言えるのかな。
ナルトは、この前の「自信に溢れた笑み」で余裕の表情ですね。
あれ、誰ですか・・?この絵の中でカカシだけ役に立ってないぞ!って言ってるのは(苦笑
いえいえこれからですって・・・! カカシファンの方も、カカシはヘタレだと思ってる方も・・・「カカシイヤー」はもう少し・・・きっとw
でもこの調子だと3つの戦いは同時進行して すべて決着ついて最後にナルトVSサスケになるのかな(その後の共闘があるかどうかは定かではないですが)。
 
いよいよ来た「兄弟共闘」、ウズウズしてしてるんですが・・・まずは最初から順番に。
 
・《さて、最近やたらと感じるイタチとサスケに対する ちょっとした違和感・・・》
 
ここにきてサスケの毒抜けが激しく、サスケの印象が変わってきてます・・・サスケがイタチを追いかける姿がやたら子供っぽくて「意外とサスケも変わってないな」と思った方は多いと思うんです。それに穢土転イタチを見て「意外と完璧キャラでもなかった」と思った方も、多いハズ。
 
でも、『サスケが変わった』というわけじゃあないんですよね、きっと。 
読者は今、サスケの『別の一面』を 今までとは違う視点から見ているってことでしょうか。 今までの「すっかり闇に堕ちたサスケ」という印象は、サスケの闇の側からだけ見たサスケ像だった・・・のかもしれません。
もちろんサスケが冷たいチャクラに支配されてるのも事実なんでしょうけど、兄さんを追い求める甘えん坊というサスケも、これもまた「サスケの真実」。
 
イタチにしても最初は「冷酷キャラ」だったし、次には「完璧キャラ」としての一面が描かれて最近では『それほど完璧でもないよ』という一面が見えて来ちゃったり。で、その都度読者は「あん?」と惑わされる・・・ 
だけど、どれも全部『イタチ』なんですよね、どれもイタチの真実。冷たく見えるイタチも、完璧に任務をこなすイタチも、弟には甘くなってしまう兄さんイタチも・・・
 
1つの側面から見ただけでは、その人の真実ってものは見えてこない・・・
もしかしたら先々週(576話)イタチが言っていた《人は思い込みの中で生きている… そうは考えられないか》の世界を 読者も知らず知らずのうちに体感させられてるのかもしれません。
「○○は、もう▲△しているハズだ・・」というのは、読者の勝手な思い込み、なんていうのが・・・他にも結構ありそうなんですよね。
 
そして「思い込み」と同時に、イタチが(この前)ナルトに教えていた「どんな術にも穴がある」ということ・・・前にも我愛羅の砂の「絶対防御」も崩されることがあったり、三代目雷影の「最強の盾」も自分の「矛」によって崩されたり。意外なところに「穴」ってありましたっけ。
 
今週も、いろんな「思い込み」やら「穴」やら。いろいろと・・・出てきましたね~(ごっそりと)。
 
・《まずは イタチを追いかけてきちゃったサスケ》
 
サスケが倒しちゃったイタチの口寄せカラス、正体は「大カラス」だったんですね(しかし口寄せなのに、なぜあのカラス、倒されてもボフらないのだろう・・・)。
しかしイタチを必死に追いかけてるサスケって、親鳥を追いかけるヒナに見えちゃう・・・絶対に置いていかれないぞ!みたいな。
兄さんとしては、かわいい弟ヒナを危険な蛇の巣に連れて来たくは無かったのでしょうけど・・・ねぇ。カブトの居場所、あれって岩屋なんでしょうか(56頁右下にチラッとだけ見えてる小さな鳥居の一部、あれは何なんでしょう。大蛇丸を葬った場所かとも思ってたんですが・・)。
 
ちなみに、追いついたぞと顔を出したサスケ・・・顔の左半分が『真っ黒』ですけど、あれは「陰」になってるだけで・・・顔が半分黒ゼツみたいに黒くなったわけではありませんぞw  当たり前だぞって言われそうですが、なんでこんなこと言うかっていうと・・・54巻小南戦でトビがイザナギの為に仮面を割った時にチラ見えした左顔が真っ黒でしたけど、あれも同じように「陰になってただけ」だと・・言いたかったのです。 なかなか「分かりやすい例」が今まで無かったもので、つい・・ すみません。
 
カブト『戦争協力の見返りがこのタイミングで自らボクの目の前に来ちゃうとはね・・・ ラッキーだよ・・・』
 
イタチ『・・・・』 《ギロリ》 
 
ド迫力ですね、このギロリ!
 
同じような迫力ギロリは『九尾事件の時に、四代目が仮面に向けたギロリ』がありました(クシナをお姫様抱っこした四代目が、優しくクシナに笑顔を向けた直後に振り返ってギロリ)。 大切な者を狙うハイエナのような輩への威嚇のギロリ・・・ですね。 カブトの『戦争協力の見返り』という言葉にイタチは鋭く反応した、ってことでしょうか。
 
大蛇丸やカブトが執拗に『サスケ』を狙う理由、イタチは分かってると思うんです。サスケが六道の真理を追究するうえで《理想の器》である・・・ということに。 だからこそイタチもサスケを一人遺したのかなと思うんです。
だけど、肝心のサスケ自身は まだ自分が何者なのか、そしてイタチが何故自分を一人だけ残したのか分かってないんですよね。そして当然大蛇丸やカブトが自分を狙う「本当の理由」も。
何も知らされないまま 黙って道標通りに進めばいい・・なんて言われたって、そりゃ無理ってもんですよね。
 
