ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 第581話:それぞれの木ノ葉 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ19号) ・・・その1「イザナミ」について

NARUTO 581:それぞれの木ノ葉 (その1)

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「すでに仕込みは整った
奴の運命を握る究極の瞳術・・・」
 
イザナミだ」
 
今週号、NARUTOが表紙だったんですね。 幸せそうな第七班のお花見(サスケ抜きだけど)・・・
私のところでも桜は表紙みたいな満開になりましたが、皆さんのところの桜はどうでしょう。
 
いや~今週は驚きました、イザナギと対になる「イザナミ」、ついに出ましたか・・・!
 
イザナギ」が出た当時から、いずれはイザナミなんて散々噂されてたので、そんな単純なものなのか・・・なんて思ってたら、ホントになってしまった(苦笑  
ここはもう少し意外性なネーミングを期待したかったのですが、天照・月読に須佐能乎ときたら、やっぱりイザナギイザナミになるのかな。
 
しかしイタチって ・・・一体どこまで知ってるの?!
 
 
・カブトの能力
 
さて、いきなりイザナミの話をしてしまいましたが、せっかくカブトが今週も頑張ったので まずはその話から・・・・。
 
どうしても最近はイタチ讃ばっかりになっちゃって、せっかく仙人モードになったカブトが気の毒・・・ですが。
いやいや、今週のカブトは、なかなかよかったんじゃないでしょうか。 何といっても彼は「一流のスパイ」・・・やはり「付け焼き刃ベースの仙術」よりも《スパイとして鍛えた戦術(情報、交渉術)》・・こっちのほうが彼の魅力なんですよね(って、せっかくの仙人モードを無視するわけじゃないのですが)。
 
力押しの肉体派の戦い、頭脳派の作戦による戦い、いろんな戦いがあるわけですけど情報を武器にする人の心理戦ってのもなかなか面白いものです。
さて、今ここに居る3人は お互い《どこまでの情報を持ってるのか》把握していない。偶然集まっちゃった3人ですから・・・なのでここでカブトが露骨に探りを入れ始めましたねぇ。
カブトの話術は「聴覚と心理に語りかける幻術」みたいなものですから、だんまりを決め込んだイタチは「正解」なのかもしれません。うちは兄弟は視線だけがでお互い行き来してますけど、サスケが何か言ったりしないか兄さんは内心ハラハラしてたんじゃないでしょうか。
 
サスケが言っちゃった「(知りたいのは)真実だ・・」という一言から あれこれ推測していくカブト・・・しかも推測する過程をベラベラ喋ることで、その都度相手の表情を確認しては自分の推測が正しいかどうか確認してますね。そして最終的には自分の持ってる情報と 相手が持っている情報を組み合わせることで 状況を多面的に捉える・・・さすが情報のプロとでも言いましょうか。
そしてそこから相手の心理を推し量って《心の穴という弱点》を探し、有利に交渉を進めていくカブトの作業はまさにプロフェッショナル(いや、インテリと言った方がいいのかな)。
 
にしても、カブトの話術・・・その揺さぶり方が見ていてかなりイラッとしますけどwそうやって相手をイライラさせるのも作戦なのかもしれないですね;
 
「アレレ・・・?」とか、「なら・・・おかしいよね?」と揚げ足を取ってサスケを動揺させといて・・・そして
「なるほど・・・だね?」「やっぱり・・」、そして「道理で」とか「分かるよ」なんて共感したフリをする。
 
さらに「決めるのは君だ」と強制じゃない事を強調しながら勧誘する・・・なんかなぁ、悪徳勧誘か洗脳のマニュアル通りというか、「昔の血(スパイとしての血)」が騒いじゃってるというか。
 
そしてさらに。
「ボクの方が君と同じ目的(木ノ葉崩し)を持ってるんだよ」なんて言ってみたり、イタチの事を嘘つきと強調したり、「そいつ(穢土転イタチ)は死んでるただの模造品だ」と言ってみたり。
サスケが目的のためなら手段を選ばないで兄との絆も棄ててしまうのか・・あるいは絆を優先するのか、様子を見てるんでしょうか。
 
しかしカブト・・・やはり「イタチの真実」本当に知ってるみたいですね(イタチが任務で一族を抹殺した事)。 
ご意見番とダンゾウ、ヒルゼンしか知らないハズの情報をカブトが知っていた・・・やはりダンゾウルートで大蛇丸が情報を得たとしか考えられないんですよね、これ(他にもルートがあるかな?)。
 
ダンゾウって、アレでも里を愛していた人ですから あんまし悪事に関わったとは思いたくないんですが・・でも里の「闇(根)の部分」に関わっていたことを考えると 大蛇丸に情報が行っていたことも考えられるんです。
 
実は、本マダラが言っていた「あいつ(協力者)」とはダンゾウじゃないかと最初は思ったこともあるんです;
というのも長門が外道魔像とリンクするキッカケになった「弥彦だまし討ち事件」も ダンゾウと半蔵が起こしたものだし・・・霧隠れの「マダラさん」が強いていた恐怖政治は ダンゾウの根の理念と同じだったりしますから。もっとも、マダラが言う「アイツ」が医療忍者だとしたら、その線は消えるのですが・・・(話脱線してすみません)  
 
