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NARUTO-ナルト- 578:絶望の弱点!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ16号) ・・・その2

NARUTO 578:絶望の弱点!! (その2)

(その1の続きです)
 
・「絶望の弱点」
 
今のところ見てると・・うちはマダラの戦い方って「心の闇を利用する」術(すべ)に長けてるなぁと思わされるんです。いわゆる《恐怖による支配》ってやつで・・・精神的に追い込み《絶望》を与え、 敵の戦意を喪失させる方法。
 
いきなり「そこまでやるか」のメテオ二連打、柱間の術を使って「そこまでするか」の見せつけ。さらに「この柱間が目に入らぬか」とばかりに上半身脱ぎ・・・圧倒的な「力の差」の見せつけと「そこまでするのか」というエゲツ無さの見せつけ・・・全ては『絶望を与える為』。 
この戦いを「遊び」と言い切るマダラにとって『弱い者には絶望と諦めを』というのが彼なりの慈悲だったりするのでしょうか。《ただ無限の月読で眠ればいいのだ》という・・・
 
トビが、以前「人をコントロールするには心の闇を利用するテクニックが必要だ」とか言ってましたけど、マダラのやり方は《力の差を見せつける=絶望を与え 諦めさせる》・・これも心の闇を利用するテクニックなんですよね。マダラは絶望、闇の利用方法に長けている・・・。
 
ただし・・・これはマダラだけじゃなく、従来の『忍システム』そのものが心の闇を利用するシステムだってことなんだと思うんです。
 
「愛情があれば憎しみが生まれ、その憎しみに忍が利用される」…これ、まさに心の闇を利用するテクニックですから・・。 先週、綱手はマダラに「憎しみをばらまかないでくれ」と言っていたけれど実は「マダラ」というのは今までの忍達、忍世界の姿そのものだってこと・・・五影はまだ気づいていないのかな。
 
だけど・・マダラが与えた『絶望』こそが、逆に志気を上げてしまった・・・ 暗闇でこそ光はよく見える、ということでしょうか。 「絶望の弱点」とは そこに在るのかもしれません。
 
木遁分身を出さないといけないほど追いつめられたことを『さすがに五対一だからな・・』と言ってチラ・・と見遣ったのは五影達が互いに離れたポジションにいるのをチェックしたんだろうか?
 
※ちなみに・・木分身は影分身同様に「経験値を蓄積」するがチャクラ製ではなく「細胞製」。耐久性もあるようです・・・(者の書、ヤマトの術の説明より) (追記)
 
『卑怯とは言わぬ 五人で一人・・・遊ぶにはちょうどいい数だ』って言っておきながら、
 
《多重木遁分身の術》で25マダラ、五影一人につき5体の分身マダラってw
 
・・・なんっうエゲつなさといいますか、堂々と「汚い」ことやってしまえるところが マダラのいいところなんだか悪いところなんだか・・。
 
『これで五対一だ ・・卑怯とは抜かすなよ お前らは五影だ さて・・ひとつ質問をする そいつら分身が須佐能乎を使う使わない・・どちらがいい?』
 
って・・充分卑怯じゃないか!とも思ったんですが、イヤ… 卑怯じゃないのかもしれない。
 
これがマダラのやり方・・・彼が同盟を平然と破棄したり等汚いと言われる手を使ったのも 戦乱の世を生き抜くための知恵だったり(あまりいい知恵じゃないけど)、一族を守るためには仕方がないことだったのかもしれない・・なんて思ったんです。やっぱり、ダンゾウはマダラに似てるなぁ(ダンゾウはマダラの考え方に共感していたのか・・・やたら発想が似てるんですよねこの2人)。
 
《卑怯者という汚名を一身に受け、その引き換えに一族を守る》・・・マダラという人を見てると、評判とか名声とか徳とかにこだわりが少なくて ひたすら「強く在ること」に拘ってる気がするんです(柱間と対照的というか)。
自分自身の評判よりも「確実に一族を守ることを優先する」・・・それがマダラ式「一族の長」としての責任の取り方であり、「自己犠牲のあり方」だったのではないか、と思えてきます。 
うちはってのは、どうも自己犠牲精神旺盛で 誤解されやすい・・・そんな気がします。
 