だけどサスケに真実を伝えなかったイタチも責められない・・と思うんです。
イタチとしては、忍世界のゴタゴタをサスケ一人に背負わせるのが不憫で、闇の部分は自分が墓場に持って行こうと考えたのかもしれない・・・ ミナトが九尾の陰チャクラを抱えて死神の懐に持って行ったように(って、まだ九尾の陰チャクラを封印した理由は明らかにならないですね。この理由も、いつか切り札的に出てくるのかもしれませんが)。
 
そしてカブトの「思い込み」。これもついに、あちこちと綻びが出始めて来ましたねコレ・・。
 
カブトの最大の武器と言えば、『交渉術』と『情報』だろうと思っておるのです。 長年スパイとして渡り歩いてきた彼は、情報を片手に大物相手に交渉し(時に取り入り、時に脅し)生き抜いてきた・・・その手腕は確かに「さすが」だとは思うんです。 
 
たとえば彼の『交渉術』。
トビを脅して協力関係を迫った・・・これも見事でしたよね。
それとこの戦争の「見返り(サスケ)」。 普通に考えればトビがサスケを渡すとは思えないのですが カブトは本当にサスケを貰えると思ってたんだろうか?
 
一応ゼツを強化したり、トビには「穢土転人柱力達」を提供したりと協力はしてましたが《本マダラを口寄せ》なんて裏切りをやっちゃいましたからね~・・。でも、これもカブトの巧妙な計算だったような気がするんです。
 
トビが意外と早く金銀兄弟を回収に表れたのを見て、トビが「かなり焦りだしている」と見て取ると マダラを場にだして揺さぶりをかける・・・。 だけどマダラで五影を抑え込むことに成功すればトビも文句は言えなくなる。
時に反抗態度を示して「従うだけのタマじゃない」ことを示しながらも「貸しを作る」。
・・・カブトは大蛇丸にさえこの手を使ってましたっけ(まだ大蛇丸との信頼関係が強固じゃない頃、サスケ強奪命令を無視したり、中忍試験を棄権したり、それでいて綱手の攻撃から大蛇丸を救ったり)。
 
今までカブトは見事な交渉術と、「豊富な情報量」でうまく世を渡ってきたわけですが・・・後半、少しずつその《絶対的な自信という思い込み》に穴が露呈していきます。
 
そして… 同じ現象がマダラにも起き始めるんですね~これが・・・。
 
・《再びマダラVS五影》
 
綱手様やはり大丈夫でしたね、って全然心配してなかったんですが(薄情にも;)。いや・・何と言っても綱手ですので(どういう理由・・)。
しかし「自動回復」とは・・・柱間と同じ能力もってたんですね。 それに須佐能乎をバキッ!とへし折って それを「うおらあああ!!!!」と振り回すとは(驚) 
 
こ、こんなにつよかったんですか・・・・・(動揺のひらがな)
 
かつて自来也が「ワシより(綱手のほうが)火影に向いとる」と言ったり・・・あのご意見番達が「たしかにあの子ならその器」なんてアッサリ承諾してたのも、今になって納得w 柱間の孫というブランド名だけじゃない・・・やっと「秘められた、千手ならではの実力」を見せてくれた・・という気がします。 
やはり「火影たる者」こうでいてくれなくっちゃ!
 
しかし綱手、これさすがに「急所」だったら回復は不可能だったのではという気もします。マダラ・・・あえて急所は外したのか(と思いたい)。・・・にしても、「予想外」の綱手反撃を 即座に八坂の勾玉反撃したマダラもさすがというか。
 
『印を使わぬ再生体・・・ そうかそれが第四項のお前の術の本当の能力という訳か… 柱間の能力と同じだな』
 
思うんですが、カブトがかつてナルトの螺旋丸を喰らった時の「超回復」も印を結んではいなかったような。
表現こそ「回復能力(カブト)」と「再生能力(綱手)」で違うんですが カブトの場合も細胞を活性化させて新しく作り替えていく能力で 綱手に似てるんですよねぇ~・・・。カブトの「圧倒的な回復力」、これもかなり引っかかっております。

『オレの術でオレを殺れるか』 
 
(・・・と、綱手にぶつけられた須佐能乎の破片を吸収するマダラ)
 
『ボケたかオオノキ』
『オレを殺るなら直に殴り倒し封印するしかないと分かっているだろう』 (塵遁を吸い取って)
 
何だかなぁ、『オレの術でオレは殺れない』というのも思い込みかもしれないし、なんだかこの言葉「穴」になるんじゃないかという気もします。 輪廻眼は全ての術を吸収する・・というのも思い込み「かも」しれないですけどね。
 
ただしマダラは《直に殴り倒し封印するしかない》なんて倒すアドバイスまでしてるわけで、本音では《そのぐらいやってみせろ!》という気持ちもあるんかな・・。彼は弱い忍が嫌いなんだから、自分以外に強い忍が居てほしい・・・とも思ってるはずなんですよね。
 
(オオノキの塵遁が左胸をかすめたのは「わざと」だと言ってますけど ホントかな・・w)
 
『あれは柱間の顔をお前らに見せつけたくてな お前らの志気を下げてやるつもりだったんだが
・・・逆に志気を挙げてしまったようだな』
 
ちなみに一般的にはよく「志気」じゃなくて「士気をあげる」こっちを使いますが、どっちかというと「士気」は軍隊全体のモチベーションを上げる事、「志気」は個人単位に使う「意気込み、為そうとする意志」ってとこでしょうか。
マダラが「志気」を下げてやろうとしたのは、綱手やオオノキが「意志」を強調した事に対して その「本気度」を量るための揺さぶりだったのかな。
 
この前の「左胸が脱げて柱間露出」事件は、うっかり塵遁を喰らってしまったのかな?(実は)とも思っていたんですが、でも『志気を下げる目的で柱間をみせつけた』・・というのも嘘じゃあないとは思うんです。
 
マダラの戦い方・・・それは「絶望を与える」やりかた、ですから。