木ノ葉崩し計画を「大蛇丸やカブトと同じ」と言われちゃって、「オレは違う」とサスケが思い出したのは・・・
「木ノ葉崩しを決意した時」の記憶でしょうか・・・。
 
・サスケの回想(こんなことがあったんだ・・・)
 
居酒屋のカウンターに座ったトビとサスケ、いくらなんでもあの姿・・怪しすぎでしでしょ!(特にトビの仮面にフード姿はあやし過ぎるw しかも怪しい二人組に全然気づかない木ノ葉の忍達って・・おぃ;)
たぶん、これはイタチとの戦いが終わって「イタチの真実」を語った直後位でしょうか。 火の国領内の(里の外)居酒屋でしょうか・・・任務明けと思われる木ノ葉の忍達が一杯やっている・・
 
自来也も情報収集に「居酒屋」をよく使ってたみたいですが、トビがサスケを居酒屋に連れて行ったのは 木ノ葉の忍達の生会話を聞かせる為だったんでしょうね・・。それは木ノ葉への憎しみを引き出す為だったとも思えるんですが、でもあの時、サスケは彼らの話を聞いておいてよかったと思うんです。
もし、イタチの「嘘」に乗っかったまま里に帰ったとしても、あるいはイタチの意志を継ぐと決めて里に帰っても・・・結局、同じような事を散々聞かされる事になったはずですから。「勲章貰えたの?」とか「恩給はたくさん出たんでしょ?」なんて心無い発言に心を痛める結果になってたと思うんです。
 
しかし木ノ葉の忍達の『あいつ(イタチ)は木ノ葉の歴史上まれにみる大悪人ですよ!』発言や、イタチのモンタージュにクナイを突き付けた行為は、私だって椅子蹴っとばしたくもなりますよ!
サスケの悔しい気持ち、よ~く分かる。
 
だけど・・・・トビが言う通りで「奴らは真実を知らん」のだから仕方ないんですよね;
 
サスケは、イタチの真実を知ってるから「大悪人イタチ」のほうは幻でしかないと分かってる。 
だけど一般の忍は《イタチは、うちはを皆殺しにして 暁として木ノ葉を襲った》事実しか知らないから、イタチのことが「大悪人」という見かたしかできない。
 
たとえ敵であろうと、大悪人であろうと・・・違う方向から見たらそうじゃないかもしれない。一方向からの限定情報だけに頼った判断ってのは、時に危険なんじゃないだろうか。イタチは「人を見た目や思い込みだけで判断しない方がいい」と言ってましたけど、これもNARUTOの大事なテーマの1つだと思ってまして・・・だから敵キャラであるマダラやトビだって、悪と決めつけるべきではないと思ってるんです(特にトビは、心優しい面を時々覗かせてますから・・)。 
 
・勲章と恩給、そして汚名
 
忍の1人が、サスケが貰えるであろう「勲章」や「恩給金」の事を羨ましそうに言ってますが、これがサスケをどれだけ傷つけたか・・・・
 
《こんな奴らの為に・・ ・・裏切り者の烙印を押すような奴らの為に・・兄さんは》・・
 
サスケが「木ノ葉への復讐」を決めた経緯には、こんな辛いことがあったんですね。・・・今まで読者に明かされる事は無かった、これも「サスケの真実」。サスケ闇落ちに関しては詳しく描かれてなかったので 読者は情報不足でサスケへの理解が足らなかっただけなんですね。 サスケは昔のまんまなのか・・・
 
そして、勲章と恩給を羨ましがった忍が悪いわけでもない。
 
忍達は時に「心を無くして」任務をしなければならない・・・その代償に勲章という名誉を貰ってるわけです(そして報奨金も)。 そうやって忍達は感情を鈍感化させ、ますます感情を無くしていき《自分》であることに誇りを持てなくなっていく。 
そして、己の存在意義を見出せない忍のために・・「勲章」だけが己の存在価値を認めてくれる基準として存在する・・・以前526話に出てきた「ゲンマとライドウの会話」はその一端です。
 
『止めておけ・・ こいつらがイタチの真実を上に確かめようが木ノ葉上層部は必ずそれを否定する 今の火影でさえそれを知るところではない』 
(トビ・・サスケの肩にポン!と手を置いて止めたのは、サスケが何かしそうになったらズズズっと吸い込むつもりだったのかな;)
 
しかしトビが わざわざ「今の火影(綱手)は知らない」とつけ加えてるのが どーも気になるんです。
 
イタチの真実をサスケに話した時にもヒルゼンは無罪」を強調してたし、サスケが木ノ葉全員に復讐を言い出した時も《上層部だけじゃないのか?》なんて言ってましたしね。。
う~ん、トビってダンゾウ・コハル・ホムラ「限定」でサスケの憎しみを向かわせようとしてたのが気になるんです。
トビは個人的にこの3人に恨みを持ってるんじゃないだろうか・・・? 
 
 
『一緒にするな・・』
『オレの木ノ葉崩しはオレだけのものだ』
 
大蛇丸と一緒扱い」は否定したサスケだけど、他人から見たら やってる事は同じだって事・・サスケには分からないのかな。
 
でもカブトの方は、「一緒に木ノ葉崩し」作戦は失敗と察すると、早速作戦を変えてきましたね・・。
今度は「イタチとボク(カブト)は同じだから 君の気持分かるよ」作戦に切り替えたカブトの しなやかな変り身。
・・ったく節操ないほどに抜け目がない。