しかし、これ・・・五影はどうするんでしょうねぇ。 
合計25マダラしかも須佐能乎まで付いてくるんじゃ恐ろしすぎだし;分身ではなく「本体」マダラを全員で倒すしかない気がしますが、ただし木遁分身精巧で『瞳力が無いと見抜けない』ということだったので、本体を見分けるのは超困難ですよね;ただし、必ず「穴」はある・・・。
 
なんだかなぁ「オレの術でオレは殺れない」と言っていたのと、「輪廻眼は術を吸収する」といってたのが「術の穴となる」ヒントなのではないか?という気もしてます。
 
(分身たちに一斉に術を吸収させて それを本体に還元させてパンクさせるとかw・・・・ たしか、前にナルトの螺旋手裏剣を吸収した時に「(チャクラが)多すぎるな」と言っていたので・・・吸収量に限界はあるのかと。例えばの話ですが・・)
 
 
・さて再びカブトVSサスケ、イタチ
 
『・・ってのが戦争の話』
 
「・・・って」って、どこまで喋ったんだ?カブト。 だけど「本マダラ穢土転生」までは喋って無さそうですね(イタチもサスケも反応はしてないので)。
 
『で 君はうちは一族の敵であるイタチをまた倒したい ボクがこの世に転生させちゃったからね』
『つまりサスケくんとボクにとって今のイタチは邪魔な存在ということになるよね』
 
『・・どうだろう ここは一つ協力してこのイタチを倒そうじゃないか?
同じ蛇の力を持ち 同じ師を…』
 
『アレを師と呼ぶ気はない ・・・それにお前は何も知らないようだな オレは今イタチと話をする為にここまで追って来た』
 
カブト、お得意の交渉術で「自信満々」でしたが・・・何も知らないんですね。
・・・うちはの真実も、うちはの真実をサスケがもう知っていることも。
 
「ボクの情報量をなめないほうがいい」と自慢していたハズのカブトの情報「量」も、ついに尽きたということでしょうか。 カブトの情報っていうのも「大蛇丸の情報網」によって集めていたモノが意外と多く その情報網ももう機能していないとすると 最新情報には意外と疎かったりするのでは?という気がするんです。
所詮カブトの自慢していたのは「情報量」であって「情報網」ではないですから…
 
そしてもう1つ。
れと「同じ蛇の力を持ち」なんて言ってますけど、カブトはまだサスケが「蛇の力を持ってる」と思っている・・・
つまりサスケから大蛇丸が引き抜かれ呪印も封じられたことも、まだカブトは知らないのかもしれないですね。
・・ってことは、カブチョがサスケ欲しいぃ~と言ってるのは「サスケが大蛇丸様を持ってる」と思い込んでいる可能性大で、サスケ媒体にした大蛇丸六道化を為そうとしているのだろうか。 
う~ん、カブトの「思い込み」によって 彼自身の計画は根底から覆ってしまう可能性大ですね。
 
カブトが自信があると「思い込んでいた」情報・・・意外とここにカブト自身の「穴」があるのかもしれません。
 
しかしサスケよ・・・大蛇丸の事を「アレ」とは・・・・よく言った!
 
サスケって、服装の下半身がまだ大蛇風だったり、大蛇丸から貰った草薙の剣を持ってるものだから まだ完全脱オロしてないのか?と以前まで思ってたんです。 ・・・が、あの服装は「下半身六道仙人スタイル」であって「大蛇丸風」ではなかった・・ということを訂正しておきます。(・・・というか、大蛇丸が六道仙人の服装を真似していたってことなのかと思うのですが)。 やはりサスケは大蛇丸を倒した時(38巻)に言っていた《くだらない利己的な理由で他人を玩具の様に弄び続けてる》《反吐が出る》・・・あの気持ちでずっと大蛇丸を憎んでいたんですね。。
もっとも、大蛇丸の研究は 利己的な理由だけじゃないの「かも」しれないのですけどね・・・これは水月がゲットした巻物の内容次第ってことになりそうです。
 
ならサスケ… 1つ問いたいのだが「アレ」は師ではないとして、もう一人の師「カカシ」のことはどう思ってるんだ?
 
ま・・今のサスケに聞いたら、カカシもダンゾウと同じで「写輪眼をうちは一族から奪い取っている最低な奴」ということになっちゃいそうです。
カカシもなぁ、いつかはサスケに自分の写輪眼の説明をするべきだと思うんです。そして「千鳥」がなぜ仲間を守るための力なのか、も・・。
 
ナルトは既に「螺旋丸」が特別な術である事をよ~く理解している。 その意味も、その開発秘話も。
だけどサスケは「千鳥」の事を全然知らない。 
いずれはナルトとサスケは 再び「螺旋丸と千鳥」をぶつけ合う事になると思うんです。だから、それまでにはサスケも「千鳥の意味」を知る必要がある・・・そう思えてなりません。
 
サスケは、イタチからもカカシからもあまりにも「説明を受けてなさすぎる」。
 
サスケがカブト向けて投げた手裏剣を、イタチが手裏剣で弾き飛ばしましたね・・この「イタチの手裏剣術」流石なんですが、しかしこの時のカブトの「ニヤリ笑い」・・・またこれが イヤらしい。
自分は穢土転生の術者だから絶対に「ころされることはない」という自信と、あとは「兄弟で揉め事」・・・どうせサスケが暴走しちゃって、イタチはサスケを止めるので精一杯・・・・そんな図をカブトは想像していたかもしれない。
 
実は私もサスケが暴走しちゃってイタチが止めるのに苦労するんじゃないかと心配したんです。でも・・・ここでもまた意外なことに、サスケはイタチの言うことを素直に冷静に聞いてるじゃないですか・・・驚
あの鉄の国国境でカカシを前に「キレたサスケ」はどこへやら。
 
カブトにしてみれば、イタチとサスケが争う姿を期待してたと思うんです。彼は自分が求めたくても求められなかった「つながり」というものを嫌悪していますから、「つながり」が脆さを見る時に快感を覚えている感じがあるんですよね。今回も 自分の目の前で兄弟が争ってくれて上手くすればサスケは自分に味方する・・なんて期待していたんだろうけど、意外な事に2人が手を組んでしまった。ここでまた、カブトは「お得意の交渉術」にも失敗しちゃったわけでして、やはり自分が本来得意とするモノに穴があった・・・ということなのでしょうか。 
カブトも一人でひきこもってるから思い込みが激しいんだってばよ・・・(さすがにモヤシも段々表情が険しくなってきてる)・・・
 
『・・分かった 話はあとでしてやる・・・ 代わりにまずはこいつを倒す・・・』
『ただし殺すな』
 
『!?』
 
『穢土転生の術者を殺してしまっては術は永久に解けない』
『まずはこいつをオレの月読にかけ その術を止める方法を聞き出す』
『・・そして月読にはめたままこいつを操りオレがこの術を解く!』
 
『どんな術にも弱点となる穴がある この術のリスクは・・』
 
 
『このオレの存在だ!』 (スウー・・)
 
 
いやぁ~イタチの本気、出ましたね!
 
この時を待ってたんだ・・・という読者の期待にこたえるかのような(スゥー・・)という万華鏡写輪眼に切り替える音、これは「本気モード」へのシフト。
「オレこそが術の弱点」とまで言ってしまうイタチの「自信」・・・圧倒されるもんがあります。
 
穢土転生で「格上」の魂を弄ぶと、こういうことになるのだ・・・イタチといい、マダラといい。
《この術をはね除けるような奴はまずいないから》・・・というカブトの思い込み。これもまた「穴」だったというわけですね。
 
(すみません、その3へ続けます・